フェアウェイウッドは一般的に芝生の上から打てる一番長いクラブであり、距離の残ったセカンドショットなどで使うことが多いクラブです。
長いクラブなので初心者の方は苦手にしている人も多いでしょう。
ですが打ち方や考え方を変えるだけでとても楽に打てるので、これからのスコアアップに役に立つクラブです。
この記事ではフェアウェイウッドの打ち方や練習方法、考え方を解説していきますので苦手意識のある方やスコアアップを目指している方はぜひ最後までお読みください。
フェアウェイウッドの特徴
フェアウェイウッドは芝生からの飛距離を出しやすいクラブです。
一方で、飛ばせるということはロフト角(クラブフェースの傾き角度)が立っていてクラブが長いので、難しいクラブとも言われています。そのため、始めから苦手意識を持ってしまう人も多くいます。
ヘッドの形はドライバーを小ぶりにした形状ですが、アイアンと同じように番手があり、大きくなるにつれてロフト角が大きくなりクラブの長さが短くなっていきます。
フェアウェイウッドの種類
フェアウェイウッドは2番から5番までそれぞれ呼び方があります。
2番ウッドは「ブラッシー」、3番ウッドは「スプーン」、4番ウッドは「バッフィー」、5番ウッドは「クリーク」と呼び方が違ってきます。ちなみに1番ウッドはドライバーです。(フェアウェイウッドではありません)
6番ウッド以降については呼び方はありませんが、9番ウッドまで存在していて、最近ではロングアイアンの代わりに番手の大きなウッドをゴルフバッグに入れている人も多くいます。
フェアウェイウッドの平均飛距離
フェアウェイウッドではどのくらいの飛距離がだせるのでしょうか?
ゴルフの飛距離は、フェアウェイウッドに限らずドライバーでもアイアンでも、スイングスピードを数値化したヘッドスピードで選ぶクラブが決まり平均飛距離も決まってきます。
ここではヘッドスピード別に平均飛距離を紹介します。(ヘッドスピードはドライバー使用時の数値です)
<ヘッドスピード47m/s~(男子プロレベル)>
番手 | 平均飛距離 |
---|---|
3番ウッド | 230ヤード~ |
5番ウッド | 210ヤード~ |
7番ウッド | 200ヤード~ |
9番ウッド | 190ヤード~ |
<ヘッドスピード43m/s~46m/s(一般的な男性レベル)>
番手 | 平均飛距離 |
---|---|
3番ウッド | 200ヤード~215ヤード |
5番ウッド | 185ヤード~200ヤード |
7番ウッド | 165ヤード~180ヤード |
9番ウッド | 155ヤード~170ヤード |
<ヘッドスピード40m/s~43m/s(シニア男性・女子プロレベル)>
番手 | 平均飛距離 |
---|---|
3番ウッド | 175ヤード~190ヤード |
5番ウッド | 165ヤード~175ヤード |
7番ウッド | 155ヤード~165ヤード |
9番ウッド | 145ヤード~155ヤード |
<ヘッドスピード~40m/s(シニア男性・一般的な女子レベル)>
番手 | 平均飛距離 |
---|---|
3番ウッド | ~150ヤード |
5番ウッド | ~140ヤード |
7番ウッド | ~130ヤード |
9番ウッド | ~120ヤード |
以上がフェアウェイウッドでの平均飛距離の目安です。
クラブやシャフトによって多少の違いはありますが、練習場などで練習するときに参考にしてください。
フェアウェイウッドの役割
フェアウェイウッドはセカンドショット以降に使われるクラブで、グリーンまでの残り距離が長く、できるだけグリーン近くまで飛ばしたいときに使うクラブです。
またティーショットでもコースの幅が狭かったり、途中に池やバンカーなどのハザードがありドライバーだと入ってしまう可能性がある場合に、ハザードまで届かないように打つのにも使われたりします。
フェアウェイウッドを使用する場所
フェアウェイウッドを使う場合に一番大事なのが、ボールが良い場所にあるかどうかです。
良い場所とはラフみたいに芝生が伸びてなくて、傾斜があまりないところです。
芝生が伸びた場所からだとボールに当たる前に芝生が抵抗となり、ヘッドスピードが遅くなった状態でボールにヒットするので思うように距離も出ず、どこに飛んでいくのか計算ができなくなります。
芝生が刈りこまれているフェアウェイやセミラフでも、極端な傾斜がある場合はナイスショットになる確率が下がってしまいますので控えたほうが無難かもしれません。
以上のことから、フェアウェイウッドを使用する場所はティーグランド、傾斜のないフェアウェイ、ラフでも短く刈られているセミラフといえます。
まれに、グリーンとカラー(グリーン周りの芝を少し長めにしている場所)の境目にボールが止まってしまい、パターでは打ちにくいのでフェアウェイウッドをパター代わりに使っているプロゴルファーもいます。
ステップゴルフではフェアウェイウッドをはじめとしたクラブの使い方、打ち方をわかりやすくティーチングいたします!
