ゴルフ場での仕事は、ゴルフが好きな人にとって多くの魅力があります。
しかし、コース管理やフロント受付など、ゴルフ場の中にもさまざまな職種があるため、どのような業務をおこなうのか疑問に思う人も多いはず。
そこで、本記事ではゴルフ場の仕事内容や働くメリットを、職種ごとに詳しく解説します。
正社員とアルバイトの違いにも触れますので、ゴルフ場で働くことを検討している人は、ぜひ参考にしてくださいね。
ゴルフ場の仕事にはどのようなものがある？
ゴルフ場の仕事といっても、職種によって業務内容はさまざま。
向き不向きもあるため、まずはそれぞれの特徴を知っておきましょう。
ゴルフ場の主な仕事は、大きく分けて以下の6つがあります。
- コース管理
- フロント受付
- キャディマスター室
- キャディ
- レストラン
- 施設・ハウス管理
それぞれの業務内容について解説します。
コース管理
コース管理の仕事はその名の通り、コースを美しく保つよう管理すること。
主な作業時間は、お客様のプレースタート前と最終組のスタート後です。
日常的におこなう作業は、ティーイングエリア整備・グリーン刈り・カップの穴切り・バンカー整備などです。
営業中は、プレーの邪魔にならない範囲で、フェアウェイやラフの刈り込み・薬剤散布や木の伐採・散水などもおこないます。
作業内容は当日の予約状況によって変わることもあり、キャディマスター室と連携をとることが多い職種です。
また、コース管理の責任者であるグリーンキーパーは、病気や夏の高気温から芝を守る対策も考えなければなりません。
コースの状態はゴルファーの満足度に大きく関わるため、ゴルフ場の中でもコース管理は重要な仕事といえるでしょう。
フロント受付
ゴルフ場の顔ともいえる、フロント受付業務。
主な仕事は、朝の受付・プレーの精算業務・予約の管理など、お客様の対応です。
特に朝の受付時は忙しく、ゴルファーへのご案内やコンペ幹事との打ち合わせなど、受付以外にもやることが多くなります。お客様がスタート時間に遅れた場合は、スムーズにスタートできるようキャディマスター室と連絡を取り合うなど、臨機応変な対応が求められます。
受付業務終了後は、電話対応・予約の確認・送付物の準備などの事務作業をおこないます。
営業・経理・人事など、ほかの業務と兼任することが多いのも、フロントの特徴です。
また、会員制のゴルフ場の場合、メンバーの顔と名前を覚えるのもフロントの大事な仕事。名前で呼ばれると嬉しさを感じるゴルファーが多く、満足度に関わるからです。
フロントは接客がメインになるので、笑顔ときめ細やかな対応が求められる職種といえるでしょう。
キャディマスター室
キャディマスター室の業務は、スムーズで安全なプレーをサポートすることです。、ゴルフ場運営の中枢ともいえ、ゴルフ場には欠かせない重要な職種です。
主な業務は、キャディの管理・教育をはじめ、スタート時間の管理・コンペ集計・クラブ競技の運営・プレー中の事故や紛失物の対応・雷発生時の誘導などで、プレー中の総合的な窓口となります。
マスター室につながっているカートに備え付けの無線機を使い、コース内で起こるトラブルに対応することも多くなります。
カートでコース内を循環し、プレーが遅い組へ注意を促す作業などもキャディマスター室がおこないます。
また、他職種との連携が多いのもキャディマスター室の特徴。
フロントにゴルファーの到着状況や予約内容を確認したり、コース作業のため、コース管理とやりとりしたりすることが多くなります。
さらに、お客様やキャディから、ルールやコース状況について質問されることも多いです。
その際は、ゴルフの知識と経験が求められるため、キャディマスター室にはゴルフ好きやゴルフ経験者が多く在籍しています。
キャディ
キャディの主な仕事は、ゴルフを気持ちよくプレーできるよう、ゴルファーのサポートをすることです。
具体的には、カートへのバッグ積み込み・クラブの受け渡し・距離やグリーンのライン読みなどをおこないます。
接待ゴルフではキャディ付きのプレースタイルが好まれるため、ゴルフ場では欠かせない存在です。
キャディは主に女性が多い部署ですが、高校生や大学生の男性アルバイトが在籍していることもあります。
また、業務終了後や休場日を利用して、コース内の目土や雑草取り作業もおこないます。
ゴルフ未経験でも始めやすく、キャディの仕事を通してゴルフにハマる人も多いです。
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レストラン
ゴルフ場内にあるレストランのホールや厨房で、料理を提供する仕事です。
メインの業務は、プレー前のモーニング・ハーフ休憩時の昼食・プレー後のコンペ懇親会での料理提供などです。
料理の仕込みがあるため、早い時間帯から出勤することも多いです。
