「練習場ではうまく打てるのにコースに出るとスイングが乱れる」というアマチュアゴルファーは多いのではないでしょうか。
練習場とコースでスイングが変わるのは、環境やメンタル的な問題が関係しているためです。
本記事では、練習場とコースの違いやスイングが変わる原因、実戦スイングを安定させるための具体的な方法を紹介します。
ドライバーが当たらなくなったり、トップが出たりした場合の対処法なども解説するので、コースでスイングを安定させられるはずです。ラウンド時にスイングが乱れがちな方はぜひ参考にしてください。

練習場とコースの環境の違いは?
ゴルフ練習場と実際のコースでは、環境が大きく異なるため、同じスイングでも結果が変わりやすくなります。
コースでミスが続くと「練習場で打っていても意味がないのではないか?」と感じてしまうかもしれません。
しかし、実際にはショットする環境の違いや精神的なプレッシャーによってスイングが崩れていることが原因です。練習場とコースの違いを理解することで、練習場でのスイングをコースで活かせるようになるはずです。
ここでは、練習場とコースにおける違いについて紹介します。
地形の違い
練習場とコースでは地形が異なり、スイングに直接影響を与えます。
練習場では人工的に整えられた平坦な地面で練習するため、ボールのライ(ボールが置かれている位置や状態)や地面の影響をほとんど受けません。
しかし、コースでは起伏のあるフェアウェイやラフ、バンカーなど多様な地形が存在します。
傾斜地では足元の高さが左右で異なるため、スイングの軌道が変わりやすく、重心バランスも崩れるのでミスショットしやすい状況といえるでしょう。
また、芝の状態や地面の硬さも、クラブの振り抜きに影響を与えます。
天候の違い
練習場では、天候や風の影響をあまり受けない環境で練習できるケースもあります。
たとえば、屋内施設であったり、屋外でも風防ネットがあったりするため、風向きや風速を気にすることは少ないはずです。
しかし、実際のコースでは、風が強い日はボールが思った以上に流されたり、逆風によって飛距離が落ちたりします。
また、雨が降ると芝が濡れてボールが滑りやすくなり、柔らかくなった地面にクラブが刺さってダフることも多くなるでしょう。
メンタルの違い
実際のコースでは、「ほかの人に見られている」「ミスできない」というプレッシャーを強く感じるため、メンタル面がスイングを崩す原因の1つでもあります。
練習場ではリラックスした状態でスイングに集中できますが、コースでは1回のミスがスコアに影響するため、練習時よりはるかに緊張感が高まるはずです。
特に難しいライからのショットやほかのプレーヤーから注目を浴びているときには、プレッシャーによって体が硬くなり、スイングのリズムが乱れやすくなります。
実際に、心拍数が上がることでスイングリズムが速くなり、力みによってミスをすることも少なくありません。
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コースに出るとスイングが変わる主な原因
コースに出たときにスイングが変わってしまうのは、練習場では気にしなくて済むさまざまな要因がプレーに影響を与えるためです。
ここでは主な原因を5つ紹介します。
プレッシャーを感じる
コースに出るとプレッシャーによってスイングが変わるのはよくあることです。
プレッシャーは、主にスコアへの意識やほかのプレーヤーの存在から生じます。
練習場ではミスしても次のボールを打てばよいためリラックスできますが、コースでは1打ごとにスコアが加算され、やり直しがききません。
この緊張感により体が硬直し、スイングのテンポが乱れることがあります。
特に重要なショットやパットの場面では、力みが生じてミスショットにつながることも少なくありません。
視覚情報が多い
コースでは視覚的な情報が多いため、集中力が散漫になることもスイングに影響が出る原因です。
練習場では基本的に正面にネットが張られ、視界が制限されているため、ボールに集中しやすい環境が整っています。
しかし、コースには広大なフェアウェイが広がり、狙う場所を自分で決めなければなりません。周囲の木々やバンカー・池などの障害物も多いため、さまざまなことを考えながらプレーする必要があります。
こういった視覚情報の多さにより、ボール以外に意識が向きやすくなることが、スイングに集中できなくなる原因の1つです。