フェアウェイウッドの基本的な打ち方
フェアウェイウッドの基本的な打ち方は、芝生の上から打つのでアイアンのスイングとあまり変わりません。
ティーショットで使う場合も、ショートホールでアイアンを使ってティーショットする時と同じくらいの高さです。
ですがアイアンよりも長く、扱いが難しいクラブなので注意点を押さえておく必要があります。
ここからはフェアウェイウッドの基本的な打ち方を解説していきます。
ボールの位置
ボールの位置は芝生の上から打つのでスイングの最下点でボールを捉える必要があります。
体の真ん中で最下点になることが理想なので、ボールの位置は真ん中がよいでしょう。
ですがフェアウェイウッドはアイアンとはクラブのヘッド形状が異なり、クラブのソール部分が広くなっていて芝生の上を滑りやすくなっています。
そのため、ボール半分程度は左足側に(右打ちの場合)しても問題はないでしょう。
初心者の方でよく見かけるのが、ティーショットでフェアウェイウッドを使う場合にティーアップが高すぎることです。
ドライバーと形が似ているので同じようにセットしてしまうのでしょうが、基本的には芝生の上から打つクラブなのでティーアップも低めにセットしましょう。
手元の位置
フェアウェイウッドはアイアンに比べボールが上がりにくいクラブなので、初心者の方はボールを上げようとして手元の位置がすくい打ちになる構えになりやすいです。
これは手元が左側にでてしまい右足に重心がかかってしまっている状態です。
アドレス時の手の位置は、重心のバランスを右足と左足で半々にし、腕を脱力した状態で右手と左手を合わせられる場所が良いでしょう。
手の位置が左側になっているハンドファーストや、右側になってしまうハンドレイトになると重心の位置が変わってしまうので、うまくスイングできなくなります。
手元の位置でバランスを確認することも大切です。
構え方(アドレス)
手元の位置でも説明しましたがフェアウェイウッドのアドレスは長いシャフトのクラブを振るのでバランスが大切です。
基本的にアドレス時には50対50の重心の位置で構え、どっしりと腰を落とした構え方が良いでしょう。
その時に背中を丸めてしまう方が多いので注意してください。
セカンドショット以降で使う場合、傾斜がある場面ではバランスの良い構えがとりにくいことがあります。
その時はフェアウェイウッドを使える場面ではないと考え、操作のしやすいアイアンなどの短いクラブを選択したほうが大きなミスにつながりにくくなります。
振り方(スイング)
スイングの基本は打ち込むよりも払うイメージです。
長いクラブなので、自然とヘッドの円軌道はアイアンよりも大きくなり、自然とボールに対して入射角度が緩やかになります。
また、ソールの幅を利用して芝生の上を滑らせることのできるクラブでもあるので、打ち込むスイングよりも払い打ちするスイングのほうがミスしにくくなります。
ここで注意したい点が2点あります。
- あおり打ちにならないようにする(スイングでボールをあげようとしない)
- 力まないようにする
払い打ちといっても、芝生の上にあるボールを地面の下から打つことはできないので、緩やかな入射角度で打ち込んでいくことが大切です。
また、フェアウェイウッドはどうしても距離のある場所を狙うクラブなので飛ばそうとして力んでしまいがちです。力んだスイングは、ヘッドスピードも遅くなりスイングバランスも悪くなるので、ミスにつながります。
これらを踏まえたスイング作りをするには、ハーフスイングを心がけてください。
イメージとしては竹ぼうきで落ち葉を一枚払うイメージで、軽い力でサッと振りましょう。
目線
どのクラブで打つにも目の位置は重要です。
特にフェアウェイウッドはボールとの距離が遠くなるのでブレやすくなります。
初心者は、構えからテイクバックにかけて徐々に右側にボールから離れていきインパクトする方が多いので、右側に重心が残ってしまいバランスの悪いスイングになってしまいます。
目線は構えた時のボールとの距離をキープして打つことを意識しましょう。
フェアウェイウッドでうまく打つためのコツ
フェアウェイウッドをうまく使いこなせると、大幅なスコアアップが期待できます。
初心者の方は難しいイメージのあるクラブかもしれませんが、コツや考え方を少し覚えるだけで楽に使いこなせるでしょう。