また、冷たいドリンクが多く注文される夏場は、氷のうに入れる氷の用意も必要となるため、製氷の管理もおこないます。
レストランのサービスはコース評価に影響するので、料理の質やホールスタッフの接客は重要な要素です。
料理や接客が好きな人に向いている仕事だといえるでしょう。
施設・ハウス管理
クラブハウスを清潔に保つために、清掃やメンテナンスをおこなう職種です。
主な業務は、ハウス内の清掃・点検・整備、ロッカールームや浴室の清掃、お風呂の準備、乗用カートのメンテナンスなどです。
ハウス周りに花を植えたり、伸びた木を剪定したりと、外観を整える作業もおこないます。
また、ゴルフ場のお風呂を沸かす際はボイラーを使うことが多いため、ボイラー技士や危険物取扱者の資格を持っている人は重宝されます。
ハウスの清潔感もコース評価に大きく影響するため、ゴルフ場に欠かせない職種のひとつです。
【共通】ゴルフ場で働くメリット
ゴルフ場で働くことは、ゴルフ好きにとって多くのメリットがあります。
主なメリットは以下の3つです。
- 特別料金でゴルフをプレーできる
- ゴルフのルールやマナーを覚える
- 帰宅時間が早い
それぞれ詳しく解説します。
特別料金でゴルフをプレーできる
多くのゴルフ場では、従業員への福利厚生として、従業員価格で自社コースでのプレーができる制度を設けています。
業務終了後や休場日を利用し、研修として特別料金でコースを回ることができるので、ゴルフ好きにとって、これ以上ないメリットといえるのではないでしょうか。
コースの勉強をしつつプレーを楽しめるのは、ゴルフ場で働く大きなメリットといえるでしょう。
ゴルフのルールやマナーを覚える
ゴルフには多くのルールやマナーがあり、独学で覚えるのはとても大変です。
より深い知識を身につけるには、ゴルフ場で働くことが効率的。ゴルファーとゴルフ場運営の、両方の立場からゴルフの知識を身につけられるからです。
多くのゴルファーと接するため、理想のゴルファー像を見つけられるでしょう。
また、服装やプレーエチケットについても深く学ぶことができます。
これからゴルフを学びたい人は、ゴルフ場での就業はメリットが多いといえるでしょう。
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帰宅時間が早い
ゴルフ場の業務は朝早くから始まりますが、そのぶん業務終了時間も早くなります。基本的に、最終スタートの組のプレーが終了すれば、その日の業務は終了です。職種ごとに多少の違いはありますが、多くのゴルフ場が午後5〜6時頃にゴルフ場の門を閉めます。
キャディは正午過ぎに業務が終わることもあるので、午後から予定を入れることもできます。
朝に強い人は時間を有効活用できるので、ゴルフ場での仕事はおすすめです。規則正しい生活が身に付くこともメリットだといえるでしょう。
【コース管理編】ゴルフ場で働くメリット
ここからは、職種ごとのゴルフ場で働くメリットを紹介します。
まず、コース管理で働くメリットは以下の3つです。
- 自然の中で健康的に働ける
- コースを作り上げる楽しさがある
- ゴルファーとコミュニケーションをとれる
順に解説します。
自然の中で健康的に働ける
コース管理は、自然の中での作業がメインとなるため、健康的に働けることがメリットです。
自然の中での仕事は、空気もよく気持ちがよいもの。体を動かすのが好きな人には、もってこいの仕事です。
一日中コースの中にいるので、ゴルフが好きな人には、なおさらメリットを感じられるでしょう。
コースを作り上げる楽しさがある
ゴルフ場にとって、コースは命ともいえるほど大切なもの。そのコースを美しく、魅力的に作り上げるのが、コース管理の仕事です。
ゴルファーに喜ばれるコース作りに携わることで、仕事にやりがいを感じられるでしょう。
芝のメンテナンスやグリーンの整備にも詳しくなるため、「よりよいコースにしたい」という気持ちが生まれるかもしれません。
ゴルフ場の評価で、もっとも重要なのがコースの状態です。自分の整備したコースが評価されれば、「この仕事をしていてよかった」と思えるはずです。
ゴルファーとコミュニケーションをとれる
コース内で作業をするため、プレー中のゴルファーと接する機会が多くなります。
挨拶を交わしたり、コースの気になる点を教えてもらったりすることも多いです。
中には、作業中にねぎらいの言葉をかけてもらえることもあるので、モチベーションが上がることも。
ゴルファーとコミュニケーションをとれることは、ゴルフ好きにとって大きなメリットとなります。コースに関することだけでなく、クラブやゴルフ用品などの情報を得られることもあります。
これからゴルフを始めたい人にも、大きなメリットとなるでしょう。
【受付・フロント編】ゴルフ場で働くメリット
