「練習では上手く打てるのに、いざコースに出てみると練習通りに打てない!」
このように悩んでいるゴルファーは多いでしょう。それはゴルフコースのライに対応してないからかもしれません。
この記事では悪いライからの正しい打ち方や練習方法など、スコアアップにはかかせない、ゴルフのライについて詳しく解説していきます。
この記事を読めば、ライによって打ち方や構え方を変える重要性が理解でき、さまざまな状況のライでもナイスショットが打てるようになるはずです。
ライに対して正しく対応できれば、練習場のような理想の打球が打てるようになること間違いありません。
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ゴルフのライとは?
この章ではゴルフのライについて解説していきます。
ゴルフのライについて詳しく知っておくことで、その対処法が理解しやすくなるでしょう。
ライとはどういう意味?
ゴルフにおけるライとは、ボールを打つ際のボールの状態のことをいいます。
打ちっぱなしでは、平坦なマットや人工芝の上から打つので、ライを意識することはありません。
しかし、実際のコースでは、傾斜やボールと接している地面の状態など、ショットに影響を与える条件がいくつもあります。
この条件こそがライであり、ライを見極めて対応することがゴルフの真髄と言っても過言ではありません。
ライが悪いとはどういうこと?
ライが悪いとはボールが打ちにくい状況であること。
ゴルフの腕前によってライが悪いと思う状況は変わりますが、具体的なライが悪い状況といえるのは以下のようなケースです。
- 激しい傾斜の場所
- ボールが隠れてしまうほどの深い芝のラフ
- ディポットの中
- 土や林の中
ライが悪い場合は、ライの状況に合わせてスイングや打ち方を微調整していくことが必要です。
悪いライの場合、打ちっぱなしのような平坦な場所でのスイングを試みてもナイスショットは生まれにくいでしょう。
ライが悪いアプローチでのショットがスコアを左右する?
ライが悪いところから、遠く離れたグリーンを狙うのは非常に難しいです。その場合、レイアップをするなど、無理をしない選択をするのも大切。
しかしアプローチの場合は、ライが悪くてもグリーンまでの距離が近いので、充分グリーンを狙えます。
芝の上でのアプローチの練習をしていれば、ライが悪い状況からでもカップを狙って打てるでしょう。安定してよいアプローチが打てれば、スコアも安定するはずですよ。
ゴルフのライ角とは?
ゴルフにはライと似た言葉でライ角というものがあります。
同じ「ライ」が入っている言葉ですが、その意味は全く異なります。この章ではライ角について簡潔に解説していきます。
ライ角とはアイアンのヘッドとシャフトの角度のこと
ライ角とは、アイアンを地面に構えたときのアイアンのシャフトと地面との角度のことをいいます。
ヘッドの形状やシャフトの硬さといった条件と同様、自分にあったアイアン選びに有効な条件の1つでもあります。
自分にあったライ角のアイアンを使うことによって、フェースの向きが安定してショットの方向性が安定したり、ミート率がよくなったりするでしょう。
アイアンを選ぶ際には、ライ角も考慮すると自分に最適なアイアンが見つかりますよ。
ライ角が合っていないとどうなる?
自分の体格とアイアンのライ角が合っていないと真っ直ぐな打球を打ちづらくなります。
自分に合う適正なライ角のアイアンでボールを打つと、インパクトする瞬間にアイアンのフェースが目標に対してスクエアになります。
しかしライ角が合っていないと、インパクトする瞬間にフェースが目標より右や左に向くので、打球がフックしたりスライスしやすくなるのです。
ライ角は調整したほうがよい?
