テレビでゴルフの中継を見ていると、プロの大会にアマチュア選手が参加していることがありますよね。
同じ大会に出ているのに「プロ」と「アマチュア」に違いはあるのか疑問に思う方もいるのではないでしょうか?
この記事では、ゴルフにおけるプロとアマチュアの違いを解説します。
アマチュアが大会に参加する方法などゴルファー向けの解説もしているので、興味がある方は参考にしてくださいね。
ゴルフのアマチュアとは?
ゴルフのアマチュアは、ゴルフを職業とする「プロゴルファー」とは、プレーする目的が大きく異なります。
ここでは、アマチュアゴルファーの具体的な定義と資格について深く掘り下げて解説します。
アマチュアの定義
プロとアマチュアの大きな違いは、ゴルフを営利目的でプレーしているかどうかにあります。
アマチュアゴルファーは、基本的に大会で優勝しても賞金を受け取らず、技術指導で報酬を得ることもありません。
そのため、アマチュアとは「賞金や営利を目的とせずにゴルフを楽しむプレイヤー」と定義できます。
ゴルフを始めたばかりの初心者からプロレベルの腕前を持った上級者まで、賞金や営利を目的としていなければ、みなアマチュアゴルファーです。
アマチュアの資格
日本ゴルフ協会(JGA)では、アマチュア資格規則が設けられており、プロとアマチュアを区別しています。
アマチュアゴルファーが、プロゴルファーの職域を侵害しないことが目的です。
賞金の制限や技術指導での報酬獲得など、ゴルフを通じて報酬を得る行為をとるとアマチュア資格が剥奪され、JGA主催の大会に参加できなくなります。
アマチュア大会に出るための資格としては、例えば「JGAハンディキャップインデックス」があります。発行可能な団体の会員であれば取得可能です。
なお、ハンディキャップ未取得で参加できる大会については記事の後半で紹介しています。
アマチュアがプロの大会で優勝することもある?
アマチュアであっても一定の条件をクリアすれば、プロの試合に参加することが可能です。
そのため、アマチュアでもプロの大会で優勝することがあります。
2023年のダンロップフェニックスでは、杉浦悠太選手がアマチュアとして参加し、優勝を果たしました。
この時点までで、国内男子では杉浦選手を含めて7名、国内女子では7名がアマチュアとしてプロの大会で優勝しています。
このことから、アマチュアでもプロ並みの高い実力を持つ選手がいることがわかりますね。
ゴルフのアマチュアとプロの違い
ゴルフのアマチュアとプロには、実力だけでなくさまざまな違いがあります。大枠の違いは、ゴルフを「職業」とするか、スポーツとして純粋に楽しむか。
ここでは、ゴルフのアマチュアとプロの違いについて、さまざまな角度から解説します。
賞金額の違い
アマチュアとプロの最も大きな違いは、賞金の違いです。
プロは大会で優勝すると多額の賞金を獲得できる一方で、アマチュアの場合は賞金額に制限があります。(日本円で10万円以下。)
そのため、多額の賞金が設定されるプロの大会に出場する場合は、賞金を受け取らないという誓約が必要です。
制限を越えた賞金を受け取るとアマチュア資格が剥奪されてしまうため、それ以降アマチュア大会への出場ができなくなります。
アマチュアでもスポンサー契約が可能になる?
2022年1月から、アマチュア資格の規定が改定され、アマチュアでもスポンサー収入を得られるようになりました。契約金の上限も設けられていません。
これまでは遠征費を捻出できずに活動の場が制限されていたトップアマチュアも、今後は活躍するチャンスが増えるでしょう。
スキルの違い
一部のトップアマチュアを除いて、プロとアマチュアのスキルには基本的に大きな差があります。
プロゴルファーになるためには、実技試験を伴うプロテストに合格する必要があるため、一定のスキルが求められるからです。
例えば、男子プロのドライバーの飛距離は約280ヤードであるのに対して、アマチュアの平均は230〜250ヤードであり、30ヤード以上差があります。
飛距離やショットの精度、パッティングなど、あらゆる面でプロゴルファーのほうが優れているといえるでしょう。
フィジカルの違い
プロゴルファーはアスリートなので、下半身と体幹はしっかりと鍛えられており、スイングにおけるブレがほとんどありません。
「ゴルフは身体能力に左右されない」と考える方は多いですが、トレーニングをしていないプロはいないほど、重要視されているポイントです。
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アマチュアゴルファーでいるメリットやプロにならない理由
アマチュアゴルファーのなかには、プロ並みの実力を持つ人もいます。プロ並みの実力を持ちながらプロゴルファーにならず、アマチュアとしてゴルフを楽しむのはなぜでしょうか?
