ゴルファーやゴルフ関連企業にとって、見逃せないイベントがゴルフフェアです。なかでも、日本最大級のゴルフフェア「ジャパンゴルフフェア」は毎年大きな盛り上がりを見せています。
ゴルファーにとってもゴルフ製品を扱う企業にとっても、大きなメリットとなるゴルフフェア。
一体その内容はどんなものなのでしょうか。
この記事では、最大規模のゴルフフェア「ジャパンゴルフフェア」について詳しく解説します。
「どんな企業が出展しているのか」「参加することでどんな体験ができるのか」などについても紹介しているので、ゴルフフェアの全容が見えてくるはずです。
ゴルフフェアに参加しようと考えているゴルファーの方や、出展しようか検討している企業の方はぜひ参考にしてくださいね。
ゴルフフェア(展示会)とは
ゴルフフェアとは、ゴルフ関連企業が商業目的として商品やサービスを紹介したり、ゴルファーが新たな製品を体験できたりする催しのことです。
新製品クラブの試打会やツアープロのトークイベント・交流会など、ゴルフフェアにもいろいろありますが、なかでも国内最大級のゴルフフェアが「ジャパンゴルフフェア」です。2023年は3月10日(金)〜12日(日)の3日間で開催されました。
一般的に、ゴルフフェアといえばこのジャパンゴルフフェアをイメージする方も多いでしょう。
開催時期や会場、出展企業やイベント内容など具体的なに詳細について解説するので、興味のある方は注目ですよ。
最大規模のゴルフフェア「ジャパンゴルフフェア」とは
ジャパンゴルフフェアは、メーカーの新製品やサービス情報をゴルフビジネス企業や一般ゴルファーに発信することで、ゴルフの文化と市場を活性化させることを目的とした展示会です。
ここでは、国内最大規模であるジャパンゴルフフェアの特徴や開催会場について解説していきます。
ゴルフフェア(展示会)としての特徴
年に1度開催されるジャパンゴルフフェアの特徴といえば、その規模の大きさから多くのイベントが行われるということです。
2023年の開催では、「ダンロップ」「キャロウェイ」「ピン」「ブリヂストン」など、多くのクラブメーカーが最新製品を用意し、試打できるブースも用意されていました。
発売前の新クラブが用意されることも多いので、告知したいメーカーといち早く最新情報を手に入れたいゴルファーの双方にとってメリットがありますよね。
抽選でゴルフバッグやボールが当たる企画も人気があり、常に多くの参加者で賑わっています。
また、大人気のコンテンツとしてゴルフアパレルメーカーによるファッションショーも行われます。最新のゴルフウェアをチェックでき、コーディネートのお手本にもなるので、特に女性ゴルファーは必見のイベントですね。
各出展ブースでは、ツアープロをゲストに呼んだトークイベントも開催されています。ゴルフ雑談やレッスンプロのワンポイントレッスンなど、ここでしか体験できない貴重なイベントも盛りだくさんです。
プロや有名人と出会えるのも、最大規模であるジャパンゴルフフェアの大きな特徴と言えるでしょう。
運営母体
ジャパンゴルフフェアは、一般社団法人日本ゴルフ用品協会が主催し、ジャパンゴルフフェア運営事務局が運営しています。
ジャパンゴルフフェアの開催期間中には、ゴルフビジネスについての懇親会を開くなど、ゴルフ市場を支える活動が代表的な事業です。
また、ゴルフ関連団体と協力しゴルフ利用税の撤廃運動を推進するなど、ゴルフ産業を拡大させるための運動も行っています。
開催場所
ジャパンゴルフフェアは、2016年までは東京ビッグサイトで開催されていましたが、2017年より神奈川県横浜市のパシフィック横浜に移転となりました。
2023年もパシフィック横浜にて開催され、次回の第58回ジャパンゴルフフェア2024も同会場で3月8日(金)〜10日(日)の開催が予定されています。
これまで関東での開催のみだったため、会場場所の都合で行きたくても行けなかったゴルフファンも多くいるようです。
過去には大阪や名古屋など、関西方面での開催を予定する話も出ていたようですが、残念ながら実現には至っていません。遠方にお住まいで出展や参加を希望する場合は、今のところ関東まで遠征する必要がありそうですね。
「ジャパンゴルフフェア」の主な出展企業
ジャパンゴルフフェアに出展する企業が多いことも特徴のひとつです。
ゴルフクラブやシャフトメーカーはもちろん、ゴルフ用品や練習器具・プレーヤーのサポートアイテムなど、毎年ゴルフに関する企業が新製品・新サービスのプロモーションを狙い出展しています。
ここでは、2023年開催時の主な出展企業をジャンルごとに分類してみました。
