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ゴルフのビジネスゾーンとは?振り方や練習方法を解説

ゴルフスイングの良し悪しに大きく関わるポイントであるビジネスゾーン。

ショットを安定させるには、ビジネスゾーンの攻略が欠かせないと耳にしたことがある方も多いでしょう。

この記事では、ビジネスゾーンの重要性やクラブの振り方について解説します。

クラブごとで意識するポイントや、習得するための練習ドリルも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ステップゴルフ野口コーチ
監修者 野口
ビジネスゾーンはスイングの中枢となる重要な部分のため、初心者はまず正しい動きをしっかりとマスターしましょう!

初心者必見、ゴルフスイングの「ビジネスゾーン」とは?

ゴルフスイングのビジネスゾーンとは、クラブがボールに当たる前後の範囲のことを指します。

具体的には、バックスイングからフォローにかけて、シャフトが腰から反対の腰の高さになるまでの範囲です。時計の針で表現すると、9時から3時までのクラブの動きをビジネスゾーンと呼びます。

理想的なゴルフスイングは、このビジネスゾーンでの正しい動きが欠かせません。

言葉の由来として、ビジネスゾーンを極めることができればゴルフで賞金を稼げる、つまりビジネスとして成功するということから、このような呼び方になったと言われています。

ビジネスゾーンの練習にはスイングの基礎が詰まっているため、初心者の頃に教わることが多いかもしれませんが、実は中級者以上のゴルファーも意識したい重要な部分です。

その日の調子によってダフリやトップなどのミスが出る、もしくはロングアイアンやフェアウェイウッドで大きく曲がるという方はいないでしょうか。

そういった方は、ビジネスゾーンでの動きに問題があるかもしれません。

ビジネスゾーンを理解しないとフルスイングでも飛距離は出ない?

「力いっぱい腕やクラブを振っているのに飛距離が出ない」と悩んでいる方は、ビジネスゾーンでの体とクラブの使い方を間違えている可能性があります。

ビジネスゾーンは、いわゆるハーフショットのスイングの振り幅のことであるため、飛距離を出すには不利なスイングと思われがちです。

しかし、インパクト前後のクラブの正しい動きこそが正確なショットを生むので、飛距離を伸ばすためにもビジネスゾーンの攻略は必須です。

まず、正しくクラブをボールに当てることで、芯を捉えたショットが打てるようになります。クラブからボールへ効率良くパワーが伝わるため、飛距離を伸ばすのに有効です。

また、ビジネスゾーンを意識すると、体とクラブが同調したスイングが身につきます。

すると、シャフトのしなりを使えるようになるため、フルスイングしたときにヘッドスピードを上げることができるのです。

「体格が良くてパワーもあるのに、飛距離はそれほど」というゴルファーが周りにいないでしょうか。

一方、アマチュア男性より筋力や体格で不利な女子プロが、ドライバーで250ヤード以上飛ばすことも多いですよね。

このからくりは、ビジネスゾーンでの正しい動きによって、ボールへ効率良くパワーを伝えられていることにあります。上級者ほど、ビジネスゾーンでのスイングにブレが少ないのが特徴です。

