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パター初心者の教科書。失敗しない選び方や入る打ち方のコツとは

ゴルフにおいてパターは、ドライバーなどのショットと比べると地味ですがスコアを左右するとても重要なショットです。

パターは他のクラブと違い、転がすことを前提としたショットなので打ち方が少し異なります。

そのため、あまり練習せずにラウンドに行って、パターがうまくいかなかったという初心者の方もいるのではないでしょうか。

今回は、そんな初心者の方に向けて、パターの選び方から実際の打ち方まで紹介していきます。

監修者 野口
ゴルフ上達のためにはパターの練習も欠かせません。まずは自分のスタイルにあったパターを選ぶところから始めてみましょう。

パターとは

パターとは、グリーンに乗せたあとにカップに入れるために使用するクラブです。

ボールを転がすことを前提に作られているため、他のクラブと違ってロフト角が設けられていません。

パターを使ってカップを狙って打つことをパッティングともいいます。

カップインするためのクラブについては、ルール上制限はありません。

そのため、パター以外のクラブでパッティングすることも可能ですが、多くのゴルフ場ではグリーンを守るためにも、グリーン上ではパター以外のクラブの使用を禁止しています。

パターは、一見すると地味なショットですが、グリーンの起伏や芝の向き、風の影響などを受ける他、狙った方向に打つためには練習が必要なほど難しいです。

慣れていないと、全然カップに届かなかったり、逆にカップを大きくオーバーして何度も往復してしまうなんてこともあります。

初心者やなかなかスコアがよくならない人の中には、パターの練習が足りていないことがあります。

パッティングはスコアにも直結する大事なショットなので、しっかり練習するようにしましょう。

パターの役割

パターの役割は、先述したとおりボールを転がしてカップに入れることです。

場合によっては、グリーン周りからアプローチショットとしてボールを転がし、ピンに寄せるような使い方をすることがあります。

ゴルフはカップインするまでの打数が少ないほうが良いスコアとされます。そのため、カップインの役割を担うパターはスコアに直結するクラブといえるでしょう。

パターの種類

パターはヘッドの形状とネックの形状からいくつかの種類に分けられます。

ここでは、ヘッドの形状3種類とネックの形状3種類についてご紹介します。

ヘッドの形状

ヘッドの形状は以下の3種類があります。

  • ピンタイプ
  • マレットタイプ
  • ネオマレットタイプ

ピンタイプのパターは最もオーソドックスな形状で、ボールに対して直角に構えやすいです。

適度にフェースを開いて閉じるようなストロークをする場合はピンタイプのパターがおすすめです。

他のパターに比べるとヘッドが軽く、芯は狭いですが、芯を外してもヘッドがブレにくく設計されているのが特徴です。

マレットタイプのパターは上から見るとかまぼこのような形をしています。

ピンタイプのパターと比べてヘッドに重みを感じることができるため、振り子のようにまっすぐストロークする方にはマレットタイプがおすすめです。

また芯も広いため、ミスショットも出づらくなります。

ネオマレットタイプはマレットタイプよりもさらに大きな形状をしています。形は四角形のものや角が生えているようなものまでさまざまです。

マレットタイプよりもさらに大きなヘッドをしているため、重みもあり安定したストロークが可能です。マレットタイプと同じように、振り子のようにまっすぐ押し出すようなストロークをする方におすすめです。

一方で、手の感覚で距離感を掴んでいるような感覚派のゴルファーには少し不向きです。

ネックの形状

ヘッドだけでなくネックの形状にも注目してみましょう。

ネックには主に以下の3種類があります。

  • ベントネック
  • クランクネック
  • センターシャフト

ネックの形状により、構えやすさや打ちやすさが変わります。

ボールを中央よりにセットする人はクランクネック、左足寄りにセットする人はセンターシャフト、その中間にセットする人はベントネックが向いていると言われています。

ヘッドとネックの形状にはさまざまな組み合わせがあるので、自分に合ったものを探しましょう。

ミスに強いパターはある?

