ゴルフのスコア改善にはパターの練習が不可欠です。
せっかく少ない打数でグリーンに乗せることができたとしても、パッティングの打数が増えてしまうと、結果的に悪いスコアになってしまいます。
そうならないためにも、パターの練習をしっかりおこないましょう。
この記事では、パターの練習方法やうまくなるコツなどをわかりやすく解説していきます。
パターの精度を上げるメリット
パターの精度を上げるとどのようなメリットがあるでしょうか。
パターの練習をすることで得られるメリットは以下の通りです。
- スコアアップが期待できる
- プレーのテンポが良くなり、楽しめるようになる
それぞれ解説します。
スコアアップが期待できる
パターの精度が上がる最大のメリットは、スコアアップが期待できることです。
一般的に、パッティングの打数はスコアの40%程度と言われています。
仮に、100でラウンドをした場合は40打がパッティングです。
この40打を1打でも少なくできれば100切りが可能です。
どんなにドライバーやアイアンがうまく打てたとしても、パターが入らなければスコアはよくなりません。
そのため、パターの精度が上がることはスコアアップに直結するのです。
また、パターの精度が良いと、前半のショットで多少のミスがあってもカバーできる可能性があるので、ラウンド中の精神的な不安も軽減されます。
その結果、スコアがいつもよりよくなった、という場合もあります。
プレーのテンポがよくなり、楽しめるようになる
ゴルフの楽しみ方は人それぞれですが、やはりカップインの瞬間は気持ちがいいですよね。
ティーショットでどんなにいい球を打ったとしても、パッティングがうまく行かずダラダラしてしまってはテンポが悪くなりますし、せっかくの気分も台無しになりかねません。
パターの精度を上げておけば、そういった心配もなくなります。
常にいいテンポでプレーできることは、スコアアップにも繋がりますし、ゴルフをより楽しむことができるようになります。
パターが上手くなる方法や練習のコツ
パターの精度を上げることで、プレー全体にもいい影響をもたらします。
続いて、実際にパターが上手くなる方法や練習のコツについて解説していきます。
パターが上手くなるためには、以下のポイントを意識して練習しましょう。
- 距離感と方向を意識する
- 構え方を覚える
- ストロークテンポを意識する
順番に見ていきましょう。
距離感と方向を意識する
パターにおいて、最も重要なのは距離感と方向です。
この2つがかみあっていないと、カップに入れることはできません。
距離感があっていれば、ロングパットでも2パットで入れられる可能性があります。
逆に距離感が合っていない場合は、ショートパットでも3パットかかってしまう場合もあります。
まずは、距離感をあわせることを意識して練習をおこないましょう。
距離感を掴むコツは、力加減ではなく振り幅で合わせることです。
距離感がつかめてきたら、打ち出し方向にも気をつけましょう。
正しい距離感で打てても、方向が違っているとカップに入れられません。
練習する際には、距離感と方向をしっかり意識して臨みましょう。
構え方を覚える
パターは他のクラブと違って、転がすことを前提として打ちます。
そのため、構え方や打ち方がドライバーやアイアンと少し異なります。
構え方によってはボールが打ちづらくなるので、しっかり見直しましょう。
構え方は以下の通りです。
- 肩幅に両足を広げる
- 肘を軽く曲げて、手と両肘、両肩で5角形をつくる
- 膝を軽く緩める
- 左目の下にボールが来るように調整する
このとき、打ち出す方向につま先や肩のラインをあわせておきましょう。
構えたら、クラブを振り子のように振って打ちます。
ストロークテンポを意識する
パターの精度を上げるコツとして、ストロークのテンポを一定にするというものがあります。
インパクトの前後に、力を調整してしまい、ヘッドスピードが上がったり下がったりすることがありますが、これはNGです。
ロングパットでもショートパットでも同じテンポで打てるように意識しましょう。
先述したとおり、距離は振り幅で合わせるようにして、力加減を変えないようにします。
ストロークテンポを一定にするコツは以下の2つです。
- 振り幅を1:1にする
- 頭の中でリズムを取る
まず、バックスイングとフォロースルーの振り幅を1:1になるように意識しましょう。
バックスイングだけ大きく、フォロースルーが小さいとリズムが取りづらくなります。
また、頭の中でリズムを取ることも効果的です。自分に合ったリズムを見つけましょう。
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パターの練習は毎日やるべき?
