自分のスイングスピードが周りの人と比べて速いのか遅いのか、気になりますよね。
ゴルファーにとって、スイングスピードは一種のステータスでもあり、人によってはこだわりたいポイントのひとつ。
この記事ではそんなスイングスピードについて、徹底的に解説していきます。スイングスピードを上げるコツや練習方法、おすすめの練習器具まで紹介するので、スイングスピードが気になる方は必見です。
ゴルフのスイングスピードの平均は？
スイングスピードは打球の飛距離と比例関係にあり、同じ技術であれば、屈強な体を持つ男子プロゴルファーほどスイングスピードは速く、非力な人ほど遅くなります。
ゴルファーのスイングスピードの平均を性別・レベル別にまとめてみました。
| ゴルファーの性別・レベル別 | 平均ヘッドスピード（m/s） |
|---|---|
| 男子プロゴルファー | 48m/s以上 |
| 女子プロゴルファー | 40m/s〜45m/s |
| 一般的なゴルファー | 35m/s〜45m/s |
| シニアゴルファー | 30m/s〜35m/s |
| 女性ゴルファー | 32m/s以下 |
スイングスピードとヘッドスピードの違いは？
ゴルフではスイングスピードのことをヘッドスピードともいいますが、どちらの言葉もゴルフクラブをスイングする速さ、といった意味で使われるので、大きな違いはありません。
ゴルフでは、「スイングスピード＝ヘッドスピード」と考えましょう。
ゴルフのスイングスピードの測定方法は？
まずは自分のスイングスピードを計測してみましょう。
スイングスピードは専用の測定器を使って測定できます。測定器はゴルフショップやインドア施設の練習場に完備されています。
測定器はゴルフショップやインドア型の練習場以外にも、簡易的なものならネットやゴルフショップで販売されています。普段の練習から、「細かくスイングスピードのデータを集めたい」という方は自分専用の測定器を購入するのもおすすめです。
ゴルフのスイングスピードを上げるメリット
ここからはスイングスピードを上げるメリットやその重要性について解説していきます。
飛距離が伸びる
スイングスピードと打球の飛距離は比例関係にあり、スイングスピードが上がれば上がるほど、飛距離も伸びていきます。これは、スイングスピードが上がることによって、ゴルフクラブがボールにインパクトした瞬間の衝撃が大きくなるためです。
ゴルフではスイングスピードに5.5を掛けると、おおよその飛距離が計算できます。
ドライバーのスイングスピードが40m/sだとすると、
となるので、ドライバーのスイングスピードが40m/sの人は、おおよそ220ヤードのドライバーショットが打てるということになります。もし、スイングスピードが5m/s増えれば、
ということになるので、27.5ヤードも打球の飛距離が伸びることになります。スイングスピードを上げることによって、打球の飛距離も伸びていきます。
使用できるクラブが増える
スイングスピードが上がれば、使用できるクラブの数も増えます。
5番アイアンや4番アイアン、アイアン型のユーティリティは、ある程度のヘッドスピードがなければ、クラブのロフト角通りの打球は打てないようになっています。
「7番アイアンと5番アイアンの飛距離が変わらない！」
ということを、見たり聞いたり体験したりしたことはありませんか？
この現象が起きるのは、5番アイアンを正しく打つために必要なスイングスピードが伴っていないことが考えられます。
ヘッドスピードが上がれば、ミドルアイアンはもちろん、4番アイアンや3番アイアンといった難しいクラブでも、ロフト角通り打てるようになります。長めのアイアンが打てるようになれば打球も安定するので、大幅なスコアアップも夢ではありませんよ。
スイングスピードは速ければ速いほどよい？
スイングスピードやヘッドスピードは、速ければよいというわけではありません。
ゴルフはボールを遠くへ飛ばすスポーツではなく、18ホールをいかに少ない打数でラウンドできるかを楽しむスポーツです。
少ない打数でラウンドするには飛距離も大事ですが、方向性や打球をコントロールすることがもっとも大切です。スイングスピードが上がって打球の飛距離が伸びても、OBが増えればスコアはまとまりません。
そのため、ヘッドスピードを上げるために力いっぱいスイングするのではなく、理想的なスイングを心がけ、そのうえでスイングスピードを上げていくことが重要といえます。
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ゴルフのスイングスピードを上げるコツやドリル
ここからは、実際にゴルフのスイングスピードを上げるコツやドリルを紹介していきます。
