「ティーショットは打てるのに、セカンドショットでミスが出る」という方は多いのではないでしょうか。
この記事では、ゴルフのセカンドショットについての考え方や、状況に応じたクラブの選び方について解説します。
2打目で起こりやすいミスや原因、セカンドショットの練習方法についても触れるので、スコアをアップさせたい方はぜひ参考にしてください。
ゴルフのセカンドショットとは
ゴルフにおいて、ティーショットの次に打つショット(2打目)がセカンドショットです。
セカンドショットはスコアを大きく左右する重要なショットです。
たとえティーショットに失敗しても、セカンドショットをうまく打てれば直接グリーンを、もしくは3打目で確実にグリーンを狙える位置につけるため、十分スコアを挽回できます。
反対にどんなにティーショットが良くても、セカンドショットでチョロやOBなどのミスが出れば、パーを取るのが難しくなるでしょう。
このことから、ゴルフのセカンドショットはティーショットと同じくらい重要といえます。
上級者には、セカンドショットを打ちやすい場所にするため、あえてドライバー以外のクラブを使い、ティーショットの飛距離を調節する人も少なくありません。
スコアをまとめるには、いかにセカンドショットを成功させるかがポイントとなります。
ゴルフのセカンドショット(2打目)の考え方
スコアに直結するセカンドショットは、残り距離だけでなく、障害物の場所やライの状態などを考慮した戦略が必要になります。
初心者や飛距離で不利な女性の方でも、セカンドショットをうまく打つことでスコアをまとめられるはずです。
この章では、セカンドショットを成功させるための考え方について解説します。
ポイントは以下の3つです。
- 飛距離より方向性を重視する
- 3打目を考慮してあえて距離を刻む
- ミスした場合の保険をかけておく
それぞれの解説に加え、初心者の女性がセカンドショットで意識したいポイントも紹介します。
飛距離より方向性を重視する
セカンドショットで絶対に避けたいのがOBやバンカーなどの障害物。
せっかくティーショットで良い当たりが出ても、2打目でこういったミスが出るとパーを取るのが難しくなります。
セカンドショットに苦手意識のある方は、飛距離よりも方向性を優先に考えるようにしましょう。
具体的には、クラブを短く握ってのハーフショット、もしくはスリークォーターショット。いわゆる「ライン出し」と呼ばれるコントロールショットの活用です。
ライン出しショットは、手首を返さずに体の回転で打つため、ミート率が上がり方向性も良くなります。
ただし、飛距離は落ちるので、クラブの番手を上げて距離を調整しましょう。
3打目を考慮してあえて距離を刻む
セカンドショットは、飛ばすことが必ずしも最善とは限りません。
なぜなら、2打目を飛ばしすぎることで、次の3打目のショットが難しくなるケースがあるからです。
たとえば、2打目地点で残り200ヤード、グリーン手前にはバンカーがあるといった状況のとき、バンカーに入らない範囲で、なるべくグリーン近くまで飛ばせるクラブを使おうと考える方は多いはず。
7番アイアンで150ヤード飛ばした場合、3打目でピンまで50ヤード残ることになります。
実はこの残り50ヤードというショットは、プロも避けると言われる難しい距離なのです。
残り50ヤードはウェッジを使ってコントロールショットをすることになるため、フルショットよりもはるかに難易度が上がります。
さらに、目の前にはバンカーのプレッシャーがあり、バンカーを超えつつグリーンをオーバーさせない難しいコントロールショットが求められるのです。
こういった場面では、フルショットで100ヤード飛ばせるクラブを、2打目・3打目の2回使ったほうがミスしにくくなります。
100ヤードで止まるという確信と、バンカーのプレッシャーを受けないメンタルマネジメントにより、自信を持って3打目をショットできるでしょう。
ミスした場合の保険をかけておく
セカンドショットでミスをした場合、ボールがどこへ飛べば最悪の事態を避けられるのかを想定しておくことが重要です。
2打目地点から見て、右はOBが浅く、左はある程度広くなっているホールを想像してみてください。
このような場合では真ん中を狙うのではなく、右へボールが飛んでいかないことを最優先に考えると、OBのリスクを減らせます。
「ボールが左へ行くのはOK」という気持ちで打てれば、精神的にも楽になるはずです。
また、グリーンを狙える位置にいる場合は、グリーン周りの状況やピンの位置を考慮します。
たとえば、グリーンの奥がOBになっていてピンが手前にある場合、グリーンを直接狙うより手前のエッジを狙うほうが安全です。
手前にショートしてもピンが近いので、パターで狙える可能性が高くなります。
この場合で最悪なケースは、思った以上にランが出てグリーンをオーバーしてしまうことです。
特にフック系の左に曲がる打球は、飛距離が出てボールが止まりにくくなるので、持ち玉を把握しておくことも大切になります。
初心者の女性におすすめの考え方は?