前述したとおり、自分の体格や腕の長さにあったライ角のアイアンを使うことで、ストレートボールを安定して打ちやすくなります。
そのため、ゴルフクラブを購入する際はライ角も考慮、調整しましょう。
人によっては、初心者はライ角は気にしなくてもいい、という意見もあります。
しかし自分の体格、スイングにあったゴルフクラブを使うことが1番の上達の近道なので、ゴルフがなかなか上達しないという人は、ライ角を調整してみるのもおすすめです。
なお、ライ角の調整は自分ではできないので、お近くのゴルフショップに相談しましょう
傾斜別!ライが悪いときの打ち方
ここからは悪いライからの打ち方を傾斜別に紹介していきます。全ての傾斜で共通していえることは以下の4つです。
- フルスイングはしない
- 傾斜に逆らわない
- 傾斜によって飛びやすい方向に備える
- 1つ大きい番手を選択する
この4つのポイントを意識して、打ち分けていきましょう。
詳しく解説していきますが、傾斜別の打ち方を表にもまとめてみました。
傾斜 | 難易度 | 打球の傾向 | 打ち方 |
---|---|---|---|
つま先上がり | やや簡単 | フック | ・クラブを短く持つ ・前傾は浅め |
つま先下がり | やや難しい | スライス | ・膝を落として低く構える ・コンパクトにスイングする |
左足上がり | 簡単 | ややスライス | ・右足に重心を置く |
左足下がり | 難しい | ややフック | ・ボールは右足よりに置く ・重心は左足に置く |
つま先上がりのライの打ち方
つま先上がりのライは比較的簡単に打てますが、打球が左方向、フックをしやすいので注意しましょう。打球がフックしやすいので、目標より右を向いて打つとトラブルになりにくいでしょう。
打つときのポイントは、通常よりクラブは短く握ることです。
つま先上がりのライでは、通常の状態よりボールが手元と近くなります。近くなるぶん、スイングしたときに手元でスイングが詰まりやすくなるので、短く持つことで振り抜きやすくなるでしょう。
また前傾姿勢も傾斜にあわせて浅めにすることでさらに打ちやすくなります。
つま先下がりのライの打ち方
つま先下がりのライはつま先上がりとは反対に、普段よりボールが手元から離れるのでやや難しいショットといえます。
打ち方のポイントは膝を深く曲げて、普段より低く構えることです。
このとき、前傾を深くするのでなく膝の屈折を深くしましょう。低く構えてコンパクトにスイングすることによって、つま先下がりのライからでもうまく打つことができます。
左足上がりのライの打ち方
左足上がりのライは簡単に打ちやすいライですが、打球が高く上がり飛距離が落ちてしまうので、クラブの番手を1つ上げて打ちましょう。
打ち方はやや右足に重心をおいてスイングすることです。重心を右足に置くことによって、自然と傾斜に逆らわずに構えることができるからです。
また左足上がりのライではスライスが出やすいので、やや左を向いて構えることもポイントです。
左足下がりのライの打ち方
左足下がりのライは、ダフりやすく打つのが難しいでしょう。
左足上がりのライと同様、傾斜に逆らわないように構えて、打球を低く打ち出すイメージでスイングしましょう。
打ち方のポイントは、ボールをいつもより1個分ほど右足よりに置くことです。また構えるときには左足に重心を置きましょう。左足に重心を置くことによって、傾斜なりに構えられます。
左足下がりのライでは、フルスイングでクリーンにボールを打つことが難しいので、打球を低く抑えるイメージでコンパクトにスイングしましょう。
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傾斜別のライの打ち分けは、ステップゴルフコースレッスンでの実践練習がおすすめ!
