ゴルフにおいて、パッティングはスコアメイクに直結する重要な要素です。
ショットは良いのにパターが悪くてスコアを崩してしまった経験のある方もいれば、ショットは悪かったけどパターの調子が良く大崩れしなかったという方もいるでしょう。
この記事では、パターの精度を上げるための「エイムポイント」のやり方や理論などについて詳しく解説します。
パッティングについて悩んでいる方や、もっとパッティングの精度を上げたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

そもそもゴルフのエイムポイントとは?
はじめに、エイムポイントの定義を説明します。
エイムポイントの正しい名称は「エイムポイント・エクスプレスリード」といい、アメリカのマーク・スウィーニー氏が開発したグリーンの傾斜を計測する方法のことをいいます。
パッティングが苦手な方の多くは傾斜がうまく読めず、正しいラインにストロークができていないことが原因です。
エイムポイントは、そんな悩みを解決に導く画期的な方法といえます。
パッティングを安定させるエイムポイント
パッティングでは、グリーンの傾斜や速さ(ボールの転がりやすさ)を読めるかどうかがポイントです。パッティングに課題のある方は、これがうまくできていません。
例えば、以下のような点を理解しておくと、安定したパッティングを打てるようになります。
- どのくらい曲がるのか
- どのくらいの速さで転がるのか
- どのくらいの強さで打てばよいのか
とはいえ、ゴルフを始めたばかりの初心者や中級者ゴルファーにとっては、なかなか難しいものです。
パッティングにおける傾斜読みなどの悩みを解決する手段の1つとして、「エイムポイント」を頭に入れておきましょう。
ゴルフにおけるエイムポイントの理論
エイムポイントを開発したマーク・スウィーニー氏はグリーンでのボールの転がりを予測したソフトを提供し、グリーンの速さや傾斜に対してどのくらい曲がるのかをチャート化しています。
ソフトの開発に至った背景には「グリーンの速さや傾斜、打ち出しの強弱が同じ条件であれば、規則的に同じようにボールは動くのでは」という考えに基づいているといわれています。
そして、カップに向かって傾斜と打ち出す方向が、グリーンの速さによってどのくらいの強さ加減で、どのくらい曲がるのかを記したエイムチャートを開発しました。
測定方法は至ってシンプル。傾斜と速さによって曲がり方の異なりを的確に示し、速ければ曲がる、上りより下りのほうが曲がるといった情報を科学的にチャートにしたことで、多くのゴルファーの心をとらえました。
参考:
Mark Sweeney|AimPoint Golf
Interview – Mark Sweeney, pioneer of AimPoint Golf and the breakthrough AimPoint Express |MyGolfWay
ゴルフのエイムポイントはプロゴルファーも採用している?
エイムポイントはステーシー・ルイス選手が世界ランキング1位になったことで注目され、日本でも多くのプロゴルファーが採用しています。
日本で注目されている選手は、稲見萌寧(いなみもね)選手です。
東京オリンピックで銀メダルを獲得した稲見選手のプレーでは、グリーン上で歩測したあとに、手をかざして指で傾斜を読んでいるシーンが見られます。
また、元プロゴルファーの石原健太郎氏は、現在はエイムポイントインストラクターという資格を所持し、パッティングーチとしてツアーに帯同したり、ジュニア育成に取り組んだりしています。
ゴルフのエイムポイントを活用することで期待できる効果
エイムポイントを活用すると、どのような効果が期待できるのでしょうか。
視覚情報のみで傾斜を測ろうとすると、座って見たときと立って見たときでは傾斜の見え方が変わって、わからなくなることがあるでしょう。
これは、目の錯覚が原因といわれています。
エイムポイントを活用すれば視覚情報による錯覚に左右されずに、ボールがどのくらい曲がるのか、なぜ曲がるのかがわかり、どこに打ち出すのかが明確になります。
これがわかれば、傾斜が読めない悩みを解決できるでしょう。
エイムポイントエクスプレスリードのやり方
ここからは、エイムポイント・エクスプレスリードのやり方について紹介します。
足で傾斜を感じる
エイムポイントを実践するうえでカギとなるのは「足で傾斜を感じることができるか」です。
グリーン上でカップに向かって正対し、足でどのくらいの傾斜なのかを感じることが第1歩といえるでしょう。
すぐに体得するのは難しいかもしれませんが、左足側に傾いている、右足側に傾いている、という視覚情報以上の感覚を足だけでつかむことが大切です。
エイムポイントでは傾斜を5段階のレベルで考え、平坦であれば0、傾斜が緩ければレベル1、傾斜がきつければレベル5と考えます。
手、指を使ってラインを読む
足で傾斜を感じたら、次はその傾斜からどのくらい曲がるのかを判断しラインを読みます。
