初心者が打ちっぱなしの練習場に行く時に迷うポイントの1つが、持ち込むクラブ。どのような練習をするかイメージできていない方は、クラブ選びで迷ってしまいますよね。
この記事では、打ちっぱなしの練習に持っていくクラブの種類や、打ちっぱなしでできる練習方法や具体的な練習メニューについて紹介します。
打ちっぱなしの練習に持っていくクラブは?
まずは、打ちっぱなしで必要なクラブと、その理由を説明します。なお、初心者と上級者とでは練習の目的が異なるので、レベルごとに分けて説明します。
初心者が持っていくとよいクラブ
初心者は、ショートアイアン7番〜9番のどれか一本でよいでしょう。一本で練習を始めて、ナイスショットとミスショットの感覚を体に覚えさせるためです。
一本を選ぶときは、自分が簡単に当てやすいものを選び、打ちっぱなしでスイングの基礎を作る練習がおすすめです。
感覚がつかめたら、ドライバー・ウェッジ・ミドルアイアン・フェアウェイウッドの順に持っていくクラブを増やしていきましょう。
中級者が持っていくとよいクラブ
中級者になってくるとナイスショットとミスショットの感覚はなんとなくつかめてくるので、苦手なクラブと得意なクラブの2本を最低限持って行くとよいでしょう。クラブによってなぜうまく打てるのか、上手く打てないのかを比べるためです。
たとえば、「ショートアイアンは上手く打てるが、ロングアイアンになるとダメになってしまう」という方はその2本を選びます。苦手だったクラブを克服していき、最終的には全番手スイングができるようになることを目指しましょう。
上級者が持っていくとよいクラブ
上級者になってくると得意クラブと苦手クラブの差も大きくなく、どの番手でも比較的上手く打てるようになっているはずです。なので、どのクラブを持って行けばよいという目安はありません。
前ラウンドの反省だったり、次のラウンドのための技術向上だったりが目的で練習場に行くことになるので、そのときの状態や目的に応じて持って行くクラブ選択や本数を決めればよいでしょう。
打ちっぱなしでのクラブレンタル(貸し出し)について
前章では「クラブを持っていく」という話を前提に説明しましたが、実際はクラブの用意さえできればレンタルでも問題ありません。
そもそも、打ちっぱなしでクラブはレンタルできるの?
多くの打ちっぱなし練習場は、レンタルクラブを用意しています。そのため、仕事帰りで手ぶらの方でもクラブを持っていない未経験の方でも、気軽に利用できます。
どこに行くか決まっている方は、練習場のホームページなどに記載があるので、確認しておくと安心ですね。
打ちっぱなしのクラブレンタル料金の目安は?
あくまで目安ですが、一本あたり「無料」から「300円」くらいです。
施設の利用料金が高ければ、レンタルが無料であっても結果的に高くつくこともあるので要注意。とはいえ、財布に優しい料金設定なので、気軽に利用できますね。
初心者がレンタルのクラブを使ったら上手くならない?
しかし、レンタルができるとはいえ、毎回クラブが違ったり自分に合ったものを選べていなかったりすれば、上達しないのではないかと不安になりますよね。
基本的には、初心者であれば自分のクラブにこだわらなくてもよいでしょう。なぜなら、クラブの差異よりも技術の差異が大きいため、練習で身につくことがたくさんあるからです。
中級者や上級者になってくるとシャフトの硬度やトルクなど、こだわりが出てきます。適正なものが用意されていないことがあるので、その場合はできる限り自分のクラブを持って行ったほうがよいでしょう。
打ちっぱなしに持っていくのはクラブだけでOK?