パターの形状についてご紹介してきましたが、ミスに強いパターはあるのでしょうか。

一般的には、マレットタイプのようなヘッドが大きいパターのほうが芯が広いため、ミスに強いパターであるといえます

芯が広いと、多少打点がずれてしまってもまっすぐボールを転がすことができるためです。ヘッドの重みでストローク中にフェースが左右にブレにくくもなります。

ピンタイプのパターはヘッドが小さく芯も狭いですが、自分でフェースをコントロールすることでターゲットを捉えやすくなります。

それぞれの形状に特徴があるため、自分のストロークやミスの傾向によってパターを選ぶのがよいでしょう。

ステップゴルフではパター強化したい方も大歓迎!ご自身のスタイルに合うパターの選び方から打ち方まで、わかりやすくティーチングいたします。

初心者向け!パターの選び方

ここからは初心者の方向けにパターの選び方について紹介します。

パターは先ほど紹介した3つのヘッド形状とネックの形状があります。また、グリップの太さにも種類があるので、あわせて紹介していきます。

ヘッドの種類は打ち方で決める

パターを選ぶ上で最も重要なのは、「構えやすく、打ちやすい」ものであるかどうかです。

ヘッドの形状は構えやすさや振りやすさに直結します。

パターを素振りしたときに、ヘッドが円を描くように動くか、まっすぐ動くかに注目してみましょう。

円を描くように動く人はピンタイプがおすすめです。ピンタイプはヘッドが薄く、操作性が高いことが特徴です。

また、芯から外れてもヘッドがブレにくいため、ミスショットにも強いです。距離感も感覚的につかみやすく、基本的には初心者の方におすすめです。

一方で、まっすぐ動く人はマレットタイプが合っている可能性があります。

マレットタイプは先述したように、ヘッドが大きく重みがあるため、まっすぐ振り子のように振りやすいパターです。

ヘッドの種類で迷ったら、自分のストロークを確認してみましょう。

グリップの太さによって選ぶ

続いてグリップの太さについてです。

先ほどのパターの種類では触れませんでしたが、パターのグリップには、細い・普通・太いの3種類があります。

一般的には、ピンタイプには細いグリップを、マレットタイプやネオマレットタイプには太めのグリップをあわせることが多いです。

初心者の方は、その中間くらいの普通の太さのグリップがおすすめです。

グリップが細いほど、打感を感じることができる反面、握る力が強くなってしまうことがあります。

太いグリップは、余計な力が入りづらくなりますが、打感を感じにくいです。

普通の太さのグリップは、両方のバランスが取れるためパットのコツをつかみやすくしてくれます。

センターネックは初心者には扱いづらいかも

初心者の方におすすめのシャフトの形状はクランクネックかベントネックです。

クランクネックは、主にピンタイプのパターに採用されています。

ピンタイプのパターは、円を描くような軌道でストロークされるため、初心者の方は右に打ち出してしまいがちです。

クランクネックは、フェースが少し後ろに引っ込んでいるため、ボールを捕まえやすくする効果があります。また、スタンダードな形状であるため多くのゴルファーに好まれているのも特徴です。

