ゴルフ保険はゴルフ中に起こり得るリスクに備える保険です。
ゴルファーによってはゴルフ保険の存在自体を知らない、あるいは存在は知っていても加入するメリットが分からない方もいるのではないでしょうか。
本記事ではゴルフ保険の概要や種類、おすすめされやすいゴルフ保険会社などについて紹介していきます。
ゴルフ保険(ゴルファー保険)の概要
ゴルフ保険はゴルフコースやゴルフ練習場、自宅などでゴルフをプレーしているときに起こり得るさまざまなリスクに対して補償が受けられる保険サービスです。
ゴルフのプレー中に起こり得るリスクとしては、次のような事例が挙げられます。
- 自分の打球が第三者に当たって怪我を負わせる、もしくは死亡させる
- 自分の打球が建物や物品に当たって故障、破損、もしくは破壊する
- 自分がスイングしたゴルフクラブが第三者にぶつかって負傷、もしくは死亡させる
- 転倒などの理由で自分自身が怪我を負う
- 自分のゴルフ用品が破損する、もしくは盗難される
- ホールインワンを達成し、祝賀会の開催や記念品の購入が必要になる
ここではゴルフ保険について、保険の種類や加入率、金額相場などについて紹介します。
ゴルフ保険の種類(1日保証 / 年間保証)
ゴルフ保険には年間契約のサービスから1日単位で加入できる手軽なサービスまで、幅広い種類があります。定期的にゴルフをする方の場合は契約期間の長い保険、たまにしかゴルフをしない方の場合は1日保険に加入すれば、保険費用をおさえられます。
また、ゴルフ保険は補償内容によって種類分けすることもできます。ゴルフ保険の補償内容は次の4種類に大別できます。
- 賠償責任補償
- 傷害補償
- ゴルフ用品補償
- ホールインワン・アルバトロス費用補償
それぞれの補償内容については、記事後半で詳しく説明します。
ゴルフ保険の加入率
某保険会社が実施した調査によると、アマチュアゴルファーのゴルフ保険加入率はおよそ50%、つまり2人に1人がゴルフ保険に加入しているとのことです。この数字を多いと感じるか少ないと感じるかはさておき、ゴルフ保険に入っておいたほうが安心してプレーに専念できますよね。
ちなみに、ゴルフ保険はネットから簡単に加入できます。ゴルフ保険を提供している保険会社の公式サイトを見ると、ほとんどの会社がオンライン申し込みを実施しているため、忙しい方でも手軽に加入しやすいのが特徴です。
ゴルフ保険の金額相場(安い?高い?)
ゴルフ保険の金額は、適用期間と適用範囲によって変動します。一般的に、保険金額が高いほど保険適用期間が長く、また保険適用範囲も広くなります。
ゴルフ保険サービスについて、適用期間別に金額相場をまとめました。
適用期間 | 金額相場 |
---|---|
1日 | 約200〜700円 |
1週間 | 約1,000〜1,500円 |
1年間 | 約3,500〜10,000円 |
複数年間 | 約10,000〜20,000円 |
人付き合い程度でしかゴルフをしない方は、1日のみの保険プランに加入すれば金額を安くおさえられます。
「ゴルフ保険が必要ない」と言われる理由
ゴルファーにとってメリットが多いゴルフ保険ですが、上述のとおり実際の加入率は50%前後といわれています。
ネット上の意見を調査すると「ゴルフ保険は必要ない」と考えるゴルファーも多いため、本当にゴルフ保険には意味があるのか心配に思う方もいるかもしれません。
「ゴルフ保険が必要ない」と言われる大きな理由としては、個人賠償責任補償や家財補償など別の保険で代用できてしまうことが挙げられます。保険によっては、ゴルフ保険として売られている保険サービスよりも手厚い補償が受けられるケースもあります。
これからゴルフ保険への加入を検討している方は、自分がすでに加入している別の保険サービスがゴルフにも適用できるかどうか事前に確認しましょう。
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クラブ破損や紛失、盗難を補償するゴルフ保険(ゴルファー保険)
ゴルフ用品補償が含まれているゴルフ保険は、自分のクラブがプレー中に破損もしくは紛失した場合や、何者かに盗難された場合に保険金が受け取れます。
クラブ破損の事例は多い
ゴルフ中にゴルフクラブが破損したり、紛失したりするケースは意外に多いのが実態です。
こだわりのゴルフクラブを取り揃えている方の場合、クラブを買い換えるのに数十万円かかることも珍しくありません。ゴルフ用品補償が付いたゴルフ保険に加入していれば、ゴルフクラブが破損した場合に保険金を受け取れます。ゴルフ用品補償の限度金額は10万円〜30万円が相場となっており、クラブの買い替えに役立ちます。
また、ゴルフ用品補償ではゴルフクラブ以外の用品も保険適用対象となるケースがあります。ただし保険サービスによって、ゴルフクラブ以外の用品は盗難時のみ保険が適用され、破損や紛失に関しては適用外になっていることが多いため注意しましょう。
ゴルフ初心者は1日保険に加入しておいたほうが安心
ゴルフ用品補償は初心者にとってはメリットの大きい保険といえます。