基本的にはクラブだけで問題ありません。未経験の方にあえて伝えるのなら、クラブを持ち運ぶときは安全面などへの配慮から、クラブケースに入れておくようにしましょう。
以下、打ちっぱなしに行く際の持ち物リストです。クラブはレンタルできますし、ほかの道具も人によっては不要なので、あくまで参考としてご覧ください。
- ゴルフクラブ(クラブケース)
- グローブ(ゴルフ用手袋)
- 練習用の靴
- 防寒着
【クラブ別】打ちっぱなしでの練習メニュー
初心者や中級者は、その日の気分でなんとなく練習メニューを決めることがあります。
しかし、そのようなやり方では上達が見込めません。今までの練習を確認しながら、目的をもって決めた練習メニューを繰り返すことをおすすめします。(上級者は、100球から150球くらいまでは、ほとんど同じメニューをこなすこともあります。)
ここからはレベルに合わせた具体的な練習メニューを紹介していきます。
初心者向け練習メニュー
- ウェッジで10ヤード・30ヤード・50ヤードを各10球(計30球)
- 体を温めながら、前回の練習で気づいたことを思い出すようにしましょう
- 9番アイアンで腰から腰までのハーフスイングショット(計20球~30球)
- 脇を締め腕を使わずに、腰の回転だけでテイクバックからフォローまでスイングするようにしてください
- 7番アイアンで腰から腰までのハーフスイングショット(計10球)
- 9番アイアンと長さが変わるので、違いを感じながら9番アイアンと同じようにスイングしましょう
- ドライバーで腰から腰までのハーフスイングショット(計5球)
- ティーアップした状態で打つので、アイアンとインパクトの位置が変わることを感じながらスイングしましょう
- 得意クラブで連続ショット3セット(計15球)
- 体重移動とスイングリズムを作るための練習です
- ドライバーでフルスイング(計5球)
- 連続ショットでのリズム感を意識しながらフルスイングしてください(ドライバーはスイングリズムが大切です)
- 7番~9番アイアンでフルスイング各5球(計15球)
- ハーフスイングで気づいたことなどを試しながらフルスイングしてください
実践してみて、上手くできなかったと感じたメニューを反復練習すると効果的です。
中級者向け練習メニュー
- ウェッジで10ヤード・30ヤード・50ヤードを各10球、最後に1~3球フルスイング(計33球)
- 9番アイアンで腰から腰までのハーフスイングショット、最後に1~3球フルスイング(計20球)
- ハーフスイングで掴んだコツを確認するために最後にフルスイングしてください
- 7番アイアンで腰から腰までのハーフスイングショット、最後に1~3球フルスイング(計10球)
- クラブが長くなるので違いを意識しながら、最後に確認のためにフルスイングしてください
- 5番アイアンでハーフスイングとフルスイングを打ち分け(計10球)
- スイング中にアドレス時の前傾姿勢が崩れやすくなるのが5番アイアン辺りからなので、崩さないように注意しましょう
- フェアウェイウッドでハーフスイングとフルスイングを打ち分け(計10球)
- クラブが長くなりますが、5番アイアンで前傾姿勢を崩さないように意識しているので継続してください
- ドライバーでフルスイング(計5球)
- 前傾姿勢とスイングリズムを意識しながらフルスイングしてください。リズムが合わないようであればアイアンに戻して連続ショットを途中に取り入れてください
- ミドルアイアンとショートアイアンのフルスイングを各5球(計10球)
- ハーフスイングなどで気づいたことなどを確認するために、番手は何番でも良いのでフルスイングで打ってください
使用するクラブが多いので、ショットごとに違いを意識できると効果的です。
ゴルフを始めると、遅かれ早かれ練習場でボールを打つ練習もしますよね。この記事では、初めての方が安心して打ちっぱなしの練習場にいけるように、打ちっぱなしの流れや練習方法、練習場でのマナーなどを解説します。監修者 野口初めて[…]
初心者にはレッスンつきの練習がおすすめ!
ゴルフ未経験の方や初心者は、早い段階で練習場で開かれているレッスンに通うことが上達の近道です。自己流で始めても、どのような練習メニューが自分に合っているのかわかりにくいからです。
打ちっぱなしでも、レッスンが活きる
打ちっぱなし練習場でいつまでたっても上手く打てないと、ゴルフは楽しめません。
そんなときはゴルフスクールのレッスンがおすすめです。レッスンのプロが今までとは違った練習メニューや自分に合ったアドバイスをしてくれます。
上達のスピードも早くなり、上達が早くなればゴルフがさらに楽しくなります。自己流で苦しむより、レッスンスクールで楽しみながら上達しましょう。
インドアのゴルフ練習場もおすすめ
インドアゴルフでの練習やレッスンスクールはメリットが多いです。
- メリット1:
初心者の頃はボールの行方よりスイング作りをメインにした練習も大切なので、ネットが近くにあるインドア練習場なら結果を気にすることなくスイング作りに集中できる - メリット2:
屋内のため、天気や季節、時間に関係なくいつでも快適に練習ができるので継続して練習場に通える - メリット3:
インドア練習場は駅の近くにあることが多いので、仕事帰りなど気軽に通える
ゴルフの上達には定期的にレッスンを受けたり継続して練習をしたりすることが大事です。これらを叶える現実的な練習場所がインドアゴルフの練習場といえるでしょう。
ステップゴルフは月々5,478円 (税込) からの定額制。経験豊富なコーチがいるので、初心者の方でも安心です!