プロゴルファーのスイングってゆっくり振っているように見えて、かなり飛んでいきますよね。
あんな脱力したきれいなスイングになりたい!って思っても、アマチュアゴルファーにはなかなか難しいでしょう。
この記事では、そんなプロゴルファーのような美しいスイングをしたい人のために、ゆっくり大きく振るコツや練習方法についてまで解説します。
この記事を読めば、どうやったらプロゴルファーのようなスイングになれるのか、そのために何を練習すればいいのかなど、いまから始められることまで具体的にわかるでしょう。
ゆっくりスイングをマスターすることで、軽い力でプロゴルファーのような球が打てるようになり、スコアも安定するはずですよ。
ゴルフスイングをゆっくりってどういうこと?
この章ではプロゴルファーのようなゆっくりしたゴルフスイングについて、解説していきます。
そもそもゆっくりスイングとは何か?プロゴルファーはなぜあんなゆっくりしたスイングであんなに飛ばせるのか?などアマチュアゴルファーが抱きやすい疑問について解説していきます。
「ゆっくりスイング」の定義
ゆっくりスイングとは体全身をゆっくり使ってスイングすることで、ヘッドを効率的にはしらせる打ち方です。
テイクバックから切り返しまでがゆっくりなので、スイング全体がゆっくりしているように見えるのが特徴です。
ゆっくりスイングしているように見えますが、切り返しからフォロースルーまではしっかり振っているので、力を抜いて打っているわけではありません。
ゆっくりスイングとは全身を大きく使って、効率的にヘッドをはしらせるスイングです。
スイングがゆっくりに見えるプロは多い?
女子プロゴルファーのスイングはゆっくり振っているように見えますよね。
男子プロゴルファーでも、日本一曲げない男、稲森佑貴選手やツアー屈指の飛ばしやで知られる、宮里優作選手なども他の男子プロとくらべると、ゆっくりスイングしているように見えます。
これらのプロゴルファーは体全体を使って大きくスイングしているので、ゆっくりに見えるわけです。
スイングしている体だけ見るとゆっくり動いているように見えますが、全身を効率的に動かしているので、クラブのヘッドはアマチュアゴルファー以上にはしっています。
プロゴルファーのスイングがゆっくり見えるのは、全身を大きく使うことでクラブのヘッドスピードを効率的にはしらせているからです。
バックスイングが早すぎるとどうなる?
ゆっくりスイングとは対照的に、バックスイングを早くすることでヘッドをはしらせて、ヘッドスピードを上げるスイング方法もあります。
PGAツアーで飛ばし家として活躍しているブライソン・デシャンボー選手のスイングがそうですね。
しかし、バックスイングが早すぎることによるデメリットもあります。
バックスイングが早いと起こりうるミスを紹介するので、これを気に自分のスイングを見直してみましょう。
手打ちになる
アマチュアゴルファーがテイクバックからトップまでのバックスイングが早すぎると、力強い打球を打てなくなりがちです。
バックスイングを早くしようと意識することで、腕だけでゴルフクラブを持ち上げてしまい、手打ちと呼ばれるスイングになってしまうからです。
手打ちのスイングは大きなエネルギーは生めないので、飛距離も伸ばすことができません。
アマチュアゴルファーは、バックスイングが早すぎると手打ちとなってしまいがちなので、ゆっくり体全体を使ったスイングを心がけましょう。
球筋が安定しない
バックスイングが早すぎると、トップから切り返しにかけて、手首に余計な動きがうまれて、球筋が不安定になります。
手首に余計な動きが生まれると、スイングの軌道も安定しなくなります。
フックやスライスを繰り返し球筋が安定しない、なんて人はバックスイングのスピードと切り返しでの手首の動かし方に注意してみましょう。
バックスイングが早すぎると、切り返しの場面で手首に余計な動きが生まれやすいので注意しましょう。
ゴルフのスイングをゆっくり振るメリットは?
