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ゴルフのコーチに資格は必要?レッスンプロやティーチングプロの資格も紹介

人にゴルフを教えることを職業とするゴルフのコーチ。

ゴルフのコーチになりたいと思う方のなかには、資格が必要なのか気になる方もいるでしょう。

ゴルフにはティーチングプロ資格やツアープロ資格といったプロ資格があります。それ以外にもインストラクター資格などさまざまな資格が存在しています。

ゴルフを教えるのにこのような資格は必須なのでしょうか?

この記事では、ゴルフの資格について、種類や特徴などを解説していきます。コーチになるために必要な資格や気になる年収、無資格でもゴルフを教えることができるのかなどについても紹介しているので、これからコーチを目指したいという方は是非読んでみてください。

無資格でもゴルフのレッスンやスクールでコーチはできる?

ゴルフのレッスンやスクールでコーチをするためには資格が必要なのでしょうか?

レッスンやスクールでゴルフを教えるとなると、資格が必要そうなイメージを持つかもしれませんが、実はゴルフを教えるのに資格保有は必須ではありません

資格を持っていなくてもスクールを開設したり、コーチをしたりできます。

しかし、資格を持っていることでレッスンを受ける側から信頼を得ることができます。

実際にあなたがレッスンを受けるときに、プロの資格を持っている指導者となんの資格も持っていない指導者であればどちらを選ぶでしょうか?資格を持っている指導者のほうが信頼できますよね。

ゴルフのコーチは無資格でもできますが、資格があったほうが生徒に信頼を与えることができるので、可能であれば取得しておいたほうがよいといえるでしょう。

ティーチングプロとレッスンプロの違いは?

ティーチングプロやレッスンプロという言葉がありますが、この2つに違いはあるのでしょうか?

結論から言うと、ティーチングプロとレッスンプロに違いはありません

ティーチングプロの資格を持った人がレッスンプロとしてゴルフを教えることができます。ティーチングプロ資格を持っていない方がレッスンプロを名乗ることはできません。

ティーチングプロの資格を取得するには、日本プロゴルフ協会(JPGA)などが主催するティーチングプロ試験に合格する必要があります。現在JPGAが認定するティーチングプロは4,000人以上いるとされています。

ティーチングプロは認定団体によっていくつかの種類があります。種類については、次のゴルフの資格一覧にて紹介します。

ゴルフの資格一覧

ここからはゴルフの資格について解説していきます。

ゴルフにはティーチングプロとツアープロの2種類のプロ資格があります。また、ティーチングプロのなかにも、認定する団体によってさまざまな種類があります。

ゴルフに関する資格一覧を表にまとめました。

資格名認定団体概要取得難易度
JPGAティーチングプロA級・B級日本プロゴルフ協会(JPGA)ティーチングプロの代表的資格。B級取得後にA級取得が可能難しい
JLPGAティーチングプロフェッショナル会員(A級)日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)女性のティーチングプロ資格。難しい
NGFプロインストラクターNGF(米国ゴルフ財団)アメリカの3大メジャーゴルフ団体の1つ。実技審査の基準は非公表難しい
USGTF レベルⅠ~Ⅲ・マスター・アマチュア部門USGTF米国ゴルフ教師連盟が発行する資格。ティーチングプロ資格のなかでは取得しやすい普通
トーナメントプレーヤー日本プロゴルフ協会(JPGA)ツアーに参加するプロ資格非常に難しい
ゴルフメーカーやスクール主催の資格各ゴルフメーカーやゴルフスクール各社が独自に設定しているインストラクター資格資格による

それぞれ詳しく解説します。

ティーチングプロの資格

まずはティーチングプロの資格です。いわゆるプロ資格であり、取得するには厳しい試験を乗り越える必要があります。

ティーチングプロの資格は、日本プロゴルフ協会や日本女子プロゴルフ協会などの民間団体が発行しています。

今回は代表的な資格を4つ紹介します。

JPGAティーチングプロA級・B級

はじめに紹介するのは日本プロゴルフ協会(JPGA)が発行しているティーチングプロ資格です。

国内で取得できるプロ資格として最も代表的な資格です。

ティーチングプロはA級とB級に分かれており、B級を取得後にA級を取得するための試験や講習を受けられるようになります。

B級の取得は20歳以上の男性であれば誰でも受験できますが、ゴルフに関する知識はもちろん、かなりの実力がないと合格できない難関資格です。実際にどれくらいの実力が必要なのかや合格などは後述します。