企業ジャンル | 主な出展企業 |
---|---|
ゴルフギア・ゴルフ用品メーカー | ・「ダンロップ」「カムイワークスジャパン」などのクラブメーカー ・「有賀園ゴルフ」「ホクシン交易」などのゴルフ用品・アパレル企業 |
練習器具・ボディケアメーカー | ・「ガーミン」「スカイトラック」などの距離計・ゴルフシミュレーターメーカー ・「LPスイング」「TOURPUTT JAPAN」などのトレーニング機材企業 ・「メルシー」「ヤマト」などのボディケアメーカー |
インドアゴルフ・ビジネスサポート企業 | ・「ステップゴルフ」「ゴルフパフォーマンス」「やまびこジャパン」などのインドアゴルフ事業のコンサル・ゴルフ事業機材メーカー |
クラブやゴルフ用品など、プレーに使用するアイテムを中心に、ゴルフに関する事業を行う企業がメインとなっています。
近年では、打ちっぱなし練習場にとって代わるように増えつつある「インドアゴルフレッスン企業」の出展も目立つようになりました。時代のニーズに合わせて出展企業にも変化がみられるのは面白いですね。
また、家庭用ビールサーバーメーカーやスキンケアブランドなど、一見ゴルフにあまり関係なさそうな企業の出展も見られます。
フェアの参加者はゴルフファンだけでなく、ゴルフ関連のビジネスマンも多く訪れていますので、意外な製品やサービスが注目されることもあるはずです。
大手に限らず、ゴルフ事業に役立つ製品を扱う企業は、今後もどんどん増えてくるのではないでしょうか。
ここからはジャパンゴルフフェアに出展している企業を、ジャンルごとに詳しく見てみましょう。
ゴルフギア・ゴルフ用品メーカー:【ダンロップ】【ミズノ】など
ゴルフフェア出展企業のメインジャンルともいえるのが、ゴルフクラブやゴルフ用品・アパレルブランドです。
「ダンロップ」「ミズノ」「ブリヂストン」「キャロウェイ」「ピン」など、ゴルフギアを取り扱う大手メーカーから、カスタムシャフトで人気のある「藤倉コンポジット」、地クラブメーカーとして有名な「カムイワークスジャパン」などが出展しています。
新クラブを試打できるブースも用意されているので、これだけでも参加する価値があるのではないでしょうか。
「有賀園ゴルフ」「アニューゴルフ」「飛衛門」「ラヘラゴルフ」など、ゴルフ用品やゴルフウェア、ゴルフバッグなどを扱う企業も多く、新製品をいち早く宣伝する場として活用しています。
練習器具・ボディケアメーカー:【イーグルビジョン】【ガーミン】など
ゴルフの練習に効果的なトレーニング機材を扱う企業も多く出展しています。
距離測定器で代表的なのが「イーグルビジョン」や「ブッシュネルゴルフ」などですよね。
実際使ってみないと使用感などは分かりづらいものなので、いろいろな機種を体験できるのはとても魅力的。メーカー別に特徴を比較できるのも参加者には嬉しいメリットとなるでしょう。
その他、パターシミュレーターを扱う「TOURPUTT JAPAN」や、ツアープロのコーチが監修したスイングトレーニングアイテムを扱う「LPスイング」など、ゴルファーの上達効果を高めるトレーニングギアメーカーも多いですね。
足のむくみや腰痛解消に効果的なフットケア、血行を促進するマッサージ器など、ゴルフギアだけでなく医療機器を取り入れた企業にも注目が集まっています。
インドアゴルフ・ビジネスサポート企業:【ステップゴルフ】【ゴルフカートビジョン】など
ゴルフ初心者から上級者まで、幅広いゴルファーから近年人気沸騰中なのがインドアゴルフレッスンです。
そういったニーズに合わせて、昨今のゴルフフェアではインドアゴルフスクールを運営する企業の出展も多くみられるようになりました。
2023年開催時には、「ステップゴルフ」「ゴルフパフォーマンス」などのインドアゴルフスクール企業が出展しており、レッスン受講者との交流やインドアゴルフ事業の運営・フランチャイズ運営サポートの提案などを行っています。
またゴルフ事業者向けに、練習場の芝刈り・ボールの集球作業を機械化する製品や、レッスンに欠かせない弾道測定器・シミュレーションゴルフを扱う企業の姿もありました。
ゴルファーだけでなく、ゴルフ事業に興味のあるビジネスマンにとっても有益な情報を得るチャンスとなるでしょう。
【参加者向け】「ジャパンゴルフフェア」は無料?注意点は?
ここからは、ジャパンゴルフフェアに参加してみようと考えている方向けに、入場料や参加方法・注意点などを解説していきます。
ゴルフフェアに興味を持っている方はぜひ参考にしてくださいね。
入場は無料?有料?
