ゴルフを始めると、遅かれ早かれ練習場でボールを打つ練習もしますよね。この記事では、初めての方が安心して打ちっぱなしの練習場にいけるように、打ちっぱなしの流れや練習方法、練習場でのマナーなどを解説します。
未経験者向け!打ちっぱなしの流れ
打ちっぱなしの練習場に初めて行く方向けに、一連の流れを説明していきます。
- 事前確認
- 受付
- 支払い(ボールの購入など)
- 打席への移動
- 打席でのボールのセッティング
- 後片付け
1)事前確認
打ちっぱなしに行く前に次のような基本的なことはネットや電話で確認しておきましょう。
場所 | 地図で場所を確認しておきましょう。車で行くのか、公共交通機関を使うのかでも変わりますね。 |
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駐車場の有無 | 打ちっぱなし練習場の多くは駐車場がありますが、混雑して満車になることもあります。 |
開場時間 | オープンしている日程、時間は必ず確認しておきましょう。 |
打席の事前予約の可否 | ゴルフ人気により、エリアによっては混み合うことが予想されます。土日祝日となると1時間待ち、2時間待ち、ということもあります。先着順の場合が多いのですが、事前予約できるところもありますので確認をしましょう。 |
その他 | レンタルクラブの有無も併せて確認しておきましょう。 |
2)受付
到着したら受付で手続きをします。打席が満席の場合は、整理券などを手渡されるか、名前を記載することになります。自分の順番が来るまで待ちましょう。
3)支払い(ボールの購入など)
費用はボール代と打席料(打席料は練習場による)になります。受付でボールの買い方を確認しましょう。
ICカードや磁気カード、コインを購入するのが一般的です。クレジットカードなどは使えない練習場もあります。継続して通うようであれば多めに購入してもよいですし、その予定が無ければ最小限の購入にしておきましょう。ボールの購入数は、100球程度が目安。足りなければ後から追加購入もできます。
また、時間で打ち放題を選べる練習場もあります。
4)打席への移動
受付で打席の番号を言われるので、指定された打席に行きましょう。
打席が空いていた場合は、自分で好きな打席を受け付けで選ぶこともできます。初心者の場合、ほかの人に見られる頻度が少ない出入口から遠い打席を選ぶと安心ですね。
5)打席でのボールのセッティング
打席ではボールの出し方に練習場によって、オートマチック、セミオートマチック、マニュアル方式の3つがあります。それぞれの方式を説明します。
オートマチック | ボールは完全に自動で出てきます。カードをセットするとボールが自動でティーの上にセットされます。ドライバーの場合はそのまま打つことができますし、アイアンなどはティーの上にセットされたボールをマットに移動させてください。 |
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セミオートマチック | ボールを自分でボールセッティング機に投入すると、1球ごとにティーの上にセットされます。ボールはボール販売機がありますので、購入済のカードかコインを使ってボールを購入します。備え付けのカゴにボールをいれて自分の打席に持ってきます。カゴは多くの場合、100球前後は入れられます。 |
マニュアル | ボール販売機でボールを購入し、打席にカゴを置いて一球ごとに自分でボールをマットの上か、ティーの上にセットします。打席にはマットだけの部分と、ゴム製のティーがある部分がありますので、アイアンはマットで、ドライバーはティーのある所で打ちましょう。 |
6)後片付け
練習が終わったら、カゴがある場合は元に戻して終わりです。
練習が終わったことを示すボタンなどがあれば、終了したことを受け付けに連絡しましょう。自分の後片付けなどもあると思いますので、すべてが終わってから連絡しましょう。そうしないと、後片付けをしている間に次の人が来てしまうこともあります。
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打ちっぱなしで必要な持ち物
打ちっぱなしに持っていくべきものも整理しましょう。
持ち物リスト
- ゴルフクラブ
- グローブ(ゴルフ用手袋)
- 練習用の靴
- 防寒着
クラブに気を取られて手袋を忘れてしまう場合が多いので、気をつけましょう。
また、練習用の靴も必要です。スパイクレスのゴルフシューズを持っていればベストです。スパイクが付いたゴルフシューズは、足元がゴムマットの場合、滑ってしまいますので避けましょう。スパイクレスのゴルフシューズがなければ、運動靴でも構いません。
また、打ちっぱなしの練習場の打席は屋外です。季節や時間帯によっては、寒さと暑さの対策はしておいたほうがよいでしょう。
クラブなどはレンタルできるところもあります。レンタルを利用するのであれば、クラブは必要ありません。
初心者はどのクラブを持っていくべき?
