ゴルフ上達にはスイングの練習が欠かせません。ゴルフ初心者の場合は、まずスイングの基本を身に付けることから始めます。
しかし、初心者のうちは何を意識してどんな練習をしたらよいか迷ってしまうこともあるでしょう。
本記事では、そんなゴルフ初心者の方に向けて、ゴルフのスイングの基本から練習方法、スイング上達に効果的な練習器具を紹介していきます。
ゴルフの練習は工夫すれば家でもできます。ぜひこの記事を参考にゴルフのスイングを身に付けてくださいね。
ゴルフスイングの基本を理解しよう
ゴルフのスイングを練習するには、まずスイングの基本を理解する必要があります。
ゴルフのスイングの基本は、正しく構えることと全身を使ってスイングすることの2つです。
それぞれについて詳しく解説します。
ゴルフの構え方
ゴルフのスイングは、構え方（アドレス）が非常に重要です。構え方が間違っているとスイング全体が崩れます。
構え方のポイントは、以下の3つです。
- 背筋を伸ばして前傾姿勢
- 肩・腰・膝のラインを揃える
- 正しい握り方をする
背筋を伸ばして前傾姿勢
ゴルフの構え方では前傾姿勢をとることがポイント。
前傾姿勢をとるときには、背筋を伸ばして腰から曲げることを意識しましょう。背中が曲がってしまい、猫背になると正しく構えられません。
特に初心者は、背中を曲げるだけで前傾姿勢をとったつもりになっていることが多いので注意してください。
肩・腰・膝のラインを揃える
前傾姿勢をとったら、肩・腰・膝のラインが揃っているか確認しましょう。特に初心者の場合は、右肩が前に出て肩のラインが揃っていないことがあります。
右肩が前に出やすい理由は、ゴルフクラブを握る際に右手を下にするためです。右肩が下がる格好になるため、それにつられて前に出やすくなります。
右肩が前に出るとダフりやすくなります。上記の点に注意して、肩・腰・膝のラインを揃えましょう。
正しい握り方をする
ゴルフのスイングにおいて、クラブの握り方は重要です。握り方1つでスイングが崩れることもあります。
グリップの握り方は、左手の人差し指の上に右手の小指を乗せる「オーバーラッピンググリップ」が一般的です。
また、左手人差し指と右手小指を絡めるように握る「インターロッキンググリップ」という握り方もあります。
どちらも手首の動きを適度に抑制することで、スイング中の無駄な動きをなくせるグリップの握り方です。自分に合った握り方をしましょう。
ゴルフは全身を使ってスイングするのが基本
ゴルフのスイングは、全身をじょうずに使うことが基本です。特に、下半身をうまく使うことで強く正確なスイングができます。
ゴルフのスイング動作を細かく分解すると以下の8つになります。
- アドレス
- テイクバック
- バックスイング
- トップオブスイング
- ダウンスイング
- インパクト
- フォロースルー
- フィニッシュ
また、スイング動作は大まかにバックスイング、ダウンスイング、フォロースルー、フィニッシュに分けられます。
バックスイングでは、クラブを上げる方向と身体の捻転が重要です。正しい方向にクラブを上げて、腰をひねることでダウンスイング以降の準備をします。
ダウンスイングでは、捻った身体をもとに戻す力を使うことでより力強くスイングできます。全身の力を上手く利用しましょう。
フォロースルーからフィニッシュまでは、ダウンスイングの力をそのまま利用して大きく振り抜くことがポイントです。
このとき、左足にすべての体重を移動させることでスムーズにフィニッシュをとることができます。
スイングは女子と男子で違う？
ゴルフのスイングは男女で違いがあるのでしょうか？
結論から言うと男女でスイングの違いはありません。筋力や柔軟性の違いから、スイングにも違いがあるのでは？と思うかもしれませんが、スイングの基本は変わりません。
性別に関わらず、筋力の少ない人は飛距離が出しづらいといえます。
そのため、筋力の少ない人は力を入れやすいグリップにしたり、芯に当てることを意識したスイングにしたりするなどの工夫が必要だといえるでしょう。
【厳選】ゴルフスイングの練習方法
美しいゴルフスイングはで効率的に身に付けたいですよね。
ここでは、具体的なゴルフスイングの練習方法をいくつか紹介していきます。クラブを使わない練習や自宅ならではの練習も紹介しているので、読みながら実践してみてくださいね。
ゴルフクラブを使ったスイングの基本練習
ゴルフクラブを使った練習は素振りが基本です。素振りには、正しいスイングを身体に覚えさせる効果があります。また、ボールを打たないことで、ボールに意識を向けずにスイングに集中できます。
