近年のゴルフブームで注目を集めているシミュレーションゴルフ。
ゴルフシミュレーターを設置するインドアゴルフ練習場やゴルフバーも増えており、さまざまなメーカーが性能や価格で競い合っています。
今回の記事では、ゴルフシミュレーターの主要メーカーを10社紹介します。
価格や性能、設置のしやすさなどの比較や選び方のポイントについても解説しているので、シミュレーションゴルフの導入を検討している方は必見です。
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ゴルフシミュレーターの種類
ゴルフシミュレーターは、家庭にも設置できるような手軽なものからプロが練習で使用するような高精度のものまでその種類はさまざまです。
ここでは、ゴルフシュミレーターの種類と特徴を紹介します。
持ち運び可能なゴルフシミュレーター
ゴルフシミュレーターの中には、コンパクトで持ち運びできるものもあります。
持ち運びができる代表的なゴルフシミュレーターは、トラックマンやガーミンの「アプローチR10」です。
精度や価格はピンキリで、プロも納得するような高精度なものもあれば、アマチュアゴルファーが趣味で使える程度のものまであります。
コンパクトなので、多少狭い場所でも設置できるのがポイントです。
ラウンドに特化したゴルフシミュレーター
ラウンドに特化したゴルフシミュレーターは、グラフィックや弾道計測の精度、収録されているゴルフコースの数などのレベルが高いことが特徴です。
打席のプレートが傾くことで、実際のコースでラウンドしているかのように傾斜からのショットも体験できます。
また、ラフやバンカー用のマットも用意されており、ハザードからのショットがリアルに体験できるものもあります。
ただし、設置にはそれなりの広さが必要で、費用もかかります。
実践的な練習を求める人や、コースデビュー前にリアルなシュミレーションを体験したい人がターゲットとなるインドアゴルフスクールなどにおすすめです。
練習に特化したゴルフシミュレーター
練習に特化したゴルフシミュレーターは、弾道計測の精度の高さや計測できる項目が多いことが特徴です。
ラウンド特化タイプに比べて、設置に必要な面積がコンパクトなものや費用が安いものも多く、こちらもインドア練習場やインドアゴルフスクールで採用されています。
家庭用のゴルフシミュレーター
家庭に設置できるゴルフシミュレーターもあります。
天井にクラブが当たらない高さと、ボールの跳ね返りが危険にならない奥行きがあればマンションでも設置可能です。
家庭用ゴルフシミュレーターの特徴は、安さや本体のコンパクトさに加え、消音スクリーンなどの防音機能が備わっている点です。
自宅にゴルフシミュレーターを設置したい場合は、家庭用のゴルフシミュレーターを検討してみてくださいね。
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シミュレーションゴルフのメーカー10選
ゴルフシミュレーターは、各メーカーから数多く販売されており、精度やグラフィックはどんどん進化しています。
各メーカーのゴルフシミュレーターにはどんな特徴があるのでしょうか。ここでは、シミュレーションゴルフの主要メーカー10社の特徴を紹介します。
GOLFZON(ゴルフゾン)
Golfzonは世界のトップシェアを誇るシミュレーションゴルフメーカーです。
“これまでにない楽しさ”を世界中のプレイヤーに届けることを掲げ、品質の高いゴルフシミュレーターを製作しています。
Golfzonのゴルフシミュレーターの特徴は以下の通り。
- 美しいグラフィック
- 高精度の弾道計測
- ゴルフ場の再現度が高い
Golfzonのゴルフシミュレーターは、グラフィックにこだわりを持っており、高画質でリアルな3D映像をスクリーンに映し出してくれます。2つの高速カメラセンサーにより、クラブの軌道やインパクト、ボールの動きを正確に測定し、高い精度で弾道計測を行うことが可能です。
Golfzonのラウンドシミュレーター「VISION」では、実在する180以上の名門コースを収録しており、スタッフが現地に足を運び撮影しているため、非常に高い再現性を実感できるでしょう。