キャディバッグ(ゴルフバッグ)に全部のクラブが入っている場合、わざわざ何本かを抜いて持っていく必要はありません。持って行っても使わなければ良いだけです。
しかし、全部を持っていくと重たいので、必要な本数だけを持っていきたいということもあります。この場合、持っていきたいクラブはピッチングウェッジ、7番アイアンです。もうすぐラウンドがあるといった場合はドライバーも持っていきましょう。初心者の場合はこの3本で十分でしょう。
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ゴルフ初心者が打ちっぱなしに1人で行っても大丈夫?
初心者は「打ちっぱなしの練習場に行きたいけれど、一人ではなんとなく不安だ」という気持ちになることもあるでしょう。でも、気にする必要はありません。
打ちっぱなしは1人で来る人がほとんど
打ちっぱなしの練習場に来ている人は、一人で来て黙々と練習をして帰るパターンがほとんどです。時間も短い人ですと30分程度、長い人でも1時間半から2時間程度です。
ゴルフは個人スポーツですから、練習の途中で会話をする必要はありません。一人で集中して練習しているので、他人を気にする必要があまりないからです。
最低限のルールやマナーを守れば、一人で行って自由に練習して問題ないですよ。
初心者が恥ずかしいのは最初だけ
初心者はダフったり、チョロをしたり、大きく曲げてしまったりします。ほかの人に見られたら恥ずかしいと思うのは当然です。でも、先ほど説明したようにほとんどの人は自分の練習に集中していて他人のボールは見ていません。せいぜい「ゴルフの初心者が練習しているな」と思うくらいです。
さらに自分の練習に集中していると恥ずかしいという気持ちはなくなってきます。恥ずかしいという気持ちは最初だけだと思います。
初めての打ちっぱなしは誰かと行くのがおすすめ
初めて打ちっぱなしに行くときは、練習場のシステムも含めて知らないことばかりです。不安があって当然ですので、そんなときは誰かと一緒に行くと良いでしょう。もちろん、経験者と行く方がよいのですが、初めて同士の仲間でも構いません。その方が安心できることは間違いありません。打席も隣同士になれば、より安心です。
また、ひとつの打席で交代で打つことも可能です。
ゴルフ初心者が打ちっぱなしでの練習で知っておきたいこと
打ちっぱなしで上手くなるコツは?
打ちっぱなしのメリットは、打球の方向性と落下地点を目で確認できることです。アイアンの場合は、とくに1球毎にどこにボールが落ちたのかを確認しましょう。
少し慣れてきたら目標を決めて、そのあたりにボールが落ちるようにスイングするのもおすすめ。「腰から腰のスイングではどこに落ちたのか……」「肩から肩の場合は……」「フルショットの場合は……」というように、スイングの幅に合わせてボールの落下地点を確認します。
ドライバーの場合は、方向性に注意しましょう。広い打ちっぱなしの練習場なら奥にあるネットまで届かない場合もありますが、多くの打ちっぱなしの練習場ではドライバーを打つとネットに当たります。このネットの位置に目標を決めて、そこに打つイメージです。例えば、「ネットの右隅の方に当てる」といった目標です。飛ぶ人はネットの上部に当てるなどの目標でもいいですね。
また、練習場で上手そうな人がいた場合はどんな練習をしているのか見ておくことも有効です。じっと見つめると恥ずかしいでしょうから、それとなく見てくださいね。
意味のない練習は?
打ちっぱなしは開放感があります。どうしても、飛ばしたいという気持ちになり思い切り打ちたくなります。
しかし、思いっきり打つ“マン振り”ばかりを繰り返していると、バランスを崩してしまいます。これを続けると、体が悪いスイングを覚えます。極論すると下手になる練習をしていることになります。
また、連続でどんどん打つことも良くありません。どうしてもミスショットをしたら、すぐに打ち直したくなります。また、良い当たりがでたら忘れないうちに次を打ちたくなります。
そのような欲求は我慢して、1球打ったら1回素振りをするといったリズムで打ちましょう。コースでは連続で打つことはありません。1球打ったら次の地点まで移動します。その感覚を練習場で養いましょう。
打ちっぱなしではできない練習は?
