昨今のゴルフブームにより、ゴルフを始める女性が増えています。また、ゴルフブームの拡大により、プレイヤーとしてではなく、仕事としてゴルフに携わる女性も増えているのです。
このような背景から、従来の「ゴルフは男性のスポーツ」というイメージは変わりつつあるといえるでしょう。
女性が活躍するゴルフの仕事というと、コンパニオンやキャディが思いつきますが、それ以外にも女性が活躍できる職種はたくさんあります。
この記事では、女性が活躍できるゴルフの仕事を紹介します。仕事の種類や特徴、待遇などを解説するので、ぜひ参考にしてください。
ゴルフ業界には女性ができる仕事がたくさん!
かつて女性のゴルフの仕事といえば、キャディやコンパニオンといったゴルフ場での接客業のイメージが強かったといえます。
しかし近年のゴルフ業界では、女性が活躍できる仕事は接待の仕事に留まりません。ゴルフ関連の仕事を始めようと思ったら、男女関係なく挑戦できるのです。
その背景には、ゴルフブームにより女性ゴルファーが増えていることや、女性の社会進出が推進されていることが挙げられるでしょう。
ゴルフ関連の仕事に限った話ではないですが、このような要因から、ゴルフ業界でも女性が活躍できる場が年々広がっています。
ゴルフ事業を営む法人で働きたい女性におすすめの仕事
ゴルフブームによるゴルファーの増加に合わせて、ゴルフ事業を営む法人も増えています。例えば、都心部を中心にゴルフスクールは続々と新店舗を開業しており、ゴルフ用品を製作するメーカーも売上を伸ばしています。
そんなゴルフ事業を展開する法人では、女性従業員の活躍も期待されています。
ここでは、ゴルフ事業を営む法人で働きたい女性におすすめの仕事を3つ紹介します。
仕事内容 | 契約形態 | 待遇 | |
---|---|---|---|
ゴルフスクールのフロント | スクール会員の案内・受付業務 | アルバイト | 時給1,000円〜 |
ゴルフメーカーの正社員 | マーケティング、営業、事務など | 正社員 | 月給25万円〜 |
ゴルフインストラクター | ゴルフスクールのインストラクター | アルバイト・正社員 | 月給25万円〜 |
ゴルフスクールのフロント
ゴルフスクールのフロントでは、スクール会員の受付や案内を行います。細かな業務内容はスクールによって異なりますが、PCを使った顧客情報の入力・管理を任されることもあるでしょう。
福利厚生として、スクールの設備を使った練習ができたり、レッスンを社員割引価格で受けられたりする場合もあります。
フロント業務は、ゴルフの経験や知識がなくても始められるため、ゴルフ未経験の女性にもおすすめです。
また、フロントは店舗の顔になるので、華やかさを出すために女性が採用されやすい傾向にあります。
ゴルフ用品メーカーの正社員
ゴルフ用品メーカーでは、営業や事務、商品企画、ゴルフ用品の製造など業務内容が多岐に渡ります。
なかでも商品企画やマーケティングは、女性ゴルファーの増加により、女性社員の活躍が期待されている職種でもあります。女性向けゴルフウェアやゴルフクラブの売上を伸ばすためには、女性の意見を取り入れることが重要なのです。
ほかにも、ゴルフ用品の製造に関する知識や経験および、ITに関する知見やスキルがあれば、エンジニアとして活躍することもできます。
ゴルフインストラクター
ゴルフインストラクターは、ゴルフを教える仕事です。スクールや練習場のインストラクターとして従事する場合と、独立開業する場合があります。
ゴルフを教える仕事なので、ゴルフ経験が必須だと思う方も多いでしょう。しかし、スクールによっては研修制度が充実しており、未経験で応募できるところもあります。
また、ゴルフスクールに通う女性のなかには、同じ女性のインストラクターから教わりたいという方も少なくないため、女性のゴルフインストラクターは重宝されています。
接待しながらゴルフを楽しみたい女性におすすめの仕事
キャディやゴルフコンパニオンといった仕事は、ゴルフをしながら稼ぎたいという女性におすすめです。
