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スクエアグリップとは。握り方やメリット・デメリットを解説

スクエアグリップは、ゴルフの基本中の基本として誰もが教わるであろうグリップ方法です。

この記事では、スクエアグリップの握り方やメリット・デメリット、スクエアグリップの第一人者ともいえるプロゴルファーについて解説します。

さらに、スイングに取り入れるコツや、スクエアグリップで飛ばない原因についても解説するので、スクエアグリップでの正しいスイングを習得したい方は、ぜひ参考にしてください。

ステップゴルフ野口コーチ
監修者 野口
スクエアグリップは基本の握り方ですが、メリットとデメリットの両方が存在するので、自分の特性に合わせて使いこなしましょう!

ゴルフのスクエアグリップとは

スクエアグリップとは、ゴルフクラブの基本的なグリップ方法の1つです。

スクエアはゴルフでよく用いられる単語で、「目標に対して真っすぐ」という意味。

つまりスクエアグリップとは、目標に対して真っすぐ構えるグリップ方法です。

基本的なグリップ方法であることから、初心者の方の多くがレッスンなどでスクエアグリップを教わります。

「ストロンググリップ」や「ウィークグリップ」といったほかのグリップを習得するにしても、スクエアグリップの特性を理解しておいたほうが効率的に動きを理解できます。

癖の少ないスクエアグリップは、すべてのゴルファーが習得するべきグリップ方法ともいえるでしょう。

スクエアグリップで有名なプロゴルファー

スクエアグリップで有名なプロゴルファーで、まず思い浮かぶのは松山英樹選手です。

日本ツアー8勝・米国ツアー9勝を誇る、名実ともに日本トップのプロゴルファーで、基本に忠実なゴルフスイングが特徴です。

松山英樹選手はスイングだけでなくグリップも基本に忠実で、お手本のようなスクエアグリップから力強いハイフェードボール(右に曲がる高い球)を操ります。

また、日本ツアー21勝で2年連続の賞金女王にも輝いたことがあるイ・ボミ選手もスクエアグリップの使い手です。

身長158cmと小柄ながら、正確かつ飛距離も出るショットが魅力の選手で、自然体なスイングができるグリップにこだわりを持っています。

ストロンググリップとの違いは?

スクエアグリップとストロンググリップは、単純に握り方が違うだけでなく、スイングの傾向にも違いがあります。

スクエアグリップでのスイングは、自然なフェースローテーション(フェースの開閉)を伴いながらスイングするのに対し、ストロンググリップでは、なるべくフェースの開閉を抑えてスイングするのが一般的です。

ストロンググリップでは下半身や体幹を中心にスイングするので、体の細かい部分(腕や手先など)に意識を向ける必要がありません。

一方、スクエアグリップでは全身をバランスよく使う必要があるので、上半身や下半身の連動性が大切です。

「スクエアなスイング」とは違う?

スクエアなスイングとは、ストレートボールを狙って打つ基本的なスイングです。

ゴルフでは、どのようなショットでも少なからずサイドスピン(横回転)が入るので、本当の意味で真っすぐな球を打つのは難しいといわれています。

そのため、上級者やプロゴルファーは曲がることを前提としたスイング作りをすることが多く、いわゆる「持ち球」を習得するのが一般的です。

ただし、初心者がいきなり持ち球を習得するのは難しく、初めは「スクエアなスイング(=基本的なスイング)」を習得する必要があります。

スクエアグリップのメリット・デメリット

次は、スクエアグリップのメリットとデメリットを紹介します。

スクエアグリップはバランスの取れたグリップ法ですが、利点だけでなく、少なからず欠点があることも事実です。

スクエアグリップでの正しいゴルフスイングを目指す方は、メリットやデメリット、特性を理解しておくと、より効果的に活用できるでしょう。

メリット

スクエアグリップのメリットは以下のとおりです。

  • フェースローテーション(フェースの開閉)を覚えられる
  • フックボール(左に曲がる球)が出にくい
  • ストレートボールが打ちやすい

スクエアグリップで真っすぐ打つ練習をすると、自然にボールを捕まえるためのフェースローテーションを覚えられます。

フェースローテーションを習得すると、自然にボールが捕まえられる(強くインパクトできる)ようになり、飛距離アップやスライスの改善につながります

また、スクエアグリップはバックスイングでフェースが開きやすいので、よほど強いフェースローテーションを入れない限りフックボール(左に曲がる球)が出ません。

さらに、アドレス(構え)が真っすぐなスクエアグリップは、ほかのグリップと比べてストレートボールが打ちやすい握り方といえます。

デメリット

スクエアグリップのデメリットは以下のとおりです。

  • スライスボール(右に曲がる球)が出やすい
  • シャロースイング(インパクトが鈍角なスイング)には適していない

スクエアグリップの特性上バックスイングからトップにかけてフェースが開きやすいので、ダウンスイングでフェースローテーションを入れられないとスライスボールが出やすくなります

