「ゴルフはメンタルのスポーツ」という言葉があるくらい、ゴルフにおいてメンタルは重要です。
ほかのスポーツに比べてもゴルフは特に、メンタル次第でスコアが変わっていきます。
どれだけ練習場で上手く打てていても、メンタルが弱ければスコアとして結果にあらわれないものです。
今回の記事では、ゴルフのメンタルについて、メンタルがプレーに及ぼす影響やメンタルトレーニングの方法を解説していきます。
ゴルフでメンタルは重要?
ゴルフはメンタルのスポーツとも言われますが、実際どれくらいメンタルは重要なのでしょうか?
ゴルフではスキル部分だけでなくメンタル部分も大切です。
ここでは、ゴルフにおいてメンタルが重要である具体的な理由やメンタルマネジメントの必要性について解説していきます。
ゴルフにはメンタルマネジメントが必要
先ほど説明したとおり、ゴルフではメンタルが非常に重要です。
ラウンドを回る際にはメンタルマネジメントをおこない、メンタルをコントロールする必要があります。特に、マイナスな思考をなるべくシャットアウトしていくことがポイントです。
途中まで調子が良かったのに、一回のミスを引きずってしまい、後半は思うようにプレーができなかったという経験はないでしょうか?そうならないためにも、メンタルマネジメントをしっかりおこなうようにしましょう。
ゴルフがメンタルのスポーツといわれる理由
ゴルフはメンタルのスポーツと言われるほどメンタル面が重要なスポーツです。その理由は大きく2つあります。
1つは、緊張する場面が多いことです。
ラウンド本番、同伴の方に見守られるなかでクラブを握ってボールを打つというのは誰であっても緊張すると思います。一打一打がスコアに関わってくるため、ミスショットの可能性を考えたりすると、余計緊張してしまうこともあるでしょう。
2つ目は、ゴルフには集中力が必要であるからです。
アドレスからボールを打つまで、だいたい30秒程度かかります。スコアが100の人は、約50分間をボールを打つために使っています。ここに、移動や昼食、同伴者のショットを挟むので1ラウンドには5時間程度かかる場合があります。
実際、1ラウンドの間ずっと集中力を保つというのはとてもハードです。
そのため、適切なメンタルコントロールによって、集中する場面とそうでない場面で気持ちを切り替えていく必要があります。
メンタルが弱いとゴルフにどんな影響がある?
メンタルの弱さはゴルフにどのような影響を与えるでしょうか。
ここでは、メンタルが弱いことで起こりやすいプレー中の症状について紹介します。
ミスを誘発し、引きずってしまう
ゴルフでは、メンタルコントロールがうまくいかないことでミスショットが誘発されることがあります。
緊張や不安は体をこわばらせるため、無駄な力が入ってしまいます。特にラウンド本番では、同伴者に見られながら打つことや、ラウンド独特の静けさなどもあって余計に緊張しやすくなります。そのためミスを誘発しやすくなってしまうのです。
ラウンド本番で緊張してしまうことは誰にでもあることですが、メンタルマネジメントができず、1回のミスを引きずってしまうと一日中調子が戻らない、なんてこともありえます。
緊張してうまく打てない
メンタルが弱いと緊張や不安からうまく打てなくなってしまいます。特に周りの目を気にしてしまう方やミスショットに対して不安になってしまう方は注意が必要です。
ラウンド本番では、周りの人から見られながら打つことや、普段の練習場と異なる環境で打つことになります。そのため緊張しやすくなるのは当然です。
そのほかにも、初心者の方で緊張してしまう原因として、ラウンド経験が少ないことや目標が高すぎること、失敗をイメージしすぎていることなどがあります。
ラウンド経験に関しては、場数を踏むしかありませんが、目標設定やショットのイメージは自分で変えられるはずなので、ぜひ意識してみてください。
集中力が続かない
メンタルが弱いことで、集中力が続かないという点もあります。
先述したとおり、ゴルフでは長時間集中力を保つことが求められます。
メンタルが強い人は、ミスショットなどがあってもすぐに気持ちを切り替えることで次のショットに集中することができたり、休憩時にはリラックスして集中力を温存することができます。
