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ダウンブローの練習方法とは。素振りのコツや便利な練習器具も紹介

ダウンスイングでクラブのヘッドが最下点に到達するよりも前でボールを打つ「ダウンブロー」。

アイアンなら飛距離がでやすいことやバックスピンで意図した位置にボールを止められることなどがメリットですが、その技術を習得するのはなかなか難しいものです。

この記事では、ダウンブローの練習方法や便利な練習器具について解説しています。すぐにできる練習ドリルも紹介しているので、ぜひ試してみてくださいね。

ステップゴルフ野口コーチ
監修者 野口
ダウンスイングをマスターするとドライバー・アイアンの精度がさらに高まります!

【クラブ別】ダウンブローの練習方法

まずは、ダウンブローの練習方法について、クラブの特徴を踏まえて紹介します。

アイアンでのダウンブローの練習方法

飛距離の向上やミスの低減につながることから、アイアンでのダウンブローは重要なスキルです。

練習をする際は、前傾姿勢と腰の自然な回転を意識して取り組むとよいでしょう。1つのコツとして、ダウンスイングの際に余計な動きはせず、真下に腕を下ろすことでダウンブローになります。

また、ハンドファーストも重要なポイントです。アドレスで作った手首の形を活かしてインパクトできるように、パンチショット(強く当ててフォロースルーをあまり取らないショット)を練習に取り入れてみるのも有効でしょう。

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ドライバーでのダウンブローの練習方法

レベルスイングかアッパーブロー気味に打つことの多いドライバーですが、ダウンブローで打つことで、弾道を抑えてボールをコントロールできるようになります。

ドライバーでダウンブローの練習をする際は、体重移動を意識して練習をするとよいでしょう。右打ちの場合は、しっかりと前足へと体重を乗せることで、軸をブレにくくする効果を期待できます。

また、アイアン同様にハンドファーストを意識して練習することもポイントです。クラブが長くなるほどハンドファーストが弱まるので、アイアンと全く同じ意識ではうまくいかないので要注意です。

ただし、正確なダウンブローでのドライバーショットには高い技術を要するので、アイアンでの実践のほうが一般的だと考えておきましょう。

【課題別】ダウンブローの課題を解決するための練習方法

ダウンブローでのスイングに挑戦していると、具体的な悩みに直面することもあるでしょう。しかし、課題が明確であれば取り組むべき練習が明確になるので、それはそれでよい兆候です。

ここで具体的な悩みとその直し方を紹介します。

ダウンブローをやりすぎている場合の直し方

ダウンブローのやりすぎには大きく2種類あります。

1つは、意識をしすぎてスイングが乱れているケース。初心者に多いのは、上から叩こうとするあまり手打ちになったり頭が動いたりして、意図したように打球を飛ばすことができない打ち方です。

最近は補正性能が高いアイアンが多いので、初心者は、あくまで自然にスイングできる範囲でダウンブローを意識しましょう。

もう1つは、ダウンブローの角度がキツすぎるケースです。角度がキツいとスピンが掛かりすぎてしまい、曲がりすぎや飛距離ロスを招きます。

少しずつレベルブローに近づけるようにして、ダウンブローの角度を緩める練習をするとよいでしょう。

ダウンブローでトップする場合の直し方

理論通りにダウンブローで打てていれば、トップがでることはありません。したがって、トップすると感じている方は、その原因はダウンブロー云々ではない可能性があります。

初心者の場合、自分の認識と実際の課題に差があることは少なくないので、コーチがいるスクールや、高性能マシンのある練習場を活用してみるとよいでしょう。

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ダウンブロー習得におすすめの練習器具

ダウンブローの練習をする際は、器具を活用することで効率を高めることができます。

手首固定の器具

ハンドファーストを習得するための練習器具として、手首を固定するタイプの器具が有効です。

右打ちの場合、インパクトの前に左手首が折れることでクラブが寝てしまい、それが原因でうまくダウンブローにできないことがあります。

このタイプの器具を装着すれば強制的に手首が立つため、ハンドファーストやそれを伴うダウンブローの感覚を掴むことができます。

マット

自分が実際にダウンブローで打てているのかを確認するのは難しいため、うまく打てているのか悩みますよね。

そこでおすすめなのは、スイング跡が見えるマットの使用です。

スイング時に、クラブでかすめた跡が見えるようになっているマットで、どの位置にスイングの最下点があったか確認できます。

構えたところよりも奥にスイング跡が残っていれば、ダウンブローで打てている証拠です。

【実践】ダウンブローの練習ドリル

ここで、ダウンブロー習得のために、すぐにでも取り組める練習ドリルを紹介します。自宅でできる練習と練習場でできる練習に分けて紹介するので、状況にあわせて試してみてくださいね。

