スポーツと健康産業の発展を目指し開催される、大型展示会スポルテック。
運動が好きな方や、スポーツ関係者の方は聞いたことがあるかもしれませんね。
この記事では、スポルテックの基本情報や会場、出展企業、開催イベントなどについて詳しく解説します。一般参加するための注意点や入場料についても触れているので、参加を検討している方はぜひ参考にしてくださいね。
スポルテックとは
スポルテック(SPORTEC)とは、世界中のスポーツ企業や団体が参加する、日本最大のスポーツ・健康総合展示会です。
主に、トレーニング機器や健康食品、スポーツアパレル用品など、スポーツや健康に関連するあらゆる企業が出展しています。
スポルテックは、企業の最新製品やサービスに触れられる見本市になっており、およそ40,000人の来場者が訪れる大きな展示会です。
本来は、スポーツ施設や企業向けの展示会ですが、一般の方も自由に参加できます。フィットネスや健康などに関心のある方なら楽しめる可能性のあるイベントといえるでしょう。
概要
スポルテックは、スポーツや健康に関するさまざまな専門展が混合されたイベントです。
2009年に第1回目が開催され、現在まで続くほど人気の大型展示会となりました。
フィットネス機器や美容機器、スポーツ用品やアパレル、健康食品や施設設備など、スポーツと健康に特化した複合展示会です。会場内ではコンテストが行われたり、ゴルフの上達を目指したゴルフ専門展が同時開催されたりしています。
スポルテック開催の目的は、スポーツをもっと身近なものにし、魅力的な肉体表現を向上させることで、スポーツ人口の増加を促し、健康的な社会を作ることです。
さらに、スポーツに触れる環境の整備や関連する企業のビジネスの拡大をはかることで、スポーツ産業の発展も期待できるでしょう。
運営母体(主催)
スポルテックを運営するのは、東京や名古屋、大阪などの主要都市で、大型展示会の運営・主催を手がける国際展示会専門会社、TSO International株式会社(以下TSO International社)です。
TSO Internationa社は、次世代のビジネスや時代のニーズに応えるサービスを、展示会を通じてつなぎ合わせ、産業の発展や活性化を目的に活動しています。
その中でも、スポルテックは夏の大イベントとなっており、スポーツ・健康関連企業同士の出会いの場として注目を集めています。
また、スポルテックの人気イベントである「SPORTEC CUP」は、JBBF(日本ボディビルフィットネス連盟)が主催しています。
こちらも展示会場を盛り上げるために、欠かせないイベントのひとつとなっています。
会場
スポルテックの会場は、開催年により異なります。
2024年の開催会場は、以下の通りです。
会場 | 東京ビッグサイト | マリンメッセ福岡 |
---|---|---|
日程 | 7月16日(火)〜18日(木) | 12月17日(火)~19日(木) |
東京では昨年と同様、東京ビッグサイトにて3日間開催されます。
昨年の初の九州地区での開催に引き続き、2024年もマリンメッセ福岡でスポルテック福岡展が開催されます。昨年の開催期間は2日間のみでしたが、今年は12月17日~19日の3日間です。
また、過去には大阪や名古屋などでも、スポルテックが開催されました。
2021年には、スポルテックの姉妹展である「SPORTEC Light」がインテックス大阪で開催され、およそ250社の企業や団体が出展しました。2022年には、「SPORTEC 2022 名古屋」が、ポートメッセ名古屋にて開催されました。2024年の開催については、東京ビッグサイトにて、7月16日(火)〜18日(木)の開催が予定されています。
すでに出展企業の募集が開始しているので、今後の進展に注目したいですね。
スポルテックの注目イベントは?