素振りを行うメリットは、「振る力が身につく」「スイングのタイミングが身につく」の2点です。
振る力が身に付くというのは、単純な筋力アップではなく、素振りによって効率的なスイングをするための力の使い方が分かってくるということ。
最初は数回素振りをすると疲れてしまうかもしれませんが、続けることで何十回と続けることができるようになります。
何度も素振りを繰り返せば、スイング中にどのタイミングで力を入れるべきかが分かってきます。ゴルフのスイングでは力を入れるべきタイミングが決まっています。ずっと力を入れっぱなしでは、スイングスピードが上がりません。
また、素振りを続けることで切り返しの動きもスムーズになっていきます。
アプローチでビジネスゾーンを練習する
ビジネスゾーンとは、スイング動作の中でインパクトゾーンに近い部分を指します。具体的には、時計の針の9時から3時までのスイングです。
ビジネスゾーンは、ゴルフのスイング動作の中でも特に重要な部分と言われており、ビジネスゾーンを制すればスイングを制することができるとも言われるほどです。
ビジネスゾーンの練習にはピッチングウェッジやアプローチウェッジを使います。
9時3時のスイングで、高い球や低い球、右に曲がる球や左に曲がる球など、あらゆるバリエーションの球が打てるように練習しましょう。
このとき、両肩とグリップを結ぶ三角形を崩さないようにスイングするのがポイントです。
スイングのリズムを一定にする練習
ゴルフのスイングにおいて「リズム」はとても重要です。一定のリズムでスイングすることでミスを大幅に減らせます。逆に、疲労や間違ったスイングによりリズムが崩れると、スイング全体も崩れます。
スイングのリズムをいち早く身に付けるには「メトロノームを使った練習」と「連続素振り」がおすすめです。
メトロノームを使った練習
メトロノームは2,000円程度のものを購入するか、スマホアプリを使いましょう。
メトロノームのBPMを60程度に設定し、テンポに合わせて素振りを行います。60だと遅く感じる人は、少しずつテンポを上げて自分に合った速度を見つけてくださいね。
リズムを身に付ける練習は、ひたすら繰り返すのが鉄則です。
連続素振り
連続素振りもリズムを身に付けるのに適した練習です。
以下の手順で実践してみましょう。
- アドレスを取る
- バックスイングをする
- そのままスイングしてフィニッシュ
- 2.に戻って繰り返す
連続素振りをすることで、スイングのリズムが身体に染み込むのはもちろん、切り返しのタイミングを体感できるようになります。
また、振り子のように振ることで無駄な動きを省いたスイングに近づいていくでしょう。
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自宅でできるタオルを使ったスイングの練習方法
家で練習したい場合は、タオルを使ったスイング練習がおすすめです。
必要なものは、長さ1メートル程度のスポーツタオルのみ。タオルが用意できたら、先端を水で濡らして結びます。こうすることで、重みが増しクラブヘッドの代わりとなります。
準備ができたら以下の順番でスイング練習を行いましょう。
- 構える
- 全身を使ってバックスイング
- トップでタオルが体に巻き付く
- ダウンスイング
- フィニッシュでタオルが体に巻き付く
全身を使った正しいスイングができていると、タオルが体に巻き付きます。
また、バックスイングでタオルの先端が遅れて動けば、全身を使ったスイングができている証拠です。
タオルさえあればできる練習なので、ぜひ試してみてください。
スイング練習で意識するポイントを具体的に知りたい方にはステップゴルフがおすすめ！レッスン外での練習方法のアドバイスもいたします。
【人気ランキング】ゴルフスイングの練習器具3選
スイングの上達には反復練習が不可欠。しかし間違ったスイングのまま反復練習しても、下手なスイングを固めることになるので逆効果ですよね。
そこでおすすめしたいのが、ゴルフスイングの練習器具の使用です。
自分のレベルに合わせて器具を選ぶことで、スイングの矯正や上達の手助けをしてくれます。
ここからはおすすめのスイング練習器具を紹介していきます。
スイングを矯正できる練習器具
まずはスイング矯正に役立つ練習器具です。
文字通り、間違ったスイングを矯正してくれる器具となります。
種類として、装着することで正しい動きに誘導してくれる器具や、両脇に挟んで落とさないようにすることで正しいスイングに誘導する器具があります。