自宅でのダウンブロー練習ドリル

練習場に行く時間が取れずに悩んでいる方におすすめの自宅でできるダウンブローの練習ドリルを3つ紹介します。

スロースイング

スロースイングは、スイング全体の形や軌道を見直すのに有効です。自宅で行う場合はクラブを持たずにやるか、部屋の広さによって、短めのクラブを持つなど調整しましょう。

練習の手順は簡単です。

  1. 鏡や動画で自分のスイングを確認できるようにします。
  2. バックスイングからインパクトまでを、一定のスピードでゆっくりスイングします。
  3. 自分のスイングと、プロゴルファーやレッスンプロなどのスイング動画と照らし合わせて、違いを確認します。
  4. 違いを修正し、再度スイングします。

ポイントは以下の3つです。

  • 正しいスイングを意識する
  • スイングの途中で動きを早めない
  • しっかりフィニッシュまで行う

壁を使ってインパクトの形を確認

壁を使うことでインパクトの形を確認できます。ダウンブローのスイングでの正しいインパクトがわからない人におすすめです。

やり方は以下の通り。

  1. 壁の右側に立ち、左足が壁に当たる位置で構える
  2. 通常通りバックスイングを行う
  3. ゆっくりダウンスイングを行い、左手の甲が壁に当たるタイミングで止める

ダウンスイングを止めたときに、左手の甲がクラブヘッドよりも先に壁に当たっていれば、正しいインパクトができている証拠です。

クラブをぐるぐる回してグリップの支点を体感

ダウンブローで打つには、ハンドファーストでのインパクトが重要です。

ただ、手首が硬いままハンドファーストで打とうとすると、ヘッドがうまく操作できずにフェースが開いてしまいます。

手首をやわらかくするためには、クラブをまっすぐ立てて時計回りにぐるぐる回してみるのがおすすめです。このときグリップの支点を感じることができればベストです。

簡単なように感じるかもしれませんが、手首が硬い人はクラブをスムーズに回せません。

自分の手首の柔軟性を確認するために試してみるとよいでしょう。

練習場でのダウンブロー練習ドリル

続いて、練習場でできるダウンブローの練習ドリルを紹介します。自宅ではできない、実際にボールを打つ練習をメインにしています。

テープを目印にしてボールを打つ

ダウンブローは、スイングの最下点がボールの奥にくるため、ボールの奥に目印をつけて打つ練習を行いましょう。

目印として使うのはマスキングテープがおすすめです。

数センチの長さに切ったマスキングテープをボールの奥に貼り付けます。そのままスイングを行い、マスキングテープが剥がれていたら、ダウンブローでスイングできている証拠です。

目印をつけることで、ボールの奥を打つイメージが湧きやすくなるメリットもありますよ。

スプリットハンドで打つ

普段打つときとグリップを変えて打つ練習も効果的です。

左右の手を離して握るスプリットハンドでは、テコの原理を使ってスイング中の手首の動きを体感できます。

ダウンブローで打つには、バックスイングのトップで手首を親指側に折る、手首のコックが必要です。

スプリットハンドでグリップを握ることで、自然にコッキングができるようになります。

また、ボールを打ったあとの、手首を返す動作も体感しやすくなるため、ダウンブローを意識しすぎるあまり、フェースが開いてしまう問題も解決できますよ。

ボール投げで体の動きを確認

ボールを投げる動作で体の動きを確認するドリルです。

ダウンブローを意識しすぎると、クラブヘッドが先に動き、胸が開きやすくなります。

やり方は以下の通りです。

  1. 右手の指先でボールを持つ
  2. 右足の前に向かってボールを投げつける

右足の前に向かってまっすぐボールを投げる動作は、ダウンブローのスイング動作と重なります。

胸が開いてしまう人やうまく下半身から動かせない人は、右足の前にボールを投げることができません。

実際にクラブを持ってスイングするときも、ボールを投げるイメージでスイングしてみましょう。

ダウンブローの練習はインドアゴルフ練習場で行うのがおすすめ◎

ダウンブローは習得が難しいゴルフ技術のひとつです。そのため、1人で習得するのはかなり難易度が高いともいえるでしょう。

そこでおすすめなのが、室内ゴルフ練習場の利用です。

室内ゴルフ練習場であれば、レッスンを受けながらダウンブローを身につけることができます。専門の指導者による的確なレクチャーに加え、シミュレーションゴルフによってクラブ軌道の確認ができるため、自分のスイングを客観的に分析することが可能です。

ダウンブローを身につけたい人は、室内ゴルフ練習場の利用を検討してみるとよいでしょう。

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