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ゴルフは素振りで決まる。毎日50回、100回やるのは効果的?

ゴルフでは、素振りをしてスイングを固めるのも大切です。スイングの安定はゴルフの上達の第一歩ですし、調子の維持にも重要です。

この記事ではゴルフの正しい素振りの方法や、練習メニュー、チェックポイントについてわかりやすく解説していきます。

監修者 野口
ゴルフの素振りはスイングの再現性を高めるのに効果的です!早いうちから正しいスイングを身につけてゴルフの上達を目指しましょう。
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ゴルフスイングをする男性

素振りの練習はゴルフの上達に必須?

前提として、素振りをすればゴルフが上達するのでしょうか。

素振りの目的や上達する理由を確認しましょう。

素振りの目的

素振りには、正しいゴルフのスイングを体に覚えさせる目的があります。

正しいスイングの定義は難しいところですが、主に、姿勢・タイミング・振る力のバランスが取れているスイングのことでしょう。

例えば、ゴルフの女子プロは、男性のアマチュアゴルファーより筋力がなくても、彼らと同等以上の飛距離を出せます。それでいてコントロールはバツグン。ひとえに、姿勢・タイミング・振る力のバランスが取れているからです。

また、ボールを打つ練習ではどうしてもボールに意識が行ってしまいますが、素振りの場合はスイングだけに集中ができます。

素振りがゴルフスイングに与える効果

素振りではボールを打たず、スイングだけをします。単純な運動の繰り返しです。

単純な運動であっても、素振りにはさまざまな効果があります。

まず、適切な姿勢が身につきます。ゴルフはほかのスポーツと違って前傾姿勢でスイングをします。初心者は遠心力でこの姿勢が崩れてしまうことがあるので、素振りにより保ち方を体に覚えさせられます。

また、素振りによって振る力がついてきます。単に筋肉がつくという意味ではなく、無駄が省かれ、効果的なスイングになっていくという意味です。素振りを続けていると、最初は数回しかできなかったスイングが何十回とできるようになってきます。

さらにスイングのタイミングを覚えられます。スイングのトップからフィニッシュまで力を入れるとヘッドスピードは上がりません。どこで力を入れるとヘッドスピードが上がるのか、トップでの切り返しのタイミングはどうしたらスムーズにスイングができるのか、などを自然に覚えられます。

素振りでゴルフが上達するのはなぜ?

ゴルフのスイングで重要なのは再現性です。素振りを繰り返すことでスイングの再現性が高まります。

実際のコースでスコアが100前後のゴルファーは、パターを除くと80回前後のスイングをします。

スイングがバラバラな状態だとスコアのアップは望めません。

パターとアプローチを除いたスイングの再現性が高まることによってミスショットが減少し、スコアが自然によくなってくるのです。

素振りを続ければシングルも夢じゃない?

素振り練習だけでシングル(ハンディキャップが9以下)になるのは難しいですが、上達の過程で素振りを欠かさなければきっとシングルに到達するはずです。

地味な練習だからと侮らず、取り組んでみてはいかがでしょうか。

また、体の調子に合わせてスイングを調整し、もっている実力を発揮するためにも素振りは役立ちます。

たとえば、疲れてきたときには体のバランスが悪くなって打球がばらつくので、方向性だけに集中する、ということが自然にできるようになります。

結論として、正しいスイングで素振りを続けることは、シングルになる近道といえます。

ゴルフの正しい素振りの仕方

間違った素振りを繰り返していると、そのスイングを体が覚えてしまうのでスコアアップは期待できません。せっかく毎日素振りをするなら、スコアアップに繋げたいですよね。

ここで、正しい素振りの仕方を紹介します。

インパクトを意識しない

素振りとショットは、インパクトの有無が大きく違います。

当然、素振りではボールを打つことはないため、インパクトがありません。にもかかわらず、意識的にインパクトを作るとどうなるでしょうか。

おそらく、本来の素振りの目的から外れ、「空振り」の練習になることでしょう。

したがって、正しい素振りをするための最初の一歩はインパクトを意識しないことといえます。

スイングの方向性の確認

素振りをするときに手元、もしくは持っているものの先端がどのような軌道を描いているかを確認しながら素振りをおこないます。

素振りの方向に対してまっすぐ振れているかどうかを確認するのです。

初心者の場合、スイングの軌道が外側から内側になっていることがあります。

これで素振りを続けるとスライスのボールが出やすくなります。できるだけ軌道がまっすぐになるように素振りをしましょう

超スロー素振り

宮里藍プロが全盛期の頃にやっていた素振りの方法で、クラブを持って1回のスイングを30秒程度かけておこないます。

これはかなり体力がいります。前傾姿勢の維持をしなければなりませんし、クラブの重さで腕も疲れるためです。

そのかわり、自分で数を数えながら少しずつクラブを上げて下ろしてくることで、一定のリズム感でスイングできます。

超スロー素振りのポイントは、インパクトの位置に来たときにフェースの向きが飛球方向に向いているかどうかです。

打点近くに来たとき無理にフェースの向きを変えるのではなく、リズムのなかで自然にフェースが正しい方向に向くようにしましょう。

慣れてくると腰の向きや肩の位置もチェックできるようになりますよ。

【実践】ゴルフの素振り練習メニュー

具体的にどのような手順で素振りをしたらよいのか紹介します。

できるだけ継続できるように無理をしないことも重要ですよ。

クラブを使った素振り練習メニュー

  1. 最初は短いクラブを持って軽く5回程度素振りを行って、体を慣らす
  2. 柔らかいタオルやホースを持ってタイミングを意識しながら10回程度リズムよく振る
  3. 超スロー素振りを2〜3回行う
  4. 最後にドライバーか重いバット、もしくは素振り専用の用具でフルスイングの素振りを10回程度する