次に、フロント受付で働くメリットを紹介します。
メリットは以下の３つです。
- 接客・サービス業としてのやりがいを感じる
- ゴルフの知識がなくても働ける
- 体力を使う業務が少ない
それぞれ詳しく解説します。
接客・サービス業としてのやりがいを感じる
フロント受付は、お客様を気持ちよく迎えるための接客・サービス業です。
丁寧な接客と気配りで、お客様から感謝されることも多い仕事です。受付時は混雑するので、効率よくスムーズに案内できれば、ゴルファーの満足度が上がるはずです。
また、予約やプレー料金についての問い合わせも多く、お客様の希望に沿えば高評価につながるでしょう。
お客様への対応が業務の中心になるので、人と接することが好きな人にぴったりの仕事です。
ゴルフの知識がなくても働ける
フロント業務は、接客や電話対応がメインなので、ゴルフをあまり知らない人でも問題なく始められる仕事です。
仕事を通してゴルフの基本的な用語や知識が身につくので、これからゴルフを学びたい人にもおすすめです。
特に、ゴルフ初心者が気になる服装やドレスコードについては、フロントの仕事で自然と学べるでしょう。
フロントはゴルフの知識や経験よりも、人と接することが好きで、丁寧な接客ができることのほうが大事です。
体力を使う業務が少ない
フロントの仕事は、受付業務や事務作業がほとんどです。
体を動かす作業は少ないため、体力に自信のない人でも安心して働けるでしょう。
また、クラブハウス内は空調が効いているため、年間を通して快適に仕事ができます。
ゴルフが好きだけど、肉体労働が辛い人や暑さ・寒さに弱いという人におすすめの職種です。
参考：正社員とバイトで享受できるメリットは異なる？
ゴルフ場の正社員とアルバイトでは、受けられるメリットに多少違いがあります。
ゴルフは、天候や季節に大きく左右されるスポーツです。プレーする人が少なければゴルフ場の利益も減り、従業員の収入にも影響がでます。
しかし、正社員は基本給があるため、来場者数が少なくても安定した収入を得られるでしょう。
逆に、アルバイトの場合は、決まった業務のみをすればよいというメリットがあります。
正社員は休場日などを利用して、目土作業・雑草取り・カート清掃などの雑務をおこなうことも多いです。雪が降ったあとは、コースがクローズになっても、社員で場内の除雪作業をすることもあります。このような予定外の作業は、アルバイトはあまりやらずに済むことが多いです。
また、高校生や大学生のアルバイトは、学校の休みを有効活用できるのもメリット。
ゴルフ場は、土日や大型連休などに人手を募るため、学校が休みの時に効率よく働ける点もアルバイトの強みです。
ゴルフ場の仕事は辛いこと・デメリットも多い？
ゴルフ場での仕事は、ゴルフ好きにぴったりですが、辛いと感じる部分もあります。ゴルフ場で働く人は、どのようなことに辛さを感じているのでしょうか。
まず、毎日朝が早いことが挙げられます。
ゴルフ場の業務は朝7時前にスタートすることもあるので、従業員はさらに早くから出勤しなければなりません。特に、グリーン整備をおこなうコース管理の朝は、とても早いです。
朝が苦手な人には辛い仕事といえるでしょう。
また、基本的に土日祝日は休めないことも辛い点です。
ゴルフ場は会社員が多く利用するため、平日よりも土日祝日のほうが混雑します。休みはシフト制が多く、基本的に平日が休みになる場合がほとんどです。年末年始やゴールデンウィークなど、一般の会社員なら大型連休となる期間も出勤することになります。
そして、職種ごとに辛いと感じる点もあります。
コース管理は体力勝負です。一日中屋外で作業するため、体力的に辛さを感じる人も多く、特に夏の熱中症には注意が必要です。
フロントは肉体労働は少ないですが、頻繁に起こるお客様からのクレームに対応しなければなりません。
接客・サービス業にクレームはつきものですが、理不尽な言いがかりにも対応しなければならないことに、辛さを感じる人も多いでしょう。
ゴルフインストラクターの仕事もメリットがたくさん！
ゴルフ場の仕事はメリットが多く、ゴルフが好きな人なら楽しんで働ける職種です。
しかし、出勤時間が早いことや、土日に休みがとりづらいといったデメリットの部分も心得ておきましょう。
ゴルフに関わる仕事をしたい人は、ゴルフのインストラクターもおすすめです。
インドアゴルフスクールは研修制度が充実しているため、資格を持っていない未経験者でも安心して始められます。また、天候や季節の影響を受けないので、安定した収入を見込めることもメリットです。
生徒と二人三脚でスキルアップを目指すため、ゴルフ場で働く以上にやりがいを感じる仕事となるかもしれません。
ゴルフ関係の仕事をしたい人は、ゴルフのインストラクターを検討してみてはいかがでしょうか。