アイアンとは、ゴルフクラブの1種。
コースでは、ほとんどのゴルファーがアイアンを6本~10本持ってプレーしています。つまり、もっとも使用頻度が高いクラブがアイアンです。
そんな一番使用頻度の高いアイアンについて、初心者がどのような基準でクラブ選びをすれば良いのか、そして基本的なアイアンの場合どのように打てばよいのか解説していきます。
ゴルフのアイアンとは
アイアンは、もともとクラブヘッドが鉄製だったため、アイアン(鉄:Iron)と呼ばれるようになったクラブです。飛距離は100~200ヤードくらいが一般的です。
アイアンは主にグリーンを狙う場面で多用されるクラブで、ドライバーなどのウッドと比べソール(クラブを構えたとき地面につく部分)とフェース(打つ時ボールと接触する部分)の幅が狭く(薄く)なっています。
ここで、アイアンについてもう少し具体的に説明します。
アイアンの役割
アイアンは本数が多いことからも分かるように、使い分けすることが前提となっています。一番の役割は「距離の打ち分け」であり、グリーンを狙うような場面で多用されるクラブです。
使用する場面はコース上のフェアウェイやラフだけにとどまらず、距離の短いショートホールの第1打など、多くの場面で活躍します。
アイアンを使用するシチュエーションでは、打つ方向が重要です。そのため、距離だけでなくコントロールも求められます。
アイアンの種類
アイアンは非常に数の多いクラブです。一般的にロングアイアンといわれる1番アイアン~4番アイアンや、5番アイアン~9番アイアン、そしてウェッジと呼ばれるPW(ピッチングウェッジ)やSW(サンドウェッジ)も広義のアイアンに含まれます。
最近では1番や2番のアイアンは目にすることはありませんし、3番や4番もショットの難易度が高いことから、フェアウェイウッドやユーティリティーといわれるクラブを使うゴルファーが多いです。
アイアンは番手ごとにロフト角(構えた時のシャフトとの角度)が違っていて、番手の数字が大きくなるほどロフト角も大きくなります。ロフト角が大きくなるとその分ボールは上へ上がるので、飛距離は出なくなるかわりに、上から落として止まるようなイメージのショットになります。
一般的なアイアンセットは番手ごとに10~15ヤード飛距離が変わってくるので、初心者はどの番手でどれくらいの飛距離が出るのか把握することが重要です。
アイアンのヘッドとシャフト
アイアンはクラブヘッドの形状によって大きく3種類に分かれます。
- キャビティアイアン
- マッスルバックアイアン
- 中空アイアン
現在主流となっているのが「キャビティアイアン」といわれる種類のアイアンで、フェースの後ろ側が凹んだ構造になっているのが特徴です。クラブヘッドの重心を下げ、大きめのフェースでスイートスポットを広くとっていることから、スイングのブレが少ない初心者向けのアイアンといえます。
昔からあるシンプルな板状ヘッドのアイアンが「マッスルバックアイアン」といわれるものです。構造上ヘッドの大きさは小ぶりで、アイアンを苦手にする人がイメージする「嫌なアイアン」そのものの形状です。ただ上級者やプロにとってはコントロール性が良く打感も良いので、愛用者が多いアイアンです。
最近、第3のアイアンとして増えているのが「中空アイアン」というタイプで、ヘッド内部が空洞になっている構造のアイアンです。ヘッド外側に重量を配置することでヘッドがブレにくく設計されており、キャビティタイプと同様ミスに強いアイアンです。ただ飛距離のコントロール性に難があると言われているので、好む人は限られるでしょう。
ヘッドの形状だけではなくシャフトも重要です。
素材で分けると以下の2種類があります。
- スチール
- カーボン
また、それぞれに硬さがあり、柔らかいほうから、
- L(レディース)
- A(アベレージ)
- R(レギュラー)
- SR(スティッフレギュラー)
- S(スティッフ)
- X(エキストラ)
です。一般的には、「スイングスピードが速いほど硬いシャフトが良い」とされています。
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初心者向け!アイアンの選び方
ゴルフを始めたての方にとって、クラブ選びは悩みの種。特にアイアンは本数が多いため、より一層悩ましい選択となります。
ここでは、初心者がアイアンを選ぶときの基本的なポイントを考えていきます。
アイアンのクラブヘッドで考える
前述の通り、マッスルバックアイアンは難易度が高いので初心者は避けたほうが無難でしょう。ヘッドが小さく芯に当てることが難しいので、選ぶのであればキャビティアイアンか中空アイアンがよいでしょう。