ビジネスゾーンにおけるクラブの振り方

ビジネスゾーンのスイングでは手や腕を使わず、体の回転であるボディターンでスイングする必要があります。

ピッチングウェッジなどのショートアイアンを使い、以下の3つのポイントを意識してスイングしてみましょう。

  • スタンスは拳1個分開ける
  • 肩と腕でできた三角形を保つ
  • 体の回転でスイングする

まず、コンパクトな振り幅でスイングするために、両足のスタンスは拳1個分ほど空けて構えます。

初心者の方は、両足を閉じてしまっても構いません。ボールに当たるようになってきたら少しずつスタンス幅を広げていきましょう。

アドレスでは肩と腕の間に三角形を作るよう意識し、スイング中はこの三角形が崩れないようにクラブを振ります。

そして、腰の高さになるまでバックスイングします。

このときに腕でクラブを上げると体の中心からクラブが外れるので、グリップエンドが常にお腹を指すように体を回転させましょう。

ダウンスイングからインパクトにかけても三角形をキープし、反対の腰の高さまで振り抜きます。

ビジネスゾーンでの手首の使い方

ビジネスゾーンの練習では、手首は固定してスイングするのが基本です。

手首の使い方には諸説ありますが、体とクラブを同調させたスイングを身につけるのが目的のため、まずは手首を固定させたままボディターンで打つことから始めましょう。

手首をこねるような動きがなくなり、体の回転でスイングできるようになります。

手首を無意識に使ってしまう場合は、アドレス時にややハンドアップの状態で構えると手首の動きが制限されるので効果的ですよ。

手首のコックを入れると飛距離が出る

手首のコックを入れると、ビジネスゾーンの振り幅であるハーフショットでも十分な飛距離を出せます。

コックとは、バックスイングで手首を親指側に折る動きのことです。

コックを入れることでバックスイングのタメができ、インパクトでリリースすることで、スイングのパワーを効率良くボールへ伝えることができます。

ただし、コックを意識しすぎるのは良くありません。

手首を使いすぎることでフェースの開閉が大きくなるため、スライスやフックといったミスが出やすくなります。

コックはバックスイングの流れで自然と入るのが理想です。

また、先述した通りビジネスゾーンのスイングを習得する過程においては、手首を極力使わないのが基本。

ビジネスゾーンでの正しい動きが身につくまでは、手首は意識しないほうがよいでしょう。

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クラブによってビジネスゾーンでのスイングは違う?