取得することによって「JPGA認定TCP(ティーチングプロ)」を名乗ることができるため、コーチとして大きな信頼を得られるでしょう。

JLPGAティーチングプロフェッショナル会員(A級)

JPGAから独立した団体である日本女子プロゴルフ協会(LPGA)が発行するティーチングプロ資格です。

JPGAの発行するティーチングプロ資格は男性であることが条件となっており、女性が取得する場合はこちらのLPGAが発行するティーチングプロ資格を取得する必要があります

受験資格は、「受験する年の4/1時点で満18歳以上、日本女子プロゴルフ協会在籍5年以上の会員2 名、もしくは日本女子プロゴルフ協会在籍5年以上の会員1名と全日本ゴルフ練習場連盟に加盟している練習場の責任者1名、合計2名の推薦を要する。」と記載されており、JPGAティーチングプロ資格よりも少し敷居が高くなっています。

こちらも取得すればティーチングプロを名乗れます。

NGFプロインストラクター

NGFプロインストラクターは、ナショナル・ゴルフ・ファンデーション(NGF)が発行するティーチングプロ資格です。

NGFはアメリカの3大メジャーゴルフ団体である米国プロゴルフ協会(USPGA)、米国ゴルフ協会(USGA)と肩を並べる団体であり、アメリカのゴルフを支えています。

多くのゴルファーを育成した実績のある団体のため、資格取得にはJPGA、JLPGAと同等の価値があります。

実技審査の基準は公表されていません。

USGTF レベルⅠ~Ⅲ・マスター・アマチュア部門

続いて、米国ゴルフ教師連盟(USGTF)が発行する資格です。

資格はレベル別になっており、レベルⅢ以上が一般的なレッスンプロ(ティーチングプロ)の対象となります。

USGTFは、世界中に有資格者がいる世界最大のゴルフ指導専業の認定組織です。

5〜7日間の講習と認定試験を受けるかつ、所定の基準を満たすことで資格を取得できます。

所定の基準は年齢・性別ごとに設けられており、先程紹介した3つの資格に比べると比較的取得しやすい資格ともいわれています。

参考までに、必要な実力は男性で49歳未満だと2ラウンドで166ストローク(18ホールだと83)となっています。

その他の資格

有名団体が発行しているプロ資格のほかに、ゴルフクラブメーカーなどが主催でスクール資格を発行している場合があります。

また、ティーチングプロ以外にもツアープロのようなプロ資格もあります。

ここでは、ティーチングプロ以外のゴルフのプロ資格やインストラクター資格を紹介します。

トーナメントプレーヤー

トーナメントプレーヤーは、日本プロゴルフ協会(JPGA)が認定をおこなう国内で最もメジャーなプロ資格です。

テレビなどで放送されるツアーに参加するプロ選手はこの資格を取得しています

16歳以上の男性が受験資格を持っており、プレ予選から最終プロテストまで4段階のテストをおこない、上位50位タイまでが合格となります。

先述したティーチングプロよりも難易度が高く、合格率は9%以下といわれています。(年によって異なるが、低い時は5%以下の場合も)

ゴルフ用品メーカー主催の資格やスクール主催の資格

ゴルフ用品のメーカーが主催するゴルフスクールでは、一定のカリキュラムを終えるとそのメーカーが認定したインストラクター資格をもらえる場合があります。

メーカーが運営する代表的なゴルフスクールは以下の3つです。

  • ブリヂストンゴルフアカデミー
  • ダンロップゴルフスクール
  • ミズノゴルフスクール

また、それ以外にもゴルフスクールが認定するインストラクター資格もあります。

入社時にゴルフ指導についての研修をおこない、一定の知識と技術を身につけた社員にインストラクター資格を与えることでコーチの仕事を任せる場合があります。

ゴルフのレッスンプロの年収はどれくらい?

コインの上に立つゴルファーのフィギュア

気になるレッスンプロの年収はどれくらいでしょうか?

