アイアンのティーアップは、初心者でもすぐに取り入れられるゴルフテクニックの1つです。
しかし、実際にどのような場面でティーアップするべきか、メリット・デメリットをどう判断すべきか、また適切な高さや練習方法を知らなければ、効果的に活用できません。
この記事では、アイアンでティーアップして打つ具体的なケースや効果をはじめ、初心者が陥りやすいミスやそれを防ぐ方法について詳しく解説します。

アイアンでティーアップして打つケースとは
ゴルフを始めたばかりの方には、「アイアンでティーアップして打つ」と聞くと少し不思議に感じるかもしれません。
通常、ティーアップといえばドライバーショットをイメージする方が多いでしょう。しかし、アイアンでもティーアップして打つケースがいくつか存在します。
ショートホール(パー3)のティーショット
ゴルフコースでは、ショートホール(パー3)で頻繁にアイアンを使用します。ショートホールでは、ドライバーやウッドを使うほど距離がない場合が多く(レギュラーティーなら130~180ヤードが一般的)、アイアンで直接グリーンを狙うケースが一般的です。
ショートホールでアイアンを使用する場合、ティーアップすることでボールの位置が安定し、クリーンなショットが打ちやすくなります。
練習場やスイングの調整時
ゴルフの練習場でスイングを調整する際にも、アイアンでティーアップをすることがあります。これは、ボールをクリーンに打つ感覚を養う目的があります。
具体的な練習方法については後述しますが、ティーアップした状態で打つことでスイングのミスがわかりやすくなり、効率的な練習ができます。
アイアンでティーアップして打つメリット
ゴルフ初心者にとって、アイアンでティーアップするべきかどうか迷う場面もあるでしょう。アイアンでティーアップするメリットを紹介します。
飛距離が出やすくなる
アイアンでティーアップすると、クラブのロフト角どおりの弾道の球が出やすくなり、ボールの初速が上がります。
また、ダフリやトップのリスクが減ることで、無駄なエネルギーロスがなくなり、結果的に安定して飛距離が出やすくなります。特に、ショートホールでグリーンを狙う場面では、飛距離を稼ぎながらも安定したショットが可能になるでしょう。
ダフリのリスクを軽減できる
地面から直接ボールを打つと、スイングのタイミングや軌道がずれることでクラブが地面に先に当たり、「ダフリ」のミスにつながります。
一方、ティーアップすると、ボールと地面の間にスペースができるため、ダフリのリスクを軽減できます。
クリーンなインパクトを体感しやすい
ティーアップされたボールは、打点が安定しやすく、クラブフェースにボールをクリーンに当てる感覚を養いやすくなります。スイングがまだ安定していない初心者にとって、ティーアップはインパクトの感覚をつかむ助けになります。
また、ティーアップで成功体験を積み重ねることで、自身のスイングに自信をもてるようになるでしょう。
弾道のコントロールがしやすくなる
ティーアップを活用すると、弾道を安定させやすくなります。例えば、ティーを高く設定すれば、アッパー(下から上に)にボールを打ち出して高弾道のショットを打ちやすくなります。
ティーの高さと弾道の関係を理解すれば、弾道のコントロールにもつながるでしょう。
アイアンでティーアップして打つデメリット
アイアンでティーアップすることには多くのメリットがありますが、すべてが良い面だけではありません。アイアンでティーアップした際の具体的なデメリットは以下のとおりです。
シャンクを引き起こす可能性がある
ティーアップした状態では、ボールが通常の地面よりも高い位置にあります。そのため、アドレスやスイング軌道が適切でないと、クラブのネック部分(シャフトとフェースのつなぎ目)がボールに当たり、シャンクが発生しやすくなります。
シャンクはボールが大きく右に飛び出すミスショットで、初心者にとっては大きなストレスとなります。
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トップしやすくなる
ティーアップすると、ボールが浮いた状態になるため、適切なクラブ軌道がわからなくなる方もいるでしょう。その結果、クラブフェースがボールの上部に当たる「トップ」が起こりやすくなります。
特に初心者の場合、スイングが安定していないと、ボールが低く転がるトップショットに悩まされることがあります。
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ひっかけやすくなる
ティーアップすることでスイング軌道に変化が生じると、ボールを左に曲げてしまうひっかけも発生しやすくなります。
ティーの高さが高すぎたりスイングが過剰にインサイドアウトになると、ボールが意図しない方向へ飛ぶ可能性があります。
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アイアンでティーアップする場合の打ち方
アイアンでティーアップした状態で打つには、地面から直接ボールを打つときとは少し異なるポイントを意識する必要があります。
ここでは、ティーアップ時の打ち方のコツをわかりやすく解説します。
ティーの高さを適切に設定する
まず、ティーの高さを調整することが重要です。アイアンの場合、ボールが地面から数ミリから1センチ程度浮く高さが理想的です。高すぎるティーはスイングの軌道を乱し、トップやシャンクの原因になります。
一方、低すぎるとティーアップのメリットが十分に得られません。
また、状況によりティーの高さを調整すると、ワンランク上のティーショットが可能となります。例えば、高弾道でグリーンを狙いたい場合は数ミリ高くティーを設定するなど、工夫次第で球筋を操れるようになるでしょう。
アドレスでクラブとボールの位置を確認する
ティーアップしたボールを打つときは、基本的に通常のアイアンショットと同じ構えで問題ありません。
ただし、ティーアップした分だけボールが高くなるため、クラブフェースがボールの真ん中からわずかに下部を捉えるように意識しましょう。
ダウンブローを意識する