一方でメンタルが弱いと、常にミスショットのことを考えてしまうことで、気持ちを切り替えることができず、集中力を切らしてしまいます。また、ラウンド中にリラックスできないため、ラウンド後半で集中力を保てなくなってしまうこともあります。
メンタルが弱いと、ゴルフには悪影響を及ぼすことがあるので、しっかりメンタルトレーニングをおこなうことが大切です。
ステップゴルフでは、ラウンド中の気持ちの持ち方や考え方などをわかりやすく教えます。
ゴルフのラウンド中における考え方
続いては、具体的にラウンド中にどのような考え方でメンタルをコントロールしていくべきかについて解説していきます。
ゴルフのラウンドは、周りの目があることやスコアをつけること、自分が打つときは静かになることなど、練習と違った要素がたくさんあります。
そのため、練習でうまく打てるようになっても、緊張や不安からいつもの調子が出せないということも多くあります。
そうならないための考え方として、以下の3つを紹介します。
- ミスの原因追求はしない
- 自分のプレーを実況中継してみる
- メンタルが強い人はゴルフもうまい
それぞれ具体的に解説します。
ミスの原因追求はしない
まず1つ目は、ラウンド中はミスの原因追求をしないことです。
ラウンド中にミスショットが出るのは仕方ないですが、ミスの原因を深く考えすぎてはいけません。
普通であれば、ミスショットは原因を考えて改善するべきなのでは?と思う方もいるかもしれません。しかし、ゴルフのミスショットにはさまざまな原因が絡まっていて複雑なことも多いです。
ミスショットが正確に分析できて、なおかつスイングの修正も完璧にできるならよいですが 、ゴルフ初心者からするとなかなか難しいでしょう。
結果として、頭の中にあるさまざまな対処法を試しているうちにラウンドが終わり、スコアも大変なことになっている…なんてことになりかねません。
ラウンド中はミスショットを気にしすぎず、気持ちを切り替えて次のショットにいくようにしましょう。スイングの改善はラウンド後の練習でおこなうように意識していれば、メンタルをコントロールしやすくなりますよ。
自分のプレーを実況中継してみる
自分で自分のプレーを実況中継してみるという考え方もあります。プレーが始まったら、自分のプレーを第三者からみて頭の中で実況するのです。
そうすることで客観的に自分のプレーやコースの状況を俯瞰できるようになります。
ミスショットやうまくいかなかったときにイライラしてしまったら、それも実況に加えることで、メンタルが乱れていることに気がつけます。また、プレーを実況することで緊張の緩和も期待できます。
自分のプレーを実況することは、メンタルコントロールにはもちろんのこと、コースを俯瞰して見ることで、コースマネジメントにも非常に効果的です。
メンタルが強い人はゴルフもうまい
メンタルが強い人はゴルフも上手なのでしょうか。
ここでいうゴルフがうまいとは、練習場で上手に打つことができるのではなく、ラウンド本番でも安定したショットを打つことができ、スコアも安定している人のことをいいます。
結論から言うと、メンタル面が強い人はゴルフが上手くなりやすいですし、ゴルフがうまい人はメンタルも強いことが多いです。
ゴルフがうまい人はメンタルの重要性も分かっているため、メンタルトレーニングも怠りません。
ミスショットや長時間のラウンドにも動じないメンタルを身につけることによって、ラウンド中でも安定したショットを打てるようになるのです。
スポーツ経験者は、大会などにも出場することがあるので、もともとメンタルが鍛えられている傾向がありますが、メンタルは後からでも十分鍛えることができるので安心してください。
メンタル強化に役立つ?ゴルフの名言
プロゴルファーの言葉のなかには、メンタル強化に役立つような素晴らしい名言があります。
ここでは、いくつかの名言をご紹介します。ラウンド中に思い出して、メンタルコントロールに役立ててください。
ジャック・ニクラス
タイガー・ウッズ
中部銀次郎
今日からできるゴルフのメンタルトレーニング
ここからはメンタルトレーニングの方法を3つ紹介します。今日の練習から取り入れることができるので、ぜひ自分の練習に取り入れてみてください。
ルーティンを意識する