ここでは、ティーチングプロ資格を持っている場合とそうでない場合に分けて解説していきます。

ティーチングプロ資格を持っている場合

ティーチングプロ資格を持っている場合は、一般的にPGA認定のスクールに所属してレッスンをおこないます。

資格を取得したての場合は年収300万円程度ですが、ベテランになると600万円以上になる場合もあります。平均すると年収は300〜400万円程度といえるでしょう。

また、スクールに所属せずに個人事業主として活動する場合や、スクールを開業する場合もあります。その場合は、年収が数1,000万円になる人から200万円程度にとどまる人までさまざまです。

ティーチングプロ資格を持っていない場合

一方で無資格の場合は、ゴルフスクールのインストラクター担当としてゴルフスクールやゴルフメーカーに就職する形となります。

大手スクールでは、無資格からでも研修を受けることでインストラクターとしてゴルフコーチとして現場に立てます。

無資格でコーチをする場合、扱いは通常の会社員と同じなので、平均年収は300〜400万円程度でしょう。

サラリーマンや副業でもゴルフのティーチングプロになれる?

結論から言うと、サラリーマンとして働きつつ、副業としてゴルフのコーチをすることは可能です。

副業としてゴルフコーチをする場合、「スクールの所属になる」か「個人で活動する」という2つの方法があります。

ゴルフスクールの求人には、副業としてゴルフコーチを募集しているものもあります。そのため、サラリーマンとして働きつつ、平日夜や土日だけゴルフコーチとしてレッスンをおこなうこともできるでしょう。

また、スクールへ所属しなくとも、個人でレッスンを受けたい生徒を集めて受講料を稼ぐことも可能です。個人で活動する場合は、どのように集客をするかが重要です。

どちらも無資格でおこなうことができますが、ティーチングプロ資格を持っていると、スクールからの報酬が高くなったり、個人として集客しやすくなったりするメリットがあるでしょう。

ゴルフのレッスンプロやティーチングプロになるにはどれくらいの実力が必要?

ティーチングプロの資格を取るには、試験に合格する必要があります。

ティーチングプロ資格試験には、実技審査があるため相応の実力が必要になります。

ここからは、ティーチングプロになるためにはどれくらいの実力が必要になるのか、ツアープロとの比較や資格取得に必要な実力を解説していきます。

ティーチングプロとツアープロの実力差はある?

先述したとおり、ゴルフにはティーチングプロとツアープロの2種類のプロ資格があり、それぞれの試験に合格することで資格を取得できます。

一部のトーナメントで活躍しているプレイヤーを除けば、ツアープロとティーチングプロの間に大きな実力差はないといわれています。

ただし、ツアープロのほうが実技審査の競争率が高いため、合格率が低いです。

そのため、ティーチングプロになるには資格の通りプロ級の実力が必要といえるでしょう。

ティーチングプロ資格を取得するために必要な実力は?

ティーチングプロ資格を取得するには、具体的にどれくらいの実力が必要なのでしょうか?

資格取得までの流れと通過ラインは以下の通りです。

  1. 書類審査
    1. 主な競技成績(ない場合は直近のラウンド成績及びコース名)
    2. レポート(指定されたテーマに沿って750字以上)
  2. プレ実技審査
    1. 36ホール・ストロークプレー(通過基準:168ストローク以内)
  3. 実技審査
    1. 36ホール・ストロークプレー(通過基準:158ストローク以内から上位100名)
  4. 筆記試験・最終面接
  5. ティーチングプロB級講習会
    1. 前期(4学期 16日 136時間)
    2. 後期(2学期 9日 86時間)
    3. 入会セミナー(1日 4時間)

ティーチングプロ資格の取得には、実技審査を2回通過する必要があり、1回目は18ホール換算で84ストローク以内、2回目は18ホール換算で79ストローク以内でラウンドできる実力が求められます。

くわえて2回目の実技審査では、上位100名が選ばれるので、その年の競合にもよりますが79以内で回れればよいというわけでもありません。

ティーチングプロ資格を取得するためには、ゴルフの実力だけでなく知識も必要です。

書類審査では与えられたテーマに沿ってレポートを書く必要があるほか、筆記試験や面接を経て、さらに200時間以上の講習会への参加が必要となります。

ティーチングプロ資格は、ゴルフを教えるのに必要な実力を兼ね備えているのにくわえ、ゴルフ業界を引っ張る人材としての人柄や、ゴルフ指導のための知識も豊富であることが求められる資格といえるでしょう。

ゴルフのコーチは資格がなくても始められる!

ゴルフのコーチは所定の資格がなくても始められます。

ティーチングプロ資格の取得にはかなりの実力を求められますが、各スクールが認定しているようなインストラクター資格であれば比較的容易に取得できるでしょう。

実際にサラリーマンとして働きながら副業としてインストラクターをやっている方や、目指している方も多くいるため、好きなゴルフを仕事にするチャレンジをしてみてはいかがでしょうか。

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