ゴルフのラウンドをするにあたって、重要な1打目を担うドライバー。
ドライバーは使用するクラブの中で最も長く、扱いが難しいので、「気持ちよく飛ばしたい!」と思っても、OBしたり距離が出なかったりして悩む初心者は多いでしょう。
じつは、ドライバーの性質や選び方、簡単な打ち方などを学ぶことでミスを減らし早く上達できます。
そこで今回は、初心者におすすめのドライバーの選び方、簡単な打ち方について解説します。これからドライバーを買う方、すでに持っていて上達を目指している方はぜひ参考にしてくださいね。
ゴルフのドライバーとは
まずはゴルフのドライバーとはどのようなクラブかを解説します。
クラブの性質や役割を知ることで、よりスムーズに打ち方のコツを習得できるでしょう。
ドライバーの役割
ドライバーは、ゴルフでラウンドをする際に第一打目(ティーショット)を打つためのクラブで、1番ウッド(W)とも呼ばれます。
他のクラブよりもヘッドが大きくシャフトも長い作りになっていますが、重量は最も軽く設計されており、最も飛距離を出せるクラブです。
一方でクラブが長ければ長いほどコントロールは難しくなるため、自分の体格に合ったドライバーを選ぶことが大切です。
また、アイアンとはボールの捉え方が異なるため、正しい打ち方についても学ぶ必要があります。
初心者はドライバーの練習からすべき?
アイアンとドライバーはクラブの形状や性質が異なりますが、基本となるスイングの形は同じです。
ただし、アイアンと全く同じアドレスや打ち方でドライバーを振っても上手く飛ばせません。
基本的な体の使い方を身につけたうえでドライバー特有の打ち方を学ぶことで、初心者でもドライバーを扱うことは十分に可能です。
ドライバーの練習はもちろんすべきですが、アイアンでのスイング作りを優先しつつ、平行しておこなうことが望ましいでしょう。
ドライバーは飛距離を伸ばすのがすべて?
ドライバーで飛距離にこだわる方を指して、飛ばし屋と呼ぶことがあります。
ときどき「自分は飛ばし屋だから」ととにかく遠くへ打つ方を見かけますが、それが正解というわけではありません。
たしかに飛距離がでればそれだけ少ない打数でホールアウトしやすくなることもありますが、あくまで成績を向上させる要素の一つに過ぎません。それよりも大切なのは正確さやそれを継続する安定感でしょう。
「飛距離がすべて」なんてことはないので、勘違いしないように注意してくださいね。
初心者向け!ドライバーの選び方
初心者にぴったりのドライバーとはどのようなものなのでしょうか。
ここでは、初心者向けのドライバーの選び方を3つ紹介します。
ヘッドの大きさを確認
まず、ドライバーを選ぶにあたって着目したいポイントが「ヘッドの大きさ」です。
ヘッドとは、クラブの先端についていて実際にボールをヒットさせる部分を指します。
ボールをまっすぐ遠くへ飛ばすためには、ヘッドのスウィートスポットと呼ばれる芯の部分にしっかりボールを当てることが大切です。
ヘッドが大きければ大きいほどスウィートスポットも広くなるため、極端なミスを引き起こしにくくなります。
スイングが安定しない初心者のうちは、できるだけヘッドの大きいものを選ぶとよいでしょう。
シャフトの性質を確認
初心者のドライバー選びにおいて、シャフトの性質も重要なチェックポイントです。
シャフトとは、クラブのヘッドとグリップを結んでいる棒状のパーツを指します。
一見どれも同じように見えますが、実はメーカーやクラブによってその「硬さ」と「長さ」が異なっているのです。
シャフトの硬さのレベルは主に以下の6種類となっています。
- L(レディース)
- A(アベレージ)
- R(レギュラー)
- SR(スティッフレギュラー)
- S(スティッフ)
- X(エキストラ)
上にいくほど柔らかく、下にいくほど硬くなります。
比較的力の弱い女性であればLまたはA、ヘッドスピードが平均的な男性はRがおすすめです。
またシャフトの長さについては、約45.5インチ前後が一般的な長さの目安です。
一般的にシャフトが長い方がクラブのコントロールが難しくなりますが、小さい幅でゆったりと振る場合、初心者でも長いものを選んで問題ありません。
シャフトの長さに関しても、人によってちょうどよいと感じる長さは異なるため、一度試打して体感することをおすすめします。
自分の体格へのフィット感を確認
ヘッドやシャフトが自分に合っていそうなものを選んだら、最後に必ず試打をしてフィット感を確認しましょう。
人によって体格や筋力、柔軟性などは異なり、初心者の女性だから必ずしも軽いシャフトが合うとも限りません。
ゴルフ初心者であっても、過去に運動経験があり十分なヘッドスピードを出せる方であれば、女性であっても重めのクラブを使用した方が安定することもあります。
初心者のうちはどれが自分にフィットしているのか実感しにくいかもしれませんが、感覚でよいので振りやすいと感じるものを選びましょう。
ドライバーは中古でもよい?
