ゴルフをやっていると、自分の飛距離が周りと比べてどうなのか気になりますよね。
ドライバーと同じように、アイアンの飛距離を伸ばしたい方も多いでしょう。アイアンの飛距離が伸びると、コースマネジメントの選択肢が増えてゴルフがもっと楽しくなります。
この記事では、アイアンの飛距離の目安を番手ごと、ロフト角ごとに紹介します。
また、飛距離を伸ばしたい方向けに、飛距離が伸びない原因や伸ばし方のコツを解説するので参考にしてくださいね。
【番手別】アイアンの飛距離目安
アイアンは狙った位置にボールを落とすために、番手によって細かく飛距離が分かれています。
番手別の飛距離目安は以下の表のとおりです。
男性 | 女性 | |||
---|---|---|---|---|
番手 | 初心者 | プロ | 初心者 | プロ |
3番 | 160 | 225 | 125 | 200 |
4番 | 150 | 215 | 120 | 190 |
5番 | 140 | 205 | 110 | 180 |
6番 | 130 | 195 | 100 | 170 |
7番 | 120 | 185 | 90 | 160 |
8番 | 110 | 175 | 80 | 150 |
9番 | 100 | 165 | 70 | 140 |
PW | 80 | 145 | 50 | 120 |
AW | 70 | 125 | 30 | 100 |
SW | 60 | 105 | 20 | 80 |
これは、あくまで目安の数値なので、飛距離が足りなくても落ち込む必要はありません。
後半で紹介する飛距離を伸ばす方法で、飛距離アップを目指しましょう。
【ロフト角別】アイアンの飛距離一覧
アイアンの飛距離はロフト角でも変わります。
ロフト角とは、クラブのフェース(打面)が地面に対して傾いている角度のことです。この角度が大きくなると、ボールが高く上がりやすくなります。
アイアンの場合、同じ番手でもさまざまなロフト角が用意されており、飛距離にも影響しているのです。
ロフト角別の飛距離目安は以下のとおりです。
男性 | 女性 | |||
---|---|---|---|---|
番手 | ロフト角 | 飛距離 | ロフト角 | 飛距離 |
5 | 24~26 | 150~160 | 5~27 | 100~110 |
6 | 27~29 | 140~150 | 28~30 | 90~100 |
7 | 31~33 | 130~140 | 32~34 | 80~90 |
8 | 35~37 | 120~130 | 36~38 | 70~80 |
9 | 39~41 | 110~120 | 40~42 | 60~70 |
PW | 44~46 | 100~110 | 45~47 | 50~60 |
AW | 50~52 | 80~90 | 50~52 | 40~50 |
SW | 56~58 | 60~70 | 56~58 | 30~40 |
アイアンの飛距離は何で決まる?
アイアンの飛距離は、さまざまな要素が組み合わさって決まります。その要素とは以下のとおりです。
- ヘッドスピード
- ロフト角
- ミート率
各要素について詳しく解説します。
ヘッドスピード
ヘッドスピードが速くなるほど、ボールの初速が上がり飛距離が伸びます。ボールの初速が速くなるほど、エネルギーが大きくなるので飛距離が伸びるのです。
ただし、ヘッドスピードが速くてもクラブの芯に当たらないと飛距離は出ません。
後述するミート率も意識することで、飛距離が大きく伸びていきます。
飛距離には、複数の要素が組み合わさっていることを忘れないようにしましょう。
ロフト角
ロフト角が大きくなると、ボールが高く上がって飛距離が伸びます。
ただし、ロフト角が大きすぎるとボールが高く上がりすぎてしまい、飛距離が出ないこともあるため注意が必要です。
ボールの上がり方と飛距離のバランスをとりながら、最適なロフト角を見つけるのがポイントです。
ミート率
ミート率とは、どれだけ効率良くボールにエネルギーを伝えているかを数値化したものです。
ミート率が高くなるほど、同じヘッドスピードでも飛距離が上がります。
ミート率はボールの初速をヘッドスピードで割ることで計算され、上限は1.56です。一般的なアマチュアゴルファーであれば、1.3前後がミート率の目安になります。
ヘッドスピードだけでなく、ミート率にも着目してみましょう。
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アイアンの飛距離の計算方法
アイアンは、ヘッドスピードが分かれば目安の飛距離を計算できます。
3番アイアンの飛距離を、ヘッドスピード×4.5で計算し、番手が上がるごとに10ヤード引いていくことで各番手の飛距離を導くことができます。
例えば、ヘッドスピードが40m/sとすると「40×4.5-40=140ヤード」となります。
ヘッドスピードが分かる人は、目安の飛距離を計算してみてくださいね。
アイアンで「飛ばない」「飛距離が出ない」原因は?