特にグラビティフィットはPGAのツアープロも使用すると言われる信頼性の高い器具です。
背中からたすき掛けするように装着するゴム状の器具で、ゴムが張った状態でスイングすると正しいスイングに誘導してくれます。
手打ちになるとゴムが緩んでしまうため、自分のスイングが手打ちになっているかも確認できます。
女性におすすめのスイングの練習器具
女性におすすめなスイング練習器具は、素振り棒や手打ちを抑制する器具です。
女性は男性に比べると筋力が小さいため、腕の力でクラブを持ち上げてしまい、手打ちになりやすい傾向にあります。
そのため、全身を使ってスイングする感覚が身に付く素振り棒や、手打ちを抑制する練習器具がおすすめです。
ドライバットは、細長いバットのような形をした素振り棒で、普通のクラブよりも重くなっています。手打ちでは持ち上がらないため、自然と全身を使ったスイングができるようになっていきます。
また、スムーススイングは、腕同士をバンドでつなげることでグラビティフィットのような効果を生む練習器具です。ゴムほど押さえつける力が強くないため、非力な女性でも安心して使用できます。
自宅で使えるスイングの練習器具
自宅でのスイング練習におすすめなのがPower振るマスターマシンです。
Power振るマスターマシンは、ゴルフクラブの形状ですが、シャフトが極端に短いのが特徴。グリップ箇所には凹凸があるので、これに合わせて握ることで正しい握り方ができるように設計されています。
シャフトが短いため、少しのスペースがあれば自宅でもスイング練習ができます。重さがちょうどよく、何度も振ることでタイミングがわかるようになったという声もあります。
自宅でのスイング練習は、スペースを取らずに振れる器具がおすすめです。
ゴルフスイングの練習場所、おすすめはどこ？
ここからは、ゴルフスイングの練習場所を自宅、打ちっぱなし、インドアゴルフ練習場の3つに分けて、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
自宅
スイング練習場所の1つ目は自宅です。
自宅での練習のメリットは、移動する必要がなく、天気も関係ないこと。お金がかからないことも大きなメリットと言えます。
一方で、ボールを打つ練習ができないことや、広い家でないとゴルフクラブを振ることはできません。
そのため、練習器具を使ってのスイング練習がメインになるでしょう。スキマ時間を使って自宅でスイング練習するのはよいですが、メインの練習場所としては物足りないといえます。
打ちっぱなし
スイング練習場所として最もポピュラーなのは、打ちっぱなしです。
打ちっぱなしでの練習は、スペースを気にすることなくスイングでき、ボールを使った練習も可能です。
デメリットとしては、お金がかかることと天候によっては練習ができないこと。また、雨の日や気温が極端に高い、低い日には練習する気が起きないことも……。
天候に左右される面はありますが、スイング練習場所としては申し分ない場所と言えるでしょう。
インドアゴルフ練習場
スイングの練習をするならインドアゴルフ練習場がおすすめです。
インドアゴルフ練習場のメリットは、打ちっぱなしと同じくスペースを気にする必要がなく、ボールを使った練習ができるほか、天候に左右されない点があります。室内なので雨風や気温に関係なく快適に練習できます。
また、スイング分析ができる機器を設置している場所も多く、よりスイングの制度を高めたいと考えている人にはうってつけです。
デメリットとしては、インドアゴルフ練習場自体があまり多くないことと、打ちっぱなしに比べてお金がかかること。
とはいえ最近では、駅チカに店舗を構えるインドアゴルフ練習場も増えてきており、スイング練習の環境も十分に整っているため、多少お金を払ってでも通う価値があるといえるでしょう。
スイングの練習場として使える！人気のインドアゴルフスクールって？
スイングの練習場所として、インドアゴルフスクールもおすすめです。
専門のインストラクターからスイングのアドバイスをもらえるので、最短距離での上達が可能です。
また、レッスン時間以外は練習場として場所を貸し出すプランを設定しているスクールもあるので、レッスンで教わったことを、復習する場所としても利用できます。
特に定額通い放題のプランがあるスクールでは、通えば通った分だけ安上がりになるため、短期間で一気に上達したいという方には最適です。
インドアゴルフスクールの中でも無料体験を用意しているところがあるので、まずはお近くの店舗へお試し感覚で行ってみてはいかがでしょうか。