この章ではスイングをゆっくり振るメリットについて紹介します。
ゴルフのスイングをゆっくり振るメリットは主に以下の3つです。
- ヘッドスピードが上がり飛距離が伸びる
- 打球の方向性が安定する
- 体の負担が減る
ゆっくり振るメリットを知って、ゆっくりスイングを取り入れてみましょう。
ヘッドスピードが上がり飛距離が伸びる
スイングをゆっくり振ることで、ボールの飛距離が伸びます。
理由は、全身を使った効率的なスイングになりヘッドスピードが上がるからです。
またゆっくりスイングすることによって、ボールへのミート率も上がるので、飛距離が伸びる傾向にあるようです。
スイングをゆっくりすることによって、芯にも当たりやすくなりヘッドスピードも上がるので打球の飛距離が伸びるメリットがあります。
打球の方向性が安定する
ゆっくりスイングをすることで、打球の方向性が安定します。
スイングに余裕がうまれてゴルフクラブのコントロールがしやすくなるからです。
安定してクラブの芯でボールを打てるようになると、飛距離も方向性も安定するでしょう。
特にアプローチの場面では、その効果を発揮しやすいです。
ゆっくりスイングを身につけると、打球の方向性があがり、アプローチも得意になります。
体の負担が減る
ゆっくりスイングを身につけると全身を効率的に使えるようになるので、スイング時の体の負担が減ります。
アマチュアゴルファーに多い早いスイングは、腕を積極的につかってヘッドをはしらせるスイング方法です。
腕を積極的に使ってボールを飛ばすには、腕を早く振るしかありませんよね。
それでは腕の負担も大きくなるので、ラウンド後半に疲れてスコアを落としてしまう可能性もあります。
ゆっくりスイングは体全体を効率的に使ってヘッドを走らせるので、ゆっくり振っても腕だけでスイングするより軽い力でボールを飛ばすことができるのです。
ゆっくりスイングは手打ちのスイングより軽い力でボールを打つことができます。
参考:テークバックがゆっくりだとデメリットはある?
テークバックがゆっくりだと、スイングに反動がつけられないというデメリットもあります。
アマチュアゴルファーにありがちな早いスイングの人は、トップからの切り返しを連続しておこなうことによって、反動をつけてスイングしています。
ゆっくりスイングだとトップから切り返しで反動をつけられないので、体がぶれたり、クラブを理想のトップの位置までテークバックできなかったりします。
ゆっくりスイングを目指す人はスイングの練習とともに、体感の強化や柔軟性の向上にも取り組むことをおすすめします。
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ゴルフのゆっくりスイングのコツ
ここからはゆっくりスイングのコツを解説していきます。ゆっくりスイングのコツは以下の3つです。
- 体全体を使ってスイングする
- トップではワンテンポおく
- 自分のスイングテンポをみつける
くわしく解説していきます。
体全体を使ったスイングを心がける
ゆっくりスイングするときは、テークバックからフィニッシュまで体全体を大きく使うことを意識しましょう。
体全体を使ってスイングすることで、少ない力で効率的にボールを遠くに飛ばせるようになります。
具体的にはテークバックは下半身から始動をはじめ、下半身→腰→上半身の順番で動かしながらトップの形を作りましょう。
トップからの切り返しでも、下半身→腰→上半身の順番で振り下ろして、しっかりクラブを加速させるイメージが重要です。
ゆっくりスイングでは下半身、腰、上半身の順番で体全体をしっかりと使ってスイングすることを心がけましょう。
トップで1テンポおく
ゆっくりスイングをするときはテークバックから、トップの場面では1テンポおいて切り返しに入ることを意識しましょう。
トップで1テンポおくことによって、切り返しがスムーズになりスイングの軌道も安定します。
またトップでワンテンポ置くと、トップの位置が正しい位置にあがっているのかも確認できます。
トップの位置が安定すると球筋も安定します。
ゆっくりスイングをするときはトップの場面ではワンテンポおいて切り返しに入りましょう。
自分のテンポでをみつける
ゆっくりスイングをするときでも、自分にとって心地いいテンポでスイングしましょう。
ゆっくりスイングといっても、マイペースな人やせっかちな人がいるように、ベストなスイングテンポは人によって変わってきます。
ゆっくりスイングを練習するときに、どのテンポでスイングするのが自分にとって心地いいのかを見つけておきましょう。
ゆっくりスイングはドライバーとユーティリティどちらで練習すべき?
ゆっくりスイングはユーティリティよりドライバーで練習することをおすすめします。
ドライバーは全ゴルフクラブの中で一番長いクラブであり、一番扱いにくいゴルフクラブでもあります。
ドライバーを使ってゆっくりスイングで上手く打てるようになると、アイアンなど他のクラブでも、ゆっくりスイングで打てるようになるでしょう。
ちなみにユーティリティとゆっくりスイングは相性がいいといわれています。
ユーティリティはアイアンのような操作性の良さを持ちながら、アイアンよりもボールをつかまえやすい特性があります。
そのため、ゆっくりスイングでしっかりミートさせれば、簡単にボールが飛んでくれます。
普段は早いスイングの人も、ユーティリティだけはゆっくり打つことを意識すると、ナイスショットが出やすくなるでしょう。
【実践】ゴルフのゆっくりスイングドリル3選
ここからはゆっくりスイングを身につけるためのおすすめの練習方法を紹介します。
練習場だけでなく、自宅でできる練習法も紹介するのでぜひ試してみてください。
ゆっくりスイングを身につけられたら、目標としているスコアも夢ではなくなるはずですよ。
ゆっくり素振り
元世界ランキング1位の宮里藍さんがやっていた有名な練習方法です。
テークバックからフィニッシュまで、自分の体とクラブを意識しながらゆっくりスイングすることによって、理想の体の使い方がマスターできます。
また反動を一切使わずにスイングすることになるので、体幹が鍛えられたり、柔軟性が向上するメリットもあります。
宮里藍さんは1スイングに1分以上かけてゆっくりと素振りをしていました。
しかしアマチュアゴルファーにはかなりキツイ動きなので、最初はテイクバックからトップまで5秒、トップでワンテンポ置いてから、フィニッシュまで10秒程度から始めることをおすすめします。
このドリルは体の使い方を意識する練習なので、ゴルフクラブを持たなくても効果的です。
自宅でもどこでもできるドリルなので、ゆっくりスイングを身につけたい人はぜひやってみましょう。
ゆっくりスイングしてボールを打つ
テイクバックからフィニッシュまで振り幅はフルスイングの動きですが、ゆっくりスイングしてボールを打つ練習法です。
飛距離は意識しなくていいので、体が正しく動いていることを意識しながら、ゆっくり同じスピードでスイングしていきましょう。
このドリルを繰り返すことで、体の使い方、ゴルフクラブの芯に当たる感覚が養えます。
また体感も鍛えられますし、アプローチの感覚も向上するのでおすすめのドリルです。
トップで力を抜いてスイング
ゆっくりスイングのコツはトップからの切り返し、と解説してきました。
このドリルでは切り返しの場面で無駄な力や動きが入らないように矯正できます。
具体的な練習方法は、バックスイングが終わって、トップの形で一瞬だけ力を抜いてからフィニッシュまでスイングしてみましょう。
ポイントはトップの位置から一瞬だけ力を抜いてスイングにするときに、下半身から始動することです。
上半身は下半身に引っ張られる感覚で打てるといいでしょう。
はじめのうちは方向は気にしなくてよいので、下半身主導のスイングで楽にボールを飛ばせる感覚をつかんでください。
切り返しがスムーズになると飛距離も伸びますし球筋も安定するので、ぜひ試してみてください。
ゆっくりスイングがわからない場合はレッスンプロに相談するのがおすすめ!
ゆっくりスイングが難しいと感じた人はレッスンプロに相談してみましょう。
前述のとおり、ゆっくりスイングは反動を使わないので体感や柔軟性が必要だといえます。
また反動を使わないため、バックスイングで変な力が入り、誤ったスイングになってしまうこともあります。
レッスンプロなら、生徒一人ひとりにあったスイングやスイングテンポを提案してくれます。
またスイングのことだけでなく、ゴルフのための体作りやトレーニング方法もやさしく教えてくれるので、ゆっくりスイングがわからない!できない!という人はレッスンプロに相談することをおすすめします。
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