ゴルフ初心者の女性の場合、セカンドショットでのチョロや空振りは極力避けたいですよね。
そこで大事なのが、無謀なクラブ選択をしないということ。
セカンドショットでは、練習で1番ナイスショットの出る確率が高いクラブを使うようにしましょう。
300ヤードのパー4の場合、ティーショットで140ヤード飛ばせるなら残りは160ヤード。フェアウェイウッドやユーティリティを使って飛距離を稼ぎたいところですが、トップやチョロのミスが出るくらいなら、9番アイアンで80ヤードのショットを2回打ったほうが安全です。
同じクラブならスイングリズムを変えずに打てるので、スイングの再現性が上がり、ミスを減らすことができます。
また、ロングホールのセカンドショットなど、どうしても飛距離が欲しい場合は、7番ウッドや5番ユーティリティを短く持って打つのもありです。
どちらのクラブもボールが上がりやすく比較的やさしめで、なおかつ100ヤード以上の飛距離を狙えます。
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ゴルフのセカンドショット(2打目)でやりがちなミスと原因
セカンドショットは、ティーショットの感覚が体に残っていることでミスが起こりがちです。
ここでは、セカンドショットでよくあるミスとその原因について解説します。
セカンドショットでやりがちなミスは、以下の3つです。
- 力の入れすぎによるトップやダフリ
- 体の起き上がりによるシャンク
- スイングのゆるみによるショート
順に解説します。
力の入れすぎによるトップやダフリ
セカンドショットで1番起こりやすいミスが、トップやダフリ。
ダフリは、飛ばしたいという気持ちから上半身に力が入ることで起きやすくなります。
また、地面のボールを打つセカンドショットでは、ティーアップしてショットする1打目の感覚で打つと、前傾角度が変わることによりトップが出やすいです。
ティーショットが良い当たりをしたときほどこういったミスが出るのは、ドライバーのスイング感覚が抜けていないことが原因。
セカンドショットを打つ前には、実際に打つつもりで素振りをおこないましょう。
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体の起き上がりによるシャンク
ティーショットでせっかくフェアウェイにボールを運んだのに、2打目でシャンクしてOBという経験がある方も多いのではないでしょうか。
この原因は、体の起き上がりによって手元が前に出ているためです。
ボールの行方が気になると、インパクトで顔が上がりやすくなります。
上体が上に伸びるので、ボールに当てようと無意識に手元を伸ばしてシャンクすることが多くなるのです。
特に、2打目で9番アイアンやPWなど、1打目とのクラブの長さにギャップがある際に起こりやすくなります。
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スイングの緩みによるショート
セカンドショットでグリーンを狙う場合に起こりやすいミスが、スイングの緩みによるショートです。
残り80ヤードの地点からフルショットで100ヤード飛ぶクラブで打つときなど、飛距離をコントロールする際に起きやすくなります。
この原因は、距離のコントロールをスイングスピードで調整していることです。
力の入れ加減で飛距離を調整するとスイングが緩みやすくなり、目標のかなり手前にボールが落ちる原因になります。
距離を打ち分けるには、グリップを握る長さや振り幅、スタンスの広さなどの調整が必要になるため、ぶっつけ本番で使うには難易度の高いショットといえるでしょう。
【状況別】セカンドショット(2打目)のクラブの選び方
初心者の場合は7番アイアン以下の短いクラブでOK
コースデビューしたての初心者の方は、2打目以降は9番やPWなどの短めのアイアンを使うのが吉。
飛距離よりも正確性を重視することでミスが減り、結果的にスコアをまとめやすくなります。
また、もう少し距離を伸ばしたい場合は、7番アイアンをハーフショットで打つのも効果的です。
初心者にとって7番アイアンは決して簡単なクラブではないため、フルスイングはせずにボールにミートさせることを優先にショットすると失敗のリスクが下がります。