この2つはどちらも低重心設計で、ミスショットしにくいという特徴があるのですが、アイアンの一番大事な目的である「飛距離のコントロール」という点ではキャビティアイアンのほうに分があるといえます。
最近ではバックフェースの下部がポケットのようにえぐれ、さらに重心が低い「ポケットキャビティアイアン」というアイアンもあるので、これもおすすめです。
なお、マッスルバックアイアンを使って上達するという道も「急がば回れ」という意味ではアリなのかもしれません。とはいえ茨の道を覚悟する必要があります。
ロフト角から考えるアイアン
ゴルフショップなどへ行ってずらっと並んだアイアンセットを見ると、すべて同じように見えてしまいますよね。
しかし、モデルによってロフト角は違っています。例えば、7番アイアンならモデルによって25度から36度までさまざまなものがあります。
一つの目安として7番アイアンであれば33度前後のものが一般的で、それより角度が浅いモデルになるとヘッドスピードがよほど早くなければボールが上がらなくなってしまい、結果として距離のコントロールが難しくなります。自分に合ったロフト角を見つけるためにも、ゴルフショップなどでヘッドスピードを測ってもらうことも大事です。
ただ単純に飛距離を出したいのであれば、ロフト角は小さい数値のほうがよいでしょう。
初心者はアイアンセットを買う?一本だけ買う?
最初からアイアンセットを買うのがよいのか、とりあえず1本だけ買って始めるのが良いのか、それぞれのメリットとデメリットを考えてみましょう。
ゴルフを始めてコースデビューまで見据えるのであれば、アイアンセットを買うほうがよいでしょう。なぜなら、同じモデルのアイアンのほうがいろいろ番手を同じ感覚で振ることができ、いざ実戦となったときに役に立つ練習ができるからです。
一方、コースデビューをするかしないか迷っていて、とりあえず練習してみようと思うのであればアイアン1本だけで十分です。そのほうが、やめるときの経済的損失が少ないからです。判断としては合理的ですね。
初心者でもできるアイアンの打ち方のコツ
コースデビューまで見据えるのであれば、アイアンを正しく打てるようになっておくべきです。
アイアンでドライバーの代わりを務めることはできても、その逆はできないからです。
ここからは初心者でもできるアイアンの打ち方について考えてみましょう。
アイアンの握り方
アイアンに限らないのですが、クラブの握り方(グリップ)にはいくつかの種類があり、それによってボールの球筋が変わってきます。
グリップの基本は「スクエアグリップ」というスタイルです。初心者の場合は少し右手の甲を下に向けるような「ストロンググリップ」にしたほうがフェースは返りやすくなります。また、非力なゴルファーは右手の小指と左手の人差し指を絡ませる「インターロッキング」にしたほうが、グリップの緩みがなくなります。
基本的にはスイングしたときに違和感を感じないグリップが一番なので、始めたての頃は変なクセのつかない範囲でいろいろ試してみましょう。
アドレスをしっかり作る
ボールを前にしてスイングする前の構えをアドレスといいますが、このアドレスが決まらないとスイングすらできません。
アイアンショットの場合、基本的にボールの位置は開いた両足の中間になります。そして、ハンドファーストといわれるグリップがボールより前(左側)へくる構えを意識しましょう。
アイアンはドライバーよりシャフトの長さが短いので、やや前傾した構えとなります。構えたときに両肩は地面と並行で、両足の開き方は肩幅くらいが一般的です。
両足の開きは、広くなるほどスイングスピードは上がりますが、一方で身体は回転しにくくなります。自分に合った幅を練習のなかで見つけましょう。
スイングと体重移動
アドレスが決まったらスイングへ入ります。大袈裟なイメージでいうと、右足に体重を移動させながらバックスイングしていき、トップからは左足に体重を移動させながらダウンスイングしていきます。
初心者が気を付けるポイントとしては、バックスイングがオーバースイング(後ろへ引き過ぎない)にならないことです。そして、腕や手で打つのではなく身体の回転で打つことです。この一連の動作を滑らかに行うことできれいなスイングができます。
初心者は全力で振ってもフェースの芯でボールを捉えるのは難しいので、ハーフスイングでインパクトの感覚を掴むことから始めて、だんだん大きなスイングにしていくことも効果的です。
ゴルフ初心者におすすめのアイアン3選!