先述した通り、ビジネスゾーンでのスイングは体の回転で打つのが基本であり、どんなクラブであっても同じです。

しかし、長さによってスイング軌道が変わるため、クラブごとに意識したいポイントがあります。

ここでは、ドライバーとアイアンでのビジネスゾーンのスイングについて解説します。

ドライバー

ドライバーはもっとも長いクラブであるため、遠心力を生かしたスイングが向いています。

長さがある分シャフトがしなりやすく、インパクトでフェース面がスクエアになるタイミングが遅くなります。

そのため、体が目標方向に突っ込むとフェースが開きやすくなるので注意しましょう。

ボールを左寄り(右利きの場合)にセットし、インパクトまで頭の位置が動かないようにするのがポイントです。

また、クラブを地面と水平に近い軌道で振ることで、ボールをアッパー軌道で捉えやすくなります。

ドライバーで高さが出ない方は、ボールよりヘッド1個分右にアドレスし、ボールの手前でヘッドの最下点を迎えるよう意識しましょう。

アイアン

アイアンは短いクラブであり、ドライバーやウッドよりも縦振りに近いスイング軌道になります。

ビジネスゾーンのバックスイングでは、クラブがやや立つような動きになるのが正解です。

そのままボディターンでスイングすることで、ダウンブローの軌道でボールを捉えられます。

ただし、縦振りを意識しすぎると、手首を使ったスイングになりがちです。

クラブの軌道がブレる原因となるため、アドレスで作った手首の角度をフォローまで保つよう意識しましょう。

アイアンのような短いクラブでは前傾姿勢が深くなるため、意識しなくても縦振りに近いスイングとなります。

アドレス時にボールとの距離が適切かどうかを意識しましょう。

ゴルフスクールで、正しいビジネスゾーンの動きを習得しよう◎

ビジネスゾーンの練習方法

ビジネスゾーンの正しいスイングを身につけるには、ポイントを押さえた練習が効果的です。

ここでは、ビジネスゾーンの素振りのポイントと、練習場や自宅でできる練習ドリルを紹介します。

基本となる素振りのポイント

ビジネスゾーンの正しい動きを身につけるには、一定のリズムで素振りをおこなうのがおすすめ。

効果的なのが、連続素振りです。練習マットなどを使い、体の回転だけでハーフスイングをおこないます。

連続で素振りすることでスイングリズムが一定になり、ミスショットを減らすことが可能です。

このときに、ヘッドが毎回マットの同じ場所を擦れているか確認してください。もし擦れる場所がズレるなら、手や腕の力でスイングしている可能性があります。

これは、ダフリやトップといったミスにつながるため、体の中心からクラブが外れないよう意識しましょう。

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【練習場】練習ドリル2選

練習場では、次のドリルを実践してみましょう。

  1. 両腕にボールを挟んでスイング
  2. 片手打ちドリル

1つ目は、アドレスで作った腕の三角形の中にボールを挟んでスイングするドリルです。

100均などで購入できるビニール製のボールを使い、両腕でボールを挟むように構えます。

この状態でスイングすると、アドレス時の三角形をキープしたままスイングできるため、手打ちが癖になっている人に効果的です。

2つ目は、左右の片方の腕だけでスイングする片手打ちドリル。

片手なので腕の力だけではクラブを振れないため、しっかり体の回転を使ったスイングが身につきます。

クラブが重みでふらついてしまう場合は、空いているほうの手でサポートしても構いません。やり方は、手を腕の下から入れ、手の甲で肘を下から支えます。

クラブを持つ腕が安定するため、スイングしやすくなるはずです。

【自宅】練習ドリル2選

クラブを振れない自宅でも、ビジネスゾーンの練習は可能です。

次の2つのドリルで正しい動きを習得しましょう。

  1. タオルを使った素振り
  2. 壁とボールを使ったスイングドリル

1つ目は、タオルをクラブに見立てた素振りです。

使うのは長めのスポーツタオル1枚。先端を縛ることで、クラブヘッドのように重みを感じることができます。

体の回転でスイングすると、タオルが遅れて動くのを確認できるはずです。

2つ目は、バックスイング時のスウェーを防ぐドリル。

体の回転を意識すると、バックスイングで体が左右に流れることがあります。

これを防ぐには、壁の横でアドレスし、左腰と壁の間にボールを挟んでスイングするドリルが効果的です。

バックスイングで右に流れる人は、ボールが地面に落ち、左へ流れる人はボールを押しつぶす動きになります。

腰と壁との間隔を保つことで、スイング中のスウェーを直せるでしょう。

クラブを振るスペースがない場合は、先ほど紹介したタオルや500mlのペットボトルを代用しての素振りがおすすめです。

ビジネスゾーンに関するよくある質問

この章では、ビジネスゾーンに関するよくある質問に回答していきます。

ビジネスゾーンだけを練習するメリットは?

正しいバックスイングやダウンスイング、インパクトの動きは、いきなりフルスイングの練習をしても身につきません。

それどころか、手や腕を力いっぱい振るような間違ったスイングが身につく原因になるでしょう。

こういった間違った癖をつけないために、多くのゴルフ指導者はまずビジネスゾーンの練習から始めます。

ビジネスゾーンの練習だけをおこなうメリットは、体とクラブの正しい動きが身につき、上達を妨げる癖がつかないことです。

「ビジネスゾーンからフルスイング」は正解?

ビジネスゾーンからフルスイングをおこなうことは、手打ちなどの間違った動きが身につきやすく、インパクト前後のクラブ軌道を乱す原因となるためおすすめしません。

ビジネスゾーンはスイングの中枢となる重要な部分のため、インパクト前後の正しい動きを身につけるのが目的です。

フルスイングをおこなうには、段階的な練習が必要となります。

ハーフショットのスイングを習得したら、次は肩から肩までのスイングを身につけ、最終的にフルスイングの練習をおこなうのが理想的です。

ビジネスゾーンを極めれば100切りできる?

ビジネスゾーンを極めれば、100切りどころか90切りも十分見えてきます。

ビジネスゾーンの動きには、ゴルフスイングの基本が詰め込まれているため、使うクラブやライの状態に左右されないスイングを習得できるのが強みです。

100切りできない人の多くは、ティーショットでOBが出たり、アプローチでダフったりといったミスが出てスコアを崩すことが多いのではないでしょうか。

ショットの方向性や飛距離を安定させるのは、ビジネスゾーンの習得が効果的といえるでしょう。

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ビジネスゾーンの練習でスランプは抜け出せる?

ある程度ゴルフを続けていると、誰もが陥るのがスランプです。

今まできちんと打てていたのに、突然アイアンやドライバーが当たらなくなるケースは少なくありません。

そんなときこそ、ビジネスゾーンの練習が効果的です。

小さなスイングで練習することで、バックスイングからフォローまでの体やクラブの動きを把握しやすくなります。

自分ではできているつもりでも、いつの間にかスイングが崩れていることもあるでしょう。

中級者以上の方で調子を崩している方は、ビジネスゾーンの練習を続けることでスランプを抜け出すきっかけになるはずです。

ビジネスゾーンの練習ならステップゴルフがおすすめ!

ビジネスゾーンはショットの成功・ミスを決定する重要な部分です。

ゴルフ初心者の方はもちろん、中級者以上の方でスイングに悩んでいる方にも意識して練習することをおすすめします。

しかし、正しいビジネスゾーンの動きを習得するのは簡単ではありません。

もし、本気でゴルフの上達を目指すのなら、正しい知識を持ったコーチのもとで練習するのがおすすめです。

インドアゴルフのステップゴルフには、十分な訓練を積んだコーチが在籍しています。

ビジネスゾーンをはじめとしたスイング改善や、実践的なスキルを習得できるラウンドレッスンもおこなっているのが特徴です。

また、室内打席も用意されており、練習場として活用することもできます。

通いやすい料金プランも用意されているので、まずは最寄りの店舗で無料の体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか。

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