一打目に球を遠くへ飛ばすために使うドライバー。
広大な自然の中で思いっきり遠くへ飛ばせると、気持ちよくゲームをスタートさせられますよね。
しかし、ドライバーはゴルフクラブの中では最も長いこともあり、扱いに苦労している人も多いでしょう。
難しいとはいえ、毎回のようにチョロやOBが出てしまうといやになってしまいますよね。
今回は、ドライバー初心者やドライバーの打ち方がわからなくなったという方に向けて、ドライバーの練習ドリルを練習場編と自宅編に分けて紹介します。
また、正しい打ち方についても解説するので、ドライバーショットのミスをなくしたい!という方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ドライバーの正しい打ち方とは
ドライバーショットを安定させるためには、ドライバーの正しい打ち方への理解が重要です。
ここでは、ドライバーの正しい打ち方についてのコツをご紹介します。
ドライバーの打ち方のコツ
ドライバーの打ち方のコツとして、意識したいポイントを4つ紹介します。
正しいアドレスをとる
ゴルフの練習でつい見落としがちなのが、アドレスの確認です。
上手に打つためにはもちろんクラブの振り方も重要ですが、正しい構えをとっていることが前提。
特にドライバーは、ティーアップしてボールを下から上へと打ち上げる「アッパーブロー」で打つことを想定したクラブです。
クラブがアッパーブローの形でまっすぐボールに当たらないと、高く遠くへボールを飛ばすことは難しくなります。
まずはクラブを持って立ったとき、以下が実践できているかどうか確かめてみましょう。
- ボールが左足かかとの直線上にある
- スタンスを肩幅よりも少し広めにとっている
- 背筋が伸びた状態で前傾姿勢をとっている
- 身体とグリップの距離がにぎりこぶし2個程度になっている
- 身体が10°ほど右に傾き、正面から見て右肩が下がった状態になっている
- 肩のラインが目標方向と平行になっている
ドライバーを打つ際は飛ばしたいと思うあまり、大きく振ろうとして前傾が深すぎたり、グリップが身体から離れすぎていたりとアドレスが乱れることがよくあります。
まずは落ち着いて正しい構えができているかを、鏡を見たりビデオに録ったりして確認しましょう。
スイング軌道を確認する
ボールをまっすぐ飛ばすためには、正しいスイング軌道でドライバーをボールに当てる必要があります。
スイング軌道とは、ボールやシャフトがテークバック・インパクト・フォローまでの間に描く軌道のことです。
スイング軌道には、以下3つのパターンがあります。
- アウトサイドイン
- インサイドアウト
- インサイドイン
このうち、ゴルフスイングにおいて最も理想と言われているのが「インサイドイン」です。
アウトサイドインであればスライス、インサイドアウトであればフックのミスが出やすくなります。
スイング軌道は目で捉えづらく、直すのにも時間を要するので、まずはビデオを録るなどして自分がどんな軌道で振っているのかを確認するのがおすすめです。
そのうえで、正しいスイングと照らし合わせてどこをどのように直すべきか考えてみましょう。
肩と腰をしっかり回す
ゴルフ初心者のミスとして多いのが、「手打ち」です。
ボールを飛ばしたいあまり、手で無理やりクラブをコントロールしようとして、エネルギーをクラブにうまく伝えられずミスショットに繋がってしまうのです。
正しいスイングをする場合、肩と腰を使い上半身と下半身のひねりの力でボールを飛ばすことが重要です。
手打ちになってしまう場合は、テークバックの段階で手だけを振り上げてしまい肩や腰が十分に回転していない場合が多いです。
ゆっくりテークバックをしてトップの形を作ったときに、肩が約90度、腰が約45度右を向いているかを一度確認してみましょう。
前傾をキープする
スイング時に前傾がキープできているかも重要です。
アドレスをとったときに、腕を伸ばしてだらんと下にさげた状態でグリップします。
その際に前傾姿勢をとることになりますが、正しいスイングをするには、この前傾角度をインパクトまでキープする必要があります。
よくある失敗として、以下のような例があります。
- テークバック時に身体や頭が一緒に起き上がる
- テークバック時に身体や頭が沈む
- トップからインパクトにかけて身体が伸びあがる
特に初心者は、無意識のうちに前傾の角度が崩れてしまいがちです。
途中で前傾姿勢が崩れてしまうと、インパクトのときにアドレス時と同じクラブの位置を通らないので、トップしたりダフったりというミスが出てしまいます。
誰かに見てもらう、ビデオに録ってみるなどして前傾角度が維持できているか確認してみましょう。
初心者でもできるドライバーの簡単な打ち方は?
