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ゴルフの二重振り子とは?基本動作やコツ、練習ドリルをまとめて紹介

なかなか飛距離が出ない、スイングが安定しないなど、ゴルフにはさまざまな悩みがつきものです。

そんな悩みを解決するヒントになるのが、今回紹介する「二重振り子」。

この記事では、ゴルフの二重振り子について、基本動作や習得のための練習方法を解説します。

二重振り子のスイングを身に付ければ、スイングが安定してゴルフが上達すること間違いありません。ぜひ参考にしてくださいね。

ステップゴルフ野口コーチ
監修者 野口
二重振り子はスイング理論の1つで、正しい動作をマスターすることで飛距離アップにつながります!

ゴルフの「二重振り子」とは

ゴルフの二重振り子は、スイング理論の1つです。

肩からグリップまでを第1振り子、ゴルフクラブを第二振り子としてスイングすることで、ヘッドを効率的に走らせて飛距離を伸ばすことができます。

まずは、二重振り子の原理やスイングへの影響について解説します。

二重振り子の基本と原理

二重振り子はその名のとおり、振り子の先にもう1つの振り子を連結したものです。

ゴルフのスイングに当てはめると、肩から腕までが1つ目の振り子、ゴルフクラブ全体が2つ目の振り子となり、グリップで連結されています。

ゴルフでは、グリップをガチガチに握って腕からクラブヘッドまでを1本の棒のように振ることはないため、ゴルフのスイングは基本的に二重振り子になるといえるでしょう。

二重振り子のポイントは、2つ目の振り子であるクラブを「効率よく走らせる」ことにあります。

二重振り子の特性とスイングへの影響

二重振り子がスイングへ与える影響をひと言で表すと、「ヘッドスピードを効率よく上げられる」ことです。

二重振り子の特性は、2つ目の振り子が遠心力や重力の影響を受けて、1本の棒を振るよりも先端の速度が上がることです。

ヌンチャクのように2つの棒を連結させたものを振ると、1本の棒を振るよりも先端の動きが速くなることをイメージするとわかりやすいですね。

この特性を活かすことで、最小限の動きで最大限のパワーをクラブに与えることができるため、安定してヘッドを走らせることができるのです。

二重振り子とリリース

ゴルフのスイングには、バックスイングで作った手首の角度(コック)をダウンスイングでもとに戻す「リリース」があります。

リリースのタイミングは人それぞれ。一般的には、クラブのエネルギーを最大化するために、インパクトの直前〜インパクトの瞬間がリリースのタイミングになるでしょう。

二重振り子では、リリース中に2つ目の振り子(ゴルフクラブ)をほとんど制御できません。

リリースが始まってしまうと、クラブの軌道変更やフェースのコントロールができなくなってしまうのです。

飛距離を出すためには、リリース中にインパクトする必要がありますが、リリース中はクラブのコントロールがほとんどできないことが、ゴルフの難しさの1つともいえるでしょう。

二重振り子のメリット・デメリット

ゴルフのスイングでは、二重振り子を意識することによって多くのメリットが得られます。

一方で、意識しすぎることによるデメリットも存在します。

ここでは、二重振り子を取り入れたスイングのメリットとデメリットを解説します。

メリット1)飛距離が伸びる

二重振り子を正しく習得すると、クラブヘッドが効率的に加速するため、飛距離がアップします。

インパクト付近で1つ目の振り子である腕が減速することで、2つ目の振り子であるクラブがリリースして一気に加速するのです。

ヘッドが加速すれば、ボールに伝わるエネルギーが大きくなるため、飛距離も大きくなります。

飛距離に伸び悩んでいる人は、二重振り子を取り入れてみましょう。

メリット2)スイングが安定する

二重振り子はエネルギー効率が高いため、少ない動きでクラブを加速させることが可能です。

腕や体の動きを最小限に抑えられるため、スイングのミスも減らせるでしょう。

また、振り子のようにスイングをおこなうため、リズムが安定しやすいのも特徴です。

最小限の動きで無駄な動きを省き、振り子運動でリズムを一定にすることで、スイングを安定させられるでしょう。

スイングが安定すると、ラウンド本番でもミスが減り、スコアアップにもつながります。

デメリット1)タイミングを外すと飛距離がでない

二重振り子は、インパクトでヘッドスピードを最大化するためにも、リリースのタイミングを見極めることが重要です。

リリースのタイミングが早すぎる(アーリーリリース)と、ヘッドが走りきったあとにインパクトするため、インパクト時にはヘッドスピードが落ち、飛距離も出ません

二重振り子を練習するときは、タイミングを意識しましょう。

デメリット2)フェースコントロールが難しい

二重振り子には、リリース後のクラブコントロールができないという特徴があります。

基本的にゴルフのスイングでは、リリース位置がインパクト付近になるため、インパクト時のフェースやクラブ軌道のコントロールはほとんどできなくなるでしょう。

アドレスから、バックスイング、ダウンスイングまでの「コントロールできる間」に、正しいフェースの向きとクラブ軌道を意識することが大切です。

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二重振り子の基本動作

ここでは、二重振り子の基本動作について解説します。

これから二重振り子を取り入れていきたい人は、ぜひ参考にしてください。

手首の動き

二重振り子と聞くと、手首を使ってクラブを振り子のように動かすことをイメージをする方もいるでしょう。

具体的には、バックスイングで右手を手の甲側に折り曲げて(背屈)コックを作り、インパクトに向けて右手を手のひら側に折り曲げるような動きを想像するのではないでしょうか。