フェアウェイウッドの特徴を生かす
フェアウェイウッドは、セカンドショット以降で一番飛距離の出せるクラブなので、考え方次第ではミスショットをしてもある程度は距離を稼げます。
例えば200ヤードを3番ウッドで狙う場合、ボールの頭を打つミス(トップ)をしても120〜130ヤードは前に進んでくれます。
また少しくらいダフっても、芝生の上を滑ってくれるのでヘッドスピードは多少落ちてしまいますが100ヤード位は前に進みます。
ナイスショットばかりを考えるのではなく、ミスしてもグリーンにある程度は近づくクラブと考えれば楽な気持ちで使いこなせるでしょう。
地面の上を滑らせるように打つ
クラブヘッドと地面が接地するソール部分が広く設計されているフェアウェイウッドは、地面の上を滑らせるイメージで打つとうまく打てます。
アイアンはソールの部分が狭く、ボールの手前を打ってしまうとクラブヘッドが地面に潜ってしまいまったく飛ばないですが、フェアウェイウッドは地面に潜ってしまうことはあまりないので、怖がらずにボールの前後10センチ程度滑らせるように意識してみましょう。
ボールを高く上げようとしない
ロフト角があまりないフェアウェイウッドはボールが上がりにくいです。
そのクラブで無理やりボールを上げようとすると、スイングバランスを崩してしまいダフリミスにつながります。
フェアウェイウッドは低い打球でも前に進んでくれれば良いので、無理やりボールを上げないようにしましょう。
高いボールをフェアウェイウッドでも打ちたい場合は、シャフトやロフト角で弾道は大きく変るのでレッスンプロやショップなどに相談してみるのも良いでしょう。
フェアウェイウッドのミスを防ぐ練習方法
フェアウェイウッドは飛距離が出るのでミスをするとスコアに大きく影響してしまいます。
できる限り大きなミスをしないように練習をすることがスコアアップに役立ってきます。
ここではフェアウェイウッドの練習方法を紹介します。
手前の地面を叩かないようにする練習法
まずは手前の地面を叩かないようにする練習方法を紹介します。
ハーフスイング
腰の高さから腰の高さまでの範囲でスイングするハーフスイングの練習をすることで、スイング軌道とインパクト時の入射角度を確認できます。
また、フルスイングしなくてもしっかりミートすれば飛距離が出ることを理解できれば、力まないようになります。
ティーアップして打つ
始めからマットの上から直接打つ練習をすると、ボールが上がりにくいのでボールを上げようとしてあおり打ちの癖がついてしまいます。
あおり打ちを防ぐためにも、少しティーアップして打つとレベルスイングが身につくので地面を叩かないようになります。
ボールの頭に当たらないようにする練習法
続いてボールの頭に当たらないようにする練習方法を紹介します。
クロスハンドで打つ
トップが出る原因として、インパクトの時に前傾姿勢が保てなくなってしまうケースが挙げられます。
これには、クラブの握り方を右手と左手を入れ替えて、短い距離でも良いのでうまく当てられるようにする練習が効果的です。
この練習方法は手の操作を抑止するので、前傾姿勢が崩れるとうまく打てません。
逆にうまく打てれば前傾姿勢がキープできていてボールの頭を叩くミスが激減します。
イスに座って素振り
スイングの軸が左右にブレるとフェアウェイウッドはうまく打つことができません。
イスに浅く腰掛けて素振りをすることにより、軸を意識したスイングを身に付け、左右のブレを最小限に抑えられる効果があります。
ダフリもトップもスイングバランスの崩れが原因になります。
スイングバランスを崩していても、自分では気づきにくいのでフェアウェイウッドがうまく打てない場合は、一度レッスンプロや上級者の方にスイングを診てもらうことが上達の近道だといえます。
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フェアウェイウッドをうまく打つためにはスイングバランスが大事です。
始めから1人で広い練習場にフェアウェイウッドの練習に行くと、結果を求めてスイングバランスを崩しやすくなります。
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