1〜4をワンセットとして2~3セットで素振り終了です。体力がある方はセット数を増やしても構いません。

なお、実際のゴルフクラブを使って素振りをするときは接地面にマットを置くか、柔らかい地面の場所でおこないましょう。

アスファルトや固い地面の上で素振りをすると、ケガの原因になることもあるので注意が必要です。

タオルを使った素振り練習メニュー

  1. タオルの先端を結び、反対側をグリップと同じ握り方で握って連続で30回振る
    1. トップのときとフィニッシュのときに、タオルの結び目が背中の肩甲骨と肩甲骨の間位に当たるようにリズムよく振るようにしましょう。
  2. ショートアイアンのシャフトの真ん中辺りを握って超スロースイングを2〜3回行う
    1. シャフトの真ん中辺りを握るとグリップエンドがおへその辺りに当たります。スイングの途中まではおへそに当たったままで超スローのスイングをしましょう。
    2. 体の回転でクラブを持ち上げる感覚もわかります。
  3. タオルの連続素振りを10回程度おこなう

これでワンセットです。ご自身の体力に合わせてセット数を決めましょう。

逆スイング

同じスイングばかりをしていると体のバランスが悪くなってきます。そこで、右利きの人なら、左から右に素振りをする「逆スイング」を数回してみましょう。

初めは違和感がありますが、それは体がその動きを覚えていないから。

逆スイングを続けることで筋肉のバランスが取れるようになり、上達も早くなります

この逆スイングの素振りはクラブかタオルを持って、ドリルのセットとセットの間に数回やると効果的です。

ゴルフの素振りは毎日やるべき?

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大きな筋肉が動きを覚えているのは3日程度だそうです。

スイングを安定させるためには、体がゴルフのスイングを覚えていることが重要なので、素振りは可能な限り毎日やったほうがよいでしょう。

ちなみに、細かな動きをする腕などはもっと長く覚えているそうです。この影響のためか、しばらくスイングをしていないと大きな筋肉だけが動きを忘れ、その結果手打ちなど縮こまったスイングになることがあります。

もちろん、疲れているときに無理に素振りをするとスイングを崩しかねません。休養とのバランスをみつつ、取り組みましょう。

自宅でできる!ゴルフの素振りに使える練習器具は?

ゴルフの素振りに適した練習器具が多くあります。ここで、3つの器具を紹介します。

ゴルフ用バット

重めのバットを振ることで腕の力ではなく体幹を使って振れるようになります。

野球の素振り用のバットでも構いませんが、グリップが違うのでゴルフ専用の素振り用のバットをおすすめします。

ドライバーの重さは300グラム前後なので、その倍の600グラム程度のゴルフスイング用バットを使用するとよいかもしれません。

音のするスイング用練習器具

ゴルフでは、打点より後にヘッドスピードが最大になるようなスイングが適しているといわれます。

実際はボールに当たるとヘッドスピードは落ちますが、これを意識したスイングが飛距離アップにつながります。

そこで便利なのが、スイングの遠心力で音が出る練習器具です。

この器具は、ヘッドスピードが一定以上になると、スイングの遠心力で器具のなかに取りつけられたおもりが移動し、そのときに音が出る構造です。これによってタイミングがわかりやすくなります。

音が打点位置の直前辺りで出ると最適で、ダウンスイングの真ん中辺りで出ると力の入れ方が早すぎるというわけです。

タオルなどの軽くて柔らかい器具

ホースやタオルでもよいですが、スイングに適した軽くて柔らかい専用の練習器具も多くあります。

重いものや遠心力があると、どうしても姿勢が崩れます。姿勢を維持しながらスイングするために、軽いものを振り、自然にヘッドアップや体の起き上がりを減らせます。

ゴルフの素振りで下手になることもある?

素振りでスイングを体に覚えさせられますが、間違ったスイングを繰り返しているとゴルフが下手になる可能性もあります。

一般的には、素振りで一番多い間違いは手打ちだといわれます。

腕だけでテークバックをして、肩の回転や腰のねじりが不十分なまま素振りを続けると、実際にボールを打つと大きなスライス(ボールが右側に曲がる)が出たり、チーピン(左側に曲がる)が出たりしてしまいます。

素振りをする際の注意点

素振りはボールを打つわけではないので、スイングのチェックポイントを決めておくことが大切。

ここでポイントをいくつか紹介します。

  1. 腕でテークバックするのではなく、肩の回転でテークバックができているか
  2. スイングの途中で前傾姿勢が崩れていないか
  3. フィニッシュで左足に体重がのっているか
  4. スイングの軌道は飛行線に対してまっすぐになっているか

ゴルフの素振りは定期的に見てもらおう

素振りをする際のチェックポイントを挙げましたが、そもそも何が正しいスイングなのかわかっていないと、チェックをしている意味がありません。

たとえば、スイングのトップにおけるグリップの位置の高低などは、自分ではなかなかわかりません。

そこで便利なのが、スクールやゴルフ練習場のレッスンです。素振りの段階からフォームを確認してもらうことができ、場合によっては個人カルテも活用できます

まずは無料体験から試してみることで、指導の効果を実感できるでしょう。

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