しかし、そのような手首の使い方をすると「フリップ」という動きになってしまい、ダフリやトップなどのミスショットにつながります。ロフトも寝てしまうため飛距離も出せません。

インパクト時には、手首を使って返すのではなく、右手は背屈させたまま左右の前腕が入れ替わるような動きが正しいといえます。

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切り返しの動き

切り返しからダウンスイングでは、腕の動きがキモになります。

二重振り子では、スイングの前半でしっかり腕を加速させ、インパクト付近では腕を減速させることでクラブが加速します。

切り返しで腕が先行して手打ちになると、二重振り子の動きをうまく作ることができません。

切り返しのタイミングでは、腰や下半身を使って腕を加速させることを意識しましょう。

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フォロースルーの動き

フォロースルーを意識することも、二重振り子の習得に必要です。二重振り子が正しくできると、腕が伸びて大きなフォロースルーになります。

逆に、リリースが早すぎるとクラブを振り切れないため小さなフォロースルーになり、フィニッシュのバランスも崩れてしまうでしょう。

腕を伸ばしてバランスのいいフォロースルーを意識することで、自然とリリースのタイミングも取りやすくなります。

リリースのタイミングで迷っている場合は、フォロースルーを意識してみてください。

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二重振り子が難しい方向けのコツ・ポイント

二重振り子は感覚的な部分も大きいため、説明を受けてもなかなかコツをつかめない人も多いでしょう。また、物理学的な解説も含んでいるため、理解しづらいところも難点です。

ここでは、二重振り子が難しい方向けに「これを意識すればOK」というポイントを3つ紹介します。

クラブヘッドの重みを意識する

二重振り子は「振り子運動」であるため、先端であるクラブヘッドの重みを感じることが大切です。

振り子運動は、重力によって生まれます。

そのため、クラブヘッドが重力に従って動く感覚をつかむことで、二重振り子の感覚もつかみやすくなるのです。

クラブヘッドの重みを感じるには、腕や手首をしっかり脱力する必要があります。

グリップもいつもより弱く握ることで、よりクラブの重みを感じることができるでしょう。

肩から腕の第1振り子を意識する

クラブヘッドの重みを感じたうえで、第1の振り子である肩から腕の動きを意識してみましょう。

1つ目の振り子である腕の動きは、自分でコントロールできる部分です。

二重振り子を完成させるには、1つ目の振り子となる腕を安定して動かす必要があります。

両肩と手首を結んだ三角形を崩さないように意識することで、腕を安定して動かせるようになりますよ。

腰の回転を意識する

二重振り子をうまく使うには、切り返しでの腰の回転や体重移動が大切です。

腕の形をキープするだけでなく、腰の回転を使ってしっかり腕を加速させることも意識しましょう。

腕を加速すれば、その分クラブの加速も大きくなるため、二重振り子の原理を最大限に活かせます。

【練習】二重振り子スイングの基本ドリル

二重振り子は、クラブが走る感覚をつかむことが大切です。

ここでは、二重振り子を身に付けるために効果的な練習ドリルを3つ紹介します。家でもできるドリルなので、ぜひ参考にしてください。

右腕1本で素振りする

右腕1本での素振りは、二重振り子の感覚を身に付けるのに効果的です。

脱力した状態で右手だけでクラブを握り、全身を使って素振りをおこないます。

腕だけで動かそうとするとリリースポイントが早くなってしまうので、しっかり体を回すことを意識しましょう。

クラブが走って左に振り抜ければOKです。

左手1本で素振りする

左手1本での素振りは、フェースコントロールをしながら二重振り子の感覚をつかむ練習として効果的です。

右手1本の素振りで身に付けた二重振り子の感覚を意識しつつ、フェースがスクエアになるように意識しましょう。

また、フォロースルーで左足体重になっていることも確認してください。

右足に体重が残っていると、スイングの最下点がボールの手前になって、ダフリやトップの原因にもなります。

左手1本での素振りは、ハンドファーストのインパクトを覚えるのにも効果的です。

両手で連続素振りする

二重振り子の感覚がある程度つかめてきたら、両手で連続素振りをしてみましょう。

タイミングよくリリースできれば、毎回同じ場所でクラブの風を切る音が聞こえてくるでしょう。

球を打つ前のウォーミングアップとしておこなうと、クラブを走らせる感覚や脱力感をもってスイングできるのでおすすめです。

参考:二重振り子スイングの習得に役立つ練習器具は?

二重振り子を習得するには、練習器具の使用もおすすめです。

二重振り子の練習には、シャフトがふにゃふにゃにしなるクラブや、腕に挟んで三角形をキープするような練習器具が効果的でしょう。

シャフトが柔らかいクラブは、クラブヘッドの重みを感じやすいため、二重振り子の感覚をつかみやすいメリットがあります。

腕に挟むタイプの練習器具では、1つ目の振り子である腕の動きを覚えられます。

二重振り子の習得ならゴルフスクールのレッスンが近道!

二重振り子には、スイングの安定や飛距離アップなど、ゴルフの上達に欠かせないメリットが多くあります。

一方で、独学で習得するには、とても難しいスイングともいえます。

とくに、正しいリリースのタイミングなどは感覚的な要素も大きいため、記事や動画で見ただけでは再現しにくいという場合もあるでしょう。

二重振り子の習得には、ゴルフスクールのような指導者がいる環境で正しいリリースのタイミングや手首の使い方を学ぶのがおすすめです。

インドアゴルフスクールのステップゴルフでは、一人ひとりの目標やレベルに合った内容でティーチングしてもらえるので、「二重振り子を習得したい」という場合も、集中的にレッスンを受けられます

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