最近、アイアンの飛距離が落ちて悩んでいませんか?
そんな人は2番手以上は飛ぶようになる「飛び系アイアン」をおすすめします。
この記事では飛び系アイアンが飛距離を出せる理由から、導入するメリットとデメリット、打ち方やレベル別のおすすめの飛び系アイアンまで、徹底的に解説します。
この記事を最後まで読めば、飛び系アイアンが自分が求めているアイアンなのか、わかるようになりますよ。
飛び系アイアンとは
飛び系アイアンとは、従来のアイアンより飛距離の出しやすさを追求したアイアンのことをいいます。
従来のアイアンよりソールが厚く、ロフト角が立って作られているので、ミスショットにも強く、より遠くへ飛ばせるようになっています。
また、飛び系アイアンはクラブヘッドも大きいので、クラブの重心位置も低く作られています。
そのため、打球が簡単に上がり、楽に遠くへ飛ばすことができます。
飛び系アイアンは、飛距離の出しやすさに加えて、ミスショットにも強く、打球が上がりやすいゴルフクラブです。
飛び系アイアンのロフト角は?
飛び系アイアンは従来のアイアンより、ロフト角が2番手分ほど立てて作られています。
従来の7番アイアンならロフト角が32°、5番アイアンのロフト角なら25°が一般的な角度です。
しかし、飛び系アイアンでは7番アイアンのロフト角で25°、5番アイアンになるとロフト角は21°まで立っています。
従来のアイアンと飛び系アイアンのロフト角を表にして比較してみました。
この表を見てわかるとおり、飛び系アイアンは従来のアイアンより、2番手分ほど、ロフト角が立てて作られています。
従来のアイアンのロフト角 | 飛び系アイアンのロフト角 | |
---|---|---|
5番アイアン | 25° | 21° |
6番アイアン | 28° | 23° |
7番アイアン | 32° | 25° |
8番アイアン | 36° | 28° |
9番アイアン | 38° | 32° |
ピッチングウェッジ | 45° | 40° |
飛び系アイアンの飛距離の目安は?
飛び系アイアンはロフト角を見て分かる通り、従来のアイアンに比べて2番手分は飛ばせるように作られています。
7番アイアンで120ヤード打てる人なら、飛び系アイアンでは140ヤードほど飛ばせます。
5番アイアンで150ヤードなら、飛び系アイアンでは170ヤードは打てるようになるでしょう。
参考:飛び系アイアンはプロも使用する?
ツアーを戦うプロゴルファーの中には、飛び系アイアンを使用している選手もいます。
しかし、その人数はまだまだ少ないのが現状です。なぜなら、プロは飛距離よりもコントロールを重視しているからです。
プロゴルファーはハードに設定されたゴルフコースでプレーをしています。打球にスピンをかけたり、球筋を曲げたりする技術や、コースマネジメントがプレーには必須です。そのため、プロゴルファーは難しくても操作性にすぐれるマッスルバックのアイアンやハーフキャビティのアイアンを選択するのです。
ただし、ゴルフクラブはどんどん進化しています。
飛び系アイアンもどんどん進化を続けているため、今後飛び系アイアンを使用するプロゴルファーは徐々に増えてくるでしょう。
飛び系アイアンのデメリットは?
飛び系アイアンは、簡単に遠くへ飛ばせるアイアン、というメリットがある一方でデメリットはあります。
この章では飛び系アイアンのデメリットについてご紹介します。
操作性が悪い
飛び系アイアンは簡単に遠くへ飛ばせる分、スピンを強くかけたり球筋を曲げたりするといったコントロールを苦手とするクラブです。
前述した通り、飛び系アイアンはクラブヘッドが大きく、芯も広く作られているため、ヘッドが小ぶりなアイアンに比べると操作性は悪くなります。
そのため、打球をコントロールし、シチュエーションによって打ち方を変えるという上級者には、飛び系アイアンは不向きかもしれません。
打感が悪い
飛び系アイアンはヘッドが大きく、ボールを強く弾くような素材で作られているので、従来のアイアンより打感は悪くなります。
芯で打ったときのアイアン特有の気持ち良い打感は感じにくいでしょう。
しかし、最近ではクラブヘッドにポリマーを入れたり、軟鉄素材を使用したりと、打感にこだわった飛び系アイアンも販売されています。
打感を重視するゴルファーは、打感にこだわった飛び系アイアンを選択するとよいでしょう。
飛び系アイアンを使用するのは「ダサい」という意見も?
