ゴルフの練習場で練習していると時々遭遇する「教え魔」。
すでに遭遇した経験のある方は、困惑した思い出がよみがえることでしょう。
多くの場合彼らは、親切心や善意で行動を起こしているのですが、受け取り手は迷惑に感じることもありますよね。
そこで今回は、ゴルフの教え魔がうざい…と感じている方に向けて、話しかけられやすい人の特徴と撃退方法を紹介します。
次に遭遇したときに焦らず冷静に対応できるよう、今のうちから備えておいてくださいね。

ゴルフの練習場にいる教え魔ってどんな人?
そもそもゴルフの練習場にいる教え魔とはどのような人を指すのでしょうか。
彼らの特徴について少し紹介します。
ゴルフの教え魔とは
一般的に教え魔といわれるのは、知り合いでもなく頼んでもいないのに練習場でスイングの指導をしてくる人たちです。
よく見かけるのは、ゴルフ練習場で一人で練習している人を見つけて、スイングをじっと観察したあと「うーん…」「もっとこうした方がいい」とコメントし、最後にはまるでコーチのようなレッスンを始めるというパターン。
彼らの正体は、ある程度ゴルフに慣れ親しんでいてスキルに自信もあるが、自身の成長が頭打ちになっているために人に教えることで自分の価値を示したい人たちです。
しかし、多くの場合は悪意を持っているわけではなく、「未熟だから上手くなれるように教えてあげよう」といういわば親心や親切心によって行動しています。
タダでアドバイスがもらえるなんて嬉しい!という方はよいですが、不快に感じる人にとっては、残念ながら迷惑以外の何物でもありませんよね。
教え魔はゴルフが下手?
やたらと教えたがる人ほどゴルフが下手…という声も耳にしますが、一概にそうとはいえません。
「若いころシングルだった」というような上級者もいますし、スコア100前後を行き来する中級者などさまざまでしょう。
ただ一般論として、本当に上手な人はあまりその実力を見せびらかさないだろうと多くの人は考えます。
また、突然踏み込まれた不快感からアドバイスを聞こうという気になれず、「自分が下手だから教えることで自己満足しているのだろう」と決めつけてしまう場合もあるでしょう。
本当にゴルフが上手か下手かは教え魔によりますが、下手だと思われる傾向にあるとはいえそうです。
ゴルフの教え魔がアドバイスしたくなる人の特徴
ゴルフの教え魔と呼ばれる人たちがアドバイスしたくなる人の特徴はどのようなものでしょうか。
ここでは主な特徴を3つ紹介します。
一人で練習に来ている
教え魔の人たちは単なる社交性の高い人というわけではないため、2人以上で練習をしにきている集団には近づかないでしょう。
むしろ人の少ない平日の昼間などの時間帯に、一人で黙々と練習している人をターゲットとする場合が多いです。
受け手からすると、家族や友人と来ているときに話しかけられた方が対応もしやすいのですが、教え魔の心理から考えると一人の方が話しかけやすいのでしょう。
特にゴルフを始めたばかりの若い世代や女性が一人で練習していると、話しかけやすいだけではなく「教えてあげたい」という欲が刺激されてターゲットになることが多いです。
教え魔よりも若い
教え魔の人たちはプロではないため、自分より年下で話しかけやすくゴルフの実力も未熟な人に教えたがる傾向にあります。
下手に年上の人や自分より上手い人に話しかけると、ほっといてくれ!と怒られかねないからです。
したがって、教え魔から見て明らかに若くゴルフ初心者だとわかる人がターゲットとなりやすいでしょう。
学生や20代のゴルフ始めたばかりの方が、最も教え魔との遭遇確率が高いといえます。
落ち着いていて真面目そう
教え魔の人たちは善意で教えているので、当然相手には「ありがとうございます、ためになります!」と感謝されたいと思っています。
したがって、落ち着いていて真面目そうかつ、しっかり自分のアドバイスを聞き入れて実践してくれそうなタイプの人が狙われやすいでしょう。
逆に、見た目が怖かったりやんちゃそうだと重われると、話しかけられる確率は下がります。