ゴルフを始めて間もないうちにクラブが壊れて、あるいは盗まれて買い替えが必要に慣れば、経済的にも精神的にもゴルフを続ける余裕がなくなってしまうからです。
また、たとえ練習中のクラブ破損であっても補償の対象になるケースも多いので、初心者の方はまず1日から保険に加入しておくことをおすすめします。
ほかの保険が適用できる場合は不要
ゴルフ用品補償が付いたゴルフ保険に加入する際は、あらかじめ自分が加入しているほかの保険について補償内容を確認しておきましょう。
もしも火災保険等に加入済みで、個人賠償責任補償や家財補償が適用できるのであれば、新たにゴルフ保険に加入する必要はありません。
怪我をした・させたときのゴルフ保険(ゴルファー保険)
ゴルフ保険に賠償責任補償が含まれていれば、ゴルフ中に第三者に怪我を負わせてしまった場合にも補償が受け取れます。
人だけでなく物への適用も可能
賠償責任補償はゴルフプレー中の偶発的な事故によって他人を怪我させた、もしくは死亡させた場合に適用される保険です。賠償責任補償は他人に対してだけでなく、他人のゴルフ用品やゴルフ練習場の用具など、物を破損してしまった場合にも適用されます。
ただし、賠償責任補償は自分以外の人や物を傷つけた場合にしか適用されません。ゴルフ中に自分が怪我をした場合に保険金を受け取るためには、傷害賠償が付いたゴルフ保険に加入する必要があります。
やはりゴルフ初心者には加入が推奨される
ゴルフ用品補償と同様に、賠償責任補償もゴルフ初心者にとっては必要性の高い保険といえます。ゴルフ中に自分のスイングやボールを100%コントロールすることは、ベテラン選手にとっても困難です。ましてやゴルフ初心者の場合、スイングしたクラブを物にぶつけてしまったり、打球をコントロールできずに他人に直撃させてしまったりというリスクは高まります。
ゴルフ保険の賠償責任補償が適用されれば、最大で1億円〜2億円の保険金が受け取れます。ゴルフを始めて間もない方は、万が一の事態に備えて加入しておくとよいでしょう。
自動車保険や火災保険で代用できるケースが多い
賠償責任補償はゴルフ保険のほか、自動車保険や火災保険の特約に含まれているケースも少なくありません。ゴルフ保険には「ゴルフの練習、競技、または指導中」という条件が必要です。
自動車保険や火災保険はゴルフ中という縛りがないだけで、要するに「他人を怪我させた場合」に賠償責任補償が適用されるのが一般的です。
自分が加入している保険の内容を見直して、ゴルフ中の賠償責任補償が適用されるのか確認しましょう。既存の保険で代用できるのであれば、ゴルフ保険への加入は不要です。
突然の出費に備える「ホールインワン保険」
ゴルフ保険のなかでもホールインワン保険は、ほかの保険では代用できない補償内容です。ここではゴルフ保険ならではのホールインワン保険について詳しく解説します。
ホールインワン保険はなぜ必要?
ゴルフ会ではホールインワンやアルバトロスを達成した場合、幸福をお裾分けする、あるいは幸福の反動で不幸が訪れないようにするといった理由から、達成者の自己負担で祝賀会を開いたり記念品を購入したりする習慣があります。
ホールインワンは滅多に起こりませんが、もし実現すれば同伴者やキャディーへのチップ代、祝賀会、記念品などで数十万〜数百万の費用が発生します。
アマチュアゴルファーの場合、いきなり数十万円が必要といわれても困ってしまう人が大半です。このようなリスクに備える保険がホールインワン保険です。
ホールインワン保険の保障金額の目安
ホールインワン保険の上限金額は、保険プランによって10万円〜100万円までさまざまです。保険の掛け金が多い方が、ホールインワン保険の上限金額も多くなります。
ホールインワンを達成すると、キャディーへのチップ代に数万円、同伴者への記念品配布に一人当たり数千円、ゴルフ場に記念植樹する場合は十数万円、祝賀会を開催する場合は数十万円の費用がかかります。ホールインワン保険に加入する際は、掛け金と保険金のバランスをよく考えましょう。
ホールインワン保険がおりる条件
ホールインワン保険を適用するためには、ホールインワン証明書の提出が条件付けられています。ホールインワン証明書は、同伴プレイヤーやキャディー、ゴルフ場支配人による署名や捺印が必要です。
キャディーやゴルフ場支配人による証明がなければ、保険金は受け取れません。万が一ホールインワンを達成した場合は、第三者の協力のもとホールインワン証明書を発行しましょう。
おすすめされやすいゴルフ保険(ゴルファー保険)は?
最後に、ゴルフ保険を提供している主要保険会社を一覧で紹介します。
ビギナーはゴルフ保険に加入してもよいかも
ゴルフ保険に加入すれば、リスクに備えることで安心してゴルフを楽しむことができます。リスクが比較的大きなビギナーの方は、加入しておくとメリットが大きいかもしれませんね。
ゴルフ初心者であれば、保険の加入だけでなくマナーのことや最低限必要な技術のことも知っておく必要があります。
初ラウンドを控えているという方などは、お近くのインドアゴルフスクールで基礎知識を身につけておくこともおすすめですよ!