セカンドショットでは、10回に1回80点のショットが出るクラブより、コンスタントに60点を出せるクラブを使うほうが、スコアに有利となるでしょう。
ラフから打つ場合はショートアイアンが安全
セカンド地点が深いラフに入った場合は、ショートアイアンやウェッジなどを使うのがポイント。
ここで優先すべきはグリーンを狙うことではなく、フェアウェイの安全な場所にボールを運ぶことです。
ロフトの寝ているクラブを使うことで、芝の抵抗を最小限に抑えられるため、ラフから脱出する確率が上がります。
ただし、それほど深くない浅めのラフからなら、ユーティリティで芝の上を滑らせるように打つことも可能です。
また、芝の上にボールが乗っている状態であれば、フェアウェイウッドを使えるケースもあるので、まずはラフの状態を確認するようにしましょう。
フェアウェイウッドが苦手な場合はユーティリティを活用
3Wや5Wなどのフェアウェイウッドに苦手意識を持つ方は多いはず。
セカンドショットでは、地面にあるボールを直接打たなければならないため、余計に難しく感じるでしょう。
そういう方は、比較的やさしいクラブであるユーティリティを活用するのがおすすめです。
ロフト角が24度前後の5番ユーティリティはボールが上がりやすく、アイアンよりも飛距離が出ます。
フェアウェイウッドより飛距離は落ちますが、ミスの少ないユーティリティのほうが安全・確実にボールを運べるでしょう。
ゴルフのセカンドショット(2打目)の練習方法
セカンドショットを極めるためには、ラウンドするときの順番でクラブを持ち替えて練習するのがおすすめです。
まずドライバーを使い、2打目は7番アイアン、次にウェッジなど、コースでプレーする際と同じような順番でショット練習をおこなってみましょう。
こうすることで、1打目と2打目のクラブによるスイング感覚の違いを体験できるため、実際のコースで再現しやすくなります。
また、同じクラブで距離を打ち分ける練習も効果的。
7番アイアンなどの得意なクラブを使い、100ヤード、120ヤード、150ヤードと距離をコントロールする練習をおこないましょう。
障害物や傾斜を想定して距離を打ち分けることができれば、セカンドショットでのミスを軽減できるようになります。
セカンドショット(2打目)とOBに関するルール
ティーショットのOBでは、基本的に3打目として打ち直すのが正式なルールです。
コースによってはプレーイング4(前進4打)のローカルルールを設けているコースも多いですよね。
しかし、セカンドショットがOBになった場合、どんな罰則がつくのか、どこからプレーを再開すれば良いのか疑問に思う方も多いでしょう。
ここでは、セカンドショットのOBに関するルールについて解説します。
セカンドショットがOBの場合は打ち直し
セカンドショットがOBになった場合は、1打罰を加え、打った元の場所から打ち直しとなります。
「2打目+1打罰+打ち直し1打」となり、4打目として打ち直すのが正解です。
OBかどうか不明な場合は、暫定球を打っておくようにしましょう。
新ルールでは2打罰でOB地点から打てる
2019年のゴルフルール改正では、OBにおけるローカルルールが変更になりました。
セカンドショットがOBになった場合、旧ルールでは打った場所からの打ち直しでしたが、新ルールでは2打罰を加え、OBに入った付近に球をドロップ(膝の高さからボールを落とす)してプレーできるようになっています。
ただし、あくまでローカルルールにおいての処置なため、正式な競技では従来通り元の場所からの打ち直しが必要です。
セカンドショットの苦手意識はステップゴルフのラウンドレッスン(コースレッスン)で解決◎
セカンドショットはスコアに直結する重要なショットです。
ティーショットはうまく打てるのにセカンドショットでミスが出るという方は、コースの地形やホールの状況に対応できていないのかもしれません。
そういった方におすすめなのが、本番と同じ環境で練習できるラウンドレッスン。
セカンドショットの苦手意識を克服するには、実際のコースで実践練習するのが最も効果的です。
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セカンドショットに悩んでいる方は、ぜひステップゴルフのラウンドレッスン(コースレッスン)を検討してみてくださいね。