ラウンドレッスンがどのようなものかご存知ですか?
コロナ過でゴルフの人気が高まりつつある昨今、ラウンドレッスンは、ゴルフを始めたいという初心者や、よりゴルフの上達を目指したいというゴルファーたちから注目を集めています。
この記事では、ゴルフのラウンドレッスンとは何か、特徴やメリット、費用の相場など幅広く解説していきます。
ラウンドレッスン(コースレッスン)とは
ラウンドレッスンは実際のコース上で体験できるゴルフレッスンのことを指します。
ラウンドレッスンでは、ゴルフコースの攻め方や状況判断、芝やラフの読み方をはじめ、マネジメントまでさまざまなことを学べます。
ゴルフコースの攻め方
ゴルフコースの攻め方は、コースの特性を踏まえながら考える必要があります。
例えば、2打目を考慮しつつ1打目をどの部分に落とすのか、バンカー、池、木などの障害物を避けるためのショットをどのように組み立てるか、グリーン上のカップの位置や芝目、傾斜などを考慮しつつどのようにアプローチするかなど、コースによって求められるプレーは変わってきます。
状況判断
状況判断は、ラフの種類や深さから最適なクラブやスイングを予測したり、傾斜の角度に見合ったミスの少ないスイングを選択したりすることです。
また、障害物の手前あるいは奥にボールを運ぶのか、直接グリーン上にボールを運ぶのか、手前からアプローチショットを試みるのか、風や芝、傾斜などの情報を取り入れつつ都度判断する必要があります。
マネジメント
上記の要素を総合して一番リスクの少ないプレーをするためには、マネジメントが大切です。
スコアを最小限にとどめるのはもちろん、万一ミスショットが出てしまった場合のリカバリーや、大きなミスを防ぐためにあえて1打を犠牲にして被害を最小限に抑えるなど、1打や1コースだけではなく総合的な結果を見据えてプレーすることが求められます。
ラウンドレッスンでは、これらを実践し、レッスンプロのアドバイスや指導を受けながら、スコアをまとめます。
ラウンドレッスンの意味
ラウンドレッスンは、ゴルフの上達に欠かせない練習の1つだといえます。
ゴルフは、ゴルフ場でプレーしスコアをまとめるスポーツのため、全てはゴルフ場でのパフォーマンスに左右されます。
もちろんゴルフ練習場での練習や自分に合った道具の選択、動画や書籍などからの知識の吸収も重要ですが、これらはゴルフ場でよいスコアを出すための、いわば2次的なものです。
練習で上手く打てたり、高価な道具を揃えたり、知識をたくさん蓄えたりしても、ゴルフ場でスコアをまとめるという目的が達成されない限り、それらは実を結びません。
ラウンドレッスンは、この目的に最も直結する効果的な方法だといえるでしょう。
ラウンドレッスンとコースレッスンの違い
ラウンドレッスンのほかに、コースレッスンと呼ばれるものがあります。
ラウンドレッスンとコースレッスンはどのような違いがあるのでしょうか?
ラウンドレッスンは、コースの攻め方や風の読み方、状況判断やマネジメントを学ぶことがメインであり、基本的に18コース全てを対象とします。
ピンポイントではなくトータルなプレーを一連の流れで学びたい場合に役立ちます。
一方コースレッスンは、1つの場所に的を絞ってゴルフ練習場と同じような練習を繰り返します。
練習場所はラフやバンカー、グリーンなどさまざまですが、同じシチュエーションで何度も繰り返すという特徴があります。
例えばグリーンへのアプローチショットを集中して練習するなどがこれにあたるでしょう。
それぞれに特徴や違いがありますが、ゴルフコースでレッスンプロの指導を受けることに変わりはなく、実際はほとんど同義として捉えられます。
どちらも目的はゴルフの上達なので、これらの違いにはあまりこだわらなくてもよいでしょう。
ラウンドレッスンの流れ
ゴルフ場でプレーする点では通常のゴルフと変わりませんが、ラウンドレッスンは、プレーにレッスンプロが帯同します。
ラウンドレッスンの主な流れは以下の通りです。
- ゴルフ場に到着
- レッスンプロによる練習前の指導(ストレッチや練習の手順など)
- 練習もしくは課題の実践
- コースでプレー
- 1ホール終えるごとにレッスンプロから指導・アドバイス
- プレー終了後、レッスンプロから指導・アドバイス
- 次回までの課題の設定
レッスンは、ゴルフ場に到着し練習するときから始まります。練習前のストレッチや練習用グリーンでのパター練習方法、アイアンなどの練習の手順を学び、実践します。