また、ターゲット方向に池やバンカーなどの障害物が見えると、ミスを恐れてスイングが小さくなり、打ち急いでしまうこともあります。
スコアに執着している
誰もが良いスコアで回りたいものですが、スコアへの執着が強すぎると、スイングがぎこちなくなり、ミスショットを引き起こす原因になります。
練習場ではスコアを気にする必要がないため、リラックスして理想的なスイングができる人が多いです。しかし、コースでは「このホールはパーをとりたい」「ミスするとスコアが崩れる」といった欲や不安が生じ、スイングに悪影響を与えます。
このような焦りから、力みが生じたりスイングのテンポが速くなったりすることが、コースでの失敗を増長させているのです。
さらに、スコアを守ろうとするあまり、スイングがゆるんでミスになるケースもあります。
スイングリズムが乱れる
練習場では一定のリズムでスイングを繰り返せますが、コースでは待ち時間や移動時間が発生します。プレーのリズムが崩れることもスイングを崩す原因の1つです。
特に、前の組のプレー待ちが長引いた場合や、早く打たなければならないと感じたときに、普段のスイングリズムが維持できずに打ち急ぎや力みが生じることがあります。
また、ラフやバンカーなど、コースの状況に合わせてショットを調整することで、クラブごとのリズム感が狂うこともスイングリズムを崩す原因といえるでしょう。
コースを想定した練習をしていない
練習場でただ闇雲にボールを打っているだけでは、コースに出たときに同じスイングを再現できません。
実践で使えるスイングを身につけるには、コースを想定した練習が必要です。
たとえば、練習場では得意なクラブばかりを使っていても、コースに出れば全クラブを使い分ける必要があります。
また、地形や風の影響を考慮した練習をしていないと、実際のラウンドで予期しない状況に対処できません。
その結果、スイングのバランスが崩れ、思わぬミスにつながることがあります。
ラウンド中にスイングを安定させる方法
ラウンド中にスイングが崩れてしまったとき、その場で安定させるための方法を知っておくと、調子を取り戻すことが可能です。
ここでは、具体的な3つの方法を紹介します。
ルーティンを決める
ラウンド中にスイングを安定させるためには、一定のルーティンを決めて実行するようにしましょう。
ルーティンとは、ショットに入る前に行う一連の動作のことで、これを毎回同じように行うことで心と体を整えてスイングに集中できる環境を作ります。
たとえば、深呼吸をしたあとにアドレスに入るといった動作や、足・手首を使って体を左右に揺らすワッグルなどが代表的です。
こういった動きをショット前のルーティンとして取り入れることでリラックスでき、余計な雑念を排除しやすくなります。
特にミスショットが続いたときこそ、ルーティンを崩さずに実行することが重要です。
練習場でもルーティンを意識して身につけておくと、コース上でも自然に安定したスイングにつながります。
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スイングリズムを維持する
ラウンド中のスイングに違和感を覚えたら、スイングリズムが乱れていないか確認しましょう。
コースでは待ち時間や移動時間が長くなることで、スイングのテンポが速くなったり、逆に遅くなったりすることがあります。
このような状況でリズムを取り戻すためには、練習時のスイングリズムを思い出すことが大切です。まず深呼吸をして気持ちをリセットしましょう。
心を落ち着かせ、練習場でスイングするつもりで素振りを行います。
コースでの不調はスイングテンポが速くなっているケースが多いため、意識的にゆっくりとスイングを始めることがポイントです。
また、ボールの位置まで焦って向かうと息が上がり、スイングリズムが乱れやすくなります。一定の歩調でボールの位置まで移動することも、リズムを取り戻すのにおすすめです。
ショットに一喜一憂しない
メンタルの乱れはスイング崩れの大きな原因であるため、1打ごとに一喜一憂しないことが重要です。
コースでは1回のミスショットで動揺してしまい、その後のプレーに影響を与えることがよくあります。
しかし、失敗を引きずらないためには過去のミスをいったん忘れ、次のショットに集中するマインドセットが必要です。
具体的には、深呼吸をして心拍数を整えることや、「今できるベストなショットを打つ」といった前向きなセルフトークを活用すると効果があります。