打ちっぱなしではキャリー+ランのトータル距離の打ち分け練習はできません。理由は以下のとおりです。
- コースによってグリーンの転がる距離が違う
- 上りや下りといった状況が異なる
- グリーンのように短く刈った打ちっぱなし練習場はほとんどない
トータル距離の打ち分けは実際にコースで経験を積むか、アプローチ練習のためにグリーンを作っている練習場を探して練習するかのどちらかです。
ちなみに、30ヤード以内のアプローチで使用クラブがサンドウェッジの場合は、キャリーとランは平のグリーンの場合50:50といわれています。
しかし、クラブや打ち方によってスピン量が変わりますので、参考程度に覚えておきましょう。
【練習メニュー】打ちっぱなしでのショット練習の方法
打ちっぱなしに行ってただ闇雲に球数を打っていても、なかなか上達は見込めません。
自分の取り組むべき練習がわかっている方はよいですが、何が悪くてどのような練習すればよいのか理解しておらず、ただボールを打っている初心者の方も多くいるでしょう。
ここでは打ちっぱなしでの練習方法と得られる効果を説明していきます。
初心者向け・基本ドリル
- 最初からフルショットをするのではなく、7番アイアンで腰から腰までのスイングで打ちましょう。これによってボールがきちんとフェースの芯に当たっているかを確認します。目安は、5球から10球です。
- 次に肩から肩までのスイングでボールを打ちましょう。このときに注意することは体がきちんと回っているかどうかを確認することと、フィニッシュに体重がきちんと左脚の方に乗っているかどうか。この肩から肩までのスイングを10球ほど繰り返しましょう。
- そしてフルショットで10球程度打ちます。
- 上記を3回繰り返すと、90球弱。このときに7番アイアンだけでなく、ショートアイアンを交えても構いません。
- 最後に10球から20球程度、ドライバーをフルショットで打ってみましょう。
これで100球程度という適度な球数になります。体力がある人は追加してボールを打っても構いません。
地味な練習かもしれませんが、体がスイングを覚え、きっと安定したスイングができるようになってきます。
ハーフスイング
- 使用するクラブは7番から9番くらいのクラブで、腕で上げるのではなく腰の回転のみでクラブが地面と水平になり腰の高さにくるまでテイクバックする
- そこから腰の回転のみでボールをインパクトする
- フォローも腰の高さで止めるようにする(このとき両脇は必ず締めている状態でフィニッシュする)
この練習を続けると、体幹の使い方と、アドレスからインパクトまで前傾姿勢が崩れないスイングが身につきます。
フルスイングの練習ばかりしていると前傾姿勢が崩れ、伸びあがる癖がついたり、腕だけでスイングをしてしまう癖がついたりしてしまうので最初はハーフスイングでインパクトをする練習をしてください。
連続ショット
- 使用するクラブはアイアン(得意なクラブであれば何番でもよい)
- ボールを5球くらい20cm間隔で目標方向に対し90度に並べる
- 一番近いボールは普通にアドレスして打ち、2〜5球目は少しずつボールに近づきながらフィニッシュからすぐにトップまで上げてボールを打つ(2〜5球目はアドレスをしない)
- 打ち終わりは、ボールの行方を見ないですぐに2球目3球目と連続5球打つ(打席の幅が狭いところは3球でOK)
この練習は、アドレスでいったん止めないので腕に力みがなくなり、また体を動かしながら打つので適正な体重移動が身につきます。
ボールの行方を見る時間がないので打つべきボールに集中でき、ヘッドアップしないインパクトを作り出せるので肩が下がりにくく、ボールの手前を叩いてしまうダフリミスが軽減できます。
また、アドレスからフィニッシュまでのリズムがよくなり、常に一定のリズムで打てるようになります。
スイング撮影
- スマートフォンを三脚などで打席の後方に、アドレスしたときにボールまで写る範囲でセットする
- 撮影開始ボタンを押してショットする
- ショット後にスマートフォンで自分のスイングを確認する
今ではほとんどの方がスマートフォンを利用しているので、簡単に自分自身のスイングを確認できます。
プロゴルファーのスイング動画と自分のスイング動画を見比べながら、理想のスイングに近づけていくと自然ときれいなスイングが身につきます。
また、アプリなどでスイング動画に線を引けたり、目印をつけられたりするので、スイングプレーンの確認や頭が動きすぎていないかなどを確認しながらスイング作りをしていくとよいでしょう。
ショット練習やスイングはレッスンプロに見てもらうことが上達への近道!ステップゴルフは経験豊富なコーチがいるので、初心者の方でも安心です!