これからゴルフを始める方は、「アイアンに苦手意識を持ってしまう」ともったいないです。
そんなことにならないため、ゴルフ初心者におすすめのアイアン選びのポイントを、3点にしぼって説明します。
スイートスポットの広いアイアン
アイアンでボールを狙ったとおり飛ばすためには、クラブのスイートスポット(芯)でボールを捉えなければなりません。つまり初心者ならスイートスポットが広いアイアンを選ぶことがおすすめ。
この点を考慮するとキャビティアイアンか中空アイアンの2択となるでしょう。この2つはキャビティがフェースの後ろを削ることで、中空アイアンはヘッドの中を空洞にすることで、それぞれヘッドを大型化してスイートスポットを拡大しています。
ボールが上がりやすいアイアン
アイアンはきちんとミートすればボールが上がるクラブですが、初心者のうちはボールが上がらず苦労しがちです。
それを意識しすぎるとスイングを乱してしまうので、クラブの特性でボールが上がりやすいアイアンを選ぶとよいでしょう。その点を考慮すると、おすすめはキャビティアイアンの中でも「ポケットキャビティアイアン」です。
ちなみに、ポケットキャビティはボールが上がるだけでなく、曲がりにも強いといわれています。
ダフリにくいアイアン
初心者のアイアンショットでは、ダフるミスも多いです。これを防ぐためには、バウンス角(クラブの刃の部分から下のソールの角度)の大きいアイアンを選ぶのが効果的です。この点でもキャビティアイアンがおすすめといえるでしょう。
ただし、バウンス角が大きすぎると地面にクラブが跳ね返されてトップ(ボールの上側を叩いてしまうミス)になりやすいので、適切な角度は人によって異なります。
初心者のアイアン練習は何番からやればいい?
アイアンの番手はたくさんありますが、その中の何番アイアンから練習を始めるのが初心者にとってよいのでしょうか。
初心者には7番アイアンがおすすめ?
一般的には、7番アイアンから始めることがおすすめされています。
ドライバーからウェッジまで数の多いクラブの中で、7番アイアンが番手的に中央に位置しているからです。そして、ショットの難易度を考えても丁度よいのです。
もちろん8番や9番を使っても構いませんが、比較的距離もでる7番アイアンのほうがバランスのよい練習になるでしょう。
ひとつの番手だけ練習するのは効率的?
7番アイアンから練習を始めるとして、それだけを打ち続けることの効果はどうなのでしょうか。
結論からいうと、後々のことを考えても役に立ちます。理由の一つは「困ったときに頼れるクラブ」を持つことがコースに出たときも自信につながるからです。また、7番アイアンは番手としても非常に出番が多く、それに自信があると本当に心強い存在になります。
練習では7番アイアンをある程度打ちこなせるようになったら、その上の5番アイアンや下のアイアンを練習していき、上手くいかなければまた7番アイアンを打って違いを確認すると効率よく練習できます。
アイアンの打ち方がわからない初心者の方はレッスンに通うのがおすすめ
初心者にとって、最初はショートアイアンですら当てるのが難しいと感じるものです。そして理論立てて教えてくれる人がいなければ上達しないばかりか、後から直すのに苦労するようなクセがつくかもしれません。
その点を考えると、ゴルフを始めたての方はレッスンに通い論理的に正しいスイングを身につけることこそ、アイアン上達の近道といえるでしょう。
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