また、ショットの成功回数が増えるとスイングに自信を持ちやすくなるため、難しいクラブの使用やリスクの高いショットを避けることも効果的でです。
自分のスキルを過信せず、無理のないショットを選択することで、スイングに精神的な余裕が生まれます。
コースでのスイングの変化を改善したいなら、ステップゴルフのコース(ラウンド)レッスンを活用するのがおすすめ◎
コースに出るとスイングが変わる状況別の対処法
コースでスイングが変わるのは、使うクラブやミスの内容により原因がさまざまです。
ここでは、よくあるスイングの崩れについて状況別に具体的な対処法を紹介します。
ドライバーが当たらないケース
ドライバーが当たらなくなる原因は、力みによるスイング軌道のズレが考えられます。
コースでは飛距離を出そうとする意識が強くなり、必要以上に力を入れてしまうことが多いです。
この力みにより、スイングが速くなりすぎたり、体が上下にブレたりして、ミート率の低下につながります。
そのため、まずは深呼吸をして力を抜き、リラックスした状態でスイングに入ることが大切です。
また、アドレス時のボールの位置が適切かどうかも重要です。
ボールが通常よりも左寄りにある場合、クラブがインパクトする前に上昇軌道に入り、空振りや芯を外す原因になります。
ドライバーのボールの位置は左足かかとの延長線上が基本ですが、個人差があるため、練習時のボールの位置をよく観察しておくことが大切です。
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アイアンが打てないケース
コースに出るとアイアンショットがうまくいかない場合は、ボールに正しくコンタクトできていないことが原因です。
特に、練習場と異なる芝や地面の影響で打ちづらさを感じる場合もあります。
対処法として、まずボールのライを確認することが重要です。
芝が薄い場合はダフリを避けるためにクラブを少し短く握り、急激なダウンブローやすくい打ちにならないことを意識しましょう。ゆるやかなダウンブローのスイングを心がけると、薄い芝でのミスショットを減らせます。
また、練習場では通常マット上で打っているため、多少のミスが目立ちにくい傾向にありますが、コースではそのままでは通用しません。
ボールの下にしっかりとクラブを入れ、正確なコンタクトを心がけるようにしてください。素振りをして、ソールが芝を擦る場所を確認するとボール位置の目安になります。
スイング中に上体が突っ込まないよう、体重移動を意識することも効果的です。
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トップするケース
トップが出る場合、多くは体が浮き上がることが原因となります。
特に、緊張した場面や距離を出したい場面では、ボールの行方が気になり、インパクト前に顔が上がる人が多いです。こうなると、インパクトで上体が浮き上がり、ボールの上部を叩いてトップしてしまいます。
対処法としては、まず下半身を安定させ、体が起き上がらないよう意識することが必要です。
アドレス時に膝を少し曲げ、腰を落とすことで上体の安定を図りましょう。
また、インパクト時にボールをしっかりと見続け、体が前に突っ込まないようにすることも大切です。
トップが続く場合は練習場でハーフスイングから始め、体とクラブの動きが連動するよう意識しましょう。
ダフリやスライスが出るケース
ダフリやスライスは、多くの場合、スイング軌道の乱れや体重移動のミスが原因で起こります。
ダフリが出る場合は、アドレス時に体重が右足(右利きの場合)に残っていないか確認してみましょう。
体重が後ろに残っていると、クラブが早い段階で地面に当たり、ダフったりする原因となります。
この場合は、トップからの切り返しで体重移動を開始し、インパクトでしっかり左足に体重を乗せることがポイントです。
スライスが出る場合は、スイング軌道が外から内に向かうアウトサイドインのスイング軌道になっている可能性があります。
これを改善するためには、テークバックでクラブヘッドが内側に引きすぎていないかをチェックし、インパクトに向けてクラブをインサイドから振り下ろすことが大切です。
ラウンド中にスライスが止まらない場合は、フェースの向きやグリップの確認もするようにしましょう。また、ヘッドアップもフェースが開きやすくなるため、前傾姿勢を保つことも重要です。
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コースに出てもスイングを安定させるための練習法3選
