ゴルフはボールをたくさん打つことも練習の一つ。多くの方は、その練習場所として「打ちっぱなし」を選択しますよね。
しかし、同じ打ちっぱなしでも場所により料金システムや設定単価に差があり、じょうずに活用できなければ損をしてしまいます。
そこで今回は、打ちっぱなしの値段について、料金システムやお得に練習するコツを紹介していきます。ゴルフ初心者には、打ちっぱなしよりもおすすめの方法があるので、ぜひ参考にしてくださいね。
打ちっぱなしの料金システム
打ちっぱなし(ゴルフの練習場)で一般的な料金システムは、「打ち放題」と「球貸し(ボール貸し)」の2つです。
まずはこの2つの特徴や違いをかんたんに紹介します。
打ち放題(時間制で一定料金)
時間内であれば何球打っても料金が変わらないシステムです。
制限時間(指定時間)は1時間〜2時間のところが多く、料金を気にすることなく安心して多くの練習をこなせます。
時間内であれば何球打っても一定料金なので、以下のような方に向いています。
- たくさん練習する方
- どれくらい練習するか見通しがたっていない方
球貸し(ボール貸し)
1球ずつの球貸しシステムです。借りた分(打った分)だけ支払いが発生します。
支払いの管理はプリペイドカードで行われることが多く、その場合はカードを先に購入し、打席にカードを差し込んで使用します。
1球単位で料金が設定されていることが多いので、以下のような方に向いています。
- 短時間利用の方
- 1球ごとに確認しながら練習したい方
- ラウンド前の調整をしたい方
打ちっぱなしの値段(料金相場)はいくら?
打ち放題と球貸しの値段に共通すること
練習場によっては、打席利用料(入場料)がかかったり、曜日や時間帯によって料金が変動したりすることもあります。基本的には平日が安く、また深夜や早朝が安くなる傾向があります。インドア練習場と屋外練習場とでも差があります。
また、1階よりも2階のほうが単価を安く設定していることも多いでしょう。
打ち放題の値段(料金相場)
60分の打ち放題の料金相場は以下の通りです。
練習場 | 平日の料金相場 | 休日の料金相場 |
---|---|---|
都心の屋外練習場 | 1,200円~2,500円 | 1,800円~3,000円 |
地方の屋外練習場 | 1,000円~2,000円 | 1,000円~2,000円 |
都心の屋内練習場 | 2,000円~5,000円 | 平日と同額が多い |
地方の屋内練習場の打ち放題 | 600円~1,000円 | 平日と同額が多い |
都心の打ち放題は深夜や早朝だと安くなっているので、同じ練習場でもかなりの差がある場合もあります。都心から少し離れた練習場なら値段は若干安くなっているでしょう。
地方の打ち放題は比較的安く、平日の昼間だと時間制限がなく、オープンから17時までなら何時間でも練習してもよいところが多いです。
屋内練習場(インドアゴルフ)は、平日も休日も時間制になっているところが多いので、平日休日によって値段の差がなく、サービスや設備などの差で値段の開きがあるようです。
都心近くは練習場まで距離があるため、最近は駅前にあるインドア練習場の人気が高まっています。一方で地方は、室内練習場の値段を高く設定できないという理由から、未だ屋内よりも屋外の練習場がメインとなっています。
球貸しの値段(料金相場)
球貸し1球の料金の目安は、10円〜20円くらいです。
都心のゴルフ場や付加価値が大きいゴルフ場であれば、それ以上かかることもあります。
打ち放題と球貸しはどちらがお得?
打ち放題と球貸しどちらが得か、一概にはいえません。
たとえば球貸し1球の値段が10円の練習場の場合、打ち放題の値段が約1,000円なら、分岐となるのは「1時間あたり約100球」です。
この場合、1時間に100球以上打つという方は、打ち放題のほうがお得です。短時間の練習であっても、1時間に換算してみて100球を超えるようであれば、同じことがいえます。
同様に、球貸し1球の値段が20円ならば、1時間あたり50球が分岐点となります。
アプローチなど短い距離の練習に集中したい方などは球数が増えるので、打ち放題のほうがお得になりやすいですね。
打ちっぱなしは正しいフォームが身についた人におすすめ
打ちっぱなしは打ち放題でたくさん練習したり、球貸しでスキマ時間に練習したり、安く自由に練習できることで人気です。しかし、初心者にとっては注意すべきこともあります。
ここで、ゴルフの上達につながるように、打ちっぱなしでの練習法やリスクについても紹介します。
初心者は打ちっぱなしがおすすめ?
打ち放題では球数を意識しすぎて、何も考えずに練習してしまいがちです。闇雲に打つことで、かえってフォームを見失ってしまうリスクがあります。また疲れが溜まったり、手首や足などに少しでも痛みがでてきた場合は、「制限時間一杯まで打ちつづける!」という考えは捨てたほうがよいでしょう。無理して打ちつづけると、怪我のリスクが高まります。
ゴルフの上達のためには、1球1球考えて、身になる練習を心がけることが大切です。もしかすると、初心者こそ打ち放題ではなく球貸しが向いているかもしれないですよ。
フォームやスイングの基礎はゴルフスクールで身につけよう
初心者が自己流で打ちつづけると、間違った癖を覚えるリスクがあります。
ゴルフスイングの癖は1度ついてしまうとなかなか抜けません。効率よく上達したい方は、打ちっぱなしで悪い癖がつく前にレッスンを受けて、自分のスイングの正解を理解してからスイングを固めていく作業をおこなったほうがよいでしょう。