コースへ出る前に、課題が設けられることがあります。
これは、苦手な部分を克服する、あるいは得意な部分にさらに磨きをかけるという目的のほかに、課題を分かりやすい目標の1つに設定することでメリハリをつけるという目的もあります。
ゴルフのプレーは多くのスキルや知識が要求され、全てを網羅するのはなかなか難しいので、個々の目標を設けておくことで、スコアメイクという大きな目標を意識しつつ1つ1つのプレーにも意識が向きやすくなります。
コース上では、マナーやルールを指導、確認しながらプレーを進めます。
ショットの前に、素振りの仕方、打つ方向や風向き、風の強さ、前のプレーヤーやカートの位置などを確認し、レッスンプロの指導を仰ぎます。
2打目からは、フェアウェイやラフの状態、傾斜、障害物などの確認し、グリーンの位置を見定めながら状況に応じたアドバイスをレッスンプロから受けながらプレーします。
ミスショットが出た場合は、なぜミスが起きたのか、どのように修正すればよいのかをレッスンプロとディスカッションし、必要ならその場からもう1度打つ、あるいはレッスンプロに打ってもらうこともあります。
1ホールを終えるごとに、そのホールでのショットを振り返り、レッスンプロのアドバイスを受けながら次のホールに活かします。
プレー終了後は、パット数とそれ以外のスコアを見返して、どこに問題があるのかを探り、レッスンプロの指導を受けつつ次の課題を設定します。
レッスン後は、ゴルフ練習場または次のラウンドで設定した課題に取り組みます。
このように、ゴルフ場で実際にプレーし、課題の設定→ラウンドレッスン→反省→課題の再設定を繰り返すことで、確実にスコアメイクのスキルが上がります。
また、ラウンドレッスンで見つかった課題によって、練習方法を変えることもあるので、通り一遍の練習やゴルフ場で漫然とプレーするだけのゴルフよりもメリハリがあり、ゴルフがより楽しく感じるでしょう。
ラウンドレッスンのメリット・特長
ラウンドレッスンはゴルファーにとってどんなメリットがあるのしょうか?
ここからは、ラウンドレッスンを受けることのメリットや、ラウンドレッスンならではの特徴について解説していきます。
実践的な練習ができる
ゴルフが上達するためには、ゴルフコースで実際にプレーするのがもっとも効果的だといえます。
ラウンドレッスンでは実際にコースでプレーし、ミスショットが出た場合は、その場でレッスンプロによる指導および修正が受けられます。
コース上とはいえ、ラウンドレッスンは練習の一環なので、同じ場所から複数のショットを打ったり、レッスンプロによるお手本のショットを打ってもらうこともできます。
特に、芝の状態や傾斜角度、風向きや強さなどの読み方をレッスンプロから教えてもらえるのはラウンドレッスンならではのメリットだといえるでしょう。
1人参加も可
基本的に、ラウンドレッスンは複数人のレッスン生を対象としていますが、1人での参加を希望すればゴルフスクールで募集しているラウンドレッスンの枠に入れてもらえるよう調整してもらえます。
初見の人たちとのラウンドレッスンは緊張感がありますが、みな同じ目的でラウンドレッスンに参加しているので連帯感が生まれやすく、共通の趣味についての会話もでき、ゴルフ仲間が増えることもあります。
送迎付きなら別のメリットも
ゴルフ場への移動手段がない人でも、送迎付きであれば安心でしょう。
道具の積み下ろしなどもゴルフスクール側で対応してくれるので、参加者への負担は少ないといえます。
また、1人での参加であれば、送迎中にほかのレッスン生とのコミュニケーションがとりやすくなります。
ゴルフ場でいきなり初見の人たちとプレーするよりも、事前に少しでもコミュニケーションがとれれば、ラウンドレッスンも気軽に楽しくプレーできるかもしれません。
短期集中ならラウンドレッスン合宿も
自動車免許も合宿で取得する方法がありますが、短期間で成果を上げるために合宿に参加することも効果的です。
通常のラウンドレッスンに比べ、合宿期間中はレッスンプロと接する時間が増えるので、質問や指導をもらえる機会も多くなり、得るものが増えます。
また、長い時間を一緒に過ごすことでより親密になり、ゴルフに関する有益な情報や経験談を聞けるなど、ゴルフに関する知識の幅がさらに広がります。
ステップゴルフのコースレッスンには送迎付きのプランがございます。またクラブも無料で貸し出しているので、身軽にお越しいただけます!
ラウンドレッスンはどんな人におすすめ?
