ゴルフ練習場には、インドア練習場や屋外練習場、また短い距離の練習場や長い距離の練習場など、さまざまな形態やシステムがあります。
中には「打ち放題」という仕組みがあり、指定された時間内であれば無制限に、何球でも球を打てるシステムもあります。
この記事では、ゴルフ練習場の打ち放題に注目して、打ち放題の特徴やメリット・デメリット、選び方を詳しく解説していきます。
ゴルフ練習場の打ち放題ってどういうシステム?
ゴルフの練習場は、打った分だけ支払いが発生する1球ずつの球貸しシステムと、時間内であれば何球打っても一定料金の打ち放題システムがあります。
ここでは打ち放題のシステムについて紹介します。
時間制で一定料金
打ち放題は時間制限があり、その時間内であれば何球打っても一定料金という特徴があります。
時間指定は1時間〜2時間のところが多く、料金を気にすることなく安心して多くの練習をこなせます。
入場時間が設定されている
入場時間が決められていて、その時間以外は打ち放題ができない練習場が多いです。
一般的な打ち放題の時間は、平日の昼間のに設定されています。場所により異なるので、その練習場の時間設定について事前に確認をしておきましょう。
打席の移動がしにくい
打ち放題では、打席の移動ができない場合が多いです。
球貸しシステムと違い、打ち放題は受付時に打席が指定されます。場所と時間がセットになっていることから、「しっくりこないな」「隣がうるさいな」などと感じても移動しにくいことがあります。
打ちっぱなしをするなら打ち放題にすべき?
打ち放題のメリットとデメリットについても紹介します。
打ち放題のメリット
まずは打ち放題のメリットです。
料金を気にしなくてよい
打ち放題はその名のとおりで、何球打っても料金が上がることはありません。
そのため何度も反復練習でき、納得いくまで打ち込めます。
試し練習ができる
打ち放題は何球打ってもよいので普段ではしないような練習もでき、試し練習がしやすくなります。
また、アプローチなどの短い距離の練習は球数が増えるので、球貸しだともったいなく感じてしまいますが、打ち放題だとそのようなことも気にすることなく練習できます。
アプローチが苦手で徹底して練習したい方には打ち放題がおすすめです。
時間制なので予定が立てやすい
練習場で練習していると、ついつい時間を忘れて打ち込んでしまいます。
打ち放題は時間制のため、時間がくるとそれ以上は練習ができなくなりますので、練習後に予定を入れやすくなります。
また、約束などが入っていたのに遅れるなどのリスクも減らせるでしょう。
打ち放題のデメリット
続いて打ち放題のデメリットです。
途中で止めると損をする
球貸しシステムはプリペードカード制であり、打った分だけの支払いなので、途中で止めたとしても次回に持ち越しができます。しかし打ち放題システムはその日のその時間限りなので、急用が入って途中で練習を切り上げても、料金の払い戻しはありません。
休憩中も時間の内
打ち放題の時間制限は、打席に立っていない時間も含まれます。
友人と練習に行って休憩しているときについ会話が盛り上がってしまうと、あっという間に時間が過ぎてしまいます。気づけば終了の時間になってしまい、思ったほど練習ができなかったなんてこともありえます。
そのため、打ち放題はできるだけ1人で行ったほうが、時間を有効活用できるでしょう。
無駄に球数を打ってしまう
打ち放題は球数に制限がないので、打たないと損と感じてしまい、何も考えないで球数だけを増やす練習をしてしまいがちです。
無理に球数を増やして疲れを溜めてしまったり、スイングの乱れに気づかずに癖を固めてしまうという悪影響もあるので注意が必要です。
ゴルフは1球勝負なので、練習では1球1球集中して打つことが大切です。
打ち放題ができるゴルフ練習場の選び方
時間・設備・価格・広さ・時間によって、どの練習場が最適かは変わってきます。
設備で選ぶ
人気の練習場は、練習マット・防護ネット・ゴムティなど消耗品の傷みが早い傾向にあります。
定期的に設備チェックがされ、設備が傷んでいれば交換されている練習場がおすすめです。
マットやゴムティが痛んでいるとショットにも悪影響を及ぼしますし、練習していてあまり気分のよいものではありません。