特に、人と関わることが好きな方やゴルフが趣味の方にはうってつけの仕事だといえるでしょう。
ここでは、以下3つの仕事を紹介します。
仕事内容 | 契約形態 | 待遇 | |
---|---|---|---|
ゴルフコンパニオン | ラウンドしながらの接待 | 契約社員 | 時給1,000円〜 |
キャディ | ラウンドのサポート | アルバイト・正社員 | 時給1,300~、月給20万円〜 |
ラウンドガール | ラウンドしながらの接客 | 契約社員 | 時給1,000円〜 |
ゴルフコンパニオン
ゴルフコンパニオンとは、ゴルフ場に派遣され、お客様と一緒にラウンドする仕事です。ラウンド中は、接待や話し相手になりながら接客を行います。
仕事内容からキャディと似た仕事と思われがちですが、ゴルフコンパニオンは一緒にプレーしながら接客する点がキャディーとは異なります。
また、接待を目的としているためゴルフコンパニオンの仕事は女性にしかできません。
ゴルフコンパニオンを務めるには、最低限の実力が必要です。接客しながらスムーズにラウンドするには、100〜120程度のスコアで回れるゴルフスキルを身に付けておくべきでしょう。
キャディ
キャディはゴルフコンパニオンとは異なり、自分はプレーせずにお客様のサポートのみ行います。コースの説明やスコアアップのためのアドバイスといった、よりサポートに特化した仕事内容です。
また、女性ゴルファーが増えているとはいえ、現状では男性のプレーヤーのほうが多く、精神的なサポート面からも女性キャディが求められています。
ゴルフコンパニオンのようにゴルフのプレーはしないため、ゴルフの実力は必要ないですが、スコアアップのアドバイスができるような知識は必要だといえます。
特に、自身が所属するゴルフ場のコースの特性や攻略方法を、お客様のレベルに合わせてアドバイスできる技術は持ち合わせておくべきだといえるでしょう。
ラウンドガール
ラウンドガールは先述したゴルフコンパニオンの別名です。
派遣元の会社によって、ゴルフコンパニオンと呼ぶ場合やラウンドガールと呼ぶ場合があります。
仕事内容や求められるゴルフ経験に大きな差はなく、同じ職業として扱われます。
ゴルフ未経験でも携われる!女性におすすめの仕事
これまで紹介した仕事は、いずれもゴルフの経験や知識が求められる仕事内容です。
ゴルフ関連の仕事を始めたい方のなかには、単純にゴルフを見るのが好き、ゴルフを始めたばかりの初心者という方もいるでしょう。
ここからは、ゴルフ未経験でもできる仕事かつ、女性におすすめな仕事を3つ紹介します。
仕事内容 | 契約形態 | 待遇 | |
---|---|---|---|
クラブレストランのスタッフ | 調理、配膳、お客様のご案内など | アルバイト | 時給1,000円〜 |
ゴルフ用品の販売員 | 接客、販売、検品など | アルバイト・正社員 | 時給1,300、月給24万円〜 |
ゴルフスクールの事務 | 電話対応、会計、事務作業など | アルバイト | 時給1,100円〜 |
クラブレストランのスタッフ
ゴルフ場にあるレストランスタッフでは、ゴルフ経験がなくても働けます。
働きながら、ゴルフ場の雰囲気やラウンドの流れを学んだり感じたりできるため、ゴルフに興味がある女性におすすめです。
仕事内容は料理の配膳や片付け、お客様のご案内といったホール業務と、調理や食器洗いといったキッチン業務に分かれます。
マナーが求められるゴルフ場での仕事のため、マナーやおもてなしスキルを身に付けたい方にもおすすめです。また、表に出ることの多いホール業務では女性が多く活躍しています。
ゴルフショップの販売員
ゴルフショップの販売員は、ゴルフ未経験でも挑戦できます。
フィッティングやクラブ相談といった専門性の高い業務には、経験を積んでから担当することになりますが、接客や販売といった業務は未経験でも担当できます。
ゴルフブームにより女性ゴルファーが増加したことで、ゴルフショップに足を運ぶ女性客が増えています。そのため、女性目線で商品案内ができる女性スタッフの採用を積極的に進めているゴルフショップも増えています。