ここでは、アマチュアでいるメリットやプロにならない理由を解説します。
プロになるための壁が高い
プロになるためには、プロテストに合格する必要があります。
ゴルフのプロテストの合格率は3〜5%といわれており、非常に難易度の高い試験です。
また、プロテストの合格には費用もかかります。
受験料やプロゴルフ協会への入会金、年会費だけでも合計100万円程度の費用がかかり、会場への交通費や宿泊費、練習ラウンド代なども合わせると200万円を超えることも。
高い技術が要求されるだけでなく、高額な費用もかかることから、プロにならない方も多いのです。
プレッシャーを避けるため
プロゴルファーとして活動するには、ゴルフを通じて生計を立てる必要があります。
具体的には、大会の優勝賞金やレッスン指導の報酬などが収入源です。
プロとして優秀な成績を残せば、賞金額や報酬額は計り知れないものとなる一方で、生活できるレベルで稼ぐには血のにじむような努力と運が必要です。
スポンサー契約についても、企業のイメージを背負う責任が伴うため、プレーに対するプレッシャーは想像以上に大きいでしょう。
プロとしてのプレッシャーがないことは、アマチュアでいることのメリットといえます。
アマチュアでしか得られない権利がある
ゴルフ場の会員権には、プロゴルファーの参加が制限されている場合もあります。また、プロゴルファーになるとアマチュア大会の参加もできません。
プロゴルファーになると上記の制限がかかるため、純粋にゴルフを楽しめない場合があるのです。
ゴルフのアマチュアの大会にはどのようなものがある?
日本国内では、さまざまなアマチュアゴルフ大会が開催されており、それぞれに特徴があります。
ここでは、具体例を交えてゴルフのアマチュア大会を紹介します。
アマチュアが大会に出るには資格が必要?
アマチュアが大会に出るには、一定の資格を要する場合があります。ゴルフ場の会員権を持っていることや、ハンディキャップを取得していることなどです。
特にJGAのハンディキャップは、競技の公平性という観点から必要とされる場合が多いため、アマチュア大会に参加したい方は取得しておきましょう。
もちろん、大会によっては資格を必要としないものもあります。
日本ゴルフ協会主催の大会
日本ゴルフ協会(JGA)では、アマチュア大会を多く開催しています。
アマチュアトップレベルの日本アマチュアゴルフ選手権競技から、ジュニア向けの大会、シニア向けの大会など、年齢別の大会まで幅広く開催されています。
JGAの主催する大会に出場するには、最低限の資格としてハンディキャップインデックスの取得が必要です。
アマチュアとして最高峰を目指したい方、トップアマチュアの実力を確認したい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
GDO主催の大会
GDOが主催する大会には、シングルス・ペアスクランブル・チームスクランブルの3種類があります。
チームスクランブルは、4人のチーム戦となるため初めての参加もしやすいのが特徴です。
初めて競技ゴルフに参加する人向けに、競技ゴルフならではの作法を勉強できる大会も用意されています。
ゴルフ場や企業が主催する大会
各地域やゴルフ場、企業などもアマチュアの大会を主催しています。
大会によって参加資格やレベル、年齢などが異なるため、自分にあった大会を探しましょう。
代表的な大会は以下のとおりです。
- 初心者向け:GDOシングルスチャンピオンシップ、日刊アマダブルス
- 中級者向け:各県のアマチュア大会
- 上級者向け:日本アマチュアゴルフ選手権
上記以外にも、アマチュア大会はたくさん開催されています。
ゴルフ初心者でも参加可能なアマチュアの大会はある?
参加資格のない大会であれば、ゴルフ初心者でも参加可能です。
先述したGDO主催の大会や、ゴルフ情報サイト「Gridge(グリッジ)」が主催するGridge cupは初心者でも参加できる大会です。
初めて競技に参加する人向けに、レベルに応じたカテゴリ分けや仲間とチームを組んでプレーできる方式を採用するなど、初心者でも参加しやすいように配慮されている大会もあります。
ゴルフ初心者でも参加できる大会はあるので、大会にでることを目標に設定するのもよいかもしれませんね。
アマチュアのゴルフ大会に参加するなら、ゴルフスクールでスキルを高めるのが効率的◎
アマチュアのゴルフ大会への出場は資格を必要としないものも多く、気軽に参加可能です。
せっかく参加するなら、上位まで勝ち上がれる実力を身に付けておきたいですよね。
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