TrackMan(トラックマン)
トラックマンは、プロゴルファーも愛用する弾道計測に優れたシミュレーターです。
ゴルフ界でもっとも正確なデータを測定できるともいわれており、弾道計測の精度が売りとなっています。
トラックマンの特徴は、幅広いデータが高い精度で計測できる点です。
各ショットのヘッドスピードやボールスピード、打ち出し角、入射角、スピン量、、ミート率、飛距離などさまざまなデータを計測できます。
また、サイズもコンパクトなものが多く、持ち運びできる点も特徴的です。
FULLSWING GOLF(フルスイングゴルフ)
フルスイングゴルフは、PGAプロも愛用するゴルフシミュレーターです。
日本国内ではあまり聞きなじみのないメーカーですが、最先端の技術と画期的なソフトウェア開発により、20年以上にわたり世界のシミュレーターメーカーを牽引してきた歴史あるメーカーです。
フルスイングゴルフのゴルフシミュレーターは、センサーだけでなく、打席を設置する土台やマット、スクリーンなども全てセットとなっています。
測定スピードも早く、ほとんどタイムラグ無しでスクリーンに反映されるため、本当にボールが飛んでいっているかのような感覚を味わえます。
また、PGAツアーコースを体験できる唯一のブランドでもあります。
SkyTrak(スカイトラック)
スカイトラックは、コンパクトで持ち運び可能なゴルフシミュレーターです。手のひらほどの小型サイズのため場所をとらず、軽量のため気軽に持ち運べます。
また、同じ持ち運びタイプのトラックと比べると価格が安いのにもかかわらず、精度の面では引けを取らないため、コストパフォーマンスに優れた弾道測定器といえるでしょう。
Foresight Sports
Foresight Sportsは、高解像度ハイスピードカメラを4つ搭載したゴルフシミュレーターです。
計測器としては最高峰モデルとも言われており、1秒間に2,000枚~4,000枚もの撮影を行う高速カメラ技術と解析に役立つボール認識技術が搭載されています。
また、高度計も搭載されており、気圧を加味した飛距離計算ができる機能も備わっています。
非常に高い性能を持つゴルフシミュレーターとして、インドアゴルフ市場でも世界中から支持されています。
DUNLOP(ダンロップ)
ダンロップの「SDR」は、業界初のヤーデージブックが搭載されたゴルフシミュレーターです。
ヤーデージブックとは、プロが試合で使うコースの情報が書かれたメモ帳のこと。
また、打球の弾道を上空の最高到達点からチェックできる「45 ANGLE VIEW」機能や、ヘッドの軌道からインパクトのデータがCGで表示される「SHOT IMPACT」機能など、SDRのオリジナル機能も多く、本格的にシミュレーションゴルフでスキルアップを目指したい方にはぴったりの1台です。
golfland(ゴルフランド)
golflandの「Joy Golf Smart+」はシンプルな設計が特徴です。
また、左右どちらの打席にも対応しており、ボールの設置位置にも指定がなく、ストレスフリーでシミュレーションゴルフが楽しめます。
オプションでバンカーやラフのマット、打席プレートが傾く機能を追加することも可能です。
OptiShot Golf
OptiShot Golfはマット型のゴルフシミュレーターです。小型のマットなので自宅などの小さなスペースでも設置できます。
マットには16個の赤外線センサーが埋め込まれており、WindowsのPCがあればどこでも計測結果を表示できます。
スイング軌道をはじめ、ヘッドスピードや飛距離の情報を得られるので、個人の練習でも大いに役立つでしょう。
QED
QEDのゴルフシミュレーターは、計測項目が多いことが特徴です。
高精度のハイスピードカメラでスイングを計測し、20以上の項目を測定できるため、科学的なスイング矯正に役立ちます。
また、インパクトの瞬間のクラブの動きや、フェースの開き方などを画像で確認することができ、視覚的にスイング分析をすることができます。
ProTee United
