ゴルフで効率よく上達するために、ゴルフレッスンに通うのは効果的な方法のひとつです。しかし、「ゴルフレッスンは意味がない」「通っても無駄」などと耳にした方は、実際のところはどうなのか気になりますよね。
この記事では、実際にレッスンプロがゴルフのレッスンに対してどう思っているのか、ゴルフレッスンがどれくらい意味のあるものなのかについて解説していきます。現在、ゴルフレッスンに通っている人やこれから通おうとしている人は参考にしてください。
ゴルフレッスンに対するプロの本音を3つ紹介
ゴルフをこれから始める方や、伸び悩んでいる方は「一度レッスンを受けてみようかな」と考えることもあるでしょう。
ここでは、そんなレッスンを検討中の方向けに、レッスンプロの本音を紹介します。
ゴルフレッスンでどれくらい上達する?
初心者のうちにレッスンを積極的に受けると、ゴルフスイングの基礎、ラウンドでのマナー等が早い段階で習得・上達できます。
また、壁にぶつかってからレッスンを受ける方も多くいますが、レッスンプロは数多くのアマチュアゴルファーのスイングを見ているので修正ポイントを見抜くことにすぐれています。指摘された修正ポイントをできる限り早く直すことにより、レッスンの受講生はどんどん上達しやすくなります。
最初からでも、途中からでも、レッスンを受ければ上級者レベルの70台でラウンドすることも夢ではないでしょう。
ゴルフレッスンで下手になる人がいるのはなぜ?
レッスンを受けて練習場では上手くなったと思い、いざラウンドするとスコアがレッスンを受ける前より悪くなることはよくあります。
それは下手になったのではなく、まだスイングの修正箇所が身についていないことが原因です。よくいえば、成長している一段階なのです。
もう一つ、「やりすぎ」も考えられます。
例えば、レッスンで「捻転(ねんてん)をもう少し使いましょう」と言われたとします。レッスン中は何回も打ち直して最適な捻転(体をねじるような動き)に気づきます。
しかし、記憶の中では体をねじる様な動きを使うことだけが頭に残ってしまい、コースに出ると捻転しすぎてオーバースイングになり、スイングフォームを崩してしまうといったことも多く見受けられます。
どのような修正箇所もやりすぎてしまうとスイングを崩す原因になります。記憶に頼っている間はちょっとしたことで崩れてしまうので、体に染みこむまでは本当の意味で上達していないといえるでしょう。
ゴルフレッスンのやめどきはいつ?
やめどきは目標によって異なります。
仕事での付き合い程度なら、迷惑を掛けないレベルまで上達すればレッスンを終了しても良いでしょう。
また、目標スコアをアベレージで出せるようになるまで、という区切り方もありです。
しかし、競技を目標にしてレベルアップを考えているのであれば、競技に出続けている限り、レッスンはラウンドレッスンを含めて受け続けていたほうが良いでしょう。
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ゴルフのレッスンで上手くならない人の特徴
「ゴルフレッスンを受けても上手くならない」「意味がない」という方もいますが本当にそうでしょうか?本当に上手くならないのであれば何らかの原因があるはずです。
ここからは、プロから見た、レッスンを受けても伸び悩んでしまう人の特徴を紹介します。
勉強熱心な人
プロのレッスンを受けるだけでなく、レッスン動画やレッスン本などを参考にしている方は、多くの情報が入ってくるのでいろいろと試してしまいます。
しかし、たくさんの情報が多く入ってきた結果、何が自分にとって必要な情報なのか分からなくなってしまい、自分の最適なスイングを見失なってしまうと最悪です。
レッスンを受けているのであれば、実際に自分のスイングを見てアドバイスをしてくれているプロの情報を頼りに、身につくまで練習することがおすすめです。
復習練習をしない人
レッスンを受けても、その後に練習に行かない人は上手くなりにくいといえます。
頭でどのように動かせば良いか分かっていても、体はなかなか思い通りに動いてはくれません。
ゴルフのスイングは非常に精巧な動きで、細かな動きを変えるだけで弾道は大きく変わってしまうので、自分ではできているつもりでもレッスンプロから見るとできていないことが多いです。
今日できたことが明日にはできないなども日常茶飯事です。そのため、プロから教わったことを無意識でもできるようになるまで、個人で復習練習をすることが大切です。
他人の意見ばかりを聞いてしまう人
せっかくレッスンを受けているにも関わらず、ゴルフ友達などの意見を聞いてしまいスイングが分からなくなってしまう人も多くいます。
レッスンを受けている途中なのであれば、ゴルフ仲間の意見はなるべく取り入れないほうが良いでしょう。なぜならゴルフ仲間のアドバイスはその人の感想で、自分に当てはまるかどうかは分からないからです。