一部のベテランゴルファーの間では、飛び系アイアンのような簡単なクラブを使用するのは「ダサい」という意見もあるそうです。
これは「難しいクラブを使いこなして一人前」という職人的な考えからくるようです。
しかし、現在はクラブの進化も著しいといえます。
無理をして難しいクラブを使うよりも、自分のレベルと目的にあったクラブを使うほうが合理的で無駄がありません。アイアンの飛距離の問題を解消したい人は、通常のアイアンを難なく使えるようになるまでの間だけでも、飛び系アイアンを使用してみることをおすすめします。
ゴルフをやっていると、自分の飛距離が周りと比べてどうなのか気になりますよね。ドライバーと同じように、アイアンの飛距離を伸ばしたい方も多いでしょう。アイアンの飛距離が伸びると、コースマネジメントの選択肢が増えてゴルフがもっと楽しくなり[…]
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飛び系アイアンのクラブセッティングの仕方
飛び系アイアンを使用するときには、クラブセッティングにも注意しましょう。
飛び系アイアンは、表示されている番手以上にロフト角が立っており、ピッチングウェッジではロフト角は40°前後となります。
そうなると、次の番手であるロフト角50°〜52°のアプローチウェッジでは、差が大きすぎて、ピッチングウェッジとの間を埋めるのは難しくなってしまいます。
そのため、飛び系アイアンのピッチングウェッジと、アプローチウェッジの差が大きくなりすぎた場合は、45°〜47°のウェッジを買い足す、というクラブセッティングが必要になります。
また、飛距離が伸びることで、使用しているユーティリティやフェアウェイウッドと飛距離がかぶることも起こり得ます。
使用するシチュエーションや自分のスイングを考えて、不要なクラブをキャディバッグから外す必要もあるでしょう。
飛び系アイアンはユーティリティの代わりになる?
飛び系アイアンをユーティリティの代わりにすることも可能です。飛び系アイアンのなかには、寛容性に優れ、性能はほとんどアイアン型ユーティリティと変わらないものもあります。
飛び系アイアンの長い番手なら、単品売りされているものも多いため、ユーティリティやウッドが苦手という人は、ユーティリティの代わりに飛び系アイアンを使用してみるのもおすすめです。
初心者に飛び系アイアンは必要?
飛び系アイアンは初心者にもおすすめです。
飛び系アイアンは比較的扱いやすく、ミスショットにも強いため、初心者でも簡単に打てるようになります。
初心者のうちは球筋を曲げたりすることもないため、コースでも、より飛び系アイアンの実力が発揮できるでしょう。
これからゴルフを始める初心者ゴルファーは、最初から飛び系アイアンを使用してみることも検討してみてくださいね。
飛び系アイアンの打ち方
飛び系アイアンを打つときに注意するポイントは、払い打つイメージを持つこと。
通常、アイアンはダウンブローで打ち込むイメージでショットするゴルフクラブです。
しかし、飛び系アイアンはソールが大きく、重心も低く作られているため、ダウンブローで打たなくても、楽に打球が上がります。
そのため、飛び系アイアンを使用するときは、上から打ち込むのでなく、横から払い打つイメージでスイングをしましょう。
【レベル別】おすすめの飛び系アイアン
この章ではおすすめの飛び系アイアンをレベル別に紹介します。
ひとくちに飛び系アイアンといっても、真っ直ぐ飛ぶことだけを意識したものから、打感や操作性にもこだわった上級者向けのものまであります。アイアン選びの参考にしてくださいね。
初心者向けの飛び系アイアン
ゴルフを始めたての初心者におすすめなのは、ダンロップのゼクシオ12アイアン。日本では絶大な人気を誇るゼクシオシリーズの飛び系アイアンです。
重心をギリギリまで落としたことにより、簡単に打球が上がるようになっており、直進性も前作のゼクシオ11より大幅に向上しています。
スライスで飛距離が出ない人や、飛距離が落ちて悩んでいる人におすすめの飛び系アイアンです。
中級者向けの飛び系アイアン
中級ゴルファーにおすすめしたいのが、「どこで打っても真っ直ぐ飛ぶ“全芯主義”」がキャッチコピーであるグローブライドのオノフアイアン AKA(2022)です。
オノフ独自の技術である「ダイレクトリパルジョンフェース」が採用されており、飛びながらもしっかりとスピンがかかるのが特徴。
ダフリやトップといったミスショットにも強く、コントロール性も良いため、初心者から上級者まで幅広いレベルのゴルファーにおすすめの飛び系アイアンです。
上級者向けの飛び系アイアン
上級ゴルファーには、プロギアの「PRGR 03 アイアン」がおすすめです。飛び系アイアンでありながら、見た目や打感にこだわりをみせるプロギアの飛び系アイアンです。
シャープなデザインをしており、見た目では飛び系アイアンとわからないほど。素材に軟鉄が使用されているため、軟鉄特有のやわらかい打感を楽しめます。
機能性だけでなく、見た目や打感を大事にする上級者にもおすすめできる飛び系アイアンです。
インドアゴルフスクールで飛び系アイアンの打ち方を練習しよう◎
飛び系アイアンは飛距離を出しやすく、ミスショットにも強い万能なゴルフクラブです。
これからゴルフを始める初心者から、飛距離が落ちて悩む上級者ゴルファーまで、幅広いレベルのゴルファーにおすすめできるゴルフクラブだといえるでしょう。
インドアゴルフスクールなら、飛び系アイアンのような特定のクラブに合わせたショットのレッスンも受けられます。ゴルフのプロから分かりやすくレッスンしてもらえるので、効率的に身につくでしょう。
また、店舗数、会員数ともに業界No.1のステップゴルフでは、ラウンドレッスンも受けられます。
ラウンドレッスンでは、通常のショットだけでなく、アプローチやバンカーショット、コースマネジメントからマナーについてなど、ゴルフを幅広く学べるため、より効率よくゴルフが上達しますよ。