スポルテックには、新製品やサービスの発表以外にも特別なイベントがたくさんあります。
なかでも特に注目したいイベントは、以下の2つです。
- ダンスフィットネスコンテスト
- SPORTEC CUP
それぞれ紹介します。
ダンスフィットネスコンテスト
ダンスエアロビクスの指導者が競い合う「ダンスフィットネスコンテスト」も注目のイベントです。
4つの部門に分かれており、クラスの構成や指導スキルなど、普段のレッスンで磨いた技術を発揮し上位を狙います。
入賞者は、国内や世界での活躍に期待できるので、フィットネスプレゼンターとしての第一歩となる大会です。
SPORTEC CUP
スポルテックの人気イベントといえば、「SPORTEC CUP」。肉体を鍛え上げた男女がボディメイクで競い合う大会です。
メンズフィジーク・ビキニフィットネス・ボディフィットネス・マスキュラーフィジークの4つのカテゴリに分かれており、代表選手が無差別級のオーバーオールで戦います。
大きく美しい筋肉を間近で見るのも、スポルテックの楽しみ方のひとつです。
スポルテックの出展企業
スポルテックには、スポーツ用品やフィットネス機器、ダイエット食品など、多くのスポーツ関連企業が出展しています。
出展している主な企業は、主に以下の3つに分類されます。
- フィットネス・トレーニング機器メーカー
- ダイエット・健康食品メーカー
- スポーツ用品・アパレルメーカー
「スポルテック」の主な出展企業
企業ジャンル | 主な出展企業 |
---|---|
フィットネス・トレーニング機器メーカー | DRAX JAPAN、フィットネス アポロ社、テクノジム ジャパン、THINKフィットネスなど |
ダイエット・健康食品メーカー | 中原、サン・クロレラ、QOLラボラトリーズ、Cureなど |
スポーツ用品・アパレルメーカー | VANQUISH FITNESS、タケヤ化学工業、株式会社PSU、ゴリラウェアジャパンなど |
それぞれのカテゴリごとに、出展内容を紹介していきます。
フィットネス・トレーニング機器メーカー
ジムやパーソナルトレーニングを運営するうえで欠かせないフィットネスマシン。
スポルテックでは、ランニングマシンやフィットネスバイクなど、健康的な体づくりをサポートする最新製品を取り扱う多くのメーカーが出展しています。THINKフィットネスなど、ジムの運営を手がける企業も参加しています。最新のフィットネスマシンに触れられるのも、スポルテックの醍醐味といえるでしょう。
また、トレーニング器具だけでなく、美容用品や介護機器などを取り扱うメーカーも多く出展しています。
エクササイズの体験レッスンを受けられるブースも多く、これからフィットネスやトレーニングを始めたい方も楽しめるでしょう。
ダイエット・健康食品メーカー
体作りに効果的なプロテインやアミノ酸系サプリメント、健康を意識した自然食品を扱うメーカーも多く出展しています。会場内では試食・試飲できるブースも多く、数種類のプロテインを無料で飲み比べることも可能です。
また、栄養素の高い原料を使った美容サプリメントにも注目。健康を意識しながら、美しい体作りをサポートする製品が多く展示されています。
サプリメントなどの試供品をもらえるので、これだけでも参加する価値があるのではないでしょうか。
スポーツ用品・アパレルメーカー
スポーツやフィットネスに特化したウェアやトレーニンググッズなど、アパレル関係の出展も多いです。イギリス発のトレーニングウェアブランドである「VANQUISH FITNESS(バンキッシュフィットネス)」をはじめ、フィジークに出場する選手やボディビルダーに人気のあるブランドが多く参加しています。
また、トレーニングの水分補給時に便利なドリンクボトルや、オリジナルのユニフォーム作成を手がける企業もあり、個性的なスポーツ・フィットネス用品の情報を手に入れられるでしょう。
良質な睡眠に効果的な枕など、健康グッズの種類も豊富です。
【一般人向け】スポルテックへの参加に関する注意点
スポルテックは、ビジネス目的ではない一般の方も参加が可能です。
ここでは、スポルテックへの参加を考えている方向けに、一般入場する際の注意点を解説します。
入場する際は、以下の3点に注意が必要です。
- 一般参加者の入場料は2,000円(2024年開催)
- 入場には来場登録が必要
- 公共交通機関の利用を推奨
詳しく解説します。