だからといって横暴にふるまえというわけではありませんが、話しかけられたことのある方はそのようなタイプに見られている可能性が高いでしょう。
正しくゴルフを習いたい初心者の方にはステップゴルフがおすすめ!認定コーチが丁寧にティーチングいたします。まずはご近所の店舗の体験レッスンにご参加ください。
ゴルフの教え魔に話しかけられたときの撃退方法3選
これまでゴルフの教え魔に話しかけられやすい人の特徴について紹介してきましたが、もし話しかけられた場合はどのように対処すればよいのでしょうか。
誰しも喧嘩腰になるのではなく、できる限り穏便にお断りしたいですよね。
ここでは、教え魔に話しかけられた時の撃退方法を3つ紹介します。
ゴルフスクールに通っていると伝える
教え魔に話しかけられた時に伝えると効果的なのは、ゴルフスクールに通っているということです。
さらに、レッスンプロに習っているので今はその人のやり方だけを参考にしている旨も伝えましょう。
さすがの教え魔も、プロに習っていると聞けば自分の出る幕はないと認識するはずです。
ただし、本当はゴルフスクールに通っていない場合は、その練習場ではないところで習っていると伝えましょう。
もしその練習場のスクールに通っていると嘘を話し、何曜日にどのプロに習ってる?などと話が続いてしまうとこちらが墓穴を掘る形となってしまいます。
イヤホンをつける
話しかけられてすぐにイヤホンを装着するのは失礼ですので避けたいですが、もし教え魔が自分の練習場所に戻る瞬間があれば、そのすきにワイヤレスイヤホンなどを装着するのもおすすめです。
強制的に相手に察してもらう形にはなりますが、集中して一人で練習したい意思が暗黙の了解で伝わります。
ただし、あくまで嫌味な雰囲気にならないよう、適切なタイミングで装着してくださいね。
他の打席に移動する
もしあまりにも不快で我慢できない、という場合は退散することが一番です。
しかし、せっかく打ちっぱなしに来て打席料や打ち放題料金を支払っているのに、途中で切り上げてしまうのはお金がもったいないですよね。
広い練習場であれば他にもたくさん打席があるはずなので、お手洗いに行くふりをして受付で打席変更をお願いしてみましょう。
怪訝な顔をされたらさりげなく理由を伝えて、違うフロアなどできるだけ離れた打席に変更してもらいます。
その後「親切なアドバイスありがとうございました。人と待ち合わせているので失礼します」などと言って立ち去れば問題ないでしょう。
ゴルフの教え魔に遭遇した人の事例
ここでは、実際にゴルフの教え魔に遭遇した人の事例を紹介します。
時間を持て余した「元シングル」のおじさん
ゴルフを習い始めたばかりの女子大学生Aさんが、近所のゴルフ練習場に一人で練習をしに行ったときの話です。
Aさんは大学生という立場を活かして、比較的人が少なく料金が安い平日の昼間に打ちっぱなしに通っていました。
ある日、いつも通り自分でスイングチェックをしていると、近くを通りかかったおじさんに話しかけられます。
「さっきから見ていたけど、球がよく右に行くなぁ」
確かにその通りで、Aさんは何度スイングしてもボールが右へ飛んで行ってしまう現象に悩まされていました。
「考えすぎず、もっと思いっきりふってみたらいいんだよ!」
そう言われたので思いっきり振ってみると、何度かは当たりましたがダフったりもして、おじさんも苦笑い。
その後、自分は若いころシングルだったが今は体力がなくてなかなか飛ばない話や、リタイアして時間があるので毎日練習に来ている話などをおじさんから聞かされたそうです。
Aさんは、おじさんは本当に自分のスイングを心配してくれたのだろうと好意的に受け止められましたが、おせっかいに思ってしまう人もいるだろうと感じたそうです。
「とにかく褒めてくる」教え魔おじさん
こちらもゴルフを習い始めて数カ月の20代女性Bさんが遭遇した教え魔おじさんの話です。
Bさんは平日休みを活かして、近所の打ちっぱなし練習場に一人ででかけました。