アイアンでのショットは、基本的に「ダウンブロー」で打つのが理想です。
ダウンブローとは、クラブヘッドがボールに当たった後に地面を削る軌道(スイングの最下点がボールの少し先)です。ティーアップした状態でもダウンブローが基本で、特別な理由がない限り変える必要はありません。ボールのわずか手前にクラブを落とし、ボールを上から潰すイメージでスイングする意識をもちましょう。
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フォロースルーをしっかりと取る
ティーアップしたボールを打つときも、スイングを途中で止めるのではなく、フォロースルーを取ることが重要です。
フォロースルーを取ると、クラブヘッドがボールを押し出し、安定した弾道と飛距離を生むことができます。
ゴルフスクールでは、ティーアップの細かいコツや独学では気づけない改善点を指導するため、上達の近道になります◎
アイアンでティーアップする場合のティーの高さについて
アイアンでティーアップする際の適切な高さは、使用するクラブの番手によって異なります。以下に、番手ごとのティーの高さの目安を表にまとめました。
クラブの種類 | ティーの高さの目安 |
---|---|
8番アイアン以下 | ボールを乗せるとティーがほとんど隠れる程度(約2ミリメートル) |
7番アイアン~ユーティリティ | ティーの先端が少し見える程度(約4ミリメートル) |
フェアウェイウッド | ティーの先端が完全に見える程度(約7ミリメートル) |
ただし、これらの高さはあくまで目安であり、個々のスイングタイプや打ちたい球筋によって調整が必要です。例えば、上から打ち込むタイプのスイングをするゴルファーは低めのティーアップが適しており、横から払うように打つゴルファーは高めのティーアップが合う傾向があります。
また、ティーアップの高さだけでなく、ボールの位置もショットの結果に大きく影響します。
一般的に、短い番手のアイアンではスタンスの中央寄りに、長い番手のアイアンやユーティリティではスタンスの左寄りにボールを配置するとよいとされています。
アイアンでティーアップして打てない、または苦手なときはどうする?
アイアンでティーアップしてうまく打てない、または苦手だと感じる場合、いくつかの原因が考えられます。それぞれの原因に対する適切な対策を取ることで、問題を解消しやすくなります。
アイアンでティーアップが打てない原因と対策
原因 | 対策 |
---|---|
ティーの高さが適切でない | ティーの高さを見直し、ボールが地面から数ミリ〜1センチ程度浮く高さに調整する。 |
スイング軌道が不安定 | 練習場でスイングの軌道を確認し、インパクト時にクラブが適切な角度でボールを捉えられるようにする。 |
アドレスが崩れている | アドレス時に肩・腰のラインを確認し、体重配分を均等または左足寄りに意識する。 |
心理的なプレッシャー | ティーアップの状態で打つ練習を増やし、慣れることで自信をつける。 |
練習方法が不足している | スクールやレッスンでプロの指導を受け、正しいフォームやスイングを習得する。 |
初心者の場合、ゴルフスクールでプロの指導を受けるのがよいでしょう。自己流での練習では気づきにくいポイントを修正できるため、短期間で効果的に上達できます。
また、練習時にティーの高さやスイングリズム、ボールの位置を意図的に変化させると、自身に合う感覚を見つけやすくなります。練習場で単純にスイングを続けるのではなく、自分なりに研究してみることが大切です。
アイアンでティーアップして打つ練習の効果と方法
アイアンでティーアップして打つ練習は、初心者にとって特に有効です。
ここでは、ティーアップ練習の効果と具体的な練習方法を解説します。
練習の効果
ティーアップされたボールは地面の影響を受けにくいため、クラブフェースがボールを正確に捉えやすくなります。これにより、ダフリやトップを減らし、クリーンなインパクトの感覚を養うことができます。
また、ティーアップされたボールに対して正しいスイングを行うと、自然にクラブヘッドの軌道が改善されます。特にダウンブローの感覚をつかむ練習として効果的です。
練習ドリル1:ティーの高さを変えて練習する
適切なインパクトポイントと弾道コントロールの感覚をつかむ練習です。
手順
- 練習場でティーアップの高さを3段階(低・中・高)に設定する。
- それぞれの高さで10球ずつ打つ。
- 各高さでのスイングの違いを感じながら練習を続ける。
ティーの高さを変えて打ってみることで、ボールに対して正しくクラブをコンタクトさせる感覚が養われるでしょう。また、ティーの高さやスイングの違いによる出球の変化を感じられるので実践的です。
練習ドリル2:ボール位置を調整してスイングを安定させる
スイングにおける適切なボール位置を確認し、インパクトを安定させる目的があります。
手順
- スタンスを決めたら、ボールをスタンス中央、やや左寄り、やや右寄りの3つの位置に置いてティーアップする。
- 各位置で10球ずつ打ち、弾道の変化を確認する。
- コースでの状況を想定し、スタンスの幅や体重配分を変えながら練習する。
この練習によって、ライやボール位置の変化による出球の変化を感じられるでしょう。
特に、トラブルショットや異なるライからのショットの練習になります。
練習ドリル3:ティーアップとノーティーを交互に練習する
ティーアップ時と地面からのショットの両方で安定したスイングを身に付けられる練習です。
手順
- ティーアップしたボールを5球打つ。
- 続けて、ティーを使わず地面に置いたボールを5球打つ。
- このサイクルを繰り返し、スイングの一貫性を確認する。
この練習は、再現性が高いスイングを身に付けるのにぴったりです。
アイアンでのティーショットの練習は「ステップゴルフ」がおすすめ◎
アイアンでのティーショットの練習を自分1人で行う場合、原因に気づくことさえ難しい場合があります。
最短で効率良くゴルフを上達したいなら、ゴルフスクールの活用がおすすめです。
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