一般参加者の入場料は2,000円(2024年開催)
スポルテックは、スポーツビジネスの商談会がメインのため、商談や購買、セミナーへの参加を目的としない一般の場合、2,000円(税込)の入場料が必要となります。
しかし、事前の手続きをおこなうことで、入場料が無料になる場合もあります。
スポルテックの公式サイトから、氏名や連絡先、住所、会社名などを事前登録すれば、入場無料の招待券を入手できます。
スポルテックに無料で参加するには、登録サイトでプリントアウトできる来場証と、入手した招待券が必要です。会場では身分証明書と名刺の提示が求められるので、忘れずに持参しましょう。
出典:「SPORTEC2024」の開催が決定!規模を150%拡大し、700社45,000名が集結│SPORTEC NewsRelease
入場には来場登録が必要
スポルテックの入場には、受付での来場登録が必須です。
来場登録を印刷したものが入場バッジとなるので、忘れずに登録しましょう。
ただし、当日の会場はかなり混雑することが予想されるので、前述した事前登録を済ませておくことをおすすめします。
また、当日の登録には時間がかかります。事前登録した内容をプリントアウトして持参すれば、当日の入場がスムーズになるでしょう。
公共交通機関の利用を推奨
スポルテック会場へは、公共の交通機関を利用することが推奨されています。
会場周辺の道路は混雑するため、電車やバスの利用がおすすめです。
車で行くことも可能ですが、展示会専用の駐車場が用意されない場合もあります。
東京ビッグサイトの場合、臨時駐車場を設けるケースもありますが、会場から離れていたり、1日2,000円程度の駐車料金がかかることもあるので注意してくださいね。
過去のスポルテック振り返り
スポルテックは2009年にはじまり、多くの出展やイベントが行われてきました。
ここでは、過去に行われたイベントやその内容について振り返ってみます。
2023年
2023年は、8月2日(水)〜4日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催されました。3日間で39,956名の来場者があり、スポーツ推進や産業発展に向けて、多くのスポーツ関係者が訪れました。
2023年はフィットネスマシンや健康サポートフードなど、多くの企業が出展しています。
また、スポーツをゲーム感覚で楽しめるコーナーも多く、VRやAIを使った最新スポーツゲームを体験できるブースも目立ちました。コロナで落ち込んだスポーツ業界の復興に向けた、新しい製品やサービスの登場に注目が集まりました。
2022年
2022年は、7月27(水)〜29日(金)の3日間で開催され、2023年同様に東京ビッグサイトで開催されました。来場者数は29,182名。コロナ禍で開催されたスポルテックでしたが、多くの出展企業と来場者が訪れたことから、スポーツの人気度がうかがえます。
フィットネス機器を中心に、多くのスポーツ関連企業が出展しました。会場の一部では、介護・健康コーナーも設けられており、65歳以上の高齢者を対象とした冷凍食品や、立ち上がりのサポートをする機器など、テクノロジーの進化を感じさせる出展が見られました。
2021年
コロナによる緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置の影響がある中、2021年のスポルテックは開催されました。マスク着用や体温管理など、万全の感染対策をしたうえで行われ、コロナ禍にもかかわらず、28,086名の来場者が訪れました。
この年は、感染症対策の専門展である「感染症対策総合展」にも力を入れています。スポルテックと同時開催された展示会で、感染対策に関する多くのソリューションが展示されました。
除菌・殺菌設備や、最新換気システム、マスクやシールドの飛沫感染対策など、コロナ禍でも健康的にスポーツを楽しむための、製品・システムが発信されています。
ウィズコロナ・アフターコロナに向け、健康やフードサービス、施設設備など、新しい生活スタイルの提案の場として注目を集めました。
スポルテックはゴルファーやゴルフビジネス関係者にも魅力大◎
スポルテックは、フィットネスやエクササイズを中心とした国内最大の展示会です。もちろん、ゴルファーやゴルフビジネスをされる方々にとって魅力的なイベントなので、足を運ぶ価値があります。
興味のある方は、ぜひスポルテックへの参加を検討してみてくださいね。