ヘッドスピードや飛距離は出ないものの、スイングの形は綺麗だとスクールの先生に褒められていたため、まずはスイングの形づくりを徹底するために動画を撮影して確認…を繰り返していました。
ある日、知らない男性が真後ろから自分のスイングを観察していることに気が付きます。
明らかにこちらを見ていたので、知り合いだったらまずいなと思いBさんは男性に軽い会釈をしました。
すると男性は受け入れられたと感じたのか、「すごくスイングが綺麗ですね!」「どこかで習っているんですか?」と続けざまに質問を投げかけてきました。
Bさんもはじめは気分を良くして返事をしていましたが、徐々に練習の妨げになっていると感じ、少しそっけない返事を返し始めます。
しかし男性は気づく様子もなく、しまいには「よかったらLINEを交換しませんか?」と…。
悪い感じの人ではなさそうだったため、断ることができず連絡先を教えてしまいましたが、後から怖くなり連絡先を消したそうです。
おそらく、またゴルフ練習場で会うこともあるだろうからゴルフ仲間として仲良くしようという意味合いだったとは思いますが、若い女性からしたら恐怖さえ感じてしまう出来事ですよね。
教え魔はまさかの身近な「あの人」
これは結婚10年以上を迎える女性Cさんの話です。
夫婦ともにゴルフを趣味として共有し、ラウンドや練習場に一緒に通うことも多いそうです。
しかし、夫は自分よりも前からゴルフを始めていてスコアは90を切ることが当たり前。
一方でCさんはまだ始めたばかりということもあり、スコアは100を切ったことがありません。
そんなCさんを見ていると教え魔が発動してしまうのか、夫は練習場やラウンドでは「もっとこうだろう!」「何度も言ってるだろう」といった風に厳しく指導します。
Cさんは2人で共通の趣味を持てるだけで楽しいと感じているので、自分のペースで練習したいと考えていますが、夫が真剣な手前言い出せず…。
このままでは夫婦仲まで悪くなってしまいそうで不安とのことです。
このように、親や兄弟、パートナーなどが教え魔と化してしまうことも多々あります。
身近な家族であれば、親しいからこそ踏み込んでお世話をしてあげたいと思うものです。
親しいからこそ断りにくい場合もありますし、少し寛容な心を持ってアドバイスを聞き入れてあげてもいいかもしれませんね。
参考:ゴルフのラウンド中に教え魔になる人も…
ゴルフの教え魔が出没する場所は、練習場だけではありません。
ゴルフのラウンドをしている最中に教え魔と化す人も世の中にはたくさんいます。
ただしラウンドをしている以上、18ホールは一緒に行動しなければいけないことや、多くの場合は知り合い以上であることから、不快に思っても無下にできないのが難しいところです。
幸い練習場とは異なりラウンド中は各々が散らばることも多いので、「下手なので走ります!」といってあえてカートに乗らず、教え魔を避けるのも一つの方法です。
指示されたことがしっくりとこない場合、「難しくてできないです~」といってかわすのもおすすめ。
ショットを打つたびに指導をされて不快な気持ちになるのもわかりますが、少なくともラウンド中は友好的にふるまう努力をしましょう。
正しくレッスンを受ければゴルフはうまくなる
今回はゴルフ練習場に出没する「ゴルフの教え魔」について、その特徴や回避方法などについて紹介しました。
教え魔の中には親切心を持った人も多いですが、どこの誰かもわからない人に教わることはリスクもあります。
偶然プロ並みに上手な人に出会って上達に繋がればよいですが、多くの場合はよくいるアマチュアゴルファーでしょう。
正しいスイングを習得し着実にゴルフが上手くなりたいという方は、レッスンプロの在籍するゴルフスクールに通うのが最も効率的です。
特に初心者のうちは、どれだけ正しい基礎を最初に身に付けられるかが今後の成長の鍵を握ります。
ぜひプロの力を借りて、周りよりも早く上達・スコアアップを目指しましょう!
ステップゴルフの会員さまのおよそ半数は未経験からのスタート!それぞれのレベル・目標に向かって楽しく、効率的にゴルフを上達できる場所です。まずは無料の体験レッスンからお申し込みください。