ボールの後方に立って顔の前に手を掲げて指を立てますが、傾斜に応じて指の本数は変わります。
傾斜の角度は5段階。傾斜が緩いレベル1であれば指は1本、傾斜レベルが3であれば指は3本、レベル5であれば5本と増えます。
そして、立てた指をカップのセンターから傾斜の高いほうに合わせて打ち出す方向を見ます。
左から右に曲がるスライスであれば左側が高くなるので、カップのセンターに指の右端が合い、右から左に曲がるフックでは逆になります。
グリーンの速さ(ボールの転がりやすさ)を考慮する
傾斜を感じ、指で打ち出す方向を決めることができても、速さに対応できなければラインを読めたとはいえません。
グリーンの速さによって同じ距離でも曲がり方は変化するので、速さに対しては顔と手の距離で調整します。
速いグリーンでは顔に手を近づけて計測し、遅いグリーンでは顔から手を離して計測します。
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エイムポイントの習得に役立つ練習
エイムポイントの工程は少なく、シンプルにも見えますが、足で傾斜を感じることは簡単なことではありません。
また、グリーンの速さを理解したり、そもそもの自身のパッティングの感覚やストロークが安定していなかったりすると、打ち出す方向がわかっても規則的に打つことはできません。
ここで、エイムポイントを習得するために役立つ練習方法を紹介します。
水平器で傾斜の感覚を養う
まずは傾斜を感覚的に覚える練習です。
いきなりグリーンに立って傾斜の角度をとらえるのは難しいので、水平器を使って角度を図ったうえで、足元の感覚や体で覚えていきましょう。
大工さんなどが使うようなものや、持ち運びに便利なコンパクトなものなど、水平器の種類はさまざまであり、ゴルフマーカー型の水平器もあります。
また、水平器のスマートフォンアプリを活用してもよいでしょう。
ただし、プレー中に水平器を使った計測はルール違反になるので、練習でのみ使用してくださいね。
イメージトレーニングをする
傾斜の感覚を養うだけでなく、どのように転がり、どのように曲がるかを頭でしっかりとイメージすることも大切です。
打ち出すイメージが湧いていなければ、迷いながらストロークしたり、不安定なパッティングになったりします。
パッティングに限らず、すべてのショットに共通していえることですが、日頃からイメージトレーニングをしておくと、実践で再現性の高いショットが打てるようになります。
グリーンの速さ(ボールの転がりやすさ)を把握しておく
実際のコースでエイムポイントを活用するには、傾斜に対するグリーンの速さに影響される曲がり幅を把握することが大切です。
グリーンの速さは「フィート」で表され、フィートが小さければ遅い、大きければ速いということです。ゴルフ場によってはスタート室付近に掲示してあるところもあるので、その数値も参考にしてください。
まっすぐストロークする
ラインが読めていても、その方向に打ち出すことができなければ意味がありません。
ショットも同様ですが、ターゲットに対してまっすぐ構えて、ライン通りに振り抜きストロークできるかがポイントです。
アライメントスティックやクラブなどを使ってまっすぐストロークを出す練習をし、狙ったところや決まった方向にまっすぐ打ち出せるストロークを身に付けましょう。
エイムポイントについて学べるレッスンもある?
エイムポイントの習得には、エイムポイントを専門的に学べるレッスンに通うことも有効です。
先述したとおり、エイムポイントインストラクターという専門の資格もあり、日本人のインストラクターもいます。
受講プランもさまざまであり、講習時間は1時間から2時間程度が一般的。
レベルに応じたプランもあり、傾斜の読み方から距離に応じた狙い方、スネークラインの狙い方などを学べる初心者から中級者向けのプランから、さらに精度を上げた狙い方を学べる上級者向けのプランもあります。
ステップゴルフのラウンドレッスンなら実践的なパッティングが学べる◎
実践的にパッティング技術を学びたいのであれば、ステップゴルフのラウンドレッスンがおすすめ。
開催頻度は最低週1回以上あり、レッスンの種類も豊富です。
例えば、「ファーストレッスン」では、ラウンド未経験の方やルールやマナーがわからないといった初心者向けのレッスンを行っています。コースデビュー前に、ルールやマナーをはじめ、アプローチ、バンカーなどコースに出た際に役立つことが学べますよ。
ほかにも、まだコースに出るには不安といった方向けのレッスンプランや、バンカーやアプローチなど苦手なシチュエーションを克服したい方向けのレッスンプランもあります。
エイムポイントを活用するために必要な「ストロークをまっすぐにする練習」など、パッティングで役立つスキルも身に付けられます。その他自分の課題にあったワンポイントレッスンも盛り沢山です。
エイムポイント専門のレッスンを受講するもよし、ステップゴルフのラウンドレッスンでパッティングのコツや技術を学ぶもよし。自分にあった練習法を見つけて、パッティングのレベルアップを目指しましょう。