最近では、ヘッドスピード測定器や高性能弾道測定器などを貸し出している練習場もありますので、そういったオプション設備が設置されているかどうかも選ぶポイントになってきます。
安さで選ぶ
費用を抑えるために打ち放題を選択する方も多いでしょう。
値段は練習場によって大きく異なります。自分に合った設定時間と料金が見合っている練習場を選ぶのがよいでしょう。
ゴルフはボールをたくさん打つことも練習の一つ。多くの方は、その練習場所として「打ちっぱなし」を選択しますよね。しかし、同じ打ちっぱなしでも場所により料金システムや設定単価に差があり、じょうずに活用できなければ損をしてしまいます。[…]
ただし、安いからといって設備が過剰に傷んでいる練習場などはあまりおすすめできません。
広さで選ぶ
練習場の広さを考慮して選ぶのもよいでしょう。練習場の広さによって、おすすめの練習内容は変わってきます。
150ヤード以下の練習場
150ヤード以下の練習場では、7番アイアンでネットに当たるくらいの人が多くいるでしょう。
とくにスイング作りを徹底的に取り組みたい方は、打球の行方よりもスイングの感覚と打感を確認できるのでおすすめです。
また、最後までボールを見る必要がなく、1打1打のサイクルが早くなり球数が増えるので、打ち放題でしっかりと練習ができます。
200ヤード前後の練習場
ドライバーでネットに届く距離の200ヤードは、ほとんどのクラブの弾道が確認できます。
弾道のチェックや曲がり幅がチェックできますので、スイングの修正などの練習を取り入れるとよいでしょう。
250ヤード以上の練習場
200ヤードも250ヤードも弾道が確認できるので、練習内容は200ヤードの練習場とさほど変わらないでしょう。
ただし、250ヤード以上の練習場では飛ばし屋の方が多い傾向にあります。
飛ばし屋の方は距離のある練習場を好みますので、意識しすぎて自分も飛ばしてやろうとすると、力んでしまいスイングを崩すなんてことになりかねません。
打ち放題だからといって遊び心が出てフルスイングしてみたり、無理なスイングをするとスイングが乱れるので要注意です。
利用時間で選ぶ
練習場によって打ち放題の設定時間は異なります。1時間から2時間のところもあれば、終日打ち放題のところもあるでしょう。
しっかり練習したい場合は長時間可能な練習場を選びましょう。
また、少しだけスイングチェックをしたい方や、予定前の空き時間だけ練習したい場合などは、短い時間設定を設けている練習場を選ぶと効率的です。
終日(1日中)できる打ち放題は少ない?
屋外の練習場で終日打ち放題の練習場は多くありません。あったとしても時間により価格が変動していて、人気のある時間帯は高く、早朝や深夜など人気のない時間帯が安くなっている練習場が多いでしょう。
一方で、インドア練習場なら時間制で営業しているところが多く、終日打ち放題も少なくありません。またインドアは常に明るく快適なので、時間による価格の変動もあまりないようです。
打ち放題は正しいフォームが身についた人におすすめ
打ち放題は、球数をこなしたい方には助かるシステムです。しかし、ゴルフの上達を目的とした場合には適しているのでしょうか。
打ち放題のシステムがゴルフの上達につながるよう、打ち放題の練習法やリスクについて理解しましょう。
初心者が打ち放題での練習ばかりするリスクは?
打ち放題は球数を意識しすぎて、何も考えずに練習してしまいがちです。やった気になるだけでは、あまり意味がありませんね。
打ち放題でも普段の練習でも1球1球考えて、身になる練習を心がけることが大切です。
また疲れが溜まったり、手首や足などに少しでも痛みがでてきた場合は、「制限時間一杯まで打ちつづける!」という考えは捨てて、休憩するとよいでしょう。
フォームやスイングの基礎はゴルフスクールで身につけよう
ゴルフスイングの癖は1度ついてしまうとなかなか抜けません。
打ち放題で悪い癖がつく前にレッスンを受けて、自分のスイングの正解を理解してからスイングを固めていく作業をおこなったほうが、効率がよく上達します。
インドアゴルフスクールは打ち放題のレッスンがほとんどなので、効率よくきれいなスイングを作るために適していますよ。