アドバイスをくれた方がプロレベルや上級者のシングルプレイヤーだったとしても、人によって言い回しが違うため勘違いを起こしやすくなります。
右打ちで例えると「右肩を下げないように」と「左肩を上げないように」というアドバイスは同じ修正箇所なのですが、別々で言われると「右肩を下げずに左肩を上げない」などと複雑に捉えてしまうこともあるでしょう。
ゴルフスイングは連動するので修正箇所を1つ直すだけで2か所3か所と改善されていきます。レッスンを受けているのであれば、プロの意見だけを取り入れたほうが上達します。
ゴルフのレッスンで上達する人の特徴
同じレッスンを受けていても上達が周りより早い人がいます。レッスンを受けて上達する人と、あまり上達しない人の差はどこにあるのでしょうか。ここからは、レッスンで効率よく上手くなっていくために、上達する人の特徴を紹介します。
1つのことに集中できる人
どのスポーツにも当てはまることかもしれませんが、受けたアドバイスに対して、できるようになるまでやり続けられる人は上達が早いです。
初心者のときに、練習場で1本のクラブで打ち続ける人と、全部のクラブを一通り打つ人では上達度合いが違ってきます。
レッスンでも同じで、1つのアドバイスを自分が納得いくまでやり続けることで、何故できたのか何故できなかったのかが理解できてきます。
1つのことを理解できるまで、次のステップを避けて、集中できる人は上達します。
テーマを持っている人
レッスンを受けるときに「今日は何を教えてくれるかな」と思いながら受けるのと「今日はアプローチを教えてもらいたい」などテーマを持って受ける人では、テーマを持っている人のほうが上達していきます。
レッスンプロも教えてもらいたいことが明確になっている人の方が教えやすく、その人がどのレベルまで上達しているかが分かりやすいからです。何もテーマを持たずにボールを打っていても、上達のポイントに気づかないままレッスンが終わってしまいます。
練習場でのレッスンは数回に分けて行われるのが一般的なので、
- テーマをもってレッスンを受ける
- 次のレッスンまでに個人で復習を行う
- 次のレッスンには違うテーマでレッスンを受ける
このレッスンのルーティンを繰り返すことが、効率の良いレッスン上達法だといえるでしょう。
レッスンを楽しむ人
ラウンドは好きだけど練習は嫌い、練習は好きだけど教えられる事は嫌い、という人は多くいますがこういった人はあまり上達しないです。自己流でゴルフをやってきた人に多い傾向です。
当たり前ですが、ゴルフのすべてを楽しめる人は間違いなく上達します。壁にぶつかったとき、楽しみながらレッスンを受けられる人は壁を乗り越えることができます。
また、レッスンを通して新しい発見ができれば、ラウンドも練習も楽しくなります。レッスンプロも楽しくレッスンを受けられるように工夫をしているので、レッスンを楽しむことが上達のポイントです。
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ゴルフのレッスンはどれくらいの期間通うのが理想的?
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ゴルフは「上手くなったと思えば、すぐに下手になり、そしてまた上手くなる」の繰り返しで上達していきます。これはゴルフのプロツアーで活躍している有名プロでも同じです。一直線に上達を続けている人はいないといっても過言ではありません。
レッスンを定期的に受けることで、「上手くなって下手になる」といったサイクルをできる限り短いスパンで繰り返すことができ、これが上達への近道だといえます。
それを踏まえ、一度レッスンを受けたのであれば、最低3か月間、週1回ペースで合計12回のレッスンは受けるのが理想です。さらにレベルアップに伴い、中級者コース・上級者コースとレッスンのレベルを上げて行くことができれば最高です。
半年通った場合の成長の目安は?
上達の早い人であれば、初心者からレッスンを受けて半年でベストスコアが100を切る人もいます。ただ、ベストスコアを成長の目安にするのは適していません。それよりも、直近5ラウンドのアベレージスコアで判断してアベレージが100を切っているのであれば成長は早いといえますし、100から105の間でも順調に上達しているといえるでしょう。
成長しているかどうかの目安は、あくまでもアベレージスコアで判断してください。
自己流の状態からレッスンを始めて半年の場合は、レッスン開始前のアベレージスコアによって縮まる打数は違ってきます。
- レッスン開始前100前後の場合は10打縮まる
- レッスン開始前90前後の場合は5打から10打縮まる
- レッスン開始前80前後の場合は1打から3打縮まる
上記のアベレージスコアが達成できているのであれば、自己流から脱却して確実に成長しているといえるでしょう。レッスン開始前にスコアが良い人ほど伸びしろが少ないので、どうしても縮まる打数は少なくなります。
一年通った場合の成長の目安は?