ジャパンゴルフフェアの入場料は、2022年開催より有料化されました。
2021年以前は無料で入場可能でしたが、2022年度はビジネス関係者は無料、その他一般来場者は有料となっています。そして、2023年度はビジネス関係者を含むすべての参加者が有料となりました。
入場料の有料化には賛否両論ありましたが、ゴルフフェアは単なる娯楽目的だけでなく商業的な目的も含まれる催しです。入場料を有料にすることで、企業側はコアなゴルフファンにアプローチしやすくなります。それにより、来場者への特典・サービスに付加価値が付けやすくなるので、来場者側にもメリットがあると言えるでしょう。
なお、18歳未満の方と学生の方は無料で入場可能です。お子さん連れの方も安心して参加できますよ。
当日券より前売り券がお得。通し券はもっとお得
2023年の開催では、当日券が1,500円(税込)、前売り券が1,000円(税込)となっています。さらに、3日間通える通し券は2,000円(税込)です。
1日ですべてのブースを回りきるのは難しいので、3日に分けて参加したい方は通し券のほうがお得になります。
出展企業は同じでも、イベントや来場ゲストなどは1日ごとに変わるので、2日以上参加する予定の方は通し券がおすすめですよ。
来場には事前登録が必要
ジャパンゴルフフェアに参加するには、公式ウェブサイトからの事前登録が必要になります。
2022年の新型ウイルス感染防止対策として、収容人数を5,000人以下とする措置で始まったものですが、以降の2023年の開催でも事前登録制が引き継がれています。
登録自体は簡単ですが、入退場時に登録時に送られたQRコードを読み込ませる必要があるので、参加希望の方は注意してください。
過去のゴルフフェア振り返り
2023年で57回目を迎えたジャパンゴルフフェア。57年前となると第1回目は1966年になり、とても歴史のあるゴルフフェアと言えますよね。
当時は一般向けではなく、ゴルフ業界関係者向けの見本市として開催されていたそうです。
これまでのフェアがどんなものだったのか気になりますよね。ここでは、過去のジャパンゴルフフェアの内容について触れてみます。
2023年
2023年の開催では、3日間のトータルで35,033名の来場者がありました。
多くの出展企業と参加者が集まり、買い物に使えるクーポン券の発行や抽選イベント・大人気のファッションショーなどで盛り上がりを見せてくれました。有村智恵プロや宮里兄妹・今平周吾プロなど、世界で活躍するゲストの登場で盛り上がらないはずはありませんよね。
出展企業は前述した通り、多くのゴルフ関連企業が参加しています。
しかし、近年は大手企業の出展割合が多く感じられ、ニッチなゴルファーから人気のある「地クラブメーカー」など、小規模展開する企業の出展が少ないようにも思えます。
少しマニアックなゴルフギアを求める人も多いようなので、今後は大手にはない独自性のある企業の出展にも大いに期待したいですね。
2021年
2020年のジャパンゴルフフェアが、新型ウイルスによる影響で開催中止となりました。
翌年の2021年は、新型ウイルス感染防止対策を講じた上で開催されましたが、緊急事態宣言中ということもあり、来場者数に不安の残る開催となりました。
トータル来場者数は21,793名と予想よりも少なくはなりましたが、人数制限や事前登録制などの新方式を導入した運営は、経済回復とゴルフ市場の活性化に大きな効果をもたらしたと言えるでしょう。
ゴルフフェアと言えど、毎年車メーカーの出展があるのも特徴です。2021年にもフォルクスワーゲンやベンツなどの展示車が見られました。車好きの方も楽しめるゴルフフェアとなったのではないでしょうか。
2019年
60,487名と過去最高の来場者数を達成したのが、2019年開催のジャパンゴルフフェア2019です。
入場料がまだ無料だったこともあり、多くのゴルフファンや関係者が訪れました。
ノベルティグッズの配布も多く、持ちきれないほどのアイテムを抱える人が続出していたそうです。限定グッズの販売やリカちゃんコラボ商品など、ユニークなアイテムも目立ちました。
人気イベントのファッションショーでは出展企業が多く、有名人のモデルさんの登場で参加者が大いに盛り上がりました。
また、車メーカーとのコラボもあり、ベンツ・レクサス・フォルクスワーゲンなどの高級車が注目されていたのも印象的ですね。
会場の熱気からも、ゴルフが再び注目されていることを感じられるゴルフフェアだったと言えるでしょう。
インドアゴルフビジネスに関することは「日本インドアゴルフ協会」まで
ゴルフフェアは、多くのゴルフビジネス関係者が一堂に会する場であり、多くのビジネスが誕生する場です。ゴルフビジネスにご興味がある方は、出展を検討したり、足を運んでみたりするとよい刺激になりますよ。
また、インドアゴルフのビジネスに関することであれば、「一般社団法人 日本インドアゴルフ協会」がさまざまなサポートを展開しています。もしインドアゴルフに関するお悩みがあれば、相談してみてはいかがでしょうか。