ベントネックは、重心が低く、フェース下部で打つ人におすすめです。

センターネックはしっかり芯に当てないとぶれてしまうため、初心者には扱いづらいので注意が必要です。

初心者でもわかる!入るパターの打ち方

パターを打つ瞬間

ここからは、実際にパターを打つ際のコツやパターの打ち方についてご紹介していきます。

パターの握り方

まずは基本となるパターの握り方についてです。

パターは他のクラブと違い、ある程度しっかりめに握らないとフェースがブレてしまいます。

ここでは、パターの握り方を3種類紹介します。正解はないので、自分が一番しっくり来るものを選びましょう。

オーバーラッピンググリップ

まずは一番オーソドックスな握り方のオーバーラッピンググリップです。他のショットと同じように握ります。

パターのグリップには平らになっている面があるので、その面に親指を乗せるようにして握るのがポイントです。

パターの場合は、左手の人差し指を右手の小指に重ねる「逆オーバーラッピンググリップ」もよく使われます。

このとき、右手の人差指を伸ばしてグリップに添えるなど、さまざまなスタイルがあります。

クロスハンドグリップ

クロスハンドグリップは、通常のショットと左右の手を反対にして握る方法です。

アドレス時に両肩の高さが揃いやすいことが特徴です。手首をロックできるため、ストローク軌道が安定しやすいというメリットもあります。

オーバーラッピンググリップで左肩が上がってしまう方は、クロスハンドグリップを試してみてください。

クロウグリップ

クロウグリップはパターの握り方の中でもかなり変則的な握り方です。

左手はいつもどおり握り、右手は手のひらを広げてグリップ正面や側面に添えるようにします。

テレビ中継などで目にしたことがある方もいるかもしれません。

クロウグリップでは、手の感覚をできるだけ抑えて、手首を使わないストロークができます。そのため、狙った方向にまっすぐ打ち出すことが可能です。

パターの構え方

続いて、パターの構え方について紹介します。

ボールは両足の中央もしくは少し左寄りに置きます。このとき、左目の真下くらいにボールがあると構えやすいです。

軽く前傾姿勢を取り、腕を真下に下ろす感覚で構えます。このとき、左肩が上がらないように気をつけましょう。

パターは方向が重要です。

カップに合わせるコツは、カップとボールの間に目印を見つけ、カップまで一直線のラインをイメージすることです。

このとき、持っているパターを両肩や腰に当てて、体が目標方向を向けているか確認するのもよいでしょう。

パターの振り方

パターを打つときの基本的な考え方は、ショートパット以外は一発で決めようとしないことです。寄せることを意識したスイングをするようにしましょう。

また、パターを打つときは振り子のように左右に一定のスピードで振ることを意識します。

それを前提に、パターの振り方を2種類ご紹介します。

五角形をキープして振る

パターを構える際に、肘を曲げることで、両肩・両肘・手首を結ぶ五角形を作ります。

この形状をキープしたままパッティングする振り方です。このとき、脇が開かないように気をつけてストロークしましょう

この振り方は、繊細なタッチが期待できる一方で、肘を曲げて打つためスイングがブレやすくなる場合があります。

三角形をキープして振る

肘を曲げずにまっすぐ伸ばすことで、両肩と手首を結んだ三角形を作ります。この状態を崩さずにパッティングします。

五角形に比べてブレに強い一方で、繊細なタッチが難しい場合があります。

どちらか振りやすいやり方を選ぶようにしましょう。

参考:パターの打ち方に違反はある?

「パターに形なし」と言われるほどさまざまな打ち方があるパターですが、ルール違反となる打ち方もあるので注意が必要です。

パターの打ち方で違反とされる例について3つ紹介します。

クラブヘッド以外で打つ

グリップやシャフトなど、クラブヘッド以外の場所でボールを打つことはルール違反です。

カップまであと数センチ、というところでグリップのほうで押すようにして入れてしまうシーンを見かけることがありますが、こちらはルール違反なので罰打が付きます。

テイクバックなしで打つ

どれだけ短い距離のパットでもテイクバックをする必要があります。

テイクバックなしでのストロークはボールを押し出している形となるためルール違反になります。

アンカリング

グリップエンドを胸部や腹部に押し当てて、支点を作ってストロークすることをアンカリングといいます。

無意識のうちに触れていることがあるので注意が必要です。

初心者におすすめのパター3選!

ここからは、初心者の方におすすめなパターも特徴について3つ紹介します。

ピンタイプ×クランクネックのパター

ピンタイプでクランクネックのパターは初心者の方におすすめです。

先述したように、ピンタイプのパターは、ミスに強く操作性が高いため「上達のためのクラブ」として最適です。

さらに、クランクネックのものを選ぶことによって、ボールがつかまりやすくなるためミスに強くなります。

打ち出し方向がわかりやすいネオマレットタイプ

ネオマレットタイプには、打ち出し方向がわかりやすいように設計された初心者向けのモデルがあります。

後方にゴルフボールをならべたようなデザインものは、ボールを一列に並べるようにして方向を決めることができるため簡単に目標方向に合わせることができます。

ピンタイプとマレットタイプのハイブリットタイプ

ピンタイプとマレットタイプを混ぜたような形状のパターも、初心者の方にはおすすめです。

ピンタイプの操作性と、マレットタイプの広いスイートスポットが合わさり、よりミスに強いパターになります。

パターの練習はどこでやる?

実際にパターの練習はどこでおこなうのがよいのでしょうか。

パターの練習は自宅でもできる

パターの練習は自宅でもできます。

パターマットを購入することで、床を傷つけることなく、リアルなグリーンに近い形で練習できます。

ゴルフスクールならパター以外の練習もできる

パターの練習をゴルフスクールでおこなうのも選択肢のひとつです。

ゴルフスクールというと、ドライバーやアイアンの練習のイメージですがパターの練習ができるところもあります。

ゴルフスクールであれば、パター以外にもさまざまなショットの練習ができるため、初心者の方やこれからゴルフを始める方にはおすすめです。

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