初心者からレッスンを受けて1年、上達の早い人のなかにはベストスコアが70台の人もいるでしょう。1年通った場合は、実力に大きな差が出るのが現実で、アベレージスコアが80以下であれば順調だといえます。
アベレージスコアが90以下の場合は、一般的には上手だといえますが、長期間お金を払ってレッスンを受けているので、もう少し上達するために、取り組み方法やコースマネージメントをレッスンプロに相談してみるのも良いでしょう。
自己流の状態からレッスンを始めて1年の場合は、レッスン開始前のアベレージスコアによって縮まる打数は違ってきます。
- レッスン開始前100前後の場合は、15打から20打縮まる
- レッスン開始前90前後の場合は、10打から15打縮まる
- レッスン開始前80前後の場合は、3打から5打縮まる
上記のアベレージスコアが、達成できていればレッスンの効果が身についているといえます。上級者になればなるほど、アベレージスコアを1打縮めることが大変になってくるのです。
また、個人差が出るにしてもレッスンを受ける時期が早い人ほど成長は早いといえるでしょう。
期間よりも練習の質が大切
長期間レッスンを続けていても復習の練習を怠っていたり、間違った知識で練習をしていると成長は遅くなります。練習場で何も考えずにひたすらボールを打つ人がいますが、あまり上達にはつながっていないのが現実ではないでしょうか。
レッスンを受けるにしても、練習でもテーマをもって取り組んでいれば質の高い練習ができます。練習場に行くときは今日は何を試して、どういった練習をするのかを決めてから練習を開始すれば、短い時間でも上達しやすく無駄に球数を打つ必要がなくなります。
練習をするときは、その日のテーマを設定し、一打一打考えながら取り組むと質の高い練習ができるようになります。
ゴルフレッスンで失敗してしまうケースとは
全てのレッスンプロは生徒さんに上手くなってもらいたいと思いレッスンをしていますが、それでも上手くならなかったり、嫌な思いをしてしまう生徒さんもいるのが現実です。そのようなことが無くなるように、あらかじめゴルフレッスンで失敗するケースについて知っておきましょう。
ダメなレッスンプロの指導を受ける
ゴルフのレッスンプロにも、良いレッスンプロと悪いレッスンプロがいます。
良いレッスンプロは説明が分かりやすく、生徒さんの疑問にも明確に答えてくれます。知識が豊富で普段からレッスンのために勉強していることもあり、疑問にも即座に答えてくれます。レッスンのために勉強をしているプロはスイングの良いところを伸ばし、修正箇所に対しても分かりやすく説明してくれます。
一方で、ダメなレッスンプロは、説明が下手であったり、アドバイスも専門用語が多くて何を言っているのか生徒さんが理解できないプロです。ダメなレッスンプロは自分のゴルフにプライドを持っており、生徒さんに対しても、上から目線で知識をひけらかすために専門用語を多用する場合があります。
そういったレッスンプロは、自分のスイング理論や感覚を押し付けるようなレッスンをしていて、知識が片寄っているといえます。当然のことですが、レッスンプロ自身が正しく理解してなければ、正しいスイングを教えられるはずがありません。
上級者コースならまだしも、初心者や中級者のコースで専門用語を多用しているなら、あまり良いプロとはいえないでしょう。
自分に合わないレッスンを選んでしまう
レッスンプロも、生徒さんも人間ですから相性があると思います。相性が合わないとレッスンを受けていても楽しくないので、ゴルフをあきらめてしまったり、上達が遅くなってしまうこともあるでしょう。
そのような事態を防ぐためにも、レッスンを受ける前に評判をリサーチしてみたり、ホームページの口コミなどで下調べしてから申し込むことをおすすめします。
レッスン方法にしても、言葉や身振り手振りで教えてくれるプロもいれば、パソコンやタブレットを使い数値化しながらレッスンを行っているプロもいます。どちらにしても、自分が「上手くなっている」と感じられるレッスンを選ぶことが、長続きする秘訣ではないでしょうか。
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