【クラブ別】ライが悪いときの打ち方のコツ
ここからはライが悪いときの打ち方をクラブごとに解説していきます。どんなクラブでも悪いライから打つときは以下の4つを意識しましょう。
- フルスイングはしない
- 傾斜に逆らわない
- 傾斜によって飛びやすい方向に備える
- 1つ大きい番手を選択する
クラブ別の打ち方を詳しく解説していきます。
ウッド
基本的に悪いライからウッドを打つのはおすすめしません。
ウッドの正式名称はフェアフェイウッドといって、フェアフェイのようないいライから打つことを前提としたクラブだからです。
ライを見て打ちにくそうだなと思ったら、フェアフェイウッドを使用するのはやめておきましょう。
ユーティリティ
悪いライでユーティリティを使うときは、クラブを短くもって打ちましょう。
ユーティリティはアイアンと違ってヘッドが大きいので、操作性が悪く芝の影響も大きく受けます。
短く持つことによってコンパクトに鋭くスイングできます。
ただし、ボールが隠れるほどの深いラフなら、短くもったユーティリティでも芝に負けて飛ばない可能性があります。
その場合は欲張らずにショートアイアンを使うことをおすすめします。
アイアン
悪いライからアイアンで打つときは、前述した4つのポイントを意識して打ちましょう。
また、遠くへ飛ばそうと欲張らずに、自分が確実に打てる番手のアイアンを選択するのも重要です。
悪いライからでは7番アイアン以下を使うのが無難でしょう。
悪いライでも上手く打つ練習方法
ここからは悪いライからうまく打つためにおすすめの練習方法を紹介します。
練習場でできる練習方法を紹介するので是非試してみてください。おすすめの練習方法は以下の3つです。
- ハーフショット
- ボールとの距離を変えて打つ
- 重心を変えて打つ
これらの練習を繰り返すことで、スイングに応用力がついて悪いライからでも打てるようになります。
悪いライからうまく打てれば、スコアにひびくようなトラブルも減るはずなのでぜひ練習に取り入れてください。
ハーフショット
悪いライから上手く打てるようになるためには、ハーフショットでうまく打てるようになりましょう。
悪いライから打つときは、ハーフショットもしくはコンパクトに打つことが絶対条件でもあります。そのため普段の練習から、ハーフショットでボールを真っ直ぐ、クリーンに打つ練習をしましょう。
目安としては7番アイアン、8番アイアンぐらいで100ヤードを打てるようになるといいでしょう。
ハーフショットの練習は重要にもかかわらず、練習しているひとは少ないです。初心者の人ほど悪いライから打つ状況が多いので、ハーフショットの練習を多めにしておきましょう。
ボールとの距離を変えて打つ
ボールとの距離を変えて打つことで、つま先上がりがつま先下がりの練習になります。
つま先上がりやつま先下がりの状況では、自分とボールが近づいたり離れたりしてボールとの距離が変わってきます。
練習のときから距離を変えて打つことで、当てる感覚が養えるのでぜひ試してみてください。
やり方は簡単で、いつもよりボールから離れて打ったり、近づいて打ったりしてみましょう。このとき、構えたときの前傾姿勢を崩さないようにして打つことがポイントです。
また普段とは違う距離のボールを打つために、クラブの軌道をややアウトサイド気味やインサイド気味に振り下ろす感覚が養えれば最高です。
重心を変えて打つ
スイングをするときに、体の重心の位置を変えて打つことで、左足上がりや左足下がりの練習になります。
左足上がりで打つときは重心を右に、左足下がりなら重心を左において打つということを前章で解説しました。これは傾斜に逆らわないようにするためでしたね。
そのため、普段の練習から重心の位置をずらして打つ練習をしてみましょう。
繰り返し練習することで感覚も養われ、クリーンに打てるようになるでしょう。また、重心を変えて打つことで傾斜によってスイングを応用できるようにもなります。
実戦的で即効性のある練習なので、普段の練習にぜひ取り入れてほしい練習の1つです。
さまざまなライでの打ち方をマスターしたい方はコースレッスンがおすすめ!
実際に悪いライからでもうまく打てるようになるには、練習だけでなく、数多くのコースのラウンドの経験も必要になってくるでしょう。
しかし、現代の初心者ゴルファーにはそんな時間もお金もありませんよね。
そんな人にはゴルフスクールのコースレッスンへの参加をおすすめします。
ゴルフスクールのコースレッスンなら、ゴルフのプロから一緒にラウンドしながらゴルフを教わることができます。
難しいライからの打ち方はもちろん、難しいライからのアプローチやコースマネジメントなど、実戦的なテクニックを学べるので、最短でのスコアアップが期待できます。
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