1つ目は、ルーティンを意識するトレーニングです。ルーティンとは同じ動作を繰り返すことです。
スポーツでは、ルーティンを取り入れることで、パフォーマンスを高めることが研究によって明らかになっています。実際、プロゴルファーや他のスポーツ選手でも多くの方がルーティンを取り入れています。
ゴルフでは、ショットの前にルーティンを取り入れることがおすすめです。自分の心を落ち着ける動作であれば何でもよいです。
例えば、深呼吸をする、目標地点を確認する、クラブヘッドの状態を確認する、素振りをする、などがあります。
自分がしっくりくるルーティンを取り入れて、メンタルコントロールをおこないましょう。
前日にイメージトレーニングを行う
2つ目はイメージトレーニングです。特にラウンド前日におこなうことで効果を発揮します。メンタルに自信が無い方には特におすすめです。
頭の中で実際にラウンドをしてみるのですが、その際にコースのレイアウトをネットで調べ、それを見ながら想像することでより効果的なイメージトレーニングができます。
どのようにコースを攻略していくかを考え、成功した自分をイメージすることで、本番でも安定したメンタルで臨めるようになります。
ラウンドを想定した練習をする
3つ目はラウンドを想定した練習をすることです。
2つ目のイメージトレーニングと少し似ていますが、こちらは練習場で実際に球を打ちながらおこないます。ティーショットからカップインまでを想定して、最初はドライバーから打って、次にウッドやアイアン、アプローチと本番のように打っていきます。
このとき、実際にラウンドするコースについても調べておくとよりリアルなイメージトレーニングが可能です。
プロがやっているゴルフのメンタルトレーニング
次にプロが実際にやっているメンタルトレーニングについて紹介していきます。
憧れのプロゴルファーはどのようなメンタルトレーニングをおこなっているのでしょうか。
常に前向きに考える
プロゴルファーのタイガー・ウッズ選手は、ラウンド中に常に前向きに考えることを意識しているそうです。ミスをする自分を想像せず、必ず成功する自分を想像します。
そうすることで、余計な緊張や不安を取り除き、目の前のショットに集中できます。
言葉にすると簡単そうですが、実践しようとするとどうしてもマイナスな考えが浮かんでしまうので難しいです。
タイガー・ウッズ選手のように常に前向きな思考を持つには、それ相応の練習をして自信をつけることも必要なのかもしれません。
集中のスイッチを入れる
プロゴルファーの多くは、先ほど紹介したルーティンを通して集中のスイッチを入れています。
ショット前に同じルーティンを入れることで、どんな状況であっても集中できるようにトレーニングしているのです。
こういったルーティンの使い方は、アマチュアでも参考になるのでぜひ取り入れてみてください。
プロにはメンタルコーチがいるって本当?
すべてのプロゴルファーについているわけではないと思いますが、プロのメンタルコーチを雇ってメンタル面の強化をおこなっている選手もいます。
プロゴルファーは、優勝に関わるような場面でミスショットをしてしまうと、その後の試合にも引きずってしまう可能性があるため、アマチュアよりも大きなプレッシャーがかかります。
プロのメンタルコーチをつけることで、メンタルトレーニングをより効率的にすると同時に、試合後のケアもおこなっているわけですね。
ゴルフのラウンド中の気持ちの持ち方はコースレッスンで学べる
ゴルフにおいてメンタルはとても重要です。
そうはいっても、これからゴルフを始める方やゴルフ初心者の方は、ラウンド中にどうしたらよいかわからなくなってしまうことも多くあるかと思います。
ゴルフスクールによってはコースレッスンといって、実際にコースを回るレッスンもあります。プロの指導者が、一緒に回りながら、技術面はもちろんのことメンタル面についても指導をしてくれます。
いつも指導してくれるコーチからの指導なので、安心してラウンドできるのもポイントです。
ステップゴルフのコースレッスンではラウンドでの実践的な練習に加え、コースマネジメントやプレー中の心も持ち方についてもわかりやすくレクチャーいたします。まずは無料の体験レッスンにお問い合わせください!