スイングスピードを上げる練習は、初心者ほど効果が出やすいので積極的に取り組んでみましょう。
全身を使ったスイングを心がける
ゴルフのスイングスピードを上げるためには、体全身を使ったスイングをすることが重要。
ヘッドスピードを上げようと意識すると、腕に無駄な力が入りがちです。腕に無駄な力が入ると、体が打球方向へ突っ込んだり、スイング軌道が不安定になったりして、スイングが乱れてしまいます。
安定した軌道でスイングスピードを上げるためにも、体全身を使ったスイングを覚えましょう。
具体的にはテークバックでは肩から始動して、腰、下半身の順番で捻転します。トップから切り返しにかけては、下半身、腰、上半身の順番で切り返すことで、体全身を使ったスイングができます。このとき、腕には必要以上に力を入れないようにすることがポイントです。
全身を使ったスイングをすることで、力を効率よくボールに伝えられます。
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とにかく素振り
スイングスピードを上げるためには、素振りがもっとも効果的な練習方法です。
素振りは打球の方向などを気にする必要がなく、自分のスイングに集中できるためです。スイングスピードを上げたい人は、積極的に素振りをしましょう。
おすすめの素振りは、軽いクラブや棒を力いっぱいスイングする方法。びゅんびゅんと風を切る音を鳴らしながら、素振りをしてみましょう。
このとき、クラブがボールに当たる周辺でびゅんという音が鳴るように振るのがポイント。
自宅にクラブを振るスペースがない人は、先を縛ったタオルでも代用可能です。1日10回でも継続していくことで、みちがえるほどヘッドスピードが上がるはずですよ。
プロゴルファーや上級者は長い年月をかけて、何万回とゴルフクラブをスイングしています。だからこそ力強いスイングができるのです。
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筋力をつける
筋力の増加も、スイングスピードアップに貢献します。
プロゴルファーでも飛ばし屋とよばれる選手や、ドライバーコンテストに出場するような選手はたくましい体をしています。
ただし先述したように、ゴルフで良いスコアを出すにはヘッドスピードを上げるだけではいけません。全身の力をうまく使ったスイングで、スイングスピードをコントロールできるようにしてくださいね。
スイングスピードを上げるのに効果的な筋トレは？
スイングスピードを上げるのに効果的な筋トレは、スクワットです。
スクワットは主に下半身を鍛えるトレーニングであり、スクワットをすることで、スイングしたときに体の軸がブレにくくなります。体の軸がブレなくなると、スイング軌道も安定してスイングスピードが速くなります。
効果的なスクワットのやり方は以下の通り。
- 足を肩幅と同じぐらいか、やや広めに開いて構える
- そのままお尻を突き出すようにして足を曲げ、太ももと地面と並行になるぐらいまで腰を下げる。
- 腰を下げたらゆっくりと足を伸ばし、①の形に戻す。
これを1回として10回〜20回を1セット、可能ならば1日3セット以上行いましょう。
週に3日以上できれば、十分に筋力がつくはずですよ。
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スイングスピードを上げるのに効果的な練習器具
野球のバットの型をした素振り用の練習器具を使うと、効率的にスイングスピードが上がります。
バット型の練習器具はゴルフクラブより、重く作られていますが、振りやすいように設計されており、素振りをしてもスイングが乱れにくいといわれています。
そのため、誤った形のスイングになりにくく、安心して振り込むことができます。
またバット型の練習器具には、振り込むことによって筋力アップも期待できます。
スイングスピードを上げるには正しいスイングを身につけることが大切。
スイングスピードを上げれば、打球の飛距離も伸びます。さらに、ヘッドスピードが上がることによって、ロングアイアンなどの難しいゴルフクラブも使えるようにもなるでしょう。
しかし、自分の力だけでスイングスピードを上げるのは難しいことでもあります。スイングスピードを上げることだけにこだわると、力まかせの乱れたスイングになったり、自分のスイングのリズムを崩したりして、かえってスコアがまとまらなくなった、なんてことはよくあること。
しかし、ゴルフスクールに通えば、ゴルフのプロから正しいスイングを教われるので、無理なくスイングスピードを上げられます。
無駄なく効率的にスイングスピードを上げたい人は、ゴルフスクールに通ってみることを検討してみましょう。