ドライバーを購入したいがまずは中古で試したいという方もいると思います。
メリットとデメリットを踏まえたうえで、中古でもよいと思える場合は検討してもよいでしょう。
中古ドライバーを買うメリットとしては以下のとおりです。
- 費用が安く抑えられる
- たくさんの口コミを確認したうえで購入できる
一方で、以下のようなデメリットがあります。
- よい状態のクラブに出会えるかわからない
- 最新モデルと比較すると性能が劣る
男性向けの中古クラブは比較的多く、高品質なものも出回っていますが、女性向けのクラブはまだ流通量が少ないこともあり、自分に合ったものを見つけるのは難しいかもしれません。
また、メーカーが工夫を重ねていることでクラブは年々進化しています。初心者が打ちやすいヘッドの大きなドライバーなどが登場したのも進化の賜物です。
そのため、型式や年式が古くなれば初心者にとっては扱いづらいものも多くなるでしょう。
ただし価格が安く抑えられるなどメリットもあるので、両方を天秤にかけたうえで自分に合ったものを購入しましょう。
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初心者でも簡単!ドライバーの正しい打ち方
自分が打ちやすいと感じるドライバーを手に入れたら、ドライバーの正しい打ち方を学びましょう。
ここでは、初心者でも簡単に実践できるドライバーの正しい打ち方のポイントを4つ紹介します。
正しいアドレスをとる
まずは、ドライバーを打つときの構えを正しくとることが重要です。
スタンスは肩幅よりも少し広めにとりましょう。ボールは真ん中ではなく、左足かかとの直線上にくる位置にセットします。
また、猫背にならないように前傾姿勢をとって構えましょう。
このとき、初心者にありがちなミスとして、アドレスの時点から右や左を向いてしまっていることがあります。
きちんと肩のラインが目標方向と平行になっているか、ビデオにとったり人に見てもらって確認しましょう。
手を使わずに肩と腰を回す
初心者に特に多いのが、体を使わずに手だけの力でクラブを振ろうとしてしまうことです。
手だけでコントロールしようとすると、十分なエネルギーを加えられず飛距離が伸びない、スイングがブレやすくまっすぐ飛ばないというミスに繋がります。
ボールを飛ばしたい、きちんと当てたいと強く思うほど手に力が入り、手を使って打とうとしてしまいます。
スイングをするときは毎回、トップの位置で肩が約90度、腰が約45度右に回転しているかどうかを意識しましょう。
またインパクト時も、腰を左に回転させて上半身と下半身のひねりをしっかり使って打つとよいでしょう。
前傾姿勢をキープする
簡単そうで意外と難しいスイングのポイントは、最初からインパクトまで前傾姿勢をキープすることです。
ボールを凝視しすぎてトップで頭の位置が下がってしまったり、ダフりが怖くてインパクトで伸びあがってしまったり、初心者はスイング中に前傾姿勢が崩れやすくなります。
前傾姿勢が途中で崩れてしまうと、最初にアドレスをとった時の自分の体とボールの距離感がスイング中に変化してしまい、ダフリやトップに繋がります。
はじめのうちは違和感があるかもしれませんが、前傾姿勢や頭の位置を動かさない意識をもってスイングしましょう。
初心者のドライバーの飛距離、目安はどれくらい?