ドライバーの打ち方のコツについていくつか紹介しましたが、すべてを同時に意識しながらショットを打つのは難しいですよね。
特にゴルフを始めたばかりの初心者はマスターするのに多くの時間を要するでしょう。
そこで、初心者でもできるドライバーの簡単な打ち方をご紹介します。
初心者の方は、難しく考えすぎず以下を意識して打ってみましょう。
- 正しいグリップとアドレスをとる
- 一度強くグリップを握った後に力を抜く
- 8割程度の力で肩から肩のスイングをする
ドライバーショットがうまくいかない理由の1つとして、「力みすぎる」ことがあげられます。
初心者はボールを飛ばしたいという思いがより強く、肩や腕、グリップに最大の力を込めて打ってしまうことがあります。
そのような時は、リラックスして打つことを意識してみましょう。
落ち着いて正しい構えをとったら、あえて一度体に力を込めたあとにふっと力を抜いた状態で立ってください。
スイングをするときも、全力で打つのではなく8割程度の力で肩から肩くらいまでを意識して打つと当たりやすくなります。
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【実践】打ちっぱなしでできるドライバーの練習ドリル
ここでは、打ちっぱなしでできるドライバーの練習ドリルを3つ紹介します。
片手打ち
ドライバーはゴルフクラブの中で最も長いクラブです。
そのためクラブの先までをコントロールすることは難しく、かといって手の力でどうにかしようとするとスイングが崩れてしまいます。
ではどのように打てばよいかというと、クラブを振るときに起こる遠心力を利用して打つのです。
実際に体感して体に覚えこませるために、以下の片手打ちドリルがおすすめです。
- まず左手でドライバーを持ちます
- 左手をしっかりと伸ばしたまま重心を左右に移動します
- クラブが遠心力によって振り子運動を始めたら、そのまま連続素振りをします
- 慣れてきたら徐々にスイングの幅を大きくします
手で打とうとしている場合、左手だけでクラブを振り回すのは至難の業です。
しかし、クラブの性質を利用すると小さな力で打てることを体感できるので、しっかりと身体を使って打つクセが身につきます。
短く持って打つ
ドライバーはシャフトが長くコントロールしにくいという話をしましたが、逆に言うと短ければ扱いやすくなるということです。
短いクラブを扱えなければ、当然長いクラブを扱うのは難しいでしょう。
そこで試していただきたいのは、ドライバーを短く持って振る練習です。
通常は、左手の腹がグリップエンドより少し下の位置にくるように握りますが、このドリルではシャフトとグリップのつなぎ目より少し上の位置で握ります。
前傾角度や立ち位置を調整し、短く持った状態でまっすぐボールにクラブを当ててみましょう。
クラブのふり幅も腰から腰くらいの位置からはじめ、慣れてきたら徐々に9時3時の位置、肩から肩へと大きくしていきましょう。
スイングの軌道をゆっくり確認しながら、まっすぐクラブをボールに当てる感覚を養うことが大切です。
連続素振り
連続素振りのやり方は、以下のとおりいたってシンプルです。
- ドライバーを打つ時のアドレスをとる
- ボールの位置を頭の中でイメージする
- 足を浮かさないようにして、スイング(素振り)する
- そのまま元のトップの位置に戻す
- 1~5の手順を間隔をおかずに繰り返す
このドリルを行う上での注意ポイントは、以下のとおりです。
- ボールの位置から目を離さない
- 両足は地面に付けた状態で行う
このドリルによって、クラブのコントロールの仕方を身体に覚えこませ、ミート率や方向性が安定するようになるでしょう。
身体を痛めないように注意して、10回ほど連続素振りをして実際のボールを打つ、という練習を繰り返しおこなってみましょう。
【実践】自宅でできるドライバーの練習ドリル
打ちっぱなしになかなか行けないので、自宅でも練習したい!という方もいるでしょう。
そんな方のために、自宅でもできるドライバーの練習ドリルを2つご紹介します。
壁を使った練習
まずは、道具を一切使わない練習方法を紹介します。
練習方法は、次のとおりです。
- 何もない壁の前に立つ
- 頭がちょうど壁に振れるようにアドレスをとる
- そのまま何も持たずに素振りをする
それだけ?と思うかもしれませんが、頭を壁に触れさせることで、頭や体の位置がスイング中にぶれないように強制できるのです。
安定したドライバーショットを打つためには、まず体の軸から安定させなくてはいけません。
普段軸がぶれてしまっている方だと、頭を壁につけていても頭が動いてしまうでしょう。
意識しなければ体の軸が乱れてしまう、ということを理解するのにも役立つドリルです。
ペットボトル練習
ペットボトルを使った自宅での練習ドリルは、以下の手順で行います。
- 空のペットボトル(大きさは問いません)を1つ準備します