練習では、単にボールを打つだけではなく、コースに近い状況を想定した練習やメンタル面の強化を取り入れることが大切です。
ここでは、本番での効果が期待できる3つの練習法を紹介します。
ランダム練習
ランダム練習は、コースでのショットを想定し、さまざまな状況に対応できるスイング力を養う効果があります。
たとえば、1球目はドライバー、2球目は7番アイアン、3球目はピッチングウェッジといった具合に、コースで使いそうな順番でクラブを変えていく練習方法です。
使うクラブをランダムに変更することで、特定のクラブに頼らず、常に次のショットに適応する能力が身につきます。
練習場で同じクラブばかりを打っていると、実際のラウンドでの不意な状況に対応しづらくなるため、特にコースで長いクラブから短いクラブに持ち替えたときにミスが出やすい人に効果的です。
また、ボールのライや芝の状態を意識した練習も加えると、さらに実践的な効果が得られます。
実戦形式の練習
実戦形式の練習では、練習場をコースに見立てたシミュレーションをすることで実際のプレーに近い状況を再現します。
練習場でただボールを打つだけでは、コース特有のプレッシャーや変化に対応できないため、スコアやホールを意識した練習が必要です。
具体的には、1球ごとに特定のターゲットを設定し、まるでコースで打っているかのような緊張感を作ります。
また、目の前にバンカーや池があると想定して練習することで、コースに出たときの集中力や判断力を向上させることが可能です。
さらに、パッティングやアプローチを含めたショートゲームのシミュレーションも取り入れることで、ラウンド全体のスコアメイクに直結する練習ができます。
メンタルトレーニング
コースでは一度のミスがプレー全体に影響を及ぼすため、メンタル面での強さが欠かせません。
まずはプレッシャーを再現するために、コースのレイアウトを想像しながらイメージトレーニングをしてみましょう。
このときにショットを成功させるイメージを持つと自信がつき、実際のラウンドでも安定したメンタルでプレーしやすくなります。
また、深呼吸やマインドフルネスといった呼吸法を取り入れることで、心拍数をコントロールし、緊張状態の緩和に有効です。
友人や家族と練習する機会が多い人は、あえてショット練習を見てもらうこともおすすめです。注目を浴びてもプレッシャーに感じない強い精神力を養えます。
逆に、練習場ではうまく打てない・コースのほうが打てるというケースはある?
ゴルフでは一般的に「練習場でうまく打てるのに、コースに出るとうまくいかない」という悩みが多いものですが、逆に練習場よりもコースのほうが良いパフォーマンスを発揮するケースもあります。
この理由は、練習場では集中力切れや疲労の蓄積が起こりやすいためです。
まず、練習場では一球一球が単調なリズムで続くため集中力が切れやすくなり、体がルーティンを覚える前に疲労がたまることがあります。
一方、コースでは一打ごとに異なる状況があり、集中力を高める場面が多いためよりメリハリのあるプレーができると考えられます。
特に、コースではボールを打つ間に移動が入るため、リセットする時間が生まれて気持ちを整えた状態で次のショットに臨みやすいのです。
また、メンタル面も関係します。練習場では「うまく打たなければ」という意識が強すぎて、フォームにこだわりすぎたり力みが生じたりすることでミスが出ることが多いです。
しかしコースでは一球に集中し、「とにかく前に飛ばす」という意識が働くため、かえってシンプルなスイングになり結果が良くなることがあります。
このようなケースがあるため、練習場での不調を気にしすぎる必要はありません。
むしろ、コースでの感覚を練習場にフィードバックすることで、練習の質を高めることが重要です。
コースに出るとスイングが変わるのを改善するなら、ステップゴルフのコースレッスンがおすすめ◎
コースに出るとスイングが変わる原因は、環境やメンタル、普段の練習内容などさまざまです。
しかし、適切な練習法や対処法を実践することで、コースでもスイングを安定させることができます。
実戦経験を重ねながらスイングを改善するには、実際のラウンドでの練習が欠かせません。
練習場とコースの環境の違いや、コースに出た際のスイングの変化に悩む場合は、ステップゴルフのラウンドレッスンがおすすめです。
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