また、ゴルフショップは女性1人では入りづらいと言われることが多いので、同じ女性のスタッフが1人いるだけでお客様の心象はよくなるという店側のメリットもあるでしょう。
今後は女性のゴルフショップスタッフが活躍することも予想できますね。
ゴルフスクールの事務
ゴルフスクールの事務は、スクール会員の管理や電話受付、Web受付の管理を行います。簡単なPCスキルが必要ですが、ゴルフ未経験でも挑戦できる仕事です。
特典として割引価格でレッスンを受けたり、練習設備を無料で使えたりするため、働き始めてからお得にゴルフを楽しむことむできます。
事務作業はあまり表に出ない仕事ですが、細やかな気配りによってスクールの運営がスムーズになるため、女性スタッフが起用されることも多いといえます。
ゴルフに興味はあるけど、まずはゴルファーの雰囲気を知りたいという女性におすすめです。
ゴルフ業界の求人に応募する前にチェックしておきたいポイント
ゴルフ関連の仕事に応募する際には、事前にチェックしておきたいポイントがいくつかあります。
ポイントを確認しないまま働き始めると、「こんなはずじゃなかった」と後から後悔してしまうことも……。
そうならないために、ここではゴルフの求人に応募する際、チェックするべき点や注意点を3つ紹介します。
ゴルフ求人を見る際にチェックすべきポイントは主に以下の3つです。
- ゴルフ経験の有無
- 交通手段や交通費の支給について
- 拘束時間
順に解説します。
応募資格にゴルフ経験の有無があるか
まず注意したい点が、ゴルフ経験の有無です。ゴルフに関わる仕事として、ゴルフ経験の有無は重要といえます。
募集要項をしっかりチェックして、ゴルフ経験が必要かどうかを確認しましょう。
ゴルフインストラクターやゴルフコンパニオン、キャディなどの仕事は、ゴルフ未経験でもOKとしている場合がありますが、入社後にゴルフスキルを身に付ける必要があります。
面接でもゴルフの経験が必要か、働き始めてから必要になるかなどを事前に知っておくと安心ですよ。
通勤手段と交通費の支給はあるか
ゴルフに関わる仕事のなかには、都市部から離れたゴルフ場を勤務地とするものもあります。
そのため、交通手段が用意されているかや、交通費の支給があるかなどは要チェックです。
ゴルフ場の場合は最寄り駅からかなり離れていることもあります。自家用車で通える場合は問題ありませんが、車を持っていない場合は交通手段があるか確認しましょう。
また、勤務地まで距離がある場合は交通費は全額支給か、一部支給かなど細かな条件もチェックしておきましょう。
拘束時間はどれくらいか
ゴルフコンパニオンやキャディなどのラウンドを伴う仕事は、具体的な勤務時間が決められていないことが多いため、拘束時間が長くなる場合があります。
これらの仕事は、一緒にラウンドする時間はもちろんのこと、事前の準備やラウンド後の事務作業など、想像よりも拘束時間が長くなりがちです。
1日の業務の流れや業務内容をしっかりチェックすることで、拘束時間のギャップを減らすことができるでしょう。
また、報酬が日給制か時給制かについても事前に確認しておきましょう。日給制の仕事で、「ラウンド以外の時間を含めて時給計算したら、想定よりもだいぶ安かった……」というのはよくあること。
面接や口コミなどを通して、勤務時間と報酬が見合っているかは、事前にイメージしておきましょう。
そうはいっても、「やっぱり勤務時間が日によって変動するのは、予定も組みにくいし都合が悪い」という方もいると思います。
そんな方にはゴルフスクールでの仕事がおすすめです。スクールによりますが、インストラクターであれば、ある程度定められた時間での勤務が可能ですし、シフト制を採用しているところも多いため、プライベートの時間を確保しやすいメリットがあります。
特にインドアゴルフスクール業は、業界でも比較的新しい分野なので、スタッフが働きやすい環境を整備している企業も多いといえます。
多少ゴルフ経験があるならインストラクター、まずはゴルフに触れながら仕事をしたいという方はゴルフスクールのフロント業務から始めてみてはいかがでしょうか。