「アイアンが思うように飛ばない」という悩みを抱えている方は多いでしょう。
番手ごとの飛距離目安を紹介しましたが、自分の飛距離と比べて足りていないと焦ったり悲観的になったりしてしまいますよね。
なぜ飛距離が出ないのでしょうか。ここでは、アイアンが思うように飛ばない原因について解説します。
正しいスイングができていない
アイアンで飛距離が出ない方は、スイングを見直してみましょう。正しいスイングを身につけることで、ヘッドスピードとミート率が上がるため飛距離が出やすくなります。
スイングフォームが悪いと、力いっぱい振ってもヘッドスピードが上がらず飛距離も出ません。
クラブが合っていない
使用するクラブが合っていないことも、飛距離が出ない原因になり得ます。
先述したとおり、ロフト角が大きいと球が上がりやすくなりますが、ヘッドスピードが速い方は球が上がりすぎて飛距離が出にくくなります。
また、シャフトの硬さやクラブの重さが合っていないと飛距離が出ません。
ヘッドスピードによって、最適なシャフトの硬さが変わります。ヘッドスピードが速い人ほど、硬いシャフトが適切です。
また、クラブが重すぎたり軽すぎたりすると、スイングがしづらくなるため飛距離が落ちる原因になります。使用しているクラブが自分に合っているか、確認してみましょう。
アイアンのシャフトはとても種類が多いです。あらゆるメーカーから名前の違うブランドの商品が販売されており、初心者にとっては何がどう違うのか、自分に合うものはどのようなものなのかわかりにくいですよね。この記事では、そんなアイアンのシャフ[…]
アドレスが間違っている
アイアンは番手によってロフト角とクラブの長さが異なります。そのため、番手によって最適なボールの位置やスタンス幅も変わるのです。
ボールの位置やスタンス幅は、体格に個人差があるため正解はありません。目安として、「気持ちよくフルスイングできる中で一番狭い幅」で構えるとよいでしょう。
ボールの位置については、7番アイアンならスタンスの中央にセットします。そこから番手が上がるごとにボール0.5分ずつ左にズラすのが目安です。
正しいアドレスは正しいスイングの土台となるため、アドレスを見直してみましょう。
アイアンの飛距離が急に落ちた……。原因は?
「いつも通りプレーしているのに飛距離が急に落ちた」という経験をしたことのあるゴルファーも多いでしょう。
その原因はいくつか考えられますが、以下の3つが特に代表的です。
- 飛ばしたくてスイングが変わった
- ヘッドスピードが上がってクラブが合わなくなった
- ヘッドスピードが下がってしまった
それぞれ解説します。
飛ばしたくてスイングが変わった
飛距離を出すために力んでしまったり、身体が突っ込んでしまったりすることで飛距離が出なくなることがあります。
意識的にスイングを変えようとしていたのであれば、前のスイングに戻すだけでよいですが、無意識でスイングが変わっている場合は改善が必要です。
この場合は、冷静に自分のスイングを見直して基礎のスイングを再現できるようにしましょう。
ヘッドスピードが上がってクラブが合わなくなった
ゴルフの練習を続けていると、徐々にヘッドスピードが上がっていきます。
スイングするための筋力がついたり、正しい身体の使い方が身につくためです。
ヘッドスピードが上がると飛距離が伸びていきますが、クラブの性能が合わなくなることで急に飛距離が落ちることがあります。
スイングだけでなく、定期的にヘッドスピードを計測して使っているクラブが自分に合っているか確認しましょう。
ヘッドスピードが下がってしまった
加齢やブランクにより、ヘッドスピードが下がることもあります。ヘッドスピードが下がれば 、飛距離は落ちてしまうでしょう。
ヘッドスピードが下がってしまった場合は、以下2つの方法を試してみてください。
- ヘッドスピードを上げるために筋トレを行う
- ヘッドスピードに合ったクラブに買い換える
筋トレや練習によってヘッドスピードを戻すか、下がってしまったヘッドスピードに合わせてクラブを買い換えることで、飛距離は改善する場合があります。
アイアンの飛距離が伸びずに悩んでいる方は、インドアゴルフスクール「ステップゴルフ」へ!