始めたばかりの方は、どれくらい飛ぶかを競いがち。実際、初心者の頃の飛距離にはあまり意味はありません。
それでも、「どれくらい飛んでるとすごいのか」など気になってしまいますよね。
飛距離の目安
男性と女性とで筋力に違いがあるので、目安が異なります。
ヤード | (メートル換算) | |
---|---|---|
男性 | 200ヤード | (182.88メートル) |
女性 | 150ヤード | (137.16メートル) |
ドライバーの飛距離を伸ばすコツ
ドライバーの飛距離を伸ばすコツは、ずばり正しい打ち方をマスターすることです。
ドライバーは一般的に、アッパーブローで打ちます。
アッパーブローとは、クラブの最下点でボールをとらえるのではなく、最下点からクラブが打ちあがり始めた点でボールを捉える打ち方を指します。
アッパーブローの形でとらえやすくするためには、アドレスをとったあとに身体が10°ほど右に傾き、正面から見て右肩が下がった状態にするとよいでしょう。
スイング中もその姿勢を崩さないように意識し、アッパーブローで打てれば、ボールは高く上がり距離も伸びやすくなります。
初心者のドライバーで飛距離よりも大切なこと
「とにかく飛距離を伸ばしたい!」という方も多いでしょう。しかし、初心者が飛距離を伸ばすことだけに意識を集中してしまうのは危険です。
より遠くに飛ばしたい場合、正しい形でボールにインパクトするのはもちろんですが、クラブを振る幅や体の動きも大きくする必要があります。
ただしクラブのふり幅を大きくすればするほどクラブがブレやすくなり、フックやスライスなどのミスも出やすくなるのです。
はじめのうちは、8割程度の力でリラックスしてふり幅も小さめに打つのがおすすめです。
初心者は「とにかく飛ばす」ではなく、「ミスを減らしまっすぐ飛ばす」ことを意識して練習しましょう。
ゴルフ初心者はドライバーの練習が必須!
ここまで、初心者に向けたドライバーの選び方や打ち方などをお伝えしてきました。
しかし、ゴルフはいかに練習で体に正しい動きを覚えさせられるかが肝です。
初心者はドライバーの飛距離が伸びないという悩みを抱えがち
特に初心者が抱えがちなのは、ドライバーの飛距離が伸びないという悩みです。
確かにドライバーショットは、全員に見守られながら打つので見せ場でもあり、失敗も目立ちやすいでしょう。
しかし、やみくもにドライバーばかりを練習することはおすすめしません。
どのクラブにおいても、スイングの基本や体の使い方は共通しています。
まずはアイアンを使ってベースとなる正しいスイングを完成させたうえで、ドライバーに特化した練習を行うのが上達への近道なのです。
初心者のドライバー練習はゴルフスクールがおすすめ
インターネットや本で得た知識だけではなかなか上手くなれないのがゴルフの難しいところです。
特に初心者は、自己流で変なスイングの癖を身につけてしまい、泥沼に陥ってしまうというケースも珍しくありません。
上手くなりたくて練習に通っているのに、逆に下手になってしまう、スコアが落ちてしまうのは避けたいですよね。
そのようなことを防ぐためにも、初心者こそゴルフスクールに通って、正しいドライバースイングを身につけましょう。
たくさんの初心者を指導してきた経験豊富なコーチが、あなたの課題を見つけ出して適切な指導をしてくれます。
練習の仕方がわからない方、練習しているけど上手くならない方など何か悩みがある場合は、ぜひ一度プロのレッスンを受けてみてください。
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