- ドライバーのスタンスをとったら、右足かかとのうしろにペットボトルを置きます
- そのまま何も持たずにスイングをします
このとき、右足でペットボトルを蹴って倒してしまった場合は、上手く体重移動ができていない可能性があります。
きちんと肩や腰を使わずに、手でこねるようなスイングになってしまうと、スイング中に右から左へうまく重心移動ができません。
スムーズに腰が回転していれば、ペットボトルを倒すような足の動きにはならないので、確認してみましょう。
クラブじゃなくても効果的!ドライバーの練習器具
自宅で練習する場合、何も持っていない状態だとやりづらい…という方のために、クラブ以外で練習に効果的な器具を紹介します。
タオル素振り
タオル素振りは、クラブの代わりにタオルを持って素振りするといういたってシンプルな練習法です。
- フェイスタオルを用意する
- 片方の先をくくって重りをつくる
- 重りのない方を握ってスイングをする
- 3.を連続で行う
テークバック状態になったとき、タオルの先の重りが背中に当たったら振り下ろしましょう。
クラブとは違って柔らかいタオルは、ムチのようにしなります。
ゴルフクラブを使ったスイングでもこうしたクラブのしなりを使って打つことが重要なので、このドリルで感覚をつかみましょう。
スイング棒を使った素振り
もっとゴルフクラブに近い感覚で練習がしたい!という方には、ゴルフクラブに形状が似た「スイング棒」を使った素振りがおすすめです。
あらかじめヘッドスピードの設定値を調整しておくと、理想のヘッドスピードでスイングできたときに音が鳴る仕組みのものもあります。
手だけを使っていたり誤ったスイングをしていると、インパクト時にクラブに最大限のエネルギーがかからないためヘッドスピードは落ちてしまいます。
そのため、クラブの性質を理解し、効率よくインパクトで力を開放する感覚を養うのにぴったりのツールといえるでしょう。
スイング棒は数十センチとコンパクトなものも多く、自宅での練習におすすめです。
アライメントスティックを使った練習
アライメントスティックとは、プロがスイング練習の際に足元などに置いて使用している練習器具です。
細長いつっぱり棒のような見た目で、あらゆる練習に使えてとても便利。
例えば自宅でドライバーの練習を行う場合は、アライメントスティックを一本持って通常通り構えてスイングをしてみましょう。
しなりを感じながらブンッと音を立ててスティックを振ることで、手打ちではなく、ムチのようにクラブを扱う感覚を身に付けられます。
その他にも、スティックを地面に置いてアドレスを確認したり、スイング軌道を確認する練習にも使えます。
打ちっぱなしでのスイング練習にもおすすめなので、ぜひ活用してみてください。
ドライバーの打ち方がわからなくなったらどうする?
ここまで、ドライバーをうまく打つためのコツや打ちっぱなし・自宅での練習方法を紹介してきました。
しかし体はなかなか思うように動かせないのが現実です。
いろいろ試してみたけれど余計にドライバーの打ち方がわからなくなった…という場合は、どうしたらよいのでしょうか。
ドライバーが安定しないのはなぜ?
ドライバーが安定しない理由としては、主に以下の4つが考えられます。
- グリップが正しくない
- アドレスが正しくない
- ボールの位置が正しくない
- 肩・腰をうまく使えていない
主に初心者に多い、ドライバーが安定しない原因は上記のいずれかにあると考えてよいでしょう。
特にスイング以前のグリップやアドレスも、ドライバーを安定させるためには重要な要素です。
そもそもボールを打つときの体制が正しく確立されていなければ、毎回クラブを正しい軌道で振ることはできませんよね。
焦ったりいらだったりしているときこそ、基本的な部分を忘れてしまいがちなので、まずは落ち着いて1から確認するクセをつけるとよいでしょう。
ドライバーの調子が悪いときは無料の体験レッスンがおすすめ
多くの自己流ゴルファーが苦しんでいるように、ゴルフは自分一人で上達するのが非常に難しいスポーツです。
なぜなら、スイングをしたときの自分の感覚と、外から見たあなたの動きは必ずしも一致しないことが多いからです。
自分では正しいスイングをしている「つもり」だが、実際には全く違う動きをしてしまっている…ということも多々起こり得ます。
そのようなときは、近くて通いやすいゴルフレッスンを試してみるのもおすすめです。
多くのゴルフスクールでは、いきなり入会するのではなくまずは1回の無料体験レッスンを受けたあとに、今後も通い続けるかどうかを判断できます。
ドライバーの打ち方がわからない、練習してもなかなかうまくならないという方は、ぜひ一度プロのコーチのアドバイスをもらってみてください。
きっと今までの何倍も早く上達できますよ。
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