初心者向け!アイアンの飛距離を伸ばす方法
アイアンはウッドやユーティリティに比べてコントロールがしやすいクラブです。アイアンで飛距離が出せるようになるとゴルフがもっと楽になるでしょう。
ここでは、初心者向けにアイアンの飛距離を伸ばす方法を3つ紹介します。
アイアンの飛距離を伸ばして、効率的にスコアアップを目指しましょう。
ボールの左側を意識して打つ
アマチュアゴルファーは、自分の見ているポイントをスイングの最下点に持っていく傾向にあります。そのため、ボールの中心を見ながら打つとボールの真下がスイングの最下点になります。
これでもうまく打てますが、飛距離を伸ばしたい場合はボールの左側を見てスイングしましょう。スイングの最下点が左にズレることで、自然にダウンブローのスイングになります。
ダウンブローのスイングになることで、クラブのフェースが起きた状態でインパクトするため飛距離が伸びやすくなるのです。
ボールの見る位置を意識するだけなので、ぜひ試してみてください。
グリップを変えて打つ
アイアンで飛距離を出せない人は、フェースが開いてインパクトしている場合があります。
フェースが開くとスライスしたり、高く上がりすぎてしまったりして飛距離が伸びません。
フェースの開きを防ぐにはフックグリップがおすすめです。フックグリップで握ることでインパクト時にフェースが閉じるため、ドロー系の弾道となり飛距離が出しやすくなります。
アイアンで飛距離が出ない人はフックグリップを試してみましょう。
片手で打つ練習をする
片手で打つ練習をすることで、全身を使ったスイングが身につきます。手打ちが解消されるため、ヘッドスピードも上がり飛距離が伸びていくでしょう。
右利きの場合は左手一本でクラブを持ってスイングします。手打ちになっていると、クラブの重みでうまく振れません。下半身の回転や体重移動をうまく使って、軽い力で振れるように練習しましょう。
軽い力で振れるようになったら、実際にボールを打ちます。このとき、飛距離よりも芯で捉えることを意識するのがポイントです。
片手スイングによって、全身を使うスイングを身につければ、アイアンの飛距離も伸びていきます。
少し難しいですが、ぜひ挑戦してみてください。
アイアンの飛距離を伸ばすならゴルフスクールに通うのがおすすめ!
今回はアイアンの飛距離をテーマにさまざまな角度から解説してきました。アイアンの飛距離を伸ばすには、さまざまなアプローチがありますが、独学で対策するのは難しく、時間もかかります。
アイアンの飛距離を手っ取り早く伸ばすには、ゴルフスクールに通うのがおすすめです。
ゴルフスクールであれば、プロのトレーナーに指導してもらえるため、上達が早くて確実です。
特にインドアのゴルフスクールでは、以下のようなメリットがあります。
- 天候や季節に関係なく快適に練習できる
- 立地がよく立ち寄りやすい
- シミュレーションゴルフを体験できるところが多い
季節や天候を気にせず、気軽に立ち寄れるインドアゴルフスクールに通うことで、ゴルフの練習をするのが億劫になりにくくなるでしょう。
また、ゴルフシミュレーターには、飛距離や弾道の可視化やスイングフォームの見返しといった、効率的に上達できる機能がついています。
スイングを細かく分析できるため、課題発見やスイング矯正に効果的です。
シミュレーションゴルフによるスイング分析とプロによる指導の掛け合わせで、より効率的にゴルフの上達が見込めますよ。