ラウンドレッスンはゴルフが上達したいと願っているすべてのゴルファーにおすすめです。
なかでも特におすすめしたいのは、初心者と、ゴルフ場で成果を出せないでいるゴルファーです。
初心者にはラウンドレッスンがおすすめ
初心者には、ラウンドレッスンがおすすめです。
個々のスキルや知識はゴルフ場以外でも身につけることができますが、それらをコースでのプレーで経験することで、実践的に短時間で習得できるようになるでしょう。
また、わからないことの多い初心者でも、ラウンドレッスンであれば、すぐに相談し疑問を解決できます。
必要なときにアドバイスをもらえたり、レッスンプロの手本を目の当たりにできたりすることは、何にも増してゴルフの上達の近道になります。
ゴルフ場で成果が出せないゴルファーにもおすすめ
練習場では安定したショットを打てるのに、ゴルフ場でその成果を発揮できないゴルファーにも、ラウンドレッスンはおすすめです。
成果が発揮できていない理由の1つに、ゴルフ練習場にはない、本物の芝やラフ、バンカーや傾斜などでのショットの経験値が少ないことが挙げられます。
ゴルフ練習場で安定したショットが打てているということは、基本的なショットはできているといえるでしょう。
その基本を踏まえつつ、ゴルフ場でさまざまな状況を経験することにより、スコア向上につながります。
ラウンドレッスンの料金相場
ラウンドレッスンの料金相場の例は以下の通りです。
スクール | 1ラウンドの参加費 |
---|---|
あらゆるスポーツのスクール事業を展開する大手企業のゴルフスクール | 15,000~25,000円 |
ラウンドレッスンを全国展開しているゴルフスクール | 17,000~27,000円 |
女子プロがラウンドレッスンに帯同することが特徴のゴルフスクール | 27,000~38,000円 |
ラウンドレッスンの料金相場は、およそ15,000〜38,000円と、かなり幅があります。
一部、参加費用が高額なラウンドレッスンもありますが、これは女子ツアープロが帯同するなど人気の高いレッスンである場合が多いでしょう。
マンツーマンのラウンドレッスンを頼むことができる?
熱心なゴルファーの中には、レッスンプロとマンツーマンでのラウンドレッスンに興味がある人もいるかもしれません。
マンツーマンでのラウンドレッスンは可能なのでしょうか?
基本はグループレッスン
ラウンドレッスンは、ゴルフ練習場でのレッスンの延長という位置付けなので、基本的にはレッスン生を対象としたグループレッスンとなります。
レッスンプロがラウンドに帯同し、複数人のレッスン生にさまざまなアプローチで的確なレッスンをおこないます。
レッスンプロが帯同することで、さまざまなアドバイスを受けられますが、複数人のレッスン生を対象としているため、どうしても時間の制約があります。
ゴルフコースは広く、プレーが続くとレッスン生はさまざまな場所へボールを飛ばすため、1人1人にリアルタイムでアドバイスをすることは物理的に難しいでしょう。
マンツーマンのメリット
ラウンドレッスンをマンツーマンでじっくりと指導してもらう方法もあります。
マンツーマンであれば、ラウンド中は時間をかけてレッスンプロの指導を受けられます。
納得いくまで細かい部分の質問などもできるうえに、レッスンプロによるお手本のショットなども披露してもらえます。
ただし、マンツーマンでラウンドレッスンを依頼する場合は、レッスンプロを独占することになるので、費用も高額になるでしょう。
レッスンプロへ直接依頼してみるのもあり
ゴルフスクールの多くは、マンツーマンでのラウンドレッスンを受けつけていないのが現状です。
海外ではマンツーマンのラウンドレッスンは比較的メジャーですが、日本ではレッスンプロを長い時間拘束する都合上、費用が高額となるという事情を受け入れる文化が定着していないといえます。
ただし、プライベートレッスンとしてレッスンプロに直接ラウンドレッスンを依頼できる場合もあります。
マンツーマンでのラウンドレッスンに興味のある人は、最寄りのゴルフスクールに問い合わせてみるとよいでしょう。
初心者こそ、ゴルフスクールのラウンドレッスンを活用しよう
特に初心者のゴルファーは、ゴルフを始めるために道具を揃えたり、ゴルフ練習場で練習したりして、準備万端でコースデビューするのが理想的に見えるかもしれません。
せっかくコースでプレーするのだから、なるべく恥はかきたくないという思いは誰にでもあると思います。
しかし、必ずしも練習場での成果がコースでも発揮されるとは限りません。
むしろ、練習場だけで練習を続けていると、”練習場慣れ”してしまうことから、状況対応能力が高まらないというデメリットもあるでしょう。
そんな初心者こそゴルフスクールのラウンドレッスンを活用することをおすすめします。
そもそもゴルフはゴルフ場でスコアをまとめるスポーツであり、ゴルフ場で練習ができれば、たまにゴルフ場でプレーするゴルファーよりも効率よくゴルフが上達します。
もし身近にゴルフスクールがあって、レッスンプロによるラウンドレッスンが開催されていたら、ぜひ参加してみましょう。
ステップゴルフでは、初級者から上級者まで各自のレベルに合わせた多様なコースレッスンを用意しております。