【練習メニュー】打ちっぱなしでのアプローチ練習の方法
打ちっぱなし練習場では、フルショットの練習がメインになっている方が多いですが、ショートゲームといわれるアプローチ(とパター)の練習も大事です。打ちっぱなし練習場でパターの練習はできませんが、アプローチの練習はできます。しっかりと練習することでスコアがまとまりレベルアップにつながります。
また、「アプローチの延長がフルショットになる」というプロもいるので、アプローチの練習はフルショットの練習でもあるといえます。
同じクラブで距離を打ち分ける
同じアドレスで振り幅だけを変えて、10ヤード刻みで目標を決め順番に打ち分けていく練習がおすすめです。ポイントは、振り幅の目安を作っておくことです。
たとえば、肩幅の振り幅なら10ヤード、腰から腰までの振り幅なら30ヤードというように、はっきりとした目安を決めることでコースに行っても練習場と同じような感覚でアプローチできます。
目安は時計で表すことが多いです。頭が0時、足が6時で8時から4時の位置の幅といった感じで目安を決めるのもよいでしょう。
違うクラブで同じ距離を打つ
コースに出ると、状況次第ではボールを転がしたり上げたりしないといけません。
そのため、ウェッジでは上げるアプローチ、9番アイアンでは転がすアプローチと決めておき、同じ距離を2本のクラブで打つ練習をしておけば、転がしたいときでも上げたいときでもクラブを変えるだけなので、判断が楽になります。
また、打ちっぱなしのアプローチ練習はキャリー(ボールが最初に着地した場所)だけを目安に打ち分けることが大切です。
グリーンのような短く芝を刈っている打ちっぱなし練習場はまずないので、距離を打ち分ける場合でもキャリーを意識しましょう。
ゴルフ初心者が知らない打ちっぱなし練習場での迷惑行為
打ちっぱなしに行くことは良いことですが、どんな場所でもマナーがあります。最低限のマナーを把握しておくことで恥ずかしい思いをしないで済みます。
大声でしゃべらない
打ちっぱなし練習場は屋外です。多少、大きな声で話しても問題がないと思うかもしれません。
しかし、多くの人は静かに黙々と練習をしています。隣の打席で大声で話している人がいると、気が散って練習をすることができなくなります。屋外とはいえ打ちっぱなし練習場では声はけっこう響きます。気を付けないと隣の人や練習場の係員から注意を受けることもあり、こうなると注意を受けた人も気分が悪くなります。
一人ならしゃべる相手がいないので声を出すこともないですが、友人などと一緒に打ちっぱなしにいく際は、大きな声で、話したり笑ったりしないようにしましょう。
打席以外で素振りをしない
打ちっぱなしの練習場では打席と打席の間にはネットなどはありません。また、間隔が狭いところもあります。
素振りなどをするときに打席から外れていると、隣の人が危険を感じることもあります。最悪の場合、隣の人にクラブをぶつけてしまったりすることがあるので、打席以外での素振りはやめましょう。
練習終了後は早めに打席を空ける
練習が終わったら早めに打席を空けましょう。混んでいる場合は次の人が待っており、その人は打席が空かないと練習を開始できません。
また、「打席料を払っているのだから」と練習もせずに打席を確保することもやめましょう。
ゴルフ初心者はレッスンと打ちっぱなしの併用もおすすめ
打ちっぱなしの練習場に行って自分で練習することも必要ですが、初心者は基礎を学ぶためにもレッスンを受けることをおすすめします。
自己流のフォームを体が覚える前に、正しいスイングを学んでおきましょう。
レッスンを受けるメリット
レッスンでは、経験豊富なコーチが個人個人の特徴に沿って正しいスイングを教えています。例えば、体の柔らかさを見極めて、その特徴を活かすアドバイスをします。
レッスンで自分にあったスイングを身につけることで、上達が早くなるでしょう。
日頃の練習は近所のインドアゴルフスクールで
打ちっぱなし練習場は、自宅の近所にないことが多くあります。広いスペースが必要になるので、郊外に練習場がある場合が多いからです。
そのようなときは近所でインドアゴルフスクールを探してみましょう。都心部でもインドアのゴルフスクールがありますので、仕事の帰りなどに通うことも可能です。そして、時間があるときに打ちっぱなしの練習をしてみてはどうでしょうか。スイングの基本はインドアのスクールで、より実戦的な練習は打ちっぱなしでする、という使い分けができますね。
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