スライサーの方(スライスが持ち球の方)は、フェースローテーションを覚えなければスクエアグリップを使いこなせません。

また、シャロースイングとの相性が悪い点も挙げられます。

体の回転だけでスイングするシャロースイングは、アドレスでインパクトの形を完成させるストロンググリップを用いるのが一般的です。

シャロースイングでスクエアグリップを用いると、インパクトでフェースが右を向きやすく、スライスの原因になります。

ステップゴルフでは、一人ひとりに合ったグリップやスイングの形を丁寧にティーチングいたします。

スクエアグリップの握り方・作り方

ここでは、スクエアグリップの正しい握り方・形の作り方を解説します。

左手

まず、グリップの背面に人差し指・中指・薬指・小指の第二関節を引っ掛けます。

親指はグリップのセンターよりも若干右側に置き、親指と人差し指の間にできたY字の谷間が自身の右耳あたりを指すような形で握りましょう。

左手の第三関節(MP関節)が1個見える程度が正しい握り方です。

左手の第三関節(MP関節)が2個以上見えている状態はストロンググリップ寄りになっているので、握るたびに確認しましょう。

右手

左手で握った後に、右手を覆いかぶせるように握ります。

このとき、インターロッキングやオーバーラッピング・テンフィンガーなど、右手の重ね方は自身のやりやすい方法で問題ありません。

右手で握る際は、親指と人差し指の間にできたV字の谷間が向く方向を確認しましょう。

左手にできたY字と同じ方向を向いていれば正解なので、右手を添える方向の目印にしましょう。

スクエアグリップでのスイングのコツ

スクエアグリップの握り方や特性を理解しただけでは、使いこなしたとは言い難いでしょう。

ここでは、スクエアグリップを使いこなすためのスイングのコツを紹介します。

フェースローテーションを意識する

フェースローテーションは、スクエアグリップのスイングにおいて最も大切な動きといっても過言ではありません。

バックスイングで少なからずフェースが開くスクエアグリップでは、切り返し以降にフェースを閉じられるかが真っすぐ打つための重要なポイントです。

よくある悪い例として、チキンウイング(フォロースルーで左ひじが抜ける動き)が挙げられます。

チキンウイングはフェースローテーションができないゴルファーの典型的な動きで、手首をうまく使えていません。

試しに、スプリットハンド(左手と右手の間を離して握る)でハーフスイングをしてみてください。

てこの原理で自然にフェースローテーションが入ります。

大人になってからゴルフを始めた方には難しい動きといわれていますが、スプリットハンドのような練習法を用いて、徐々に感覚をつかんでいきましょう。

バックスイングでフェースを開きすぎない

スクエアグリップはフェースローテーションを用いるグリップ方法ですが、バックスイングでわざとフェースを開くのはおすすめできません。

あくまでも自然な動きでフェースは開くので、それ以上開いてしまうとスライスの原因になります。

フェースローテーションは大切な動きですが、開く動きよりも閉じる動きを意識するのがおすすめです。

ハンドファーストでインパクトする

スクエアグリップでフェースローテーションを意識してスイングすると、手首の動きに集中しすぎてハンドレイト(手先よりもクラブヘッドが前にある状態)でのインパクトになりがちです。

しかし、ハンドレイトでのインパクトは飛距離のロスにつながりやすく、スライスの原因にもなります。

ハンドファーストでインパクトするためには、アドレスであらかじめ形を作っておくのがおすすめです。

少しハンドファースト気味に構えることで、自然と良いインパクトを作りやすくなります。

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スクエアグリップで飛ばない原因は?

スクエアグリップで飛ばない主な原因は以下のとおりです。

  • フェースが開いてインパクトしている
  • カット軌道になっている
  • 手打ちになっている

スクエアグリップで飛距離が出ない方に多く見られるのは、インパクト時にフェースが開いているケースです。

フェースが開いた状態でインパクトを迎えると、スライス回転がかかりやすいだけでなく、ボールが前に飛ぶ力が失われます。

分かりやすく説明すると、フェースが寝て上を向いている分、前ではなく上に飛びやすくなります。

そのため、フェースが閉じた状態でインパクトできるように心掛けましょう。

また、カット軌道や手打ちもボールが飛ばない原因の代表例です。

カット軌道はスライス回転が強くなり、高くて弱々しい球が出やすくなります。

手打ちは体のパワーを有効に使えておらず、球が飛ばないゴルファーの典型的な動作です。

飛ばない原因は人によってさまざまです。飛距離に悩む方は、ゴルフスクールでプロのコーチにスイングを見てもらうことで、根本的な原因が分かるでしょう。

スクエアグリップはどのクラブでも用いてよい?

スクエアグリップは、基本的なグリップ方法なので、どのクラブで用いても問題ありません

まずはすべてのクラブでスクエアグリップを試し、自身の傾向に合わせてグリップ方法を工夫していくとよいでしょう。

たとえば、フェースが立っていてスライスしやすいドライバーだけストロンググリップにしたり、球がつかまりやすいショートアイアンだけウィークグリップにしても問題ありません。

グリップ方法を変える際は、スクエアグリップを基準として考えるようにしましょう。

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ほとんどのゴルファーがスクエアグリップを初めに教わり、自身のスイング作りの土台としています。

とはいえ、スクエアグリップを使いこなすのは簡単ではありません。

特性上、スライスが出やすい握り方でもあり、スクエアグリップをマスターする前にほかのグリップに変える方もいるのではないでしょうか。

しかし、スクエアグリップをマスターすることでゴルフの基本も身に付くといえるので、まずはスクエアグリップを習得するのがおすすめです。

スクエアグリップを正しく習得するなら、ゴルフスクールでプロのコーチから教わるのが効率的です。

「ステップゴルフ」は、初心者から上級者まで幅広いゴルファーへレッスンを行うゴルフスクールです。ゴルフ未経験の方でも、正しいスクエアグリップをはじめとしたゴルフの基礎を短時間で習得できますよ。

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