ProTee Unitedはラウンドに特化したゴルフシミュレーターです。
15万以上のゴルフコースが収録されており、グラフィックも美しく作り込まれています。
また、自分の好きなコースの作成も可能で、カスタマイズ性に優れている点も特徴です。さらに、世界中のプレイヤーとのオンライン対戦機能も可能であり、レクリエーション性に富んだシミュレーターです。
ゴルフシミュレーターを選ぶときのチェックポイント
各メーカーからさまざまな種類のゴルフシミュレーターが販売されており、機能や特徴は千差万別です。
ここでは、もう少し踏み込んでゴルフシミュレーターを選ぶときのチェックポイントを解説します。
価格に関すること
チェックポイントの1つめは価格です。
ゴルフシミュレーターの価格は、数十万円から500万円以上のものまでさまざまです。
基本的に、価格の高いシミュレーターは、計測や解析の機能性が高く、グラフィックも美しい傾向にあります。
しかし、価格が低いからといって必ずしも精度も低いというわけではありません。リーズナブルな価格のものでも、一般的なアマチュアゴルファーが使用するには十分な機能を搭載しているものもあります。
また、メーカーによっては中古販売を行っている場合があります。中古品を探すことで、グレードの高いゴルフシミュレーターを安く手に入れることも可能です。
購入でなくとも、リースやレンタルで借りるというのも1つの方法です。
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飛距離の精度などの機能に関すること
2つ目のチェックポイントは機能です。
機能については、ゴルフシミュレーターを設置する目的をベースに考えましょう。
正確なデータに基づいたレッスンを提供するのであれば、計測項目が多く、精度の高いものを選ぶ必要があります。
一方で、ゴルフバーのように、ラウンド機能をメインで提供する場合は収録されているゴルフコースが多いほうがよいでしょう。
また、施設を利用してもらうターゲットによっても、必要な機能のレベルは変わってきます。右も左も分からないようなゴルフ初心者に利用してもらうことを想定しているのなら、プロが使用しているようなハイクオリティのシミュレーターは必要ないですよね。
逆に、シングルなどゴルフのうまい人がターゲットであれば、ある程度レベルの高い機器を設置し、科学的なスイング分析ができる場を提供したほうがよいでしょう。
施工に関すること
シミュレーションゴルフの導入には、施工が必要な場合があります。マットやスクリーン、センサーを設置する必要があるためです。
トラックマンやスカイゴルフのように、持ち運び型シミュレーターの場合は施工なしでも導入できますが、施工が必要な大型のシミュレーターなどは、本体代のほかに施工代がかかる場合もあるため、導入前に確認が必要です。
また、設置場所の広さや形状、天井の高さや防音の必要性などによって導入できる機器が変わるので、シミュレーションゴルフができる施設を開業したい場合は、物件探しから慎重に検討する必要があります。
施工を伴うシミュレーションゴルフの導入は、専門家へ相談したほうが安心です。
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シミュレーションゴルフ導入の相談は日本インドアゴルフ協会へ!
シミュレーションゴルフの導入には、価格や機能の比較、内装の施工、機器のメンテナンスなど、さまざまな知見やノウハウが必要です。
導入を考えているけど、どれを選んだらいいかわからない、導入後のメンテナンスに不安があるなどの悩みを抱えている方もいるでしょう。
そんな方の味方になってくれるのが日本インドアゴルフ協会です。
日本インドアゴルフ協会は、ゴルフシミュレーターの導入はもちろんのこと、インドアゴルフ開業に関するサポートを行っています。
また、ゴルフ関連ビジネスのマッチングも行っており、ステークホルダー同士のマッチングで収益の向上にも貢献します。
シミュレーションゴルフの導入やインドアゴルフ施設の開業を検討している方は、ぜひ一度日本インドアゴルフ協会へ相談してみてはいかがでしょうか。