早く上手くなるために、パターの練習は毎日おこなったほうがよいのでしょうか?
ここでは、パターを毎日練習してどのような効果が見込めるのか、他の練習との優先順位の付け方も踏まえて説明します。
パターの練習は毎日やっても効果がある?
結論から言うと、パターの練習を毎日やっても効果はあります。
ただし、他の練習と別に時間を取れる場合となります。
普段の練習に追加する形でパターの練習を取り入れることができるなら、できるだけ多くやったほうが効果的です。
しかし、パターの練習ばかりして他のクラブの練習ができなくなる場合は、計画を立てながら練習する必要があります。
これまであまりパターの練習をして来なかった方は、苦手なクラブの練習に充てていた時間をパターの練習に当ててみましょう。
得意な部分を伸ばす練習はそのままにしつつパターの精度を上げることで、総合力を底上げできます。
苦手な部分を補強するよりもこちらのほうが効率的です。
一方で、頻繁にラウンドに行く方はパターの練習は優先度が低くなるかもしれません。
ラウンドでは、本番の環境でパッティングをすることになるため、自宅や練習場での練習よりも効果的な場合があります。
実際に、パッティングの練習はラウンド当日のみという方でも非常にパターが上手な方もいます。
自分の状況に合わせて、パターの練習量を調整しましょう。
パターの練習時間はどれくらい?
一回のパターの練習時間はどれくらいが適切でしょうか。
仮に毎日やるのであれば、一日5〜10分程度で十分です。決めた数だけカップインさせることを目標に取り組みましょう。
毎日はできないという方は、一回の練習で30分ほど時間をとるようにしましょう。
しっかり時間をとることで、構え方や打ち方の見直しもできるようになります。
また、ロングパットとショートパットの練習時間にも気を配りましょう。
ロングパットの場合は、一発で入れることよりも距離感や方向が大切です。
ショートパットの場合は確実にカップインさせることが重要だといえます。
ショートパットに時間をかけて、ロングパットはその日の調子やグリーンの状況に合わせて距離感をあわせる程度でよいでしょう。
パター練習ドリル3選
ここからは、パターの具体的な練習ドリルについて紹介していきます。
パターの主な練習ドリルは以下の3つです。
- ティッシュ箱を使った練習
- バックスイングなしパッティング
- 片手打ち練習
それぞれ見ていきましょう。
ティッシュ箱を使った練習
まずはじめに、インパクト時のフェースの向きを確認できる練習方法です。
ティッシュ箱をボールの位置において、普段どおりスイングしてみましょう。
このとき、ティッシュ箱の動きに注目します。
まっすぐ動けば、パターのフェースをスクエアに当てることができています。
逆に、左右に曲がってしまう場合はフェースが開いたり閉じたりしてしまっている状態です。
何度も練習して、まっすぐ動く感覚を掴みましょう。
バックスイングなしパッティング
次に、実際にボールを置いての練習方法を紹介します。
普通にパッティングするように構えたら、クラブを後ろに引かずにそのまま打ち出します。
この練習をすることで、ボールをはじくように打ってしまうクセを矯正できます。
ボールをはじくのではなく、送り出すような感覚を身につけましょう。
このとき、ボールがまっすぐ転がっているかどうかを確認するために、ボールに直線を引いておくと良いでしょう。
ただし、この打ち方は本番ではルール違反となるので注意してくださいね。
片手打ち練習
ウェッジの練習などでも有効な片手でのスイングですが、パターの練習でも効果があります。
片手打ち練習では、自分のストロークの課題が見つけられます。
片手で打つと、フェースが安定しなかったり、バックスイングが外側に上がってしまったりしやすくなります。
また、ボールを正しい位置に置けていないととても振りづらくなるので、ボールの位置の確認にも役立ちます。
片手打ち練習を行う際には、まずは利き手一本で打つようにしてみましょう。
ヘッドの重みをしっかりと感じながらスイングすることで、クラブを活かしたスイングをすることができるようになります。
慣れてきたら逆の手でも行います。
利き手と逆の手でおこなう場合は、利き手でクラブを持っている腕を持つようにしましょう。そうすることで、腕と体の一体感が増します。
片手打ち練習は、これまで気がつかなかったクセや課題を見つけ、克服できるのでおすすめです。
自宅でのパター練習におすすめの器具は?
ここからは、自宅でのパター練習におすすめの器具について紹介します。
気になるものがあればぜひ使ってみてください。
パターマット
まずはパターマットです。
パター練習器具のなかでは最もポピュラーといえるでしょう。自宅で手軽に使うことができ、本番にも近い形で練習することができます。
パターマットには大きく分けて2つの形状があります。
- 平坦で起伏のないマット
- カップ手前に起伏のあるマット
平坦で起伏のないマット
平坦で起伏のないマットは、カップの位置を自分で決めることができるというメリットがあります。
そのため、ショートパットからロングパットまでさまざまな距離の練習が可能です。
デメリットがあるとすると、起伏がない分単調な練習になってしまう点と、穴が空いていないため本番と少し感覚が異なる点です。
カップ手前に起伏のあるマット
カップ手前に起伏のあるマットは、カップ周辺部分が底上げされており、カップにも深さがあります。
そのため、実際にカップインの感覚がつかめます。
こちらは、傾斜がついている分少し強めに打つ必要があります。
本番のラウンドでは、カップ周辺が下りになっている場合もあるため、距離感が練習と異なる場面が出てくる可能性があります。
パターマットは意味ないって本当?
ネット上でパターマットを探したりしていると、パターマットが意味ないという情報を見かけることがあります。
本物の芝と転がり方が違う点や、パターマットで練習しても本番でカップによらないという声を耳にすることが多いです。
はたして本当なのでしょうか。
たしかに、本物のグリーンとは転がり方が異なりますし、傾斜がついている場所が多いので、意味がないようにも思えます。そのため、距離感を掴むという点では限界があります。
しかし、転がり方の確認や打ち出し方向の確認には最適です。
パッティングでは、ボールが順回転しながら進んでいくことが理想です。
ボールに直線を引いておくことで、きれいに回転して進んでいるかどうか確認できます。
また、打ち出し方向が目標を向いているかどうかの確認にもパターマットは役立ちます。
このように、意味がないと言われているパターマットですが、練習次第では効果的に活用できるでしょう。
パッティングレール
続いて、パッティングレールです。
パッティングレールはその名の通りレール状の練習器具です。
レール上でボールを転がすことで、目標に向かってまっすぐボールを打ち出す練習ができます。
少しでもフェースが開いたり閉じたりしてしまうとレールからボールが落ちてしまうため、フェースの向きを安定させる効果があります。
パッティングレールにもいくつか種類がありますが、基本的な形状や効果は同じです。
ボールを置く部分にくぼみがついているものは、多少傾斜があるところでも使うことができるためおすすめです。
プレッシャーパッドトレーナー
プレッシャーパットトレーナーは、従来の傾斜がついたパターマットの弱点である、正確な距離感がつかみづらいという点を解消できる練習器具です。
カップの位置にくぼみがあり、その後ろにプラスチック製の傾斜がついたオブジェクトのような形状をしています。
正しい距離感と方向で打てると、プレッシャーパットトレーナーの中心にあるくぼみにボールが止まります。
逆に、くぼみに止まらずにボールが戻ってくる場合はその分カップオーバーしていることになります。
また、少しでも方向がずれるとくぼみにハマりません。カップオーバーの距離は正確に計算されているため、信頼性も高いです。
そのため、正確な距離感と方向感覚を養えると評価されています。
室内のパター練習はインドアゴルフスクールがおすすめ
ここまで、パター練習のメリットや練習のコツ、具体的な練習方法などについて解説してきました。
室内でも練習器具があれば気軽に練習できるパターですが、インドアゴルフスクールで練習するという手もあります。
インドアゴルフスクールならパター以外の練習もできる!
インドアスクールでは、パター練習のスペースが確保されている場合があります。
そのため、レッスン後にパターの練習を行うことも可能です。
また、インドアゴルフスクールであれば、パター以外の練習もできるため、効率的にゴルフ上達が期待できるのでおすすめです。
ゴルフスクール選びに迷っている方は